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2022-06-13

血液型を活用する3つのポイント



能見正比古は、1971年に記念すべき「血液型でわかる相性」を出版した後、1973年に「血液型人間学」という2冊目の著書を出版しました。そしてこのタイトルの通り「血液型人間学」を新しい学問として世に提唱したのでした。その後は、「血液型活用学」「血液型愛情学」「血液型政治学」・・・など、各テーマに沿って主要な書籍を全部で12冊ほど世に送り出しました。

これらの書籍を熟読すれば、人生のさまざまな側面に応じた血液型活用法が、およそのところは理解できます。そしてもちろん、どう活用するかはその人の工夫次第なので、中には素晴らしい活用法を実践してきた方もいると思うのですが、多くは、その中身の濃さ程には、活用できていないという事実もあります。

あるいはこれは血液型人間学だけでなく、世にあるノウハウ本の全てに共通するかもしれないですが、頭で理解したのと同じようには、自分のリアルな生活に活かせないというのがあるようなのです。
そんなことで、ではどうしたら本当の意味で活用できるのだろうか?というのを私自身の経験も踏まえながら考えてみました。それには大きく3つのポイントがあります。

●ポイント1

人間を理解する姿勢

これは最も重要だけど最も難しいともいえます。そもそも血液型ありきではなく、人間ありきでの血液型なのですから、たとえ血液型の特徴だけ知り尽くしたところで、人間そのもに寄り添う気持ちがなければ使い道を誤る可能性もあります。

ただしここでの問題は、そもそも私たち人類が、どこまで自分たち人間のことを理解できているのか?というところもあります。
まあ、ですから、今の私たちに出来ることは、「理解しよう」「理解したい」という、人間に対する興味と関心を真摯に、純粋に向ける姿勢が大切なのだと思います。

●ポイント2

ディスカッションする

人間の行動や思考、あるいは心の動きについては、デリケートな面があり、なかなか自由な発言が出来ないという現状があります。
血液型についても、下手に口走ると誰かを傷つけるかも?うさんくさい(と信じている人も居るので)事に関心がある人だと思われるかも?というように、躊躇してしまうこともしばしばあります。

実は私はこれまで、「自分の中で静かに活用するのが賢い使い方です」と言ってきたのですが、むろん、それはひとつの側面では正しいのです。けれど、自分の中だけで納得してしまうと、間違った認識かどうかを確認することが出来なくなります。それが血液型特有の特徴なのか、その人固有の特徴なのか(また別の働きなのか)を見分ける微妙なラインも多く存在するからです。

するとやはり、意見を交換する場がどうしても必要になります。それは当然、血液型人間学を学びたいという同じ気持ちを持った人たちと交流するのが良いでしょう。そして血液型人間学の場合、他の人たちとディスカッションする中で、「あ、そうか!」と気づくことが実に多いのです。

●ポイント3

気長にじっくり学ぶ

ある程度、血液型で人間を観察し始めると、ちょっと分かったような気分になります。
「B型ってこうなのよ」「あ~、A型だと思ったわ、やっぱり」みたいな感じで。
おしていつの間にか、自分独自の枠組み(カテゴリー)を構築してしまうのです。人間の脳って、そういう風にできているんでしょうね。

ところが、8割がたはその枠に収まるかもしれませんが、収まらないこともままあります。
何年経っても、「あ、こういうA型さんもいるんだなあ…」というような場面に出くわすのです。

固定観念をつくらない為に、こうした人間に関する学びは永遠に終わらない、ということを悟る必要があります。それに「人間」という、流動的で変化に富んだ存在を対象にする場合、正解は無いようなものでもあります。気長に、柔軟に、学ぶ姿勢がとても大切なのです。



「血液型人間学」が、人類の連帯と、人間愛を育むための学びになりますよう、心から願います。

2022-03-13

ゲノム解析はABO血液型の真実に迫れるか?~『交雑する人類』より(Part2)


ABO血液型の地域差はなぜ起こったのか?


デイヴィット・ライク氏の著書、「交雑する人類」を紹介した記事の続きです。前回の記事では、5万年前までの超古代についてゲノム解析で分かったことを、書籍の前半を読みながらまとめました。

180万年前に「出アフリカ」をしたホモ・エレクトスや同類の旧人類たちは、地球全土に散らばっていき、そして各地で各々進化した形跡があり、そして5万年前、再度「出アフリカ」をしたホモ・サピエンス(現生人類)たち。更にはアフリカとユーラシアを行きつ戻りつしながら、各地の古代人たちと複雑に交雑し、現代人へと進化してきたらしいというものでした。

