2021-09-08

【仕事師O型】菅総理、お疲れさまでした!


菅首相のO型的特徴とは?


前首相の安倍さん退任から、慌ただしく就任されたのは2020年9月16日でした。そして先日の突然の辞任表明、9月29日が自民党総裁選の投開票日と決まったとのこと。およそまる一年間の在任となりました。

現在のような、前代未聞の"コロナ禍"の中で総理大臣に就任することは、少々、分の悪いくじに当たってしまったようなものかもしれません。まさにこの一年は、さまざまな事に耐え、あらゆる問題に対処する、苦難の日々であったことと思います。まずは、「大へんお疲れさまでした!」と、一国民として心からの労いと感謝を申し上げます。

一年前の就任時、菅首相に対する巷の評価は、「とにかく菅さんは仕事師だ!」というものでした。あとは話題になったのはパンケーキが好きなことくらい。とにかく菅さんという方は、ひたすら仕事をしているという印象が強かったようです。

「O型は、親分肌で自己主張が強くて、お人好しで…」というイメージを持つ人が多いですが、すると、たくましそう、元気、大らか…などなどの人物像に、ついついなりがちです。ところが実際の人々を見まわしてみると、そうは見えないO型さんの方が多いはず。それはO型に限らないことですが、4タイプを比較するとき、どうしても分かりやすく目立つ特徴傾向だけがピックアップされがちなので、そこから一歩踏み込んだ、真の気質傾向を伝えることが、なかなかできないことも多いのです。

菅首相も、一見O型らしさが見えにくいタイプかもしれません。ここで、O型の一般的傾向を一部抜粋してみることにします。

【O型の気質・行動傾向】(※能見正比古著「血液型エッセンス」参考)
  • 生き方の基本は、生命自然の方向に強く沿っている。
  • 生活は、バイタリティーがあり、必要に応じて耐乏性も強い。
  • 行動は、目的志向性強く目的に向かって一直線。達成力も大。
  • 思考判断は、利害判断中心か、あるいは信念。明解な言葉選び、論理は巧み。
  • 感情は、日常では安定。慣れない出来事や追い詰められて弱いことも。
  • 仕事は専門を得ると深まり、プロ的成長を遂げる。
  • 人間関係は上下・横の区別より敵か味方か。
  • 社会へは、勝負師的姿勢で臨む。

これまで私が、菅首相に関するインタビューや人物評などを聞いた内容から判断し、上記に当てはまるところを、私の独断で太字にしてみました。もちろん正解など分かりようもありませんが、みなさんは、いかが思われるでしょうか。


目標定めて一直線の"O型気質"でやり遂げた数々の実績とは


菅首相に関する、さまざまなご意見はあるのでしょうが、とかくメディアは批判の方が目立つものであり、政治には裏の裏のまた裏と、あまりに裏が多すぎて、素人の私にはどのような判断をもすることが難しいです。とはいえ、菅首相がこの一年に実現したことについては、事実として明らかなので、ここに挙げておきたいと思います。

◎菅首相が実現したこと(参照:WiLL増刊号627)
  • 携帯料金の値下げ(大手3社6割値下げ)
  • 『日本学術会議』任命拒否
  • 教科書の”従軍慰安婦”表記を認めないと決定
  • 皇位継承問題において有識者会議へ提言(「男系継承」支持を明言)
  • 福島原発の処理水海洋放出決定
  • 『国民投票法』を改正(憲法改正のための準備のため)
  • 『産業と地調査法』『重要土地利用規制法』(重要地の外国人購入を禁止するなど)
  • G7声明で台湾問題を明記(国会でも台湾を”国”と公言)
  • 待機児童、男性の育児休暇取得への環境づくり
  • 最低賃金3.1%アップ実現
  • 不妊治療保険適用
  • コロナワクチンの大規模確保(とともにワクチン選手のスピード化を実現)
  • 東京オリンピック開催実現
  • オンライン治療の解禁(2022年から予定)

上記の事柄、ひとつひとつへの是非については、いろいろなご意見があると思うので、ここでは論評を避けます。いずれにしても、たった一年間で、たくさんのことを実現させた行動力と、その目的達成力は、さすが、『目的志向の仕事師』あっぱれO型!ということだと感じます。

菅首相は、自己PRが下手だという評価もよく聞きますが、確かにそれについては、トップに立つO型らしからぬ点ではあります。しかし力関係に敏感なO型が、自分の社会での立ち位置を決めたとき、むしろその立場に徹底するところがあり、今回は菅首相自身、思わぬお役目が突然舞い込んできたわけで、場慣れしない面も多々あったろうと想像できます。

以前の記事でも少し紹介しましたが、かつて安倍元首相を説得し、強く推した立役者としてインタビューに答えていたときの菅首相の言葉が、今でも印象に残っています。

インタビュアー:「なぜ安倍さんを推したのですか?」

菅:「彼は自分の考えをしっかり持っているし、家柄もいいですし、総理の品格がある

なるほど、菅総理は、そもそもご自分が総理大臣になるおつもりなど、これまで一度も無かったのでしょう。「総理の女房役として腕を振るうのが自分の本分である」と、決定づけていたのではないかと思えます。その場合、自己PRなどは、むしろ封じ込めるべき性質となります。菅首相があと数年、総理大臣を続けていけたとしたら、もう少し違った"菅首相"を見ることができたかもしれませんね。

とにもかくにも、お疲れさまでした!!


2021-08-11

【2020東京オリンピック】58個のメダルおめでとう!そして東京オリンピックを血液型的に総括してみた!

 

日本史上最多のメダル獲得!!選手たちありがとう!

昨年からの一年延期に加え、今年になっても世界的パンデミックが収まらず、一時は開催を危ぶまれていた東京オリンピック。誰のせいとは言えませんが、右往左往の渦中におかれた選手たちの心情を思うと、もっと最善の進め方があったのでは?と思ってしまいました。

そうであるにも関わらず、選手たちは、本当に力を尽くして下さいました。選手たちは「自分たちが一生懸命頑張ることで、大会を開催して良かったと日本の人々に思ってもらわなければ」という、悲壮感さえあったのではないかと察します。そんなプレッシャーの中で、こんなに頑張ってくれたことに、深く感謝したいと思います。

とにもかくにも、大きなアクシデントもなく、無事に終えた東京オリンピック。まずは安堵したいところ。そして、今大会を振り返りながら、血液型視点で気づいたことのいくつかを、ご紹介していきたいと思います。


メダル獲得者を見れば、相変わらず多いのはB型!?


過去のオリンピックでも、このブログや他のメディアなどで取り上げてきましたが、オリンピックのメダル獲得者は、毎回と言っていいほど、B型選手が多いのです。ただ、全ての選手の血液型が公開されているわけではないので、正確な数値を示すことはできません。とはいえ、B型は、日本人の2割ほどであることを考えると、やはりメダル獲得者はB型の独壇場といっても良さそうなのです。

(*1)血液型別メダル獲得延べ数
O11
A8
B13
AB3
延べ合計数35
*血液型判明者の人数34名
*血液型不明の人数18名

上記のとおり、B型が4割を占めております。また、個人競技とダブルスにおける金メダル数においても、【O型=5個、A型=3個、B型=6個、AB型=2個】ということで、B型が最も多く取得しています。

大舞台においてのB型は、緊張して硬くなってしまうということが、本当に少ないのです。もちろん、B型が緊張しないということではなく、あくまでも他のタイプとの比較において言えることです。そしてそれは精神論的なこと以前のものであり、体質的に硬くなりにくいといっていいかもしれないのです。

またB型の、周囲の動向をあまり気にしないでいられる、マイペースさや、楽観性というのも起因するのでしょう。B型たちは、大舞台になるほど、「よし、やってやるぞ」という気持ちの勢いが高まり、そのプレッシャーに緊張するより、むしろ気分が乗ってワクワクしてくるという、他のタイプからすれば、大へん羨ましい性質を持っているのです。

B型アスリートたちに聞いてみたら、それは言い過ぎで、「いや、すごく緊張してるよ」というかもしれません。それでも、他のタイプのアスリートたちは、充分に練習を積み上げてきていながら、気持ちとは裏腹に、体が練習どおりに動かなくなってしまう人が多いに違いないのです。

なぜB型が、世界舞台にこれほど強いのか?という、これらのことについては、さまざまなところで、既に何度も何度も、言及してきました。しかしこのように、ほとんど例外がないほど、お決まりの結果を幾度も見せつけられてしまうと、研究者としては、深く考えさせられてしまいます。人間の進化を考える上で、私たちはB型から、何かを学ばなければならないのかもしれません。


【B型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
安藤美希子/ウェイトリフティング(銅メダル)
荒賀龍太郎/空手(銅メダル)
大橋悠依/競泳400個人メ・金メダル)(200個人メ金・メダル)
本多灯/競泳(銀メダル)
阿部詩/柔道(金メダル)
廣田尚里/柔道(金メダル))
野中生萌/スポーツクライミング(銀メダル)
野口啓代/スポーツクライミング(銅メダル))
水谷隼/卓球(ダブルス・金メダル)
渡辺勇大/バドミントン(ダブルス・銅メダル)
東野 有紗/バトミントン(ダブルス・銅メダル)
池田尚希/上(競歩・銀メダル)



観客が居ないと燃えないB型!反対に落ち着いてプレーできるA型!


