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2020-09-14

3人の総理候補にUFOについて聞いたら血液型まる出しだった!?

米国防総省がついに開示したUFO情報


コロナ騒動の陰であまり話題にならなかったようですが、今年4月に米国政府がUFO(未確認飛行物体)の映像を3本解禁しました。

UFOについては1947年に米国でおきた「ロズウェル事件」が大きな話題になり、その後は日本でもオカルト的に「信じる?信じない?」の論争がおこなわれるようになりました。これについては、とても熱心に調べている人たちがいるようで、Wikipediaには数多くの目撃事例が紹介されています。

米国では以前から「情報を開示せよ」という国民の声がずっとあり、最近の大統領選挙などでは、「私が大統領になったらUFO情報を開示する」なんて発言をする大統領候補もいるくらいなのです。

これまでは、そうした声を無視してきた米国政府。ところが米国防総省が突如として機密解除したようです。ただし3本の映像だけで、この発表のコメント内容は、「米国がこれらの未確認飛行物体について長年調査してきたことを認める」とだけで、「UFO=エイリアンの乗り物?」というような、我々の関心どころに回答するようなものではありませんでした。それを受けてか、共和党上院議員の中から「機密組織UAP(未確認航空現象)の調査結果を発表せよ!」という要求が出されているとのことであります。

日本においても、実は多くの証言があります。最近話題になっていたのは元自衛隊空将の佐藤守さんの著書実録・自衛隊パイロットたちが目撃したUFO 地球外生命は原発を見張っている」です。いつも空を飛行しているご職業の方々は、そりゃあ目撃する確率は高くなるでしょうね。そして実際に遭遇しちゃったら、信じるも信じないも、ないということになります。しかし当時、佐藤さんがそれを正直に報告すると、全て「無かった」ことにされてしまったのだそうです。

未知のものに対するそれぞれの見解

2007年頃、米国のUFO論争が飛び火してきたのか、日本でも話題が広がり政府見解を求められるような事態になりました。そして当時の福田康夫内閣は、「UFOの存在は確認していない」と閣議決定したのでした。

これを発表したのは官房長官だった(故)町村信孝氏ですが、彼はこんなことも言いました。
「私は個人的には、UFOも宇宙人もいると思っている。そうでないとナスカの地上絵なんかを説明できないでしょう」

町村氏はA型でした。自分の信念を持っているタイプのA型ですね。そういうA型は、周囲に左右されずに誰よりもキッパリと発言します。保守派で知られた町村氏ですが、何事も自分の意見をはっきり言う議員さんだったと記憶します。UFOに対する自分の考えをお持ちだったのでしょう。

この発言がきっかけになったのか、記者は時々、政治家にUFOに対する見解を聞くことがあるようです。今回の総理候補を含め、彼らがコメントした内容がどんな感じか紹介してみます。血液型のカラーが見え隠れしているので興味深いです。

菅義偉 O型
「私は信じていないです。UFOは存在しないと思っています。目撃したこともないですよ(笑)」と、冗談まじりに笑い飛ばしました。

岸田文雄 AB型
「もちろん見たことはありませんが、それでも宇宙はこれだけ大きいし、私たちの知らない生命体が居てもおかしくないと思っています」

石破茂 B型
「自分はUFOを否定する根拠を何も持ち合わせていない」
また、彼が防衛大臣だった頃、「もしもUFOが来たらどうするんだ?」「もしもゴジラが来たらどうするんだ?」と、自衛隊幹部たちに大真面目に議論を持ちかけたことがあるとも聞きました。

安倍さん(B型)にも聞いたことがあるようですが、彼はその時(2014年)こう答えたそうです。
「総理大臣としてUFOの存在を信じているとは言えませんねえ」


以前、能見正比古が「ゆうれいを信じますか?」というアンケートを行いました。その内容に触れた記事を以前書いたことがあります。
とにかく、まず言えることは、O型は自分が見たもの体験したことを信じるというのが強くあります。もっと言うなら、見たもの体験したことしか信じないところがあります。大人になって社会経験を積むにつれてそれは増強され、超リアリストに成長していくことが多いのがO型の傾向です。子どもの頃のO型は、無防備すぎるほど素直なのですが。

そしてB型の場合、まだ解明されていない出来事などについては、「無いとは言えない」という発言が最も多くなります。科学的思考性の表れですね。石破さんもその通りの発言をされています。安倍さんの場合、総理大臣としては…。ということで、個人的な意見が聞けなかったのは残念ですが仕方ないですね。

岸田さんのコメントですが、そもそもAB型は、世にオカルト的と言われるようなテーマに対して関心の高い人が多いのです。超合理的な思考性の反面、神秘的現象に強く惹かれるのはAB型の不思議な特性です。また、AB型の多角的な見方が、B型と似た回答として表れています。

トランプ大統領は昨年、宇宙軍を発足させました。日本も類似の計画を持っていると聞いていますが、つい最近、河野防衛大臣(O型)からはこんな発言があったそうです。
「UFOに遭遇した場合のその対処法を検討し、間もなく方針を発表します」
何でも、エスパー国務長官とこれについて既に対談していて、日米で協力し合うなどの見解で一致しているのだそうです。さて、いったいどんな発表があるのでしょうか。

河野防衛大臣は現実第一のO型ですが、今まさに、「UFOは絵空事でない」という現実を見ているところのようです。

日本では今まで、このテーマについて真面目にとりあげられたことはありませんでしたが、既に、話はもっと先に進んでいるようです。今では米国の著名な学者たちからこんな発言を聞くことが多くなったとか。
「UFOを信じますか?」というのはバカげた質問だ。これは信仰ではない。正しい質問は「これは何ですか?」「どのように機能しますか?」と問うべきなのだ。

↑これって、「血液型人間学」にそのまま当てはめたいですね。
「血液型を信じますか?」というのはバカげた質問だ。これは信仰ではない。正しい質問は「これは何ですか?」「どのように機能しますか?」と問うべきなのだ。

さてさて、今後どんな展開になっていくのか…楽しみですね!




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※UFO情報の一部について、YouTubeの official sorakara を参考にさせていただきました。

2020-09-07

国会議員で大いに目立つ、壊れちゃったA型女史たち

男女共同参画の現状


日本は女性の社会進出に消極的だとずいぶん前から言われていました。そんな中、やっと重い腰をあげつつ、男女雇用機会均等法が成立し、そのうちにIT化が進んだりすることで女性雇用の場も広がり、いろいろな法案も整うようになったようです。

そういう中で少子化が深刻になってくると、家庭にいる女性を社会に進出させることで、働く人たちを増やそうという考え方が浮上し、よりそれらを促進する活動が進んでいきました。しかし、少子化問題と女性社会進出に同時に対処するのは、相当な環境整備を行わないと無理じゃないかと思うので、日本の場合、まだまだ問題は山積みなのかもしれません。

男女共同参画を推進している肝心の政府においても、それはあまり改善していないらしく、例えば国会議員の女性比率などをみると、現状はまだこんな感じなのです。


比較しているのは主に欧米諸国の一部ですが、このデータを、どのように参考にするべきかはよく分かりません。日本には日本ならではの進み方もあるので、一概に、欧米諸国に割合を合わせるのがいいとも限らないでしょう。ただ、それにしても日本の女性たちの、政治に関する関心の低さというのは、やはりあるのかな、というのは実感いたします。

では、そういう日本において、議員になる女性たちとは、どんな人々なんだろう、どんな活躍をしているのだろうと、ふと気になったので、ちょっと調べてみようと思いました。すると、「あれ?」と思ったことがありました。

とりあえず、国会でよく質問する女性議員、ネット上やツイッターで話題になっている女性議員が目に留まったわけですが、何といいますか、少々お騒がせな女性議員たちは、なぜかA型だった、ということなのです。

蓮舫 A型 (立憲民主党)
2009年、事業仕分けの際に仕分け人となり、「2位じゃだめなんでしょうか?」と発言したことで大へん話題になりました。これで話題の人になったせいもあるのでしょうが、その後は二重国籍を追及されるなどでひと悶着ありましたし、最近の国会でも、質疑では度々お顔を出しています。

森ゆうこ A型 (国民民主党)
外交防衛委員会ではスカートで議長のテーブルに飛び乗るという乱闘ぶりを披露。人々は唖然としました。その後も、彼女の暴言?によって、さまざまな騒ぎを起こしているようです。とにかく話題に事欠かないくらい、目立っています。

福島瑞穂 A型 (社会民主党)
福島女史は、人権派弁護士としてマスコミデビューした後に国会議員になったんですね。韓国の「慰安婦問題」において韓国側を擁護する形で当初から深く関与したそうで、特に保守派からは問題視されているようです。


次から次へと、みなさんA型ねと思っていたら、違う血液型の女性議員さんも発見できました。

石垣のりこ O型(立憲民主党)
最近では安倍首相の辞任についてのツイートで炎上し、訂正を求められたようです。"桜を見る会"における質疑でもよく発言されていました。

辻本清美 B型 (立憲民主党)
辻本女史も、森友問題やら桜を見る会などの国会質疑では、度々参上していたようです。


ああ、ニッポンの淑女たちはいずこへ?