書籍の後半では、世界各地における人類の移動の形跡を追いながら、現代人へつながる進化の道のりを探る試みが紹介されています。しかしこの、世界中を網羅する壮大なプロジェクトは、始まったばかりです。新しい事実が発見されれば、次々と内容が塗り替えられていくでしょうともいっています。

ここでのわたしの関心は、「では、ABO血液型は、どのような経緯で現在のような構成に至ったのだろうか?」ということです。以下からは、わたしの考察になります。

ABO血液型の比率は、世界の各地域によってずいぶん異なります。



分かり易くするために色分けしていますが、もちろん実際はこれほど明確なわけではありません。とはいえ、南半球にO型が多く、ヨーロッパと北米にA型が多く、東アジア全域と東南アジアにB型が多い、というふうに明らかな地域差があることは確かです。

それには、ウィルスや細菌による自然選択があっただろうというのが、原因のひとつとして考えられます。しかし、古代人の移動経路からも何か分からないだろうか?と思います。

以下は『人類は交雑する』で述べられている主要な移動ルートをひとつの地図にまとめたものです。



ABO血液型発生のシナリオ


予測できる範囲では、②の出アフリカ、そして③、④までのルートを見ると、その時点ではO型とA型だけだった可能性もあります。(ヨーロッパとオーストラリア、アメリカ大陸にはB型が非常に少ないため。)

いちばんの問いは、「B型が、どの時点で、どの地域で発生したのだろうか?」ということですが、最初は単純に、B型率の非常に多いインドやモンゴルなどが発生場所ではないかと考えていました。ところが、アフリカの、特に西アフリカの地域では、B型が結構多く見られます。アフリカ以外でB型が発生したとすれば、逆ルートでアフリカに流れていったことになります。果たしてそういうことはあるのだろうか?一旦出たものたちがまた戻るだろうか?と、そこで思考が停止していました。

ところが『交雑する人類』によれば、ユーラシアとアフリカを、古代人は何度か出たり入ったりしている可能性があるというのです。ならば、B型が、アフリカ外で発生した可能性もあるということになります。

実際、その方が説明しやすいのは、もし「全てはアフリカから始まった」としてしまうと、「なぜB型は、ヨーロッパとオーストラリアへ向かわなかったのだろうか?」という問いに上手く答えられないのです。ただし、この何万~何十万年という長い年月の間に、いったいどんな天変地異が起こったのか、あるいは絶滅に瀕するようなどんな疫病が流行ったのか、その間の空白が多すぎて、確かなことは何も言えません。とはいえ、ここで一旦整理してみます。

とりあえず、O型とA型はチンパンジーにも存在していて、現生人類はチンパンジーと共通祖先を持つとされていることを考えるなら、A型とO型は、初期の古代人も既に持っていたと考えられます。その後のシナリオとして考えられるのは以下のようなものでしょうか。

①最初にO型が、続いてA型が、古代アフリカに存在し、出アフリカからヨーロッパへ、オーストラリアへと散らばっていった。(時期は不明だが)ある時点で、インド、モンゴル、中近東のあたりでB型が発生した。そこで交雑が起こり、一部の古代人はアフリカへ帰還した。その際、西アフリカを中心にB型が広がっていった。また、最初のアメリカ人のルートは、ユーラシア人から分岐した古代人(2万年前ぐらい)であったが、そのときB型は、まだ存在しなかった可能性がある。

②最初にO型が、続いてA型が、古代アフリカに存在し、出アフリカからヨーロッパへ、オーストラリアへと散らばっていった。それからしばらくした後、やはりアフリカ(西アフリカ)でB型が発生した。そして再び出アフリカをしたが、その群れはユーラシアと東アジアルートへ進んだ。(ヨーロッパとオーストラリア、アメリカへは行かなかった。)※西アフリカ周辺のB型率はやや高く、西アフリカはB型の多いゴリラの生息地でもあります。あるいはゴリラとの共通祖先がB型を持っていて、現生人類とは別種の旧人類として進化していた可能性も考えられます。


話を書籍に戻すと、他にもいくつか興味深いことが、ゲノム解析によって分かったといいます。たとえば、上記の移動ルートを考えると、南米とユーラシアの間の方が共通性が高いはずの遺伝子が、なぜかオーストラリアとの方が共通性が高くなっているものがあるというのです。つまり、オーストラリアと南米を行き来するルートが存在したかもしれないというのです。するとこんなシナリオも考えられます。

→最初の出アフリカではO型を獲得している旧人類のみが全世界へ散らばった。(ユーラシア、ヨーロッパ、オーストラリア、東アジア、南アメリカ/オーストラリア経由)
→次の出アフリカで、A型を獲得している存在が加わり、ユーラシア、ヨーロッパ、オーストラリア、東アジア、北アメリカ/東アジア経由)※オーストラリア経由は何らかの状況変化で利用できなくなっていた。
→更に時間をおいて次の出アフリカで、B型を獲得した旧人類がユーラシア、東アジアへ向かった。