今大会で、最も残念なことだったのは、無観客だったということです。本来なら、日本中、世界中から人々が集まり、会場は拍手と声援で熱気に包まれるはずだったのは、いうまでもありません。

私は、観客のいないガランとした会場風景をテレビで観ながら、ふと頭をよぎったあることに、つい笑ってしまいました。
「もしかしたら、観客の声援がないことで気持ちが盛り上がらず、成果を出せないB型選手が出てくるのではないかしら?」

そして実際、少なからずそんなB型選手がいたに違いないと、密かに思っているのです。もちろんB型本人は、「どうして気持ちが盛り上がらなかったんだろう?」と、自分の不調の原因が分からなかったとは思うのですが。

これにはちょっと、名前をあげるのを恐縮しますが、たとえば、ゴルフの松山英樹選手(B型)は、今年の春、アジア人で初めてのマスターズ・トーナメントで優勝しました。彼は何かのインタビューで、「観客が多いほど気持ちが盛り上がる」と話していたことがあります。

これまでも、B型ゴルファーたちから似たような話をよく聞いています。あるB型ゴルファーは、ギャラリーたちの声援で気分を盛り上げたり、ミスしても冗談を言い合うことで気分転換したりしているのだそうです。しかし今大会のオリンピックは、まるで練習のときのように、淡々とした雰囲気であったことでしょう。すると今回、メダルを逃した松山プロ。気分の方は、今ひとつだったのかもしれません。

そしてもうひとつ興味深いのは、一方の女子ゴルフで見事に銀メダルを獲得した稲見萌寧選手です。彼女はA型です。稲見選手は、2018年にプロ転向したばかりで、コロナ禍の影響もあり、まだ経験の浅い選手でもありますが、これまで以上の落ち着きで、非常に良いプレーが出来たのではないかと思います。

稲見プロは、自分について「究極に追い込まれると力を発揮するタイプ」と言っていたのですが、それはとても、A型らしい持ち味でもあります。A型は、最後の最後に開き直ることで、いつも以上の力を発揮することができるのです。そんなA型ゴルファーからしばしば聞くことは、B型とは反対に、「ギャラリーの声が気になって集中できない」ということなのです。A型の人は、神経のアンテナが八方に広がっているせいで、いろいろなものをキャッチしてしまうのでしょう。

ところが今大会は、そうした余分な雑音が入らなかったはず。稲見プロは、自分自身と静かに向き合いながら平常心を保ち、「清水の舞台から飛び降りる」気持ちで開き直ることができ、自分らしいプレーできたのかもしれません。あくまで私の、血液型視点で眺めた憶測にすぎませんが、A型とB型の正反対の性質が、あらわになったようで、とても興味深く思ったのでした。

【A型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
稲見 萌寧/ゴルフ(銀メダル)
五十嵐カノア/サーフィン(銀メダル)
永瀬貴規/柔道(金メダル)
ウルフアロン/柔道(金メダル)
素根輝/柔道(金メダル)
芳田司/柔道(銅メダル)
中山楓奈/スケートボード(銅メダル)
萱 和磨/体操(あんま・銅メダル)


格闘技ならパワフルなO型がやっぱり頼りになる!


O型が、自分の有り余るエネルギーを何に向けるかは、そのO型によってそれぞれですが、肉体的に恵まれたO型なら、それがスポーツに向かうことはごく自然なことに思えます。したがって、スポーツ界で活躍するO型は多いのですが、中で最も活躍するのは、格闘技のようです。

相手と向かい合い、勝つか負けるかの白黒がはっきりした一対一の勝負。O型は、目標や目的が明確であるほど、集中力を高めることができるのです。

以下は、今回、個人競技においてメダルを獲得したO型選手たちです。

【O型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
喜友名諒/空手(形・金メダル)
阿部一二三/柔道(金メダル)
大野将平/柔道(金メダル)
新井千鶴/柔道(金メダル)
渡名喜風南/柔道(銀メダル)
乙黒拓斗/レスリング(金メダル)
開心那/スケートボード(銀メダル)
村上菜愛/体操ゆか(銅メダル)
伊藤美誠/卓球(個人・銅メダル)(ダブルス・金メダル)
梶原悠未/自転車(銀メダル)

格闘技系の競技で活躍した選手たちは、他の血液型もたくさんおります。特に柔道界は、ほとんどの選手が勝利したという快挙でした。また、同じように活躍が目覚ましかったレスリングにおいては、血液型不明者が多いので、データとして示すことができません。それでも、上記にあがったO型選手はいずれも、技だけでなくパワーを備えた選手たちであることが伺えます。

ただ、O型選手たちは、その集中力の高さやエネルギーの大きさを考えれば、本当は、もっと活躍できるのではないだろうか?という思いが、実はあります。その起因は、以前からずっと言及しているように、O型が、場所や雰囲気に慣れるのに少し時間がかかり、初体験に弱さを持つところがあるせいかもしれません。


勝負に執着できないAB型は巧みな技でそれを補う!


そもそも、B型より更に少数派であるAB型です。スポーツの大舞台でAB型選手を見かけることは、とても少なくなります。しかもAB型はその性質からして、勝負に徹底して執着するということが難しいのです。そんな中で時々、異彩を放つスマートな選手が出現することがあります。そうしたAB型のほとんどは、その恵まれた身体能力に加えて、巧みな技や優れたバランス感覚、あるいは素早い分析力などで、その地位を獲得しています。

今回の大会で勝利したAB型選手も、そろってそのような選手だったと言って良さそうです。各選手に対する一般の評価を見ても、それが一目瞭然です。

【AB型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
高藤直寿/柔道(金メダル)※多彩な技と変幻自在な柔道が持ち味。
清水希容/空手(形・銀メダル※美しさとスピードが強み。
堀米雄斗/スケートボード(金メダル)※ボディバランスが良く、ボードさばきが巧い。

近年、スポーツ界の各分野は、益々レベルが向上していますが、そういう中で、肉体的な鍛錬や精神論だけでは、対応しきれない面があるでしょう。そうなったとき、AB型の活躍の場は、増えてくるのかもしれません。


そしてアスリートから私たちが学べること


スポーツ観戦が好きな人たちは多いでしょう。けれど、ただカッコイイから、スカッとするからという、娯楽的な楽しみだけで終わらせてしまうのは、もったいない気がします。「人間学」としてアスリートたちを眺めたとき、彼らほど、自分の肉体や精神と真摯に向き合い、その進化に励んでいる人々は、居ないだろうという気がするのです。

私たちの多くは日々、生活の豊かさや安定した暮らし、ややこしい人間関係など、自分自身のこととは離れた外界のことに、多くの時間を費やしているのではないでしょうか。しかし彼らアスリートたちは、自分自身と向き合うことに、たくさんの時間と知力や体力を使っているのです。そうして磨かれた自分自身の全てを、赤裸々にといっていいくらい、惜しみなく私たちに披露してくれています。

そして血液型を通して眺めれば、いかに鍛え抜かれたアスリートといえども、それぞれの『基質』があっての心身であり、それらをどう克服し、どう生かすかという工夫を凝らしているのが垣間見えます。彼らが見せてくれているのは、肉体を持つ人間としての、私たち人類の可能性であり、彼らはそれを体現してくれているのでしょう。

そんな彼らに、深く感謝しながら、更なる活躍を楽しみにしたいと思います。


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2021-08-09

【2020東京オリンピック】日本史上初のメダルを獲得した女子バスケの立役者はA型たちだった!

 


バスケットチームにA型が多いのには理由がある!


バスケットボールというのは、学校の体育種目にもなっているので、多くの人が、一度はこのスポーツを体験したことがあるでしょう。とはいえ、日本のチームが世界の中で対等に戦えるなど、私の学生時代は、夢のまた夢だったように思います。

第一のハンディは、身長がどうしても足らなすぎるのです。最近は日本人選手も大きくなったとはいえ、欧米諸国の強豪たちは、175~200cmという高さがあり、それに比べて日本選手たちは、現在においても160~185cmという、身体的な違いがあるのです。

それでもここ10年ぐらいは、アニメの影響にも助けられてか、若者たちにバスケケットブーブームが巻き起こるのと相まって、選手たちの力も徐々についてきたということらしいのです。とはいえ、メダル獲得までに進化しているとは、思いもよりませんでした。お見事ですね!!

