2021-05-23

「血液型人間学」を活用するポイント



能見正比古は、1971年に記念すべき「血液型でわかる相性」を出版した後、1973年に「血液型人間学」という2冊目の著書を出版しました。そしてこのタイトルの通り「血液型人間学」を新しい学問として世に提唱したのでした。その後は、「血液型活用学」「血液型愛情学」「血液型政治学」など、各テーマに沿って主要な書籍を全部で12冊ほど世に送り出しました。

これらの書籍を熟読すれば、人生のさまざまな側面に応じた血液型活用法が、およそのところは理解できます。そして、どう活用するかはその人の工夫次第なので、中には素晴らしい活用法を実践してきた方もいると思います。そうはいっても、それほど活用していない人の方が多いという事実もあります。

これは血液型人間学に限ったことではなく、世にあるノウハウ本の全てに共通するかもしれないですが、頭で理解したのと同じようには、自分のリアルな生活に活かせないというのが実際のところなのです。

ではどうしたら本当の意味で活用できるのだろうか?というのを私自身の経験も踏まえながら考えてみました。それには大きく3つのポイントがあります。


●ポイント1

人間を理解する姿勢

これは最も重要だけど最も難しいともいえます。そもそも血液型ありきではなく、人間ありきの血液型なのですから、たとえ血液型の特徴だけ知り尽くしたところで、人間そのもに寄り添う気持ちがなければ、使い道を誤る可能性もあります。

ただしここでの問題は、そもそも私たち人類が、どこまで自分たち人間のことを理解できているのか?というところもあのですが、まずは、今の私たちに出来ることは、「理解しよう」「理解したい」という、人間に対する興味と関心を、純粋に向ける姿勢が大切なのだと思います。


●ポイント2

情報を交換する

人間の行動や思考、あるいは心の動きについては、デリケートな面があり、なかなか自由な発言が出来ないという現状があります。

血液型についても、安易に口走ると誰かを傷つけるかも?うさんくさい(と信じている人も居るので)事に関心がある人だと思われるかも?というように、躊躇してしまうこともしばしばあります。

実は、私はこれまで、「自分の中で静かに活用するのが賢い使い方です」と言ってきたのですが、むろん、それはひとつの側面では正しいのです。けれど、自分の中だけで納得してしまうと、間違った認識かどうかを確認することが出来なくなります。それが血液型特有の特徴なのか、その人固有の特徴なのかを、見分ける微妙なラインも多く存在するからです。

するとやはり、意見を交換する場がどうしても必要になります。できるなら、血液型人間学を学びたいという同じ気持ちを持った人たちと交流するのが良いのです。血液型人間学の場合、他の人たちと会話をする中で、「あ、そうか!」と気づくことがとても多いのです。


●ポイント3

気長にじっくり学ぶ

ある程度、血液型で人間を観察し始めると、ちょっと分かったような気分になります。

「B型ってこうなのよ」「あ~、A型だと思ったわ、やっぱり」みたいな感じです。

しかしいつの間にか、自分独自の枠組み(カテゴリー)を構築してしまうことがしばしばあります。人間の脳は、そのようにできているのかもしれません。

8割がたはその枠に収まるかもしれませんが、収まらないこともあります。何年経っても、「あ、こういうA型さんもいるんだなあ…」というような場面に出くわすのです。

固定観念をつくらない為に、こうした人間に関する学びは永遠に終わらない、ということを悟る必要があります。それに、「人間」という、流動的で変化に富んだ存在を対象にする場合、正解は無いようなものでもあります。気長に、柔軟に、学ぶ姿勢がとても大切なのです。


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