1万年前~5000年前ぐらいになると、各地域に散らばった人類祖先たちは、それぞれの場所に定住するようになり、古代文明の開化となっていきます。ABO血液型もそのあたりまでは、もっぱら病原菌や食物に対する免疫作用が主な働きだったのかもしれません。そして社会のしくみが構築されていく中で、体質、脳やホルモン、情緒など、行動や性格にまで影響するような働きに、その機能を拡大させていったのかもしれません。

しかし、深く考えるほど、更に迷路に入っていくような感じもあり、やはりまだ重要なピースがハマっていないのだとも感じてしまいます。全ゲノム解析プロジェクトは、まだ始まったばかりのうえ、今のところ、解析はできても、その遺伝子がどのように人間に作用するかまでは、ほとんど読み解くことができていないのだとも言っています。答えにたどりつくには、いましばらく待つしかないのでしょう。

最後のほうでライク教授は、ゲノム研究の問題点についても言及していました。現在もやはり、ゲノム解析に対する人々の抵抗感が、少なからずあるのだと。ある人たちは、ナチス時代のような非人道的な形で使われることを懸念し、ある人たちは、先祖のルーツが明かされることで民族や宗教の崩壊になるのではと懸念する…。

しかしライク教授は、それには充分な配慮と注意を払うべきだが、だからといって研究しないとなってしまったら、この研究によってもたらされるであろう、人類にとって有益な情報や恩恵を放棄することになってしまう。それでいいのだろうかと。まさに、ABO血液型について研究しているわたしたちも、ライク教授と同じことを思っているのです。

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2021-05-23

「血液型人間学」を活用するポイント



能見正比古は、1971年に記念すべき「血液型でわかる相性」を出版した後、1973年に「血液型人間学」という2冊目の著書を出版しました。そしてこのタイトルの通り「血液型人間学」を新しい学問として世に提唱したのでした。その後は、「血液型活用学」「血液型愛情学」「血液型政治学」など、各テーマに沿って主要な書籍を全部で12冊ほど世に送り出しました。

これらの書籍を熟読すれば、人生のさまざまな側面に応じた血液型活用法が、およそのところは理解できます。そして、どう活用するかはその人の工夫次第なので、中には素晴らしい活用法を実践してきた方もいると思います。そうはいっても、それほど活用していない人の方が多いという事実もあります。

これは血液型人間学に限ったことではなく、世にあるノウハウ本の全てに共通するかもしれないですが、頭で理解したのと同じようには、自分のリアルな生活に活かせないというのが実際のところなのです。

ではどうしたら本当の意味で活用できるのだろうか?というのを私自身の経験も踏まえながら考えてみました。それには大きく3つのポイントがあります。


●ポイント1

人間を理解する姿勢

これは最も重要だけど最も難しいともいえます。そもそも血液型ありきではなく、人間ありきの血液型なのですから、たとえ血液型の特徴だけ知り尽くしたところで、人間そのもに寄り添う気持ちがなければ、使い道を誤る可能性もあります。

ただしここでの問題は、そもそも私たち人類が、どこまで自分たち人間のことを理解できているのか?というところもあのですが、まずは、今の私たちに出来ることは、「理解しよう」「理解したい」という、人間に対する興味と関心を、純粋に向ける姿勢が大切なのだと思います。


●ポイント2

情報を交換する

人間の行動や思考、あるいは心の動きについては、デリケートな面があり、なかなか自由な発言が出来ないという現状があります。

血液型についても、安易に口走ると誰かを傷つけるかも?うさんくさい(と信じている人も居るので)事に関心がある人だと思われるかも?というように、躊躇してしまうこともしばしばあります。

実は、私はこれまで、「自分の中で静かに活用するのが賢い使い方です」と言ってきたのですが、むろん、それはひとつの側面では正しいのです。けれど、自分の中だけで納得してしまうと、間違った認識かどうかを確認することが出来なくなります。それが血液型特有の特徴なのか、その人固有の特徴なのかを、見分ける微妙なラインも多く存在するからです。

するとやはり、意見を交換する場がどうしても必要になります。できるなら、血液型人間学を学びたいという同じ気持ちを持った人たちと交流するのが良いのです。血液型人間学の場合、他の人たちと会話をする中で、「あ、そうか!」と気づくことがとても多いのです。