今大会のバスケット選手たちのリストを眺めていて興味深かったのは、A型選手がとても多いことでした。多くのチームスポーツでは…もちろん、日本の場合に限りますが、血液型分布の大きな偏りは少なと言いながらも、O型選手がやや多めになることが多くなります。そもそもA型とO型はチームスポーツを好むのですが、大会に選抜されるとなると、パワーや勢いのあるO型選手が選出されることが多くなるからでしょう。

今大会のバスケットチームの血液型構成をご紹介します。

(男子チーム)合計12名
O=2名 A=6名 B=1名 AB=2名 不明=1名

(女子チーム)合計12名
O=3名 A=5名 B=1名 AB=3名 不明=0名


さて、その理由は?
もちろん、バスケットボールを理解している方にとっては、当然のことかもしれませんが、得点能力の高い選手、つまりシュートの確実さが、最も求められるからですね。

そうであるならA型選手が多くなるのは、しごく納得できることです。どんなスポーツ競技でも、スポーツに限らずどんな技においても、”正確さ”において最も秀でるのは、A型が多くなるのです。

今大会で銀メダルを手にした女子チーム選手の得点順位は以下のようになります。

(全試合総合得点)
1.高田真希(A型) 84点
2.宮沢夕貴(AB型)69点
3.林咲希(A型)  68点
4.赤穂ひまわり(O型)56点
5.町田瑠唯(A型)43点

AB型の宮沢選手も頑張りました。AB型もまた、A型に準じてシュートの巧さがあるのかもしれませんね。ただAB型の場合は、正確さや確実性を追求するというより、技術的な巧さの方が際立つように思います。


日本バスケットチームの更なる躍進のためには?


もう一方の、男子チームについても考えてみたいと思います。今大会は、健闘したとはいえ、残念ながら全試合敗戦となってしまいました。男子選手は女子選手より、更に体力的な差が大きくありそうな気がします。するとやはり、シュートの正確さだけでは足らず、パワーもアップしなければならないということかもしれません。

あるいは、パワーだけに焦点をあてるのではなく、もっと別の、パワーに対抗できるような方法もあるのかもしれません。日本には、O型、A型、B型、AB型という、異なる特性を備えた選手たちがいます。それは、他の国にはあまり見られない、特殊な多様性でもあります。こうした日本ならではのチーム特性や、各タイプの持ち味を研究し、実践することができたなら、新しい道が開けるのかもしれません。


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2021-08-08

【2020東京オリンピック】新競技で活躍したB型ウーマンたち~スポーツクライミング


スポーツクライミングはB型に向いている?


今大会から競技に加えられたスポーツクライミング。その起源は、ヨーロッパ諸国では古くから盛んな、ロッククライミングを競技化したものです。山の多い日本でも、案外、愛好家は多かったのだそうです。そして10年ほど前から、オリンピック競技に加えられることが検討されていたそうですが、なかなか決まらず、ようやく今回の大会に登場したということです。

しかし、自然の山岳を登るシーンは映像などで見かけるものの、それを人工的壁面で競技化するとなると、いったいどんな状況になるのやら、興味深々ですね。しかも、日本選手たちは、これまでの世界選手権で立派な成績を残しているらしく、メダルを期待されているのだと聞きました。そこで、選手たちの血液型を見てみると…。

楢󠄀﨑智亜(男子)B型
原田海 (男子)不明
野口啓代(女子)B型
野中生萌(女子)B型

なんとまあ、血液型不明の原田選手をのぞいて、みなさんB型だということが分りました。

もともと、新しいことや、まだ誰もやっていないことが好きなB型とはいえ、日本代表選手にまでなるには、それだけの資質や技術力が備わっていなければならないわけで、にも関わらず、これだけB型が揃ってしまうとなると、私としては理由を考えざるを得ません。

そんなわけで、いったいどんなふうに競技が進められるのか、じっくり観察することに致ししました。

さてさて、競技舞台に備えられた壁を見るなり、フツウの人なら、これは無理だと降参するのではないでしょうか。それは壁の角度です。それがさぞ急斜面であろうことは容易に想像できますが、それどころか、鋭角に倒れ込むような角度で設置されているのですから。しかも、足や手の置き場となるホールドの間隔はかなり長めにとってあり、それらの難題をこなしていくには、飛び跳ねたり、ぶら下がったりしなければ進むことができそうにありません。

解説者の説明によると、このスポーツクライミングに必要な能力というのは、次のようなものがあるようです。

◎体の柔軟性
距離のあるホールドをつかんでいくためには、足を広く開脚したり、無理な姿勢をとらなければならないため。

◎腕力や指の強さ
持ちづらい形や滑りやすい造形などのホールドをつかんだりぶら下がったりする必要があり、また、その状態を保持しなければならないため。

◎柔軟な発想力
頂上までどのようなルートで登るかは、途中の決められたポイントを保持していきさえすれば自由です。選手たちの柔軟な対応が求められるのです。


これらを考えると、体と発想力の柔軟性という点では、B型の性質が大いに生かされるように思います。また、そもそも無理難題な課題を与えられているため、時間内に全てを達成できる選手は少ないらしく、自分の体力と相談しながら、適度なところでの諦めも必要になってくるようです。そうした割きりの良さや楽観性なども、B型には向いている競技かもしれません。


そしてみごと銀メダルを手にしたB型女子選手たち!



結果は、みなさん既にご存知のように、野口選手、野中選手のお2人がメダルを手にしました。

金メダル (スロベニア) ヤンヤ・ガルンブレト(Garibret Janja)
銀メダル (日本) 野口啓代
銅メダル (日本) 野中生萌

金メダルは逃したものの、日本勢2人がメダルに輝くとは、何と素晴らしいことでしょう!

今回のオリンピックを皮切りに、スポーツクライミングは益々進化していゆくことでしょう。野口選手は、この大会を最後に引退を表明されています。おそらく、今後は野口選手を追いかける若者たちが増えて来るに違いありません。その時の、選手たちの血液型にも注目していきたいと思います。


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2021-07-22

【2020東京オリンピック】なでしこジャパンの血液型分布がスゴイ!


A型高倉監督の大胆な挑戦


東京オリンピックが(どうにか…)始まりました!

血液型データと合わせて選手の活躍ぶりを観察していきたいと思います。初日の7月21日は、女子サッカーと女子ソフトボールが行われました。

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『なでしこジャパン』メンバー

高倉 麻子       A 監督

池田 咲紀子     GK
山下 杏也加    B GK
清水 梨紗       A DF
熊谷 紗希       A DF
南  萌華              DF
北村 菜々美    B DF
宝田 沙織              DF
宮川 麻都       B DF
中島 依美       O MF
三浦 成美       B MF
塩越 柚歩       A MF
長谷川 唯       B MF
杉田 妃和       O MF
遠藤 純          B MF
菅沢 優衣香    O FW
岩渕 真奈       O FW
田中 美南       AB FW
籾木 結花       O FW

合計18名
O型=5/A型=3/B型=6/AB型=1
不明=3

(バックアップメンバー)
平尾知佳(A)、林穂之香(?)、三宅史織(A)、木下桃香(A)

=・=・=・=・=・=・=・=・=・

B型が非常に多いですね。チームスポーツでは、A型とO型を中心にした方がまとまりやすいというのが血液型理論では定説です。ここ一番で活躍できるB型選手はとても重要ですが、果たして、これだけ多いとなると、どのような展開になるのでしょう。注目していきたいところです。

また、高倉麻子監督はA型です。A型から見るB型とは、A型的な一般常識からは逸脱することも多く、理解しずらい反面、その意外性や奔放さには、一種の憧れや期待があります。高倉監督、なかなかの太っ腹?大きな賭けに出たようですね。

(記:7月21日)

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準々決勝で敗退、残念!


試合結果は以下のようになりました。

【試合結果】

●一次ラウンド対カナダ

対 カナダ 引分け(1 - 1)/得点(岩渕)
対 イギリス 負(0 - 1)/得点なし
対 チリ 勝(1 - 0)/得点(田中)

●準々決勝

対 スウェーデン 負(1 - 3)/得点(田中)


総合的に得点が少なかったですね。3得点のうち、2得点はAB型の田中美南選手でした。

日本女子サッカーでは、少数派AB型の活躍も目立ちます。引退された澤穂希さんもAB型でした。澤さんは、米国滞在中に、彼ら(欧米諸国)のスタミナに対抗するには技術力を磨くしかないと考え、俊敏性や分析力、技巧など、AB型ならではの強みを磨いたようです。そんな、澤さんならではの技術力が、後輩に引き継がれているのかもしれません。

とはいえ、今回は残念な結果になってしまいました。B型選手たちの活躍はあまり見られなかったのかな。どうやら高倉監督のイメージ通りに、試合は進まなかったようです。

優秀なB型選手は、「ここぞ!」という時に、期待通りに活躍してくれることがよくあります。ところがそんなB型が、どうも気分が乗らずに活躍できない状況というのが、実はあるのです。その秘密は、以降の記事でご紹介していきたいと思います。