それにしても、そもそもが女性議員の少ない中で、目立つ女性議員となれば更に少なく、その数人のスター級(?)の女性議員たちが、A型ぞろいなのには驚きました。森ゆうこさんなどは、かなりぶっ飛んだふうに思えますし、他2名のA型女性議員も、なかなかに、厳しかったり、激しかったり、過激だったりするのです。ただ、驚きの一方で、A型であることに納得するところも多分にあります。

一般的な社会人のA型は、多くの人がイメージするように、周囲と調和し、控え目なことも多いでしょう。ただそれでも「仕事」となると、やや厳しい面や、頑固な面も、場合によっては見受けられるかもしれないですね。上記A型3名の中で蓮舫さんなどは、A型イメージに近い方かもしれません。それでもやっぱりA型さんは、ふつうはそんなに荒くれて目立ったりは、敢えてしない気がします。

ところがA型は、周囲によく合わせる調和性の内側に、誰よりも激しさを抱えていることがあります。そしていつか抑制のカラをはずし、その激しさを表出したいという、変身願望を持っていることも多いのです。ある日、A型が、「思い切って開き直ってしまおう」。そう決めると、一気に内側の自分を表に出し、周囲から見たら180度違う人になることだってあるのです。

A型が開き直ったとき、それは最強で、誰よりもエネルギッシュになれるかもしれません。しかも、自分の信念には頑固に一筋という点では、本質的に変わりません。それまでと違うのは、周囲にどう思われるかなんて気にしなくなるという点だけ。そもそも、政治家として選挙で勝っていくなんてことは、なりふり構っていてはできないこと。それが、彼女たちA型女性議員だとするなら、納得できる現象でもあるのです。

そうはいっても、ひと昔前は、「A型女性は、日本の典型的な淑女です」と、定型文のように言うことができたのに、この現象をみていると、もはやそんなフレーズは、口にすることが出来なくなりそうですよね。

A型とB型の思わぬ逆転現象

上にあげた女性議員たちは、みなさん野党に属しているのですが、リベラル的な思想を掲げていて、日本の政治性からすると改革派を自負しているのだと思われます。そして面白い現象がもう一つあり、今度は一方の自民党。自民党は大所帯なだけに、同じ党の中でもいろいろな考えがあるとみえますが、中で、自ら保守だと明言する女性議員たちがいます。そういう方たちには、なぜかB型が目立つのです。

水田水脈 B型 (自民党)
丸川珠代 B型 (自民党)
稲田朋美 AB型 (自民党)
片山さつき O型 (自民党)

日頃、改革派路線を歩みたがらないA型が、政治の世界では活動家的方向に向かい、反対に、日常では変えることにためらいのないB型が、保守的な発言を披露しているのです。この逆転現象に、世の中や人間の面白さを、しみじみと感じてしまいます。

表面に表れる血液型の特性は、固定されたものではありません。時代の流れによっても、ダイナミックに変わるのでしょう。どのように社会が変化するのか…というより、私たちがどのような社会に変化させたいのか、というビジョンを持つことも大切になります。その上で、自分をどう表現するのかを、磨いていけたら良いのだろうと思います。

ここでご紹介させていただいた女性議員たちが、良いとか悪いとかではなく、各血液型の気質はそれぞれ持っているものの、場合によっては七変化もするという点など、参考になれば何よりです。



PS:女性議員の血液型リストを掲載するつもりだったのですが、それはまた別の日に調査しここに追加しようと思います。


2020-08-29

やっと解放されたB型安倍総理にお疲れ様

大へんお疲れさまでした!


昨日(8月28日)、安倍首相が辞任を表明されました。

数日前からその噂はあったものの、ご本人の体調のこととなれば誰にも事実を推し測ることはできず、むしろ「それはあり得ない」と否定する見解が多かったのですが、見事にあっさりくつがえされ、多くの国民が衝撃を受けることになりました。

特に、安倍総理や安倍政権を支持してきた人たちにとっては、「それはあり得ない」というより「それはあってはならない」という、希望的観測だったのかもしれません。

現状をみれば、そう思いたいのは無理もないことで、任期満了を残り一年に控え、オリンピック開催、拉致問題、憲法改正などの重要課題を残しているのに加え、コロナ終息への筋道と経済復活、緊迫する米中関係、強まる尖閣諸島の懸念、朝鮮半島の迷走、などなど、今年に入って日本を取り巻く環境は、益々不安定になるばかりです。

安倍支持者たちにしてみれば、「あと一年、政治生命をかけて一気に頑張れ!」という気持ちだったろうし、中には「いっそのこと4期やっちゃってもいいんじゃないの?」という声さえ上がっていたのですから。

普段、右だ左だの政治思想的なことを深く考えない私ですが、そんな私でも、さすがに近頃の諸問題には目が離せないところがあり、ここは何とか安倍総理に乗り切ってもらいたいと思っていたわけで、このニュースにはやはり驚き、「するとこの先、日本は…?」と、一抹の不安さえ、かすかに頭をよぎりました。しかし、そのあと始まった総理の記者会見を拝見しているうちに、残念な思いの一方で、「ああこれで、やっと解放されるんですね。本当にお疲れ様でした」というエールを送りたいような、一種、清々しい気分を、その様子から感じたのでした。

解放されてこそB型の本領発揮

安倍首相はB型です。

総理大臣というものは、それこそ不自由極まりない職務。発言も行動も、人間関係も、慎重に慎重を重ねなければならず、本来が、自由をこよなく愛するB型としては、人一倍ストレスが大きかったに違いありません。持病の潰瘍性大腸炎は、ストレスが最も悪化させる要因になるだろうと想像できるし、それを7年間もの長期政権の中でこらえてきたわけですから、このタイミングで思い切って解放されてもいいのじゃないかと、そんな風に思ったのです。

安倍晋三という方は、B型には珍しいくらい、実直、真面目な政治家のように思います。誤解のないように補足すれば、B型が真面目でないということではありません。しかしやはりその本質からすれば、ルールや秩序、常識などの枠組みから逸脱した柔軟性が大きな特徴であり、だからこそB型の良さが発揮されるのであって、多少の脱線には目をつぶって、凝り固まったものに変化を与え、解放させる役目がB型にはあるのです。

そうであるなら、総理という縛りの大きい立場を離れ、今後は一議員として政治活動をする方が、安倍晋三の本領を発揮できる可能性が高くなるのではないかと思うのです。実際、安倍総理は国内よりも海外での評価の方が格段に高く、「Abeは、世界歴代政治家リーダーの中でも超一流だ」と言われているのです。国内のさまざまなしがらみや圧力に対応するより、外へ出向いた方が力を発揮できるということなのかもしれません。

ホントはみんな、安倍総理が大好き?