●ポイント3

気長にじっくり学ぶ

ある程度、血液型で人間を観察し始めると、ちょっと分かったような気分になります。

「B型ってこうなのよ」「あ~、A型だと思ったわ、やっぱり」みたいな感じです。

しかしいつの間にか、自分独自の枠組み(カテゴリー)を構築してしまうことがしばしばあります。人間の脳は、そのようにできているのかもしれません。

8割がたはその枠に収まるかもしれませんが、収まらないこともあります。何年経っても、「あ、こういうA型さんもいるんだなあ…」というような場面に出くわすのです。

固定観念をつくらない為に、こうした人間に関する学びは永遠に終わらない、ということを悟る必要があります。それに、「人間」という、流動的で変化に富んだ存在を対象にする場合、正解は無いようなものでもあります。気長に、柔軟に、学ぶ姿勢がとても大切なのです。


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2021-05-21

脳科学者が体験した右脳と左脳のそれぞれの人格(The personalities of the right and left brains experienced by brain scientists)


テイラー博士の体験したこと


12年前、私と能見俊賢が、東海大学の灰田先生の実験室でこれを確認した時、「やっぱり!」という感激と同時に、あまりにも予測通りな結果にむしろ空恐ろしささえ感じました。こんなに型どおりでいいのだろうか?と思ったからです。

「ABO血液型モデル」というのは、どのように視点を変えて眺め直しても、秩序よく4タイプのカタチが見えており、完璧にデザインされているかのようだからです。

(実験の概要については、他の記事で紹介しています。「脳の活動と血液型の関係」

ここで再度、脳活動から見た4タイプのパターンを見ていきます。今回の実験結果は至ってシンプルなもので、血液型によって左右脳の活性度が異なるというものです。


A型⇒左脳優位

B型⇒右脳優位

O型⇒やや右脳優位だが両脳とも言える(ただし片方ずつ活動するのが特徴)

AB型⇒やや左脳優位だが両脳とも言える(ただし両方同時に活動するのが特徴)


さてここで、血液型に見られた左右脳について深く考えるために、私たちは右脳と左脳の働きについて、今一度理解する必要があります。

右脳と左脳については、脳研究が進んでから研究者もよく発言するようになったので、世間でもいろいろ言われるようになりました。「右脳開発」というのも一時はずいぶん流行りましたが、最近は「右脳左脳」についてむやみやたら取り上げることに、脳科学者らが嫌がるようになってきました。脳科学者がまだ突き止めていないような情報も世の中に出回り、どこか「右脳型=天才」みたいな印象さえ与え始めたからです。

今は、偏り過ぎた情報もだいぶ落ち着いてきたようですが、しかし、そもそもそれは、「現代人は左脳に傾き過ぎなので、右脳を開発して脳の可能性を広げよう」という発想からだったのです。確かに、現代人は左脳に傾きすぎています。そのせいで右脳の力を出し切れていない、というのも事実だろうと思います。

とはいえ、右脳と左脳の働き方を実感するのは、なかなか難しいですね。実際、脳科学者も、まだよくは分かっていないのです。そこで、ぜひお勧めしたい本が一冊あります。


米国の神経解剖学者のジル・ボルト・テイラー博士が書いた本です。

彼女は、自らが脳出血で倒れたことで、右脳と左脳の働きというのを身を持って体験したのです。そして彼女は自分の左脳が壊れても、自分が神経細胞の専門家であることは忘れなかったのです。彼女は、右脳の世界というのがどういうものか、左脳の世界というのがどういうものかを、左脳が崩壊するその瞬間から回復するまでを体験し、その全てを懸命に記録してくれたのでした。

テイラー博士の研究者としての執念に、心底敬服します。これは彼女でなければ成しえなかったことでしょう。この本から、右脳と左脳について書かれた部分を引用させて頂こうと思います。

テイラー博士は、脳は2つの人格を持っていると言っています。右脳と左脳では、情報の受け取り方も処理の仕方も全く異なるからです。そして通常、ヒトは2つの人格の違いを意識することはなく、その人なりにバランスを保ちながら一つの意識として自分の存在を認識しているというわけです。

では、テイラー博士の言う人格の違いとはどういうものでしょうか。


<右脳マインド>

  • ”今ここ”の瞬間しか気にしていなくて楽天的。
  • 情報をイメージのコラージュで受け取る。
  • ありのままの物事を受け取り事実として観察する(あの人よりこの人は背が高い、昨日より今日は涼しいなど)けれど、(良い悪いなどの)判断はしない。
  • 境界についての知覚が無く、全ては一体化している。(私は全ての一部~宇宙と溶け合っている感じ。)
  • 言葉のないコミュニケーションに敏感で、感情を読み取り感情移入しやすい。
  • 直感的。
  • 時間を見失いやすい。
  • 古い情報を保存しないので、入る情報は常に新たな発見として受け取る。
  • 規制や枠組はなく、自発的で自由。
  • 触って体験して学習する。(細胞が直感的に受け取るという感じらしい。)
  • 長い波長の光を知覚し、低周波の音に同調する。