引き続き、オリンピックを追いかけてゆきましょう。


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2021-05-23

「血液型人間学」を活用するポイント



能見正比古は、1971年に記念すべき「血液型でわかる相性」を出版した後、1973年に「血液型人間学」という2冊目の著書を出版しました。そしてこのタイトルの通り「血液型人間学」を新しい学問として世に提唱したのでした。その後は、「血液型活用学」「血液型愛情学」「血液型政治学」など、各テーマに沿って主要な書籍を全部で12冊ほど世に送り出しました。

これらの書籍を熟読すれば、人生のさまざまな側面に応じた血液型活用法が、およそのところは理解できます。そして、どう活用するかはその人の工夫次第なので、中には素晴らしい活用法を実践してきた方もいると思います。そうはいっても、それほど活用していない人の方が多いという事実もあります。

これは血液型人間学に限ったことではなく、世にあるノウハウ本の全てに共通するかもしれないですが、頭で理解したのと同じようには、自分のリアルな生活に活かせないというのが実際のところなのです。

ではどうしたら本当の意味で活用できるのだろうか?というのを私自身の経験も踏まえながら考えてみました。それには大きく3つのポイントがあります。


●ポイント1

人間を理解する姿勢

これは最も重要だけど最も難しいともいえます。そもそも血液型ありきではなく、人間ありきの血液型なのですから、たとえ血液型の特徴だけ知り尽くしたところで、人間そのもに寄り添う気持ちがなければ、使い道を誤る可能性もあります。

ただしここでの問題は、そもそも私たち人類が、どこまで自分たち人間のことを理解できているのか?というところもあのですが、まずは、今の私たちに出来ることは、「理解しよう」「理解したい」という、人間に対する興味と関心を、純粋に向ける姿勢が大切なのだと思います。


●ポイント2

情報を交換する

人間の行動や思考、あるいは心の動きについては、デリケートな面があり、なかなか自由な発言が出来ないという現状があります。

血液型についても、安易に口走ると誰かを傷つけるかも?うさんくさい(と信じている人も居るので)事に関心がある人だと思われるかも?というように、躊躇してしまうこともしばしばあります。

実は、私はこれまで、「自分の中で静かに活用するのが賢い使い方です」と言ってきたのですが、むろん、それはひとつの側面では正しいのです。けれど、自分の中だけで納得してしまうと、間違った認識かどうかを確認することが出来なくなります。それが血液型特有の特徴なのか、その人固有の特徴なのかを、見分ける微妙なラインも多く存在するからです。

するとやはり、意見を交換する場がどうしても必要になります。できるなら、血液型人間学を学びたいという同じ気持ちを持った人たちと交流するのが良いのです。血液型人間学の場合、他の人たちと会話をする中で、「あ、そうか!」と気づくことがとても多いのです。


●ポイント3

気長にじっくり学ぶ

ある程度、血液型で人間を観察し始めると、ちょっと分かったような気分になります。

「B型ってこうなのよ」「あ~、A型だと思ったわ、やっぱり」みたいな感じです。

しかしいつの間にか、自分独自の枠組み(カテゴリー)を構築してしまうことがしばしばあります。人間の脳は、そのようにできているのかもしれません。

8割がたはその枠に収まるかもしれませんが、収まらないこともあります。何年経っても、「あ、こういうA型さんもいるんだなあ…」というような場面に出くわすのです。

固定観念をつくらない為に、こうした人間に関する学びは永遠に終わらない、ということを悟る必要があります。それに、「人間」という、流動的で変化に富んだ存在を対象にする場合、正解は無いようなものでもあります。気長に、柔軟に、学ぶ姿勢がとても大切なのです。


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◎ワークショップや座談会、講演会をご希望の方々へ

個人、団体、人数を問わず承ります。ゼミの料金はご予算に合わせてフレキシブルに対応させていただきますので、どうぞお気軽にお問合せください。

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お問合せ先
公式サイト ABO WORLD JAPAN



2021-05-21

世界の血液型分布








この情報は「The Distribution of the Human  Blood Groups and Other Polymrphisms/ London, Oxford  University」を基にして、必要な数値を算出し直したものとなります。

調査時期やサンプル対象、人数は地域によって異なります。そのため、あくまでも目安と理解してください。

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脳科学者が体験した右脳と左脳のそれぞれの人格(The personalities of the right and left brains experienced by brain scientists)


テイラー博士の体験したこと


12年前、私と能見俊賢が、東海大学の灰田先生の実験室でこれを確認した時、「やっぱり!」という感激と同時に、あまりにも予測通りな結果にむしろ空恐ろしささえ感じました。こんなに型どおりでいいのだろうか?と思ったからです。

「ABO血液型モデル」というのは、どのように視点を変えて眺め直しても、秩序よく4タイプのカタチが見えており、完璧にデザインされているかのようだからです。

(実験の概要については、他の記事で紹介しています。「脳の活動と血液型の関係」

ここで再度、脳活動から見た4タイプのパターンを見ていきます。今回の実験結果は至ってシンプルなもので、血液型によって左右脳の活性度が異なるというものです。


A型⇒左脳優位

B型⇒右脳優位

O型⇒やや右脳優位だが両脳とも言える(ただし片方ずつ活動するのが特徴)

AB型⇒やや左脳優位だが両脳とも言える(ただし両方同時に活動するのが特徴)


さてここで、血液型に見られた左右脳について深く考えるために、私たちは右脳と左脳の働きについて、今一度理解する必要があります。

右脳と左脳については、脳研究が進んでから研究者もよく発言するようになったので、世間でもいろいろ言われるようになりました。「右脳開発」というのも一時はずいぶん流行りましたが、最近は「右脳左脳」についてむやみやたら取り上げることに、脳科学者らが嫌がるようになってきました。脳科学者がまだ突き止めていないような情報も世の中に出回り、どこか「右脳型=天才」みたいな印象さえ与え始めたからです。

今は、偏り過ぎた情報もだいぶ落ち着いてきたようですが、しかし、そもそもそれは、「現代人は左脳に傾き過ぎなので、右脳を開発して脳の可能性を広げよう」という発想からだったのです。確かに、現代人は左脳に傾きすぎています。そのせいで右脳の力を出し切れていない、というのも事実だろうと思います。

とはいえ、右脳と左脳の働き方を実感するのは、なかなか難しいですね。実際、脳科学者も、まだよくは分かっていないのです。そこで、ぜひお勧めしたい本が一冊あります。


米国の神経解剖学者のジル・ボルト・テイラー博士が書いた本です。

彼女は、自らが脳出血で倒れたことで、右脳と左脳の働きというのを身を持って体験したのです。そして彼女は自分の左脳が壊れても、自分が神経細胞の専門家であることは忘れなかったのです。彼女は、右脳の世界というのがどういうものか、左脳の世界というのがどういうものかを、左脳が崩壊するその瞬間から回復するまでを体験し、その全てを懸命に記録してくれたのでした。

テイラー博士の研究者としての執念に、心底敬服します。これは彼女でなければ成しえなかったことでしょう。この本から、右脳と左脳について書かれた部分を引用させて頂こうと思います。

テイラー博士は、脳は2つの人格を持っていると言っています。右脳と左脳では、情報の受け取り方も処理の仕方も全く異なるからです。そして通常、ヒトは2つの人格の違いを意識することはなく、その人なりにバランスを保ちながら一つの意識として自分の存在を認識しているというわけです。

では、テイラー博士の言う人格の違いとはどういうものでしょうか。


<右脳マインド>

  • ”今ここ”の瞬間しか気にしていなくて楽天的。
  • 情報をイメージのコラージュで受け取る。
  • ありのままの物事を受け取り事実として観察する(あの人よりこの人は背が高い、昨日より今日は涼しいなど)けれど、(良い悪いなどの)判断はしない。
  • 境界についての知覚が無く、全ては一体化している。(私は全ての一部~宇宙と溶け合っている感じ。)
  • 言葉のないコミュニケーションに敏感で、感情を読み取り感情移入しやすい。
  • 直感的。
  • 時間を見失いやすい。
  • 古い情報を保存しないので、入る情報は常に新たな発見として受け取る。
  • 規制や枠組はなく、自発的で自由。
  • 触って体験して学習する。(細胞が直感的に受け取るという感じらしい。)
  • 長い波長の光を知覚し、低周波の音に同調する。


<左脳マインド>

  • 右脳が受け取った全情報、全可能性を受け取り、それを実行可能にする責任を担う。
  • 情報を言語で考え、脳内で反復したりおしゃべりをする。
  • 言語によって自我を認識させ、(右脳が認識するような)流体から、独立した個体となる。
  • 情報を分類し、組織化し、判断分析をする。
  • 熟慮し、計算する。
  • 理論化し、合理化し、記録する。
  • 物事を順序立てて考え、パターンを認識することに優れる。
  • 短い波長の光を知覚し、高い音に耳を傾ける。
  • 物語りを作り上げる能力。(たとえば、どんな小さな点も利用してひとつの物語を作れる。あるいは、データに空白があると、その空白を埋めてしまう能力がある。)
  • 物事を時系列(過去-現在-未来)で並べる。


血液型のそれぞれの特性をある程度理解している人は、特にA型とB型を対比した場合、「なるほどなあ」と思うところが多いのではないでしょうか。

A型の人が秩序やルールをよく守るというのは、左脳の働きが強いからでは?一方のB型が、それに対して案外無頓着なのは、右脳の働きが強いからでは?