それにしても、なぜ安倍総理は、野党やメディアから、そんなに批判を受けてきたのだろう…。ふと、考えてしまいます。そもそも彼らというのは、批判するのがその性質なのかもしれませんが、客観的に眺めると、「安倍おろし」が高じて「安倍イジメ」とも思えるくらいでした。長期政権になるにつれ、それは致し方ないことなのでしょうか。とにかく、野党勢力は何とか安倍を引きずり下ろしたいわけですが、安倍総理が案外、品行方正で、尻尾がなかなかつかめない。しかも思ったよりしぶとい。それで無理矢理いろんな案件を探し出してきたような感があります。

しかし、よくよく観察していると、もしかして、み~んな実は、安倍総理が大好きなんじゃないのかな?なんて、そんな気がしてくるのは私だけでしょうか。「好きだけど、やっぱり嫌い」みたいな、矛盾するけれど、それが人間の深層心理とも言えるのですから。

今、世界も日本も、大きく変わろうとしているのです。今回のコロナ騒動でも明らかになったように、こんなふうに世界が同時に騒めき動いたのは、第二次世界大戦以来ではないかと思います。変化の予兆は、既に数十年前から起こっていたわけですが、コロナ騒動は、その大変化を促すきっかけであるように感じます。そんなユニークな時代に立ったのが、安倍晋三であり、ドナルド・トランプであり、あるいは習近平であり、と、現在、世界各国のリーダーたちが、それぞれ修羅場をふんでいるのです。大変化は、決してすんなりとは進まないはず。人間も社会も、変わりたくない保守保身の不安感情と、変わって進化拡大したい期待感情との両方が、せめぎ合っているのです。

日本が変化する時には、おそらくB型的な、なにか起爆剤のようなものが必ず必要になると思われます。日本のようなA型的秩序正しい国民性においては、B型の変化を促進するパワーが不可欠になるからです。かと言って、明治維新の頃のように派手な改革はできないわけで、穏やかに収めつつ、時間をかけながら変化に対応するしかないのだとすれば、慎重さを身につけたB型安倍総理は、この時に適任だったといえそうです。政治家一族という環境と、そして第一次政権での失敗。それらの経験で政界の複雑さを知り尽くし、一方ではB型的な楽天性や柔軟性というその性質で、周囲の重圧を回避しながらも変化に対応していくという、なかなか尋常ではない役割を担ってきたのではと、今になれば、そう思えるのです。

時代の流れで出るべくして出たのが安倍総理だとするなら、誰もが、「変わりたくないけど変わりたい」という、期待と不安に揺れ動く矛先を、安倍総理に一心に向けてしまったのかもしれません。B型には、何かそんな、得体のしれぬ可能性のようなものを、人々に感じさせるオーラがあるのです。そんなふうに考えると、つまるところ、支持者も批判者も、みんな結局、いろんな意味で安倍総理が大好きなんじゃないのかな、と思ったのです。

なぜかお腹が弱いB型

とにもかくにも、重圧任務から解放された暁には、潰瘍性大腸炎というやっかいな病気から、少しでも早く回復されて、今後は総理大臣とは違う立場から、日本のためにやり残したことを思う存分やっていただければと思います。

ところで安倍総理、この難病と50年あまりも付き合ってきたとのことですが、悪化した時の症状を聞くと、とてもじゃないけど長時間の国会などの激務には耐えられないと想像できます。さすが「病気に強いB型、病気と共存できるB型」と、言わざるを得ません。

この病気に関するデータはありませんので安易なことはいえませんが、少しだけ言及しておきたいことがあります。これまでの我々の観察によるところでは、「どうもB型はお腹を壊しやすい…」という現象が、あるという事実です。感染免疫学の藤田絋一郎先生も、「B型はなぜかお腹が痛い…」という本の中で次のように触れていました。

B型血液型物質を持つ細菌には、サルモネラ菌や大腸菌がありますが、いずれも私たちの身近にいる細菌で、腹痛を引き起こすものですね。B型が他の血液型に比べてこれらの菌に感染しやすいということは、残念なことですが科学的に実証されています。(引用:「B型はなぜかお腹が痛い…」藤田絋一郎著/三五館)

ただし潰瘍性大腸炎の場合、一般の細菌感染とは区別されるものだとし、原因ははっきり分かっていないとのことですから、単純にB型と結びつけたいわけではありません。ですが、B型が、どこか腸内細菌と不調和を起こしやすい傾向が、少なからずあるやもしれない、ということは示唆しておいていいかと思います。病気と血液型の関係が、もっと研究されることで、より適切な薬の開発が可能になるかもしれないですよね。

「美しい国、日本」を夢見て

私のしごく個人的なことですが、私が安倍総理から影響を受けた言葉があります。それは最初の政権でかかげた「美しい国、日本」というスローガンです。彼は、日本は美しい国であり、その日本の美しさを取り戻したいのだと発言しました。それを聞いた時、もちろん言いたいことが分らなくはなかったけれど、では、「日本の美しさとは、いったい何だろうか?」四季の豊かなこの日本の景色や風土を言うのだろうか?それとも、日本人らしい心を言うのだろうか?ぼんやりとはイメージできても、これこそがという核になるものが今ひとつ見いだせず、私の中でモヤモヤとした気持ちだけが残ったのでした。

戦後の教育によって、日本の誇りや日本人らしさは失われたと言われていますが、まさに戦後生まれの私にとっては、"日本の美しさ"などは過去のおとぎ話にも似た感があったのかもしれません。しかしそれからというもの、私の頭の片隅からその言葉が離れることはなかったように思います。安倍総理の言葉は、私が日本という国や日本人というものを、改めて見つめ直すきっかけとなったのでした。

それから14年あまりの月日が過ぎ、私もいい歳になり、そのせいも多分にあるでしょうが、「美しい国、日本」とは何ぞや?というところが、少しは分かってきたように思います。そもそも子どもの頃から変わり者の私は、あまり人々の中に溶け込むことができず、まして日本のような集団性の強い国では、暮らしにくいところがままあったわけで、日本を無条件で愛することが少々難しかったのも事実でした。しかし今は、日本に生まれた意味とか、世界における日本という国の役割とか、日本が大切にするべきこととか、日本の美しさとか、日本を慈しむことの諸々を、ようやく感じられるようになりました。これについて、安倍総理には、深く感謝の念を抱いております。

そう書きながら思い出したので、ついでに少々の悪態を申し上げます。昨日の記者会見を観ていて気になった、記者の方たちの質問や対応です。目の前で話されたのは、日本の総理大臣であり、現在、病と闘わなければならず、志半ばで辞任することは痛恨の極みであると国民に頭を下げています。前回の辞任の件もあり、批判を浴びるのは当然の覚悟で、しかし日本国の将来をよくよく考えたら、このタイミングしかないと決断されたのは、ある意味、非常に勇気がいることだったと想像できます。

ところが記者たちは、感謝や思いやりの言葉を添える人はほとんどおらず、相変わらずこの場に相応しくない質問ばかり繰り返していたのでした。それを聞いていて、これが美しい国の人たちなのだろうかと、心底がっかりしたのでした。もっと心のある質問や、日本の将来を本気で案じるような質問を投げかけたなら、安倍総理から、もっと意義のある話が聞けただろうに。多くの国民が、固唾をのんで観ているだろうこの会見で、国民の気持ちを代表して「長い間お疲れさまでした」と労ってくれたら、観ている人々はどんなに心が温まっただろうか…。

ああ、安倍総理の「美しい国、日本」が蘇るのは、果たしていつになることでしょうか。


2020-06-20

安倍内閣8年間の血液型パワー

A型とB型が拮抗すると、どうしても足並みがそろわない

第2次~第4次 安倍内閣の血液型分布

  O A  B  AB 
 第2次安倍内閣  6  7  5  2
 第2次安倍内閣(1次改造)  4  12  3  2
 第3次安倍内閣  3  11  5  2
 第3次安倍内閣(1次改造)  4  8  8    1
 第3次安倍内閣(2次改造)  3  9  7  3
 第3次安倍内閣(3次改造)  5  6  7  2
 第4次安倍内閣  5  7  7  2
 第4次安倍内閣(1次改造)  9  7  5  0
 第4次安倍内閣(2次改造)  4  7  7  2
 累 計 43 74 54  16
 (延187人) 23.1% 39.6% 28.9% 8.6%
※上記は安倍内閣総理大臣を含む人数
※上記は任期内に免職になった議員と新たに任命された議員の両者とも含む人数

かつて日本の政治が派閥政治といわれていた頃、政治家に占めるO型の割合が多く、特に自民党議員では4割近くがO型だったのです。当然、大臣たちにもO型がそれなりにいたはず。しかし近年、派閥は解体され、政策中心の政治体制に変わってきました。そうなると、O型はとたんに少なくなり、A型やB型が多くなりました。

これまでの安倍内閣の顔ぶれを改めて整理してみると、やはりO型が少なすぎる感じがあります。O型が少ないと、集団の"活気"のようなものが薄まってしまう。どんなに素晴らしいアイディアを持ったB型がそろっていたとしても、O型がそれをワッショイワッショイと勢いづけてくれないことには、熱を帯びて発動しない。O型が少ないことで、結束力も今ひとつということになる。ただ、矛盾するようではありますが、O型が少ないことで争いの種は減りそうです。調和と堅実さのA型が、常に一定数以上いるので、B型がチームワークを乱したり、ところどころで踏み外しても、A型たちが何とかフォローし、安倍政権をここまで支えてきたのかもしれません。