<左脳マインド>

  • 右脳が受け取った全情報、全可能性を受け取り、それを実行可能にする責任を担う。
  • 情報を言語で考え、脳内で反復したりおしゃべりをする。
  • 言語によって自我を認識させ、(右脳が認識するような)流体から、独立した個体となる。
  • 情報を分類し、組織化し、判断分析をする。
  • 熟慮し、計算する。
  • 理論化し、合理化し、記録する。
  • 物事を順序立てて考え、パターンを認識することに優れる。
  • 短い波長の光を知覚し、高い音に耳を傾ける。
  • 物語りを作り上げる能力。(たとえば、どんな小さな点も利用してひとつの物語を作れる。あるいは、データに空白があると、その空白を埋めてしまう能力がある。)
  • 物事を時系列(過去-現在-未来)で並べる。


血液型のそれぞれの特性をある程度理解している人は、特にA型とB型を対比した場合、「なるほどなあ」と思うところが多いのではないでしょうか。

A型の人が秩序やルールをよく守るというのは、左脳の働きが強いからでは?一方のB型が、それに対して案外無頓着なのは、右脳の働きが強いからでは?

B型が、ありのままを観察し事実を重んじる性質は、右脳ならではの性質?一方のA型が、そうした情報を自分の言語に翻訳して理解する傾向にあるのは、左脳の働きと捉えることができる?

O型の、ひとりの人格の中に見受けられる両極性の極端さや、AB型に見られる複雑さは、右脳と左脳の性質が、同時に、あるいは交互に働いたりすることで、生じるのでは?

などなど、さまざまなことを血液型特性と関連付けながら、仮説をたてることが可能になりそうです。そして私が、血液型と脳の関係性に注目しているのは、ここには改善の余地があるからなのです。



テイラー博士の提案~左右脳のバランスが大事


テイラー博士は、2つの脳の人格の、健全なバランスを構築することで、変化に対して柔軟に対応できる右脳の認知力を持ちながらも、同時に具体的に行動できる左脳の優れた力を起動させ、そして人は、100%の認知能力を発揮できるのではないかと言っています。ところが多くの人々は、どちらか一方に偏っているだけでなく、そのバランスを上手くとることも出来ず、脳の勝手な働きに任せきりになっているのだといいます。

彼女は、一時的に左脳の働きを失ったことで、右脳マインドを十分に味わい、その心地良さを知ったわけですが、再び左脳の能力を取り戻す過程で、それがどのように知覚し、どのように保存されていくか、そのひとつひとつを吟味し、余分なものや要らないもの、必要なものをより分ける作業をしたのです。つまり、脳活動は、訓練することで変えられるし進化するということを、実証したのです。

テイラー博士の本によると、西洋社会では「左脳の活動」を高く評価するきらいがあるようです。理性も分別も左脳の働きのおかげだということのようですが、なるほど、それが西洋的な考え方かもしれません。その辺は、日本と少し事情が異なるようですが、そういう西洋社会において、テイラー博士は右脳の素晴らしさや重要性を分かってもらおうとしているようです。

また、右脳マインドは、宇宙的な広さでこの世界を認知していることにも触れており、ところが今は、左脳がだいぶ幅を利かせていることで、この右脳の認知する世界というのが、左脳に押しつぶされてしまっているのです。脳が実際に知覚している全てを、私たちは自分の脳でありながら理解していないのです。

また、何度も念を押すように、人々は血液型によらず、誰もが両方の脳を連携させて使っています。しかし血液型によって、ある一方向の偏りが確かに見られるというのも、私たちの実験で分かった事実です。だとすれば、自分はどうバランスをとるのが効果的か?ということが、具体的に考えられるのではないでしょうか。

人間の活動は、それがどんな活動でも、必ず両方の脳活動が必要になってきます。自分の得意の脳活動を生かしながらも、そうではない方を上手く取り入れ、自分なりの最適なバランスを生み出すことは可能なのです。もちろん機械を操作するように、理屈通り簡単に出来ることではないのですが、脳へのアプローチは、まずはそれについて”意識する”ということが大切なのです。


脳活動のクセを理解して可能性を無限に広げてください


現代人のほとんどの人々は、自分の能力を出し切っていないと、私は言いきります。そしてある意味、脳が勝手に作り出してきた人格を、それが自分の全てだと勘違いして満足してしまっているのかもしれません。

現代社会は左脳に支配され過ぎているというのは、事実そうに違いありません。B型が右脳型だと言っても、そのB型たちでさえ、やはり左脳に支配されているのは否めないのです。それは勿体ないことです。