B型が、ありのままを観察し事実を重んじる性質は、右脳ならではの性質?一方のA型が、そうした情報を自分の言語に翻訳して理解する傾向にあるのは、左脳の働きと捉えることができる?

O型の、ひとりの人格の中に見受けられる両極性の極端さや、AB型に見られる複雑さは、右脳と左脳の性質が、同時に、あるいは交互に働いたりすることで、生じるのでは?

などなど、さまざまなことを血液型特性と関連付けながら、仮説をたてることが可能になりそうです。そして私が、血液型と脳の関係性に注目しているのは、ここには改善の余地があるからなのです。



テイラー博士の提案~左右脳のバランスが大事


テイラー博士は、2つの脳の人格の、健全なバランスを構築することで、変化に対して柔軟に対応できる右脳の認知力を持ちながらも、同時に具体的に行動できる左脳の優れた力を起動させ、そして人は、100%の認知能力を発揮できるのではないかと言っています。ところが多くの人々は、どちらか一方に偏っているだけでなく、そのバランスを上手くとることも出来ず、脳の勝手な働きに任せきりになっているのだといいます。

彼女は、一時的に左脳の働きを失ったことで、右脳マインドを十分に味わい、その心地良さを知ったわけですが、再び左脳の能力を取り戻す過程で、それがどのように知覚し、どのように保存されていくか、そのひとつひとつを吟味し、余分なものや要らないもの、必要なものをより分ける作業をしたのです。つまり、脳活動は、訓練することで変えられるし進化するということを、実証したのです。

テイラー博士の本によると、西洋社会では「左脳の活動」を高く評価するきらいがあるようです。理性も分別も左脳の働きのおかげだということのようですが、なるほど、それが西洋的な考え方かもしれません。その辺は、日本と少し事情が異なるようですが、そういう西洋社会において、テイラー博士は右脳の素晴らしさや重要性を分かってもらおうとしているようです。

また、右脳マインドは、宇宙的な広さでこの世界を認知していることにも触れており、ところが今は、左脳がだいぶ幅を利かせていることで、この右脳の認知する世界というのが、左脳に押しつぶされてしまっているのです。脳が実際に知覚している全てを、私たちは自分の脳でありながら理解していないのです。

また、何度も念を押すように、人々は血液型によらず、誰もが両方の脳を連携させて使っています。しかし血液型によって、ある一方向の偏りが確かに見られるというのも、私たちの実験で分かった事実です。だとすれば、自分はどうバランスをとるのが効果的か?ということが、具体的に考えられるのではないでしょうか。

人間の活動は、それがどんな活動でも、必ず両方の脳活動が必要になってきます。自分の得意の脳活動を生かしながらも、そうではない方を上手く取り入れ、自分なりの最適なバランスを生み出すことは可能なのです。もちろん機械を操作するように、理屈通り簡単に出来ることではないのですが、脳へのアプローチは、まずはそれについて”意識する”ということが大切なのです。


脳活動のクセを理解して可能性を無限に広げてください


現代人のほとんどの人々は、自分の能力を出し切っていないと、私は言いきります。そしてある意味、脳が勝手に作り出してきた人格を、それが自分の全てだと勘違いして満足してしまっているのかもしれません。

現代社会は左脳に支配され過ぎているというのは、事実そうに違いありません。B型が右脳型だと言っても、そのB型たちでさえ、やはり左脳に支配されているのは否めないのです。それは勿体ないことです。

またA型は、左脳使いが上手いが故、左脳をフル回転せざるを得ない社会システムの中で、並々ならぬストレスを受けているのではないかと思います。そしてO型やAB型の場合、本来バランス良く使える資質を持っていながら、一方向に偏り過ぎれば、体のバランスを崩してしまう可能性があります。

などなど、脳については、まだまだ深く考えたいことがたくさんあります。

そして更には、脳科学者らが言うように、脳は本当に心を生み出しているのでしょうか?(私はそう考えていませんが。)脳が全てを支配しているのでしょうか?(私はそうは考えていませんが。)

脳の神秘と血液型の関係を明かすには、さまざまな課題が残されますが、人間の脳には「未知の可能性がある」というところは、テイラー博士の実体験で再確認できたように思います。脳は私たちの、進化のカギを握っている、ともいえるかもしれません。


◎各タイプの脳活動の特徴

現在の段階で言えることを考察しています。サイトの右上にリンクを貼ってあります。


◎ジル・ボルト・テイラー博士のスピーチ動画がこちらにあります。(彼女の熱いトークをぜひご覧ください。)


それにしてもテイラー博士は、歩くことも字を読むことも出来なくなってから8年かけて完全回復を成し遂げたのです。彼女も凄いのですが、それを二人三脚で支えたお母さまも凄いのです。テイラー博士とお母さまの血液型は何型なのか…知りたいですね 。


--------その後(2021年)----------

私がテイラー博士のこれらの報告にとても感銘をうけたので、各国の血液型の研究チームに呼びかけていました。(「この本をぜひ読んでください~」と!)すると、米国在住の研究者が、テイラー博士に血液型を直接訊いて下さいました。

テイラー博士はO型でした!

とても快く答えてくださったそうです。いつか米国へ行って、テイラー博士のお話を伺いたいと考えております。



2021-05-20

【Lecture notes】ABO血液型の不思議な相性関係


Lecture notes

(※このページは英語サイトとリンクしているため、英語やその他の言語に自動翻訳す際、誤訳が生じる言葉についてローマ字で表しています。)


「READ=OMORI関係」を詳しく説明します!

血液型には不思議な相関関係があります。このしくみを知っておくと、あらゆる人間関係に役立てることができるはずです。

(図の説明)

✓各タイプは図のような並びで円を描く関係をつくっている。

✓各タイプは、矢印が向かう相手に対して”OMORI”する関係性をつくりやすい。
(A➡O)(O➡B)(B➡AB)(AB➡A) ※以下に詳細説明

✓”OMORI”の相手となる血液型は、行動でリードする。
(A⇒O>>>)(O⇒B>>>)(B⇒AB>>>)(AB⇒A>>>) ※以下に詳細説明

✓ただしこの関係は、強弱関係を示すものではない。

✓対極する血液型同士は反対の性質を持つ。


「OMORI」というのは、相手を精神的な面で気にかける(Care)、支援(Follow)するということです。親が子どもを”OMORI”するのとはやや異なるのですが、最も近いニュアンスとして"OMORI"を採用しています。英語で表現する場合、「follow」や「care」などが近い意味になります。

もう少し理解できるよう、更に説明を加えます。

まずは自分の人間関係を見まわして、”OMORI”関係にある場合、以下の図表に書かれている感じ方を確認してみてください。

”READ=OMORI”関係の感じ方


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How to feel on the "OMORI" side

  • How to deal with the other party / Can respond calmly
  • About the temperament of the other party / Enviable, Pleasant, Charming
  • About the emotional movement of the other party / Can read the emotions
  • About the other person's way of life / It is a little dangerous, limping, critical
  • Give your opinion to the other party / My opinion is transmitted smoothly
  • Get advice from the other party / Sounds criticized
  • When acting together /Support the other party. But it feels like it's being pulled.
  • When breaking a relationship / Insulate the other party.
  • When you have a relationship to use / Can use the other person in daily life. But sometimes it fits a big betrayal.
  •  When you evaluate the other person / Good person. Or a cheesy person
How to feel on the "READ" side

  • How to deal with the other party / Respond driven by emotions
  • About the temperament of the other party / Is attractive. Looks like a weakness when it doesn't understand.
  • About the emotional movement of the other party / Sometimes can not understand
  • About the other person's way of life / Solid or smart person
  • Give your opinion to the other party / It doesn't convey well. To appeal..
  • Get advice from the other party / Favorable advice
  • When acting together / Take leadership. 
  • When breaking a relationship / The other party suddenly left
  • When you have a relationship to use / It can be used on large scales, not small scales.
  •  When you evaluate the other person / Respect. Or frustrating
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10組の組み合わせの特徴傾向をご紹介します!