しかし長期政権にあって任期を間近に迎えた今、安倍政権は公約をどれだけ実現できただろうか?という批判もあります。それには野党にも多くの問題があったにせよ、自民党内での意見をまとめられなかった事実も否めない気がします。表立って対立しないまでも、A型とB型がこれだけ拮抗しているとなれば、足並みをそろえるのは難しそうだし、まとまりようもないのかなと、血液型バランス的には思ってしまうところであります。

安倍総理は、父親の安倍晋太郎がA型でした。そして母親はB型だったと思われるので、A型とB型に囲まれていることには慣れているのでしょう。しかし信頼できるO型が、側にもう少しいる方が、気分良く仕事に取り組めたのでは?まあでも、昭恵夫人がO型ですから、充分、O型パワーに助けられてきたのかもしれませんが。

『ポスト安部』を見据えるこの時期にきても、どこか控え目な大臣の面々。ところがそんな中でも目立っているのは、河野防衛大臣や茂木外務大臣、といったところであります。両者とも、さすがO型、他の大臣たちに比べて表現力が際立ちます。

一方、安倍総理に最も期待されていると噂されている岸田文雄政調会長はAB型。スマートで正直だし優秀だし…と、人物的な評判はそう悪くないと聞きます。ところがこのお方、全くといっていいほど主張しないので、「頼りなさすぎる」と、周囲はシラケている感じです。そもそも、そんな気はないのかもしれないですが、ただ彼は、「強いリーダーシップだけが良いというわけではない」とも考えているようです。もしもこれからの新しい政治スタイルが、より調和性とバランスを重視する方向へ向かうのだとすれば、たしかに"主張しないリーダー"というのも、ありかもしれないですね。

そういえば、"令和おじさん"の菅官房長官は、自己主張の強くないO型かもしれません。そういうタイプのO型は、むしろしたたかで、やり手だったりすることが多いのです。とはいえ、今の難局を超えられるような大物になれるかどうかは、分からないところでもあります。

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第4次安倍内閣 2017年11月1日発足
 -第4次発足
 -第1改造
-第2改造
 職名xxxxxxxxxxx      xxxxxxxxxxx    
 内閣総理大臣安倍晋三 B安倍晋三 B安倍晋三 B
副総理・財務大臣麻生太郎 A麻生太郎 A麻生太郎 A
総務大臣野田聖子 A石田真敏  B高市早苗 A
法務大臣川上陽子 AB山下貴司 A
河合克行(免)
森まさこ
 A
 O
外務大臣河野太郎 O河野太郎  O茂木敏充 O
文部科学大臣林芳正 B柴山昌彦 A萩生田公一 AB
厚生労働大臣加藤勝信 B根本匠  A加藤勝信  B
農林水産大臣齋藤健 A吉川貴盛  O江藤拓 A
経済産業大臣世耕弘成 B世耕弘成  B
菅原一秀(免)
梶山弘志
 A
 A
国土交通大臣石井啓一 B石井啓一 B赤羽一嘉 B
環境大臣中川雅治 O原田義昭 O小泉進次郎  AB
防衛大臣小野寺五典 O岩屋毅 A河野太郎  O
内閣官房長官菅義偉 O菅義偉 O菅義偉 O
特命担当大臣
復興大臣
吉野正芳 B渡辺博道 O田中和徳 B
特命担当大臣
国家公安委員長
小此木八郎 A山本順三 A武田良太 B
特命担当大臣
沖縄及び北方対策
江崎鉄磨(免)
福井照
 AB
 A
宮腰光寛 O衛藤晟一 A
特命担当大臣
科学技術・宇宙政策等
松山政司 A平井卓也 A武本直一 A
特命担当大臣
経済財政政策
茂木敏充 O茂木敏充  O西村康稔 B
特命担当大臣
地方創生
梶山弘志 A片山さつき O北村誠吾 A
特命担当大臣
国務大臣
鈴木俊一 B
桜田義孝(免)
鈴木俊一 
 O
 B
橋本聖子 B

第3次安倍内閣 2014年12月24日発足

第3次発足
-1次改造-2次改造
-3次改造
職名xxxxxxx 
xxxxxxxx
xxxxxxxxx
xxxxxxxx
内閣総理大臣安倍晋三 B安倍晋三 B安倍晋三 B安倍晋三 B
副総理・財務大臣麻生太郎 A麻生太郎 A麻生太郎 A麻生太郎 A
総務大臣高市早苗 A 高市早苗 A高市早苗 A野田聖子 A
法務大臣川上陽子 AB岩城光英 B金田勝年 A川上陽子 AB
外務大臣岸田文雄 AB岸田文雄 AB岸田文雄 AB河野太郎 O
文部科学大臣下村文雄 A馳浩 A松野博一 A林芳正 B
厚生労働大臣塩崎恭久 B塩崎恭久 B塩崎恭久 B加藤勝信 B
農林水産大臣
西川公也
林芳正
 A
 B
森山裕 O山本有二 A齋藤健 A
経済産業大臣宮澤洋一 A林幹雄 A世耕弘成 B世耕弘成 B
国土交通大臣太田昭宏 A石井啓一 B石井啓一 B石井啓一 B
環境大臣望月義夫 O丸川珠代 B山本公一 O中川雅治 O
防衛大臣中谷元 A中谷元 A
稲田朋美(免)
岸田文雄
 AB
 AB
小野寺五典 O
内閣官房長官菅義偉 O菅義偉 O菅義偉 O菅義偉 O
特命担当大臣
復興大臣
竹下亘 O高木毅 A
今村雅弘(免)
吉野正芳
 A
 B
吉野正芳 B
特命担当大臣
国家公安委員長
山谷えり子 A河野太郎 O松本純 A小此木八郎 A
特命担当大臣
沖縄及び北方対策
山口俊一 A鳥尻安伊子 O鶴保庸介 A江崎鉄磨 AB
特命担当大臣
科学技術・宇宙政策等







特命担当大臣
経済財政政策
甘利明 A


茂木敏充 O
特命担当大臣
経済再生担当


甘利明(免)
石原伸晃
 A
 A
石原伸晃 A
特命担当大臣
地方創生担当
石破茂 B石破茂 B山本耕三 O梶山弘志 A
特命担当大臣
男女共同・少子化
有村治子 A加藤勝信 B加藤勝信 B松山政司 A
特命担当大臣
国務大臣
遠藤利明 B遠藤利明 B丸川珠代 B鈴木俊一 B

第2次安倍内閣 2012年12月26日発足
           第2次発足 -1次改造
 職名xxxxxxxx
xxxxxxxxxxx 
内閣総理大臣安倍晋三 B安倍晋三 B 
副総理・財務大臣麻生太郎 A麻生太郎 A 
総務大臣新藤義孝 B高市早苗 A
法務大臣谷垣禎一 O
松島みどり(免)
川上陽子
(山谷えり子)
 A
 AB

外務大臣岸田文雄 AB岸田文雄 AB 
文部科学大臣下村文雄 A下村文雄 A 
厚生労働大臣田村憲久 B塩崎恭久 B 
農林水産大臣林芳正 B西川公也 A
経済産業大臣茂木敏充 O
小渕優子(免)
宮澤洋一
(高市早苗)
 A
 A

国土交通大臣太田昭宏 A太田昭宏 A
環境大臣石原伸晃 A望月義夫 O
防衛大臣小野寺五典 O江渡聡徳 O
内閣官房長官菅義偉 O菅義偉 O
特命担当大臣
復興大臣
根元匠 A竹下亘 O
特命担当大臣
国家公安委員長
古屋圭司 B山谷えり子 A
特命担当大臣
沖縄及び北方対策
山本一太 O山口俊一 A
特命担当大臣
経済財政政策
有村浩子 A甘利明 A
特命担当大臣
経済再生担当
甘利明 A    

特命担当大臣
地方創生担当


石破茂 B
特命担当大臣
男女共同・少子化
森まさこ O有村治子 A
特命担当大臣
規制改革
稲田朋美 AB



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2019-09-20

血液型でこれまでの政界をちょっと眺めてみました(おまけ)

A型小泉純一郎とB型安倍晋三がとった対照的な選挙手法?