またA型は、左脳使いが上手いが故、左脳をフル回転せざるを得ない社会システムの中で、並々ならぬストレスを受けているのではないかと思います。そしてO型やAB型の場合、本来バランス良く使える資質を持っていながら、一方向に偏り過ぎれば、体のバランスを崩してしまう可能性があります。

などなど、脳については、まだまだ深く考えたいことがたくさんあります。

そして更には、脳科学者らが言うように、脳は本当に心を生み出しているのでしょうか?(私はそう考えていませんが。)脳が全てを支配しているのでしょうか?(私はそうは考えていませんが。)

脳の神秘と血液型の関係を明かすには、さまざまな課題が残されますが、人間の脳には「未知の可能性がある」というところは、テイラー博士の実体験で再確認できたように思います。脳は私たちの、進化のカギを握っている、ともいえるかもしれません。


◎各タイプの脳活動の特徴

現在の段階で言えることを考察しています。サイトの右上にリンクを貼ってあります。


◎ジル・ボルト・テイラー博士のスピーチ動画がこちらにあります。(彼女の熱いトークをぜひご覧ください。)


それにしてもテイラー博士は、歩くことも字を読むことも出来なくなってから8年かけて完全回復を成し遂げたのです。彼女も凄いのですが、それを二人三脚で支えたお母さまも凄いのです。テイラー博士とお母さまの血液型は何型なのか…知りたいですね 。


--------その後(2021年)----------

私がテイラー博士のこれらの報告にとても感銘をうけたので、各国の血液型の研究チームに呼びかけていました。(「この本をぜひ読んでください~」と!)すると、米国在住の研究者が、テイラー博士に血液型を直接訊いて下さいました。

テイラー博士はO型でした!

とても快く答えてくださったそうです。いつか米国へ行って、テイラー博士のお話を伺いたいと考えております。



2021-05-20

【Lecture notes】ABO血液型の不思議な相性関係


Lecture notes

(※このページは英語サイトとリンクしているため、英語やその他の言語に自動翻訳す際、誤訳が生じる言葉についてローマ字で表しています。)


「READ=OMORI関係」を詳しく説明します!

血液型には不思議な相関関係があります。このしくみを知っておくと、あらゆる人間関係に役立てることができるはずです。

(図の説明)

✓各タイプは図のような並びで円を描く関係をつくっている。

✓各タイプは、矢印が向かう相手に対して”OMORI”する関係性をつくりやすい。
(A➡O)(O➡B)(B➡AB)(AB➡A) ※以下に詳細説明

✓”OMORI”の相手となる血液型は、行動でリードする。
(A⇒O>>>)(O⇒B>>>)(B⇒AB>>>)(AB⇒A>>>) ※以下に詳細説明

✓ただしこの関係は、強弱関係を示すものではない。

✓対極する血液型同士は反対の性質を持つ。


「OMORI」というのは、相手を精神的な面で気にかける(Care)、支援(Follow)するということです。親が子どもを”OMORI”するのとはやや異なるのですが、最も近いニュアンスとして"OMORI"を採用しています。英語で表現する場合、「follow」や「care」などが近い意味になります。

もう少し理解できるよう、更に説明を加えます。

まずは自分の人間関係を見まわして、”OMORI”関係にある場合、以下の図表に書かれている感じ方を確認してみてください。

”READ=OMORI”関係の感じ方


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How to feel on the "OMORI" side

  • How to deal with the other party / Can respond calmly
  • About the temperament of the other party / Enviable, Pleasant, Charming
  • About the emotional movement of the other party / Can read the emotions
  • About the other person's way of life / It is a little dangerous, limping, critical
  • Give your opinion to the other party / My opinion is transmitted smoothly
  • Get advice from the other party / Sounds criticized
  • When acting together /Support the other party. But it feels like it's being pulled.
  • When breaking a relationship / Insulate the other party.
  • When you have a relationship to use / Can use the other person in daily life. But sometimes it fits a big betrayal.
  •  When you evaluate the other person / Good person. Or a cheesy person
How to feel on the "READ" side

  • How to deal with the other party / Respond driven by emotions
  • About the temperament of the other party / Is attractive. Looks like a weakness when it doesn't understand.
  • About the emotional movement of the other party / Sometimes can not understand
  • About the other person's way of life / Solid or smart person
  • Give your opinion to the other party / It doesn't convey well. To appeal..
  • Get advice from the other party / Favorable advice
  • When acting together / Take leadership. 
  • When breaking a relationship / The other party suddenly left
  • When you have a relationship to use / It can be used on large scales, not small scales.
  •  When you evaluate the other person / Respect. Or frustrating
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10組の組み合わせの特徴傾向をご紹介します!