それぞれの組み合わせによって、その働き方には特徴的な傾向があります。ABO血液型には、全部で10組の組み合わせがあります。各組合せについての特徴を、以下に説明します。


◎流れに沿う関係(READ=OMORI)

【A型➡O型】

Oタイプは、重点主義(重要なポイントのみに焦点をあてること)です。その特性によって、Oタイプの思考や行動は大まかです。それをAタイプが補っていくという形が多くなります。そもそもAタイプは、相手の役に立ちたいという思いが強く働くのですが、Aタイプから見て行動が読み取りやすいOタイプは、フォローがしやすいのです。また、Oタイプの行動力や率直な感情表現などは、Aタイプにとって羨ましくもあります。そして、Oタイプは、気配りの行き届いたAタイプに支えられ、より行動が積極的になります。

最もスムーズな「READ=OMORI」関係が生じやすいのがこの組み合わせです。これが夫婦や上司部下などで上手く働くと、たいへん呼吸の合うコンビとなります。お互いが、リズムを合わせることが大切です。

問題が生じるのは、Aタイプの細かすぎるフォローについて、Oタイプがそれを歓迎しないとき。あるいはOタイプが、Aタイプに対して、それらに感謝の意を示さないときなどです。この組み合わせの関係は自然に働くとはいえ、Aタイプが意識的に支援をしている面も多くあります。お互いの相互作用によるものであるという認識が大切になります。


【O型➡B型】

Oタイプのストレートな表現をBタイプは喜びます。Oタイプの励ましの言葉が大きな効果をもたらします。また、自由に行動したいBタイプにとっては、Oタイプの大らかな対応が居心地が良いのです。Oタイプは、個性の際立つ人や、才能溢れる人を高く評価します。OタイプはBタイプの独創性に好意的です。こののコンビは、非常にポジティブで勢いがあり行動的に見えます。

問題が生じるのは、OタイプがBタイプの能力だけを利用しようとしたときです。あるいは、Oタイプが、Bタイプの能力を見限ったとき。あるいは、Bタイプの自由気ままな行動が、Oタイプの許容を超えたとき、Oタイプは辛抱できなくなります。


【B型➡AB型】

Bタイプは、マイペースな性質を持っています。そのため、OタイプやAタイプのように、積極的に相手をフォローする意識は少なくなります。ところが相手がABタイプだと、そのようなBタイプも、無意識にABタイプに気を遣うようになります。これが"OMORI"関係において働く不思議な力です。ABタイプは、日常で、人間関係に多少のストレスを感じています。なぜならABタイプは非常に少数派であり、周囲に合わせなければならないことが、他の人より多いからでしょう。そのようなABタイプにとって、Bタイプの柔軟で、気楽な対応は、非常にリラックスできます。また、お互いにB遺伝子の感性を持っていることで、話がよく合います。10組の中で、もっとも知的な会話が弾む組み合わせです。

この組み合わせの問題は、"結束力"が不足することです。特にビジネスではその弱点が表出しやすくなります。またBタイプは、自分のペースで行動することで、本来の力を発揮し、それが大きな強みです。しかしABタイプと共にいることで、その活力を削がれる場合があります。


【AB型➡A型]

ABタイプは、Aタイプの疲れやストレスを理解することができます。A遺伝子の共通性が、それを可能にするのかもしれません。またAタイプは、ABタイプのソフトな対応や冷静な態度に安心します。ABタイプは、積極的に相手をケアしようとする意思は強くありませんが、むしろそれが、Aタイプをリラックスさせます。ABタイプの適度な距離感が、Aタイプにとって心地よいのです。両者ともに、調和を好むので、争いが少なくおだやかです。

問題が生じるのは、ABタイプがAタイプに対して、気を遣う姿勢を全くみせないとき、その意欲を放棄したときです。その場合お互いの接点は失われたも同然になります。また、ABタイプは、冷静さと不安定さの両面を持っています。ABタイプがその両面を見せると、Aタイプは困惑します。

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「READ=OMORI」関係においては、この矢印の流れに逆らわないことが第一のポイントです。この働きにおいて、お互いの年齢差や経験差を、多少は考慮する必要があるでしょう。いずれにしても、お互いに意識をしなくても、大なり小なり自然に作動している関係性です。しかし、恋愛、夫婦、ビジネス、あるいはプロジェクトチームなど、特定の目的を持った関係性の場合、意識的に使った方が効果的です。つまり、支援側が、相手を支援することに意欲的であることが大切です。そしてREAD側はその波に乗りながら、自分とパートナーや、全体のために行動を起こしていくという、ポジティブな行動が必要になります。

この関係は一見、”OMORI”側に負担が大きいようにも思えます。ただ、”OMORI”側からは相手のことがよく見えているので、それほど難しいことではありません。むしろ自分の意図が通りやすい点で、とても接しやすい相手です。ところが逆に、”READ”側からは相手のことがあまり見えていません。この立ち位置の違いを双方が認識することが、トラブルを回避することになるのです。


◎対極に位置する関係

【A型×B型】

行動、思考、いずれにおいても対照的なのがAタイプとBタイプです。この2つのユニークな対照性については、脳と血液型についての考察を読むと納得がいくことでしょう。

AタイプとBタイプは、相性が悪いと誤解されることが多いようですが、実際は、けしてそうではないことをここで強調しておきます。非常に楽しい関係づくりに成功した、仲の良い夫婦、あるいは親友同士、ビジネスパートナーの実例の数々が、この組み合わせに存在するからです。

対照的であるということは、自分に無いものを相手が持っているということになります。お互いがそれを補い合うことで、最強のチームが構築できるのです。また、AタイプとBタイプは、趣味の方向性や共通のテーマを持つ場合、会話が非常に弾む関係になります。お互いの異なる視点や思考性に触発され、新しい、素晴らしいアイディアを生むことがしばしばあります。

もちろん、良い結果をもたらすには、ある程度のお互いの努力と歩み寄りは必要になります。しかし、この関係性に恵まれたなら、最も自分が進化するチャンスであることを覚えておいてください。


【O型×AB型】

OタイプとABタイプの対極性というのは、思考や行動の違いというよりも、その濃度の違いと捉えた方が適切です。Oタイプは濃度が濃く、ABタイプは濃度が薄いとイメージをするとよいでしょう。思考面での対極性は多少ありますが、行動面においては非常に似ている面も多く、両者は一見、よく似た者同士だと思えることさえあります。特にビジネス上などの合理性が優先になる場面では、仕事の進め方やリズムなどで歩調を合わせやすいのです。ところが、関係が親密になるにしたがって、両者の濃淡の違いが表出してくることが多くなります。

しかし、この関係もAタイプとBタイプの関係と同じく、異なる者同士が、人間理解を学ぶために、最適な相手と考えることができるのです。


◎同じ血液型

同じ血液型同士というのは、個性はそれぞれ違っていても、血液型から見た思考性や行動性の根底は同じです。そのため、理解するという点では、もっともスムーズにそれが行えるパートナーということになります。

ところが男女の関係でよくあるケースですが、人間は、自分とよく似た相手には惹かれない傾向もあります。そのため、同じ血液型でも、異なる面を表現している相手の方が、より関係性を維持しやすいようです。

また、仕事の内容にもよりますが、同じ作業をする場合は、同じ血液型同士で行う方が効率よく仕上がることがよくあります。一方、プロジェクトチームなどでは、異なる血液型で構成した方が、ベストであることは言うまでもありません。


【O型×O型】

Oタイプは、個性を強く主張します。そのため、Oタイプ同士は、お互いの主張が激しく衝突します。争いは多くなりますが、適度に争いながら、親密な関係をつくっていくこともあります。同じ目標を持つと、強く結束できるでしょう。また、年齢差がある、あるいはキャリアの差があると、ベストな師弟関係がつくれます。


【A型×A型】

Aタイプ同士は、言葉に表現しなくても、呼吸を合わせることが可能です。お互いが、相手のストレスを理解し、相手を思いやることができるので、非常に安心できるパートナーシップを作れます。しかし相手は、自分と異なる面を表現している方が、より良い関係になります。(もしもあなたが大人しい性質のAタイプなら、相手は行動的な性質のAタイプ…というイメージです。)

Aタイプは、自分の信念を曲げたくありません。そのため、意地を張ることもしばしばあります。Aタイプ同士が、その面で衝突すると、争いが収まりづらいでしょう。


【B型×B型】

Bタイプは、自分の興味に集中し、マイペースに行動します。そのため、お互いが関心を持つまでに時間がかかります。同じ部署なのに、1年後に初めて会話するということは、Bタイプ同士では珍しくありません。しかし、お互いに向き合って、じっくり話してみれば、非常に共感できる相手だと理解します。そもそもBタイプは開放的で、心の中の秘密が少ないのです。お互いに接触する時間が長いほど、関係は深まります。


【AB型×AB型】

ABタイプは、どのようなことに対しても、一定の距離を保ちます。それは人間関係についても同じです。そのため、ABタイプ同士が、親密になることは、少ないでしょう。しかし、AB同士が、お互いを知る機会があると、思考や趣味、価値観など、非常によく似ていることに驚きます。ABタイプは、世界の中では数パーセントの少数派です。少数グループの共鳴は、特別な感慨があることでしょう。

とはいえ、男女の関係などでは、ABタイプ同士が惹かれ合うことは少ないようです。一方、ビジネス上で作業を共にする場合、非常に効率のよい成果を見せるという報告が多くあります。


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まずは自分の周囲の人間関係を、よく観察してみてください。そして、自分のさまざまな人間関係の中で、応用してみることをお勧めします。試してみること、実践してみることで、理解が深まります。


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このレクチャーは、動画でも配信しています。






自分軸で生きるために「血液型人間学」の意義を再認識してみよう


「血液型人間学」は役に立つのか?