21世紀に入る頃、『世紀末論』のようなものが世界中で噂されていましたが、預言者たちのいうような"終わり"には実際はならず、がっかりしたような、ほっとしたような。けれど、21世紀に入ってしばらくした今、あらためて振り返ってみれば、やはり次の時代に入ったのは、間違いなさそうです。

例えば日本の政界を眺めれば、戦後から20世紀終わり頃までは、"派閥政治"というのを中心に政治は行われ、良くも悪くも、それはそれで日本の政界を安定させていました。ところが21世紀に入ると、小泉純一郎先頭に、あらゆる構造改革や派閥の解体が始まったのでした。
その時人々は、単に、積み重なった目の前の問題を解決するための、少々大胆な政策というぐらいにしか捉えることはできませんでしたが、今考えれば、それは日本丸が大きく舵を切る、方向転換だったといって良いのかもしれません。そしてそれは恐らく、世界各国の流れと共に起こったものでもあるのでしょう。

インターネットによる情報の拡大、株式市場などに見られる金融取引、グローバリズム。世界は(といっても欧米主導の先進国が中心ではありますが…)、あるひとつの方向に向かい始めました。そういう大きな変化の中で、さまざまな不安や懸念材料が沸き上がりましたが、それでも大きな川の流れが止められないのと同じように、行くところへ行くしかないのだろうと、人々は流されてきたように思います。

ところが今、その流れを遮るかのような出来事が次々に起こり、世界中のどこもかしこもが足踏みしている状態になっています。遮っているのは、多くは自然災害です。あるいは米国の9.11事件も、そのひとつだったのかもしれません。まるで、「そっちに行ってはいけない!」と、天が少々荒々しいやり方で警告しているかのように思えてならないのです。

日本の政治をみても、今までのやり方がもう機能しなくなったのは分かっても、じゃあどうすれば良いのかは、政治家たちにも分からないのでしょう。小手先の政策をいろいろこねくり回そうとしているのですが、どれも大した成果が得られたとは思えないし、逆に政策を断行すると、その効用より歪の方が大きくなっている気がします。もっと根本的何か…政治家がよく言う"抜本的な"というような構造的なものとも違う、日本人の生き方そのものを見直さなければならないような、そんな気さえしてきます。

言葉で表現するなら、今必要なのは、「変化」ではなく「変容」ではないかということです。(話題が血液型とは遠く離れて、何やら違う方向にいってしまいそう…)
…前回の記事で、中島岳志大学教授の政治見解に触れましたが、彼が面白いことを言っていたのでちょっと紹介します。

選挙にはいくつかの戦略的な手法があるのだそうです。
ひとつは小泉純一郎の行った方法で、政治や選挙に無関心な人々を引き込み、投票率を上げることで票を集めようとするものです。そのため、郵政改革を推し進めたい小泉純一郎は「自民党をぶっ壊す!」と言い放ち、古い体制の派閥政治を解体するといい、天下りを無くすといい、「郵政改革」を明確に掲げて関心を集め、多くの人々を選挙に向かわせたのだといいます。

そしてもうひとつは、投票率を上げないようにする手法で、それには、できるだけ政策や他党との論点を曖昧にして、人々を無関心のままにしておくのが良いのだそうです。この手法が功を奏するのは、今のように一党が数の上で圧勝していて野党はバラバラという状態で、すると組織票を集めれば十分だということになり、今回の参議院選挙は、まさにその典型だったのだといいます。

小泉元首相の時代というのは、バブルは崩壊し国民は意気消沈。派閥政治による問題や汚職問題も次々と表面化し、うんざりしていた国民は、小泉純一郎の改革が何かいい方向に変えてくれるのではないかと大きな期待を持ったのです。小泉純一郎は、大方は「なるようになれ」というA型的な開き直りで、一か八かの戦法に出たのではないかと思います。ところが、A型が開き直ったときというのは案外成功することが多いのです。A型の場合、めちゃくちゃなように見えても、やはり土台の部分は慎重に積み重ねているものがあるわけで、この時も、ある程度は国民の総意を得ていると感じとったからこそ大胆になれたのだという気がします。

一方、今回の参議院選挙の安倍政権の場合、現在行おうとしている消費税増税は国民が歓迎しているわけではなく、憲法改正にしても微妙すぎる問題なわけで、できれば曖昧にして、野党とも積極的に論争を戦わせず、国民の投票意欲を失わせるよう煙に巻いてしまう方がよかったということでしょうか。なるほど、そういう戦略もあるわけですね。B型は、策を弄するところが多分にありますが、今回その策略が成功したということなのでしょうか…。

それぞれのお2人、血液型に対してのみなさんのイメージとは少し違うように見えるかもしれません。しかし「血液型人間学」的には、まさに血液型どおりに行動しているお2人です。その時の政治情勢によって戦術は変わるとはいえ、おそらく、安倍晋三は小泉純一郎がおこなった時のようなやり方はしないだろうし、小泉純一郎も安倍晋三がとった戦法はとらないだろうなと、思うのであります。

それにしても、その状況に合わせて、それに適した役者がちゃんと居るとも思えるこの現象、つくづく、世の中は不思議なものだと感じます。



2019-08-18

血液型でこれまでの政界をちょっと眺めてみました④

日本を2つに分かつ道


時代の大きな変化を迎えている今、21世紀に入ってからのおよそ20年の日本政治を3回にわけて振り返ってみました。果たして日本という船は、どこへ向かおうとしているのか?

今年2019年の7月に、参議院議員選挙が行われました。結果は自民・公民で過半数を上回り勝利。しかし改憲発議に必要な2/3議席はとれませんでした。投票率は過去2番目に低い48.8%です。予測通りの展開といえばそうでもありましたが、今回の選挙、新しい風が吹いてきていることを感じさせるものでもありました。新しい風の要になったのは、山本太郎率いる「れいわ新選組」の登場です。

山本太郎は、タレントとして芸能界入りをした後、俳優として活躍していました。彼の話によりますと、それまでは政治などにまったく関心がなかったそうで、しかし3.11東北大震災をきっかけに、「このままではあかん!」と、目覚めたのだと言います。

その後の彼の行動は実に精力的で、2011年4月には反原発運動を開始します。市民運動では何も変えられないと実感した彼は、翌年の2012年12月に行われた衆議院議員選挙に立候補します、しかし落選。それでも7万票を獲得しました。更に翌年の2013年、彼は諦めずに参議院議員選挙に出馬。そしてみごと666,684票を獲得して当選を果たします。

議員になってからの彼の行動も非常に積極的で、国会で各省の大臣や安倍首相を問い詰めるシーンが話題になっているのか、YouTubeには多くの動画が上がっています。山本太郎は、国会議員になる明確な目的を明言しています。
「自分の政党を作って政権を取りに行く!」そして「総理大臣なる!」そして「ひとりひとりを幸せにする日本にする!」

今回の選挙で、彼は非常にユニークな戦略を立てました。まず政党を立てるための選挙運動に必要な資金は、全て寄付によって賄われました。およそ4億円の寄付が集まったということです。山本太郎自身を入れて10名の候補者を立てましたが、それぞれが大へん個性的なだけでなく、共通するのはどの候補者も現場の当事者であるということです。

ふなごやすひこ(重度障害者)当選
木村英子(重度障害者)当選
やすとみ歩(女装することで自分らしさを発見したという東大教授)
はすいけ透(反原発を訴える元東京電力社員)
三井よしふみ(フランチャイズ規制法を訴える元コンビニオーナー)
大西つねき(お金の真のしくみを啓蒙する元外資系銀行為替ディーラー)
辻村ちひろ(環境保護職員)
渡辺てる子(シングルマザー・女性労働問題研究員)
野原ヨシマサ(公明党連立に反対し公明党候補に対立する創価学会員)

というように、現場を経験した人たち。血液型は山本太郎以外、残念ながら不明です。
れいわ新選組公式ホームページ
 
また、今回、政党要件を満たし国会に新風を吹かせるために立てたもうひとつの戦略は、特定枠を利用して重度障害者のお2人を国会に送り込むというもの。れいわ新選組のうわさは徐々に広まり、7月に入ると、東京の新橋や新宿の駅前ひろばは、山本太郎の演説を聞くために何百人もの人々が集まりました。また、この騒ぎ、若い人々が面白がっているだけかと思えばけしてそうではなく、ご年配の方々の支持も多く見られます。選挙後の分析結果では、投票者は40代、50代が一番多かったとのことでした。