それぞれの組み合わせによって、その働き方には特徴的な傾向があります。ABO血液型には、全部で10組の組み合わせがあります。各組合せについての特徴を、以下に説明します。


◎流れに沿う関係(READ=OMORI)

【A型➡O型】

Oタイプは、重点主義(重要なポイントのみに焦点をあてること)です。その特性によって、Oタイプの思考や行動は大まかです。それをAタイプが補っていくという形が多くなります。そもそもAタイプは、相手の役に立ちたいという思いが強く働くのですが、Aタイプから見て行動が読み取りやすいOタイプは、フォローがしやすいのです。また、Oタイプの行動力や率直な感情表現などは、Aタイプにとって羨ましくもあります。そして、Oタイプは、気配りの行き届いたAタイプに支えられ、より行動が積極的になります。

最もスムーズな「READ=OMORI」関係が生じやすいのがこの組み合わせです。これが夫婦や上司部下などで上手く働くと、たいへん呼吸の合うコンビとなります。お互いが、リズムを合わせることが大切です。

問題が生じるのは、Aタイプの細かすぎるフォローについて、Oタイプがそれを歓迎しないとき。あるいはOタイプが、Aタイプに対して、それらに感謝の意を示さないときなどです。この組み合わせの関係は自然に働くとはいえ、Aタイプが意識的に支援をしている面も多くあります。お互いの相互作用によるものであるという認識が大切になります。


【O型➡B型】

Oタイプのストレートな表現をBタイプは喜びます。Oタイプの励ましの言葉が大きな効果をもたらします。また、自由に行動したいBタイプにとっては、Oタイプの大らかな対応が居心地が良いのです。Oタイプは、個性の際立つ人や、才能溢れる人を高く評価します。OタイプはBタイプの独創性に好意的です。こののコンビは、非常にポジティブで勢いがあり行動的に見えます。

問題が生じるのは、OタイプがBタイプの能力だけを利用しようとしたときです。あるいは、Oタイプが、Bタイプの能力を見限ったとき。あるいは、Bタイプの自由気ままな行動が、Oタイプの許容を超えたとき、Oタイプは辛抱できなくなります。


【B型➡AB型】

Bタイプは、マイペースな性質を持っています。そのため、OタイプやAタイプのように、積極的に相手をフォローする意識は少なくなります。ところが相手がABタイプだと、そのようなBタイプも、無意識にABタイプに気を遣うようになります。これが"OMORI"関係において働く不思議な力です。ABタイプは、日常で、人間関係に多少のストレスを感じています。なぜならABタイプは非常に少数派であり、周囲に合わせなければならないことが、他の人より多いからでしょう。そのようなABタイプにとって、Bタイプの柔軟で、気楽な対応は、非常にリラックスできます。また、お互いにB遺伝子の感性を持っていることで、話がよく合います。10組の中で、もっとも知的な会話が弾む組み合わせです。

この組み合わせの問題は、"結束力"が不足することです。特にビジネスではその弱点が表出しやすくなります。またBタイプは、自分のペースで行動することで、本来の力を発揮し、それが大きな強みです。しかしABタイプと共にいることで、その活力を削がれる場合があります。


【AB型➡A型]

ABタイプは、Aタイプの疲れやストレスを理解することができます。A遺伝子の共通性が、それを可能にするのかもしれません。またAタイプは、ABタイプのソフトな対応や冷静な態度に安心します。ABタイプは、積極的に相手をケアしようとする意思は強くありませんが、むしろそれが、Aタイプをリラックスさせます。ABタイプの適度な距離感が、Aタイプにとって心地よいのです。両者ともに、調和を好むので、争いが少なくおだやかです。

問題が生じるのは、ABタイプがAタイプに対して、気を遣う姿勢を全くみせないとき、その意欲を放棄したときです。その場合お互いの接点は失われたも同然になります。また、ABタイプは、冷静さと不安定さの両面を持っています。ABタイプがその両面を見せると、Aタイプは困惑します。

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「READ=OMORI」関係においては、この矢印の流れに逆らわないことが第一のポイントです。この働きにおいて、お互いの年齢差や経験差を、多少は考慮する必要があるでしょう。いずれにしても、お互いに意識をしなくても、大なり小なり自然に作動している関係性です。しかし、恋愛、夫婦、ビジネス、あるいはプロジェクトチームなど、特定の目的を持った関係性の場合、意識的に使った方が効果的です。つまり、支援側が、相手を支援することに意欲的であることが大切です。そしてREAD側はその波に乗りながら、自分とパートナーや、全体のために行動を起こしていくという、ポジティブな行動が必要になります。