現在、血液型のそれぞれの特性については、能見正比古が集中的に行った並々ならぬ努力によって、ある程度のところが分ったと言ってもよいと思っています。

とはいえ、それを学者たちに認めさせようとするとき、血液型と人間行動の因果関係における、生物科学的な決定的証拠となるようものが、まだ見つかっていないと言われればそうかもしれません。しかしそうしたことは、血液型に始まったことではないのです。私たちの”意識”にしたって、それがどのようなしくみで発生しているかは、いまだ現代科学で解き明かすことはできていないし、脳の働きについても、心臓が動くしくみについても、実は全てを分かっているわけではないのです。

人間が今の段階で出来ることは、少なくも現象として明らかになっていることを整理分類し、少しでも役立つものなら、人間の活動に役立てることでしょう。

こう説明すると、更には次のような質問がかえってくることがよくあります。
「血液型にそれぞれの特性があるというのは分かりましたよ。しかし実際のところ、どんなふうに役立つというのですか?」

それは、この血液型人間学に馴染んだことのない人にとっては、あたりまえの素朴な質問かもしれません。そういう方に、どのように分りやすく説明すればよいのか――。私自身が今一度、今の社会を鑑みながら整理しておきたいと思います。


分類することは悪なのか?


2000年の始め頃、血液型の話題がメディアを通して再び沸騰することがありました。すると、その流れを押しとどめようとする反発が、知識人たちを中心におこりました。このとき特徴的だったのは、血液型と人間行動の関係性についてはもはや全否定できないと分かったからなのか、論点はそこではなく、人間を『分類』することへの抵抗でした。国連では、「人間をいかなる方法(特にジャンダーなどの生まれながらに変えられないものに対して)でも分類してはならない」という人権法が設けられた頃でもありました。

そもそも、こうした基準などを制定することは、逆にやっかいな問題を引き起こしかねないというのは、現在の米国の状況を見ればわかります。米国バイデン大統領は就任直後、ジェンダーフリーに関わる法令を発しましたが、たとえば男女別のトイレはもはや必要ないし、肉体が男性であっても女性の心であるトランスジェンダーは、女性として女子のスポーツチームに参加できたりするというのです。果たしてそれは、社会にどのような影響を及ぼしていくのでしょうか。

とにかく世界は、21世紀に足を踏み入れたとたん、どうも的外れな方向へ向かっていたようです。我々が提唱する血液型人間学に対する強い批判というのも、おそらくこの流れに乗ったものだったということが、今振り返ると見えてくるのです。反論者のとある知識人は、「血液型というのは、生まれながら持っていて変えられないものでしょ。そういうのを言ったらだめなんだよ」と、まさに先の人権法に準拠するようなことを発言していました。

しかし、本当に、分類することは”悪”なのでしょうか。科学者なら、決してそうは言えないはず。科学とは、森羅万象のあらゆる現象を観察し、分類することから始まっていくからです。一見、雑多で混沌としている状態を、一旦分類し、整理することで、さまざまな知識や知恵を得てきたのです。「分類すること」は、我々人類が知の探究をする限り、必要不可欠なことです。

「分類」と「差別」は、本来は別々に扱いたいところです。しかし、あえてこの2つの行為を組み合わせてみるとするなら、それぞれをどう感じるでしょうか?

①「分類」しないで「差別」する
②「分類」して「差別」する
上の2つは、いずれにしても「差別」するわけで、それはやはりするべきでないと感じます。

③「分類」しない「差別」しない
おそらく人権法や血液型人間学に反発する知識人たちは、この考えなのでしょう。一見、よさそうにも思えますが、米国を例にしたように、それは混乱を促し、むしろ新たな分断を引き起こす要因になりはしないでしょうか。

④「分類」して「差別」しない
私たちは、これを推進していることになります。もしかしたら、「分類しても差別しない」という取り組みは、今の人類社会では、まだ少しハードルが高いのかもしれません。しかし、私たち人類が、今よりも成長し進化したいのであれば、これを目指すべきだと思うのです。

そして加えていうなら、③のケースは、私たちの思考を止め、進化を拒むことにはならないかと、今一度考える必要があるのではないでしょうか。

地球上の自然界は、実に多様性に富んだ世界ですが、そうした多様性の中には、ある一定の整列や秩序があることも分かります。それを発見したとき、人間はその美しさをより深く感じて感動してきました。ヒトもまた、ひとりひとり異なる個性の多様性の中にあって、自然の秩序に準じたいくつかの色があるのも事実なのです。


「許す」ことは「理解する」こと


「血液型人間学」を活用してくださる人たちに尋ねると、まず何が良かったかといえば、人との付き合いが楽になった、楽しくなったといいます。それは特に、夫婦などの日常を共にする密接な関係性で、効力を発揮するといいます。

私たち人間は、全て自分を通して外部を認識しています。つまり自分を基準にしか考えられないという大前提があります。もちろん大局的には、ある社会の教育や規範の中で育っていくので、そこで身に付く共通のモラルや認識というのがありますが、しかしそれさえも、自分の感受性で受け取っているものであり、それは兄弟姉妹や親子でさえ、ひとりひとり異なるのです。

私は子どもの頃、3つ離れた姉と本の貸し借りをして、その本に対する感想を言い合ったりしたのですが、同じ本を読んでいるというのに、こんなに受け止め方が違うものかと、子どもながらに不思議に思ったものでした。

そういうわけなので、私たちが人と接するとき、相手の言動に対してどうしても自分の価値判断で見てしまいがちになります。しかし、そこに『血液型』というフィルターのようなめがねを媒介させてみます。このフィルターは、対象を曇らせるような種類のものではなく、色弱者のためのサングラスのようなものです。

もともと人間力、人間観察に優れた人なら、血液型めがねなど必要ないのかもしれませんが、しかしながらそういう人物は少ないのです。凡人の私たちは、この媒介を通すことで、そこには自分とは異なる思考行動原理で活動する人々がいることに気づかされます。

私が「血液型人間学」を学び伝えながら確信したことは、人は、理解することで寛容になるということです。人間は、知らないこと、理解できないことに直面すると、一種の恐怖を覚えます。つまり恐怖心がさまざまな攻撃につながっていくのです。ところが、相手の不可解な言動の理由をちょっとでも理解することで、にわかに寛容になれるのです。

B型男性と結婚して数十年になるというA型女性は、B型の夫にだいぶ辟易していたのですが、彼女がB型性を理解した後にしみじみ言いました。
「私は彼を心から好きになることはないかもしれませんが、許すことはできるようになりました」

「許す」という行為は、「理解する」ことでもあるのです。

また、人間関係においては、トラブルや衝突が生じたときほど、役に立つといえます。普段、仲が良いと思っている相手でも、それは案外、表面的な面しか接していないことも多いのです。人間というのは自分を基準にしてしか外部を認識できないわけだから、相手に対しても、自分と共感する部分だけを見て納得していることがままあります。スムーズに進んでいるときはいいのですが、何かのきっかけで、自分には理解しがたい面を見せられることがあります。そんな時にトラブルが発生するのでしょう。そういうときこそ、「血液型人間学」の出番があるというものです。

ただし、この血液型めがねを通した見方というのが『理解する』ことに大きな効果があるのはたしかでも、かといって、そう簡単に血液型人間学の理論が身に付くかというと、実はそうではありません。正直にいうと、やはり、それなりの月日と実践経験が必要なのです。つまり、本を読んだだけでは、活用しきれないのです。

まあしかし、『理解』とまで及ばなくても、「人間を客観的に観察する」という行為なら、すぐにでも実践できるはずで、ほとんどの人が、その利を得るに違いありません。

人々が、なぜささいなことを発端に衝突し、ネガティブな方向へ向かってしまうのかといえば、それは、同じ環の中にどっぷり浸かってしまうからです。それは人間の思考の特徴でもあるのですが、ネガティブな思考はループする性質があるのです。"Negatibu"には、消極性、進化したくない、という意味が含まれているのですが、今ある状態を繰り返すことを良しとする思考でもあのです。

ですから、物事をよりポジティブな方向にシフトさせたいなら、その環の中から出る必要があります。血液型を通して観察することは、そうした人間関係のネガティブなループから一歩外へ出て、客観的な視点を持つことを助けることになります。


自分自身を知ることの意義


「血液型人間学」を人付き合いに生かすことは、興味さえ持てば、比較的簡単に取り組めることだと思います。それに、これまで何気なく眺めていた周囲の人々を、違った視点で見ることは、思った以上に面白く、人間の知的好奇心をくすぐるのです。

ところが、これを自分に当てはめようとしたとたん、そのフィルター機能が上手く働かなくなってしまうことがあります。自分の言動や思考の特徴を客観的に眺めることが、どれだけ難しいかということでもあるのでしょう。