最終的にフタを開けてみると、れいわ新選組としての比例区の得票数は2,280,252票。特定枠の2人が無事当選し、政党要件を満たすことになりました。しかし3番目に位置していた山本太郎は、比例区において991,756票という最大得票数を獲得しながら落選となってしまいます。ただ、落ちたことは残念なことではあったけれど、重度障害者の2人を国会に送り込めたことは大きな意味があり、自分は代表として活動もでき、次回の衆議院選挙に備えることもできるとし、それなりの手ごたえを実感しているようです。

さて、政界に永く君臨する与党議員たちは、この現象をどう見ているのでしょう。最初は山本太郎というタレントあがりの空気を読まない変わった議員、という程度の目線でしかなかったかもしれませんが、今回は、多くの市民を動員しているという事実を、明らかに垣間見せるものになったのは間違いないことです。これまでも、"政界の異端児"と呼ばれるような人物は時々現れたでしょうが、しかしそれも、同じ箱の中での異端だったろうと思うのです。ところが山本太郎の場合は、これまでの政界セオリーの箱には入らない、全く異質な方法で国会に挑んでいるのです。
 
この山本太郎現象を、「ポピュリズム」だとする学者もいるようです。ただし「ポピュリズム」については間違った解釈をしている人も多いとのこと。今回の選挙について日本記者クラブがフォーラムを行った中、中島岳志大学教授が現在の政治動向について分かりやすい分析を披露し、そのあたりの説明をしているので次にリンクを紹介します。

中島岳志教授は、山本太郎現象は日本だけで起こっているものではなく、米国で近年一定の支持を集め続けているバーニー・サンダース大統領候補の名をあげ、山本太郎は彼と同じ立ち位置にいるとも指摘。今後の新しい政治スタイルとして、欧米諸国では注目されつつあるのだと言っています。

山本太郎について、中島岳志教授は別のサイトでも特集しているようです。
(中島岳志教授は、山本太郎に興味シンシンのようですね。)

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山本太郎はA型です。
彼の猛進ぶりは「石橋を叩いても渡らない」イメージのA型からは、だいぶ遠い存在にも見えますが、A型は覚悟を決めて一度思い切れば、誰よりも、猪突猛進にも変人にもなれるところがあります。

また、通常の血液型的セオリーで考えるなら、古い体制をぶち壊し(ぶち壊すを提唱したのはN国で山本太郎ではありませんが)、改革を唱えようとするのは、どちらかというとB型的ではないだろうか?とも思えます。しかしB型は、同じ壊すのでも案外、山本太郎のような熱のある戦法は取らないことが多いのです。それは"壊しや"と呼ばれている小沢一郎(B型)を見ても分かります。

さて、この山本太郎旋風は、ホンモノになるのでしょうか。血液型的に分析したとき、彼がA型であることが、実現する可能性を高めるかもしれません。日本がA型社会であり、社会システムもがっちり固められています。そういう中では、どんなに新しい良いアイディアを持ったB型が現れたとしても、いつの間にか弾かれてしまうのです。そしてそのB型は、どうして弾かれたのかさえ分からないことが多いことも。

実際、A型日本社会で成功したB型の方々というのは、100%と言ってもいいくらい、A型の支援者やフォローがあって初めて成し遂げているのです。けれど、A型的感性を理解している同じA型がそれに対峙しようとするなら、どうすればその隙間に食い込むことができるのか、どうすると弾かれるのか弾かれないのか、分かることができるということです。

そしてまた、スポーツと違ってヒーローになるだけでは人々を動員することは出来ません。山本太郎が人々と同じ目線で「力かしてくれよ」と訴え、兄貴的なリーダーシップを取ろうとするスタイルは、シャイな日本の人々を動かすのに向いているような気がしています。これもまた、A型が成功しやすいリーダーシップの取り方といえます。

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今回の、選挙の成り行きを眺めながら、日本に今、2つの道が見えているように感じています。

安倍首相率いる現、政界も、日本を思い、変化に対応しようと舵取りをしています。しかしそれは、これまで乗ってきた船を新しく塗り替え、装備を整えようとしている感じです。一方では、その船には、あまり乗る気にならない人々がいます。だからといって、別の船も今までは見当たらなかったのですが、そこに「こっちに乗ろうよ」と、新しい船を用意したのが山本太郎率いる、れいわ新選組なのかもしれません。どちらの船も、今のところまだ行き先が見えてきません。あるいは、もっと別の、第三の船が必要になるかもしれません。政治の混迷は、今しばらく続きそうな気配がいたします。


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(関連記事)


2019-08-17

血液型でこれまでの政界をちょっと眺めてみました③

安倍総理は『美しい日本」を実現できるのか?


◇自民党の政権復活

2012年12月、野田内閣解散に伴い、衆議院議員総選挙が行われました。
結果は野党に甘んじていた自民党が294議席、公明党連立では2/3議席を確保し、大勝して与党に返り咲きました。
一方、民主党は前回衆議院選挙の230議席から57議席に激減してしまいます。この選挙では民主党から分裂した議員たちやその他の参入者によって12もの政党が立候補していたというのですから、自民党以外はいかに混迷していたかがよく分かります。

そして安倍晋三が、内閣総理大臣に再選されました。
前回の辞任劇があったために、安倍首相が再び立つに至るには、それなりの経緯があったようです。

2012年9月、自民党内で任期満了による総裁選が行われました。
それは秋に行われるであろう衆議院選挙を見据え、次期総理大臣となる人物を選ぶ重要な選任でもありました。

そのとき、裏方で動いていた人物の1人が、菅義偉でした。

菅義偉=O型

※現内閣の官房長官

菅義偉は今年5月、「令和」元号の発表を行い、"令和おじさん"としても知られることになりました。
以下の動画はテレビ東京でおこなわれたインタビューですが、ご自分のことと安倍首相との関係についてよく語られています。
「菅官房長官語る①~③」


動画(③)の中で菅義偉は、安倍晋三に出逢った時から、「いつかこの人を総理にしたい」と思ったと語っています。
それを受けたインタビューアが「なぜか?」と訪ねると、彼はこう言います。

「育ちもいいですし」
「経験も豊富」
「懐が深くて柔軟性もありますし」
「他の人とは一味違っていた」
「確固たる自分を持っている」

菅義偉は、一見穏やかで口調も静かな、控え目な人物にも見えますが、インタビューの中でも言っているとおり、「勝負するときはしなくちゃだめだ」という、なかなかの勝負師だというのが分かります。あるいは、「これはいける」「今だ」という直感もよく働かせているようで、このインタビューからも、そのO型らしさがよく表れています。

安倍晋三は、2007年の辞任の後、体調を回復させると11月には政務に戻りました。
その後は勉強会などを積極的に開き、人々の声なども聞きながら現在に至る構想をより固めていったのだと思われます。
インタビューの中で菅義偉が言うには、安倍首相は前回の辞め方を気にして最初は総裁選立候補を渋っていたようです。
しかし、今がまたとないチャンスだと直感している菅義偉は、安倍首相を何時間もかけて説得しました。

菅義偉の根気勝ちともいえますが、「O型とB型のおもり関係」が上手く働いていたのだとすれば、B型の安倍晋三を説得するにO型の菅義偉は最適任だったとも思えます。
O型の率直な言葉は、B型の気分をよりポジティブな方向に上昇させる効果があるからです。またO型は、他の人にはないB型特有の感性を高く評価することがよくあります。もちろんそれは、そのB型が有能な場合においての話ですが、菅義偉が、安倍晋三の「他の人とは一味違っていた」ところや、「柔軟性や懐の深さ」に好感を持ったのも、O型の食指が動いたからなのでしょう。

こうして菅義偉の直感どおり、安倍晋三は総裁に選ばれました。そして衆議院議員選挙に自民党が勝利すると、第二次安倍内閣が発足したのでした。
するとこの報道を聞いた一部の人々からは、(こう言っては失礼ですが…)「あの軟弱な安倍が…?」という声が、聞こえてきたのも事実です。
一般市民から見れば、菅義偉が言うような「懐の深さ」や「柔軟性」などの安倍晋三の人柄は、伝わってはこないのですから致し方ないことかもしれません。
安倍首相に対する市民の期待は、当初はそれほど大きくなかった気がします。しかしその後、意外に健闘しているというムードが広がり、支持率も上昇し始め、安定政権へと向かっていきました。

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安倍首相は、「美しい国日本をつくる」というスローガンを掲げ、「"戦後レジーム"からの船出」を目指すとしました。
また、経済政策としてはアベノミクスと名付け、三本の矢を柱にする政策を打ち出しています。

しかし、"美しい国日本"と言われても、具体的なイメージがなかなか浮かんできません。
それを説明する定義は、「活力とチャンスとやさしさに満ちあふれ、自律の精神を大事にする世界に開かれた"美しい国、日本"」とされています。

また、安倍首相の著書「美しい国へ」の概要を見ると、「日本国家が変わろうとしている現在、日本を自信と誇りのもてる国家へとすることを理想とし、そのために保守、外交、社会保障、教育はどうあるべきかを説いている」とあります。

もう少し安倍首相の談話などからメッセージを拾ってみます。

安倍内閣総理大臣談話より
これは戦後70年を迎えるにあたっての声明文ですが、過去の戦争に対する経緯、追悼、お詫び、反省などを伝えると、今後の日本については次のように述べています。

「あの戦争には何ら関りのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」

では、安倍首相のいう戦後レジームとは?
日本で戦後レジームという場合は、第二次世界大戦後の日本において、GHQによって出来上がったとされる日本国憲法や、その他さまざまなシステムについてのことを指します。
つまり安倍首相は、これらの体制からの脱却を望んでいると思われます。

明確に要領をつかみきれないところはありますが、安倍首相の思いをイデオロギー的な視点を抜きにして、私なりに要約してみるなら
「敗戦からの自虐的な思いから脱却し、次の世代の子どもたちのためにも、国民が自信と誇りのもてる国にしたい。そのためには、ただしい歴史認識をした上で、自分たちの手で法を見直し、自分たちの手で国を守らなければならない。負の遺産を次世代に持ち越さないよう、今の我々の代でそれを行わなければならない」
ということであり、それは安倍首相の愛国心、そして使命感でもあるのでしょう。

一方の経済政策「アベノミクス」においては3つの矢として以下をあげています。
1.大胆な金融政策
2.機動的な財政政策
3.民間投資を喚起する成長戦略

そしてこれらは、小泉内閣の政策であった"小さな政府"を基本的に継承しながら行うものとしています。
また、具体的な最初の目標としては、20年来続くデフレからの脱却でした。
一方で、その他に取り上げられる重要課題としては、消費税増税、TPPなどの問題もあります。

まだまだいくつもの政策や課題が山積みになっている気がしますが、長期政権といわれるこの6年間で、どういう成果があったのか、国民の私たちにはよく分かっていないというのが正直なところでもあります。
また、安倍首相の描く「美しい日本」を、どれくらいの国民が共有、あるいは共感しているのかも、見えてこないように思えます。
そしていずれの政策も、日本国内だけではなく、他国との関係性を考慮せずには行えないという難問が横たわります。

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以下に、現在の代4次安倍改造内閣の顔ぶれと血液型を記載しておきます。
  • 総理大臣  安倍晋三
  • 副総理兼財務大臣 麻生太郎
  • 総務大臣  石田真敏
  • 法務大臣  山下貴司
  • 外務大臣  河野太郎
  • 文部科学大臣  柴山昌彦
  • 厚生労働大臣  根本匠
  • 農林水産大臣  吉川貴盛
  • 経済産業大臣  世耕弘成
  • 国土交通大臣  石井啓一
  • 環境大臣  原田義昭
  • 防衛大臣  岩屋毅
  • 官房長官  菅義偉
  • 復興担当大臣  渡辺博道
  • 国家公安委員長  山本順三
  • 経済再生担当大臣 茂木敏充
  • 沖縄・北方…大臣 宮腰光寛
  • 地方創生担当大臣 片山さつきO
  • 科学技術担当大臣 平井卓也
  • 五輪担当相大臣  桜田義孝
(O型=9名/A型=7名/B型=4名/AB型=0名)

第2次~第3次内閣までの顔ぶれではA型とB型が多く、O型が少なかったのですが、現内閣では、逆にO型が増え、その分他の血液型が減ったことになります。
血液型をリストアップしても、実際のところ、政治の場合はスポーツのようにチームワークを発揮するという単純なことではないので、血液型構成に何か意味を見出そうとするものではありません。
それでもO型が増えたことをB型安倍総理との関係性だけでいうなら、今の勢いを促進させるムードにはなりそうです。しかしO型とB型の関係で気をつけたい点は、トップに立つB型が力を失ったとき、O型は投げ出すのも早いということです。B型がO型に裏切られないためには、安易に弱みを見せないことも大切なのです。

また、安倍首相の同志としては麻生太郎副総理もいます。
麻生氏はA型ですが、A型が心強いのは、一度親交を深めたときには裏切る可能性が最も少ないことです。
麻生氏の声掛けで結成した議員グループ『NASAの会』には安倍首相も参加していますが、このメンバーが安倍内閣の骨組みを形成してきたようです。
故)中川昭一(A)
麻生太郎(A)
菅義偉(O)
甘利明(A)
安倍晋三(B)

安倍首相の周辺は案外A型が多いようです。
つまり、安倍首相はA型と協調していけるタイプのB型のようです。その点ではB型の脇の甘さをA型がフォローする形となり、今の安定政権も納得するところがあります。

補足として、政治家の行動に関する血液型的特徴は
「理念はあっても実際には現実的な行動をとるO型」
「理念と政策を柱に筋を通して行動するA型」
「理念というより談話や話し合い、根回しで解決しようとするB型」
などのことが言えます。



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(関連記事)

2019-08-15

血液型でこれまでの政界をちょっと眺めてみました①

21世紀、グローバルリズムの流れ


「人間を研究観察する仕事をしています」などと言っておきながら、叱られそうですが
政治のことなど、一生書くことはないだろう…と思っていました。
そもそも苦手で関心も薄く、幸い私がこの研究の代表を受け継いでからというもの、政治に関するコメントを求められたことはなく(以前はたまにありました。)、万一求められても、「断ってしまおう」なんて、思っていたくらいなのです。

しかし、今回行われた参議院選挙の際、誰に投票すべきかと調べているうちに、これまでとは、何か異なる、大きな変化の兆しを感じました。
もしかしたら日本国の政治は、今、重要な局面にきているのかもしれない。
だとすれば、記録に残しておかなければならないと、重い腰を上げたというわけなのです。

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さて、現在の安倍内閣、7年目という長期政権に突入していますが、少し過去にさかのぼりながら、近年の政治動向と同時に主要な政治家の血液型を挙げていきたいと思います。

経済の視点で眺めるなら、日本は高度成長期から1980年代のバブル期を経て、1991年頃にはバブル崩壊。その後は期待されるような景気回復には至らず、多少の上下を繰り返してはいても、この20年ほどはデフレから脱却できずに下降し続けているとのこと。
また同時に、21世紀に入った頃には世界中でグローバリズムが唱えられ、良い悪いは別にして、金融商品取引への外国人参入なども含め、国内経済の質自体が変化していったようです。

それは時代の流れだったのかもしれませんが、そうした変化の中で、象徴的な存在になったのは、郵政民営化を推し進めた小泉純一郎元首相です。

■小泉内閣(2001年4月~2006年9月)

小泉純一郎=A型

彼は異色ともいわれた総理大臣で、多くの政治家がとるような慣例的な行動をあまりせず、一匹オオカミ、あるいは”変人”などとも呼ばれていました。しかし一方で、総理になる以前まで従事していた福田赳夫(O型)、そして福田派に対する忠誠心の強さは周囲にもよく知られていたということですから、党内でも「変わり者だが筋のあるやつ」ぐらいの一定の評価は得ていたのでしょう。
血液型的見方をするなら、ヤルと決めたら断行してしまう、ある意味"破滅型タイプ"のA型なわけですが、一本筋が通っているだけに、周囲も一目置くようなところがあるのです。

その頃、バブル崩壊から10年経つというのに、派閥などに縛られてぐずぐずしている日本の政治に閉塞感を感じていた一般大衆にとって、小泉純一郎の清々しさや潔さは大へん好感を持たれ、日本中に「小泉旋風」を起こしました。何と、当時は最高値で、87%もの支持率があったとのことです。
「彼なら何かを変えてくれるかも?」と、人々は大きな期待を寄せたのです。