それに、ABO血液型の場合、なぜ人々が素直に面白がるかというと、案外、表面に見えやすく分かりやすいからなのです。それはABO血液型の特徴が、ちょっとした言葉や行動のクセのようなところに表れたり、何か全体の雰囲気のようなところにそれを感じたりするからです。しかし、自分自身に対してそれを感じとるのは、無意識なだけに少々難しくなってしまうようです。私自身、これだけ長くこの分野に関わっていながら、やはり自分のこととなると、おろそかになっているのが事実です。

しかし本当は、自分自身を知ることにこそ、血液型人間学を活用する意義があります。自分がどのような人間で、何を求め、何が好きで、どんな強みがあり、どんな弱点を持っているのか、それらをよく知っていたとしたら、自分の能力の伸ばし方や弱点の乗り越え方を、適切に検討することができるし、自分の人生に対する取り組み方は、今より更に良いものになるに違いないからです。

私たちは、自分の肉体でありながら、自分のことをあまりに知らな過ぎたのではないだろうか。ならば今こそ、「血液型人間学」を自分のために活用することを、もっと真剣に考えなくてはならない。私がそう提案したい思いは、今の人間社会に押し寄せている、大きな変化のうねりを感じるたびに、沸々と大きくなっています。


これからの社会は自分軸で生きる


「変化」ということを、私はもう何年も前から、事あるごとに口にしたり何かに書いたりしてきました。事実、変化しているのですが、目に見えるそれは緩やかなのか、私が訴えるほどには、人々は感じていなかったかもしれません。けれど、今世界全体で起こっているパンデミックによって、いよい大きな波が迫りくるのを感じざるを得ないのです。

コロナ騒ぎで充分すぎるのに、これからまだ何か来るの?と思うかもしれませんが、コロナが終息するときこそが、社会が大きくチェンジするターニングポイントになるはずです。今、このウィルスによって、人々は行動を著しく制限されていますが、それは人々に、見極めの時間を与えられているようなものだと感じています。

この期間に私たちは、今までの社会がどれだけ欺瞞に満ちたものだったか、政治も行政もどれだけ機能不全に陥っているか、人々の思想や意識がどれだけ停滞しているか、グローバリゼーションとは何だったのか、メディアの在り方とは何か、など、実にさまざまな現状を、まるでスローモーションのように、見せられている気がします。

「このままいくとこっちに進んでいきますよ、いいのですか?」
という具合に、人類の集合意識に選択を促すかのように、まざまざと提示されているような、そんな気さえしています。

これまで築かれていた社会の枠組みは、一旦、見直さなければならない。そのように感じている人たちは少なからずいます。そういう人々が、一定以上の数に達しているとすれば、おそらくコロナ後の世界は、元どおりに戻ることはないのでしょう。

では、どう変わるのか。そもそもこれまでの社会は、外部に軸があったといっていいでしょう。人々は、できるだけ社会の枠組みに自分を合わせていくことで、安全で安心できる生活を送ることができました。ところが、もしもその枠組みが失われ、新たな社会を構築していくとするなら、今までおいていた軸をいったいどこにおけばいいのかとなります。

問題がおきても誰かがやってくれるだろう。ウィルスはじっと待っていれば消えてくれるだろう。そう思っていたが、どうやらそうでもないらしい。そのように考えを進めていったとき、自ずと見えて来る道とは?
私が見えている道とは、「軸を自分においた新しい生き方」です。

これまで、大半の人々が社会の枠組みに合わせている中で、自分軸で生きるという選択をするのは、何かと生きづらいものがありました。しかし、多くの人が自分軸で生きるようになるなら、それが社会の在り方となっていく可能性があります。

ただしそれは、自分という存在を改めて見直さなければならないことでもあり、決して楽ではないかもしれません。しかしそこには、ネガティブな無限ループから飛び出した、新たな可能性が大きく広がっているように思うのです。

そんな未来予測をしながら、「血液型人間学」の活用を、今一度、思うところであります。

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2021-05-11

ABO血液型は細胞のアンテナ


 ABOは糖鎖系血液型

血液型には何種類もの分類がありますが、大きくは、たんぱく質系と糖鎖系に分けられます。ABOシステムやPシステムなどが糖鎖系で、その血液型物質を構成する成分を糖鎖が担っています。糖鎖は、グルコースやガラクトースという単糖の連なりで出来ています。

『糖鎖』については、今までよく分からなかったのです。


なぜ分からなかったかというと、糖鎖は常に形を変化させて活動しているので特定することが難しく、研究が進まなかったからです。


話しが少しそれますが、現代科学の研究というのは、量子論などの理論化学を除くと、「研究できる分野」から研究されていく、ということを、一般の私たちも理解しておく必要があるかもしれません。どんなに重要な分野でも、研究の手法が分からないことは手つかずなのです。つまり、研究されないから重要でない、ということではないということです。

「そんなに重要なことなら、とっくに誰かが研究しているはずだ」という声を時々聞くのですが、そういうわけでもないのです。


DNAの解析が完了した2003年、人類は、何もかも手に入れられるかのごとく騒がれましたが、それによって解ったことは、

「人類は何も分かっていない」ということが解った!


というものだったのです。とにかく我々人間は、世界の5%ぐらいのことしか理解していなかったのです。そういう訳で、糖鎖についても長い間、きちんとした研究フィールドが提供されることが無かったのですが、ゲノム解析の後に、その重要性が解ってきたので、最近では研究者たちも力を注ぎ始めています。


どんな事が分かってきたかを、いくつか挙げてみます。


  • 糖鎖はアンテナのような働きをしている。

  • 細胞の表面に顔を出している糖鎖の先端が、細菌やウィルス、ホルモン情報などの様々な情報を受け取り、細胞内に伝達している。

  • 糖鎖は細胞同士の連携を行っている。

  • 細胞表面の糖鎖が触れ合い連絡し合うことで、細胞同士のネットワークが構築され細胞が正常に働く。

  • 身体の不具合、病気の原因は、ほぼ全て、細胞同士のネットワークが上手く働かないことから起こっている。

”糖鎖”で検索するといろいろ情報がありますが、いくつか目に留まったのを紹介しておきます。

分子科学研究所

ある農学博士のブログ弘前大学の研究(PDF) 


糖鎖については、サプリメントや薬品開発を行っている研究室が力を入れているようですが、とにかく可能性のある分野として期待が高まっています。


糖鎖の働きを考えると、おのずとABO血液型の働きや重要性も見えてくる気がします。しかし私も糖鎖に関して知識は深くないので、とにかく今の時点で最も分かり易いのは、『アンテナの役割』だということです。


そんなふうに大雑把すぎる説明をすると、学者さんたちに叱られるかもしれません。

「そんなに単純なものじゃない」って。

しかし一旦、シンプルに捉えてみることも大切だと思います。自然界の理は「単純であり、複雑である」という、フラクタルな現象が多いのですから。


”アンテナ”の性能の違いがABO血液型の性質の違いだ、と捉えることで、だいぶスッキリした状態で観察できるのではないでしょうか。


A型には可笑しいギャグでも、B型にとっては少しも面白く無いという現象があったとしても、キャッチするアンテナが違うのだから当然と言えば当然なわけです。これは、責めたり悲しんだりするような部類のものではないんですね。


細胞の働きの大切さについて、最先端細胞学博士のブルース・リプトン氏がユニークな見解を展開しています。

ブルース・リプトン(Bluce Lipton/英語版Wikipediaより)は、「人間の信念によって遺伝子やDNAを操作できるというアイデアを持つアメリカ発達生物学者」として知られています。 彼はベストセラー『The Biology of Belief』の著者であり、スタンフォード大学の医学部、元研究者です。


リプトン博士については、別の記事でも書きましたが、彼は今、学者を引退して意識開発、意識改革という、どちらかというとスピリチュアルな方向で啓蒙しているようです。


彼は顕微鏡で細胞をじっと見つめているとき、「細胞そのものが、DNAを動かしている!」ということに気が付いたのです。そして思考や意識がいかに大切かというところへ至ったとき、実験室からは離れることにした、ということのようです。

それでも、そもそも生粋の学者だし、A型でもありますし(本の中で書いています。)、自分で納得する理論を重視する姿勢は変わらないでしょう。現在、彼と共に行動しているのは、多くは科学系の人たちのようですが、尚且つ現代科学の枠組みを飛び越えて突き進んでいる方たちばかりです。

どうやら真実を求める人たちは、現在、そういう方向へ向かっている模様です。


私は、ABO血液型に関していえば、それは肉体に根ざしているところが大きいと考えています。ABO血液型の特徴が感情や言動にも表れているとするなら、それは肉体から派生する、二次的な働きのはず。ところが、二次的なものだというのに、血液型カラーはあまりに色濃く表出されているのです。


考えを巡らせるうちに、鶏と卵の理論に陥りそうです。全てを理解するには、私たちがまだ分かっていない残り95%のことが分かるようにならなければ、難しいのかもしれません。それには、未知の世界、神秘の世界にもっと足を踏み入れていく必要があるのかもしれません。


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