実際、小泉内閣は、「聖域なき構造改革」を掲げ、郵政民営化や労働者派遣法の規制緩和などを始めとする官から民への"小さな政府"、あるいは銀行の不良債権処理などを、急速に実現させていったのでした。
また、それらの立役者ともなった人物は、政府のシンクタンク的存在として活動していた竹中平蔵でした。

竹中平蔵=O型

(2001年~2006年/経済財政政策大臣、総務大臣などを務める)

学者ならではのロジックや、(O型らしい)一言多い発言などもあり、時おり周囲からひんしゅくを買ったりしていましたが、盤石内閣のA型小泉首相の下にあったことで、5年にわたって手腕を振るうことになりました。

これはA型上司とO型部下のおもり関係が上手く働いた例になると思います。
鳴り物入りで入ったはいいけれど、政界の内情もよく知らず、周囲からやや冷やかな空気を感じていたことでしょう。
O型はハツモノには弱いところがあり、場慣れするまではだいぶ余分な力が入りがちになります。しかしボスがA型だと、O型はフォローしてもらえる安心感を持ちます。小泉首相は"思い切りの良いA型"です。首相に「頼むよ!」と言われれば、「よ~し、やっていいんですね!」という気持ちになったのではないかと思います。
学者が自分のロジックを頭で考えるだけでなく、実際の行動で実現できるというのは、冒険でもあり、大きな喜びでもあったはずです。まして目的志向性の強いO型なら、尚のこと燃えたに違いなく、しかもそれが国政舞台です。野心家の(たぶん)竹中平蔵にとっては、またとないチャンスだったに違いありません。

ただしこの「小泉・竹中改革」は、当初から賛否両論があり、最近では否定論の方が目立っているようにも感じます。
日本は改革、改革と言いながら、なかなか物事が動かない、という現象が実際よく見受けられます。そして「誰か思い切ってやってくれないのかねえ」というジレンマが蔓延するわけですが、そんなときに現れたヒーロー(?)が小泉純一郎だったのです。
それに答えるには、少々強引でもスピード感をもって推し進める必要があったのでしょう。

もちろん現在問われている問題は、そこではなく、"小さな政府"(緊縮財政)や”グローバルリズム”に向かう政策が、果たして良かったのかどうかというところにあるようです。
竹中平蔵は、当時の米国的理論(※現在のトランプ政権は反グローバリズムで異なる政策である。)を日本の財政政策に持ち込んだわけですが、それを日本の体質に合うように精査したかどうかは問われるところです。

いずれにしても、小泉首相が総理辞任と共に政界引退を表明したことで、「小泉・竹中改革」も一旦区切りをつけ、次の安倍晋三にバトンタッチされることになったのです。

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(関連リンク)
血液型でこれまでの政界をちょっと眺めてみました②




2017-05-15

ある日魅力が再燃した 田中角栄さん

田中角栄B型「日本列島改造論」
コンビニの本棚でしばしば目にすることがあったのですが、そういえば昨年は、元首相の田中角栄氏が、再燃焼していたようです。

それで、田中角栄について、書こう書こうと思っていながら、結局失念していたのを今頃思い出しました。(だから今書きます)

それにしても、再燃したきっかけは何だったのだろう?
石原慎太郎氏が小説を書いたから?
没後20年だったから?
テレビも見ない新聞も見ないという、愚か者の私は、もはや世の中のブームには、ついていけないどころか知ろうとさえしないという、始末に負えない状態なわけですが、それでも街なかで、"田中角栄"という文字を見たり耳にしたりすると、ピクンと食指が動いてしまうのです。

田中角栄が総理として在籍していたのは1972年-1974年(政治活動は1947年~)。
現在の若い人たちは、彼が表舞台に立っていた姿をほとんど知らないのでしょう。
じゃあ、私は良く知っているぐらいの年齢なのか?といいますと…いや、そうでもないです。
小学校3年生か、4年生か…。
政治のことなんて、まるきり分からないし、興味の欠けらもありませんでした。

しかしそんな私でも、田中角栄の、甲高いけど、親しみ深い…あの声とか。漫才みたいなしゃべり方をする、あの口調とか。ヤアヤアと手をあげて現れる、あの姿とか。思い出すだけで、今にも目の前に現れそうなくらい、懐かしく感じるのです。

あの頃日本人は、みんな田中角栄が好きだった…というか、まあ、それはもちろん、全員が好きだったわけでもないのでしょうが、嫌いな人でさえ、興味深々だったには違いないのです。
日本中が、田中角栄のエネルギーに包まれていたような感じだったのです。
「ああ、この人なら日本も大丈夫だ」と、多くの人々に思わせていたような気がします。
だから、"親父"とか"父"というふうに、周囲から呼ばれていたのでしょう。
日本の政界において、100年に1人現れるかどうかという、スーパーヒーロー的な人気を博した、実に稀な政治家であり、総理大臣であったわけです。

さて、ここまで書いてきましたが、田中角栄の血液型は何型だと思うでしょうか。

はい、そう、「B型」でした。

親分タイプ(B型の場合"親方”というニュアンスになるのですが)のB型ってどんな感じだろう?と思ったら、田中角栄を想像するのが良いかもしれないのです。

ところが、総理就任2年目には金脈問題で総辞職。そして間もなく、ロッキード事件(汚職事件)が明るみになります。
問題が起こった当時は、毎日がそのニュースばかりでした。
「まったく、何でそんな事に…?」
子どもながらに、釈然としない不可解さが残りました。
そして不思議なことに、田中角栄を『罪人』という風には捉えなかったのも覚えています。
何というか、大人の社会の複雑な事情があるんだろうなと…。
「金まみれは悪」「賄賂は悪」と正論が叫ばれても、それがもちろん、良く無いというのは理解するけれど、もっと違う、裏の裏のカラクリがあるように、子どもながらに感じていたのです。
実際のところ、更に釈然としなかったのは、そんなに"悪い"ことをしたというのに、その後、脳梗塞で倒れても尚、"闇将軍"と呼ばれながら、長く政界に君臨していたのです。
私には政治の世界が、何が何だかさっぱり分かりませんでした。

結局、日本中、田中角栄を囲んでのお祭り気分は、ほんの一時で終わってしまいました。
今思い出しても、あの事件の騒ぎが収まっていくと、本当にそれは、まるで祭りが終わった後のように、みんなシュンとして、口数も少なく寂しげにそれぞれの家に帰っていくかのように、静かになってしまったようでした。

日本はその後、急速にバブル経済に向かって行くのですが、それは決して明るい道とは言えない、見せかけの上昇気流だったのは言うまでもありません。
そしてこの事件をきっかけに、私は、社会の"闇"のようなものを、肌で感じ始めていた気がします。
世の中で、でいろいろな事件や問題が起こっても、その報道されるニュースを鵜呑みにすることは、もはや出来なくなりました。
その陰にある真実は何だろう?
もう一人の私が、そう問いかけているのです。
こうした分析的な思考性は、AB型ならではのものかもしれないのですが…。

とにもかくにも、田中角栄という人は、表舞台で国民を喜ばせたのはほんの束の間であり、その後は陰の世界へ(?)、お隠れになったというわけなのです。
でもやはり、親方タイプ、オマツリタイプのB型は、表舞台に立った方がお似合いです。
陰に隠れてからというもの、田中角栄の良いところは、ちーっとも見えなくなってしまったのですから。

それにしても、なぜ今、田中角栄なのでしょう。
あれから40年。今思えば、ある意味、田中角栄にまつわる一連の出来事は、日本のひとつの節目だったのかもしれません。
そして今、新たな節目を迎えているのだとすれば、田中角栄のような親方が、今の日本に必要なのかもしれません。
しかし万一、今度そういう人物が出現したのなら、B型的な”脇の甘さ”を、周りはしっかりカバーしてあげなきゃならないですね。(血液型人間学の本を議員に送らなければ!)

補足するなら、血液型が判明しているB型歴代総理は、田中角栄、竹下登、野田佳彦、安倍晋三です。
こうして見ても、田中角栄ほどにB型カラーの強い人物は見当たらない気がします。
その”色”が濃い、ということは、その特性をいかんなく発揮している、ということでもあるのです。