この関係は一見、”OMORI”側に負担が大きいようにも思えます。ただ、”OMORI”側からは相手のことがよく見えているので、それほど難しいことではありません。むしろ自分の意図が通りやすい点で、とても接しやすい相手です。ところが逆に、”READ”側からは相手のことがあまり見えていません。この立ち位置の違いを双方が認識することが、トラブルを回避することになるのです。


◎対極に位置する関係

【A型×B型】

行動、思考、いずれにおいても対照的なのがAタイプとBタイプです。この2つのユニークな対照性については、脳と血液型についての考察を読むと納得がいくことでしょう。

AタイプとBタイプは、相性が悪いと誤解されることが多いようですが、実際は、けしてそうではないことをここで強調しておきます。非常に楽しい関係づくりに成功した、仲の良い夫婦、あるいは親友同士、ビジネスパートナーの実例の数々が、この組み合わせに存在するからです。

対照的であるということは、自分に無いものを相手が持っているということになります。お互いがそれを補い合うことで、最強のチームが構築できるのです。また、AタイプとBタイプは、趣味の方向性や共通のテーマを持つ場合、会話が非常に弾む関係になります。お互いの異なる視点や思考性に触発され、新しい、素晴らしいアイディアを生むことがしばしばあります。

もちろん、良い結果をもたらすには、ある程度のお互いの努力と歩み寄りは必要になります。しかし、この関係性に恵まれたなら、最も自分が進化するチャンスであることを覚えておいてください。


【O型×AB型】

OタイプとABタイプの対極性というのは、思考や行動の違いというよりも、その濃度の違いと捉えた方が適切です。Oタイプは濃度が濃く、ABタイプは濃度が薄いとイメージをするとよいでしょう。思考面での対極性は多少ありますが、行動面においては非常に似ている面も多く、両者は一見、よく似た者同士だと思えることさえあります。特にビジネス上などの合理性が優先になる場面では、仕事の進め方やリズムなどで歩調を合わせやすいのです。ところが、関係が親密になるにしたがって、両者の濃淡の違いが表出してくることが多くなります。

しかし、この関係もAタイプとBタイプの関係と同じく、異なる者同士が、人間理解を学ぶために、最適な相手と考えることができるのです。


◎同じ血液型

同じ血液型同士というのは、個性はそれぞれ違っていても、血液型から見た思考性や行動性の根底は同じです。そのため、理解するという点では、もっともスムーズにそれが行えるパートナーということになります。

ところが男女の関係でよくあるケースですが、人間は、自分とよく似た相手には惹かれない傾向もあります。そのため、同じ血液型でも、異なる面を表現している相手の方が、より関係性を維持しやすいようです。

また、仕事の内容にもよりますが、同じ作業をする場合は、同じ血液型同士で行う方が効率よく仕上がることがよくあります。一方、プロジェクトチームなどでは、異なる血液型で構成した方が、ベストであることは言うまでもありません。


【O型×O型】

Oタイプは、個性を強く主張します。そのため、Oタイプ同士は、お互いの主張が激しく衝突します。争いは多くなりますが、適度に争いながら、親密な関係をつくっていくこともあります。同じ目標を持つと、強く結束できるでしょう。また、年齢差がある、あるいはキャリアの差があると、ベストな師弟関係がつくれます。


【A型×A型】

Aタイプ同士は、言葉に表現しなくても、呼吸を合わせることが可能です。お互いが、相手のストレスを理解し、相手を思いやることができるので、非常に安心できるパートナーシップを作れます。しかし相手は、自分と異なる面を表現している方が、より良い関係になります。(もしもあなたが大人しい性質のAタイプなら、相手は行動的な性質のAタイプ…というイメージです。)

Aタイプは、自分の信念を曲げたくありません。そのため、意地を張ることもしばしばあります。Aタイプ同士が、その面で衝突すると、争いが収まりづらいでしょう。


【B型×B型】

Bタイプは、自分の興味に集中し、マイペースに行動します。そのため、お互いが関心を持つまでに時間がかかります。同じ部署なのに、1年後に初めて会話するということは、Bタイプ同士では珍しくありません。しかし、お互いに向き合って、じっくり話してみれば、非常に共感できる相手だと理解します。そもそもBタイプは開放的で、心の中の秘密が少ないのです。お互いに接触する時間が長いほど、関係は深まります。


【AB型×AB型】

ABタイプは、どのようなことに対しても、一定の距離を保ちます。それは人間関係についても同じです。そのため、ABタイプ同士が、親密になることは、少ないでしょう。しかし、AB同士が、お互いを知る機会があると、思考や趣味、価値観など、非常によく似ていることに驚きます。ABタイプは、世界の中では数パーセントの少数派です。少数グループの共鳴は、特別な感慨があることでしょう。

とはいえ、男女の関係などでは、ABタイプ同士が惹かれ合うことは少ないようです。一方、ビジネス上で作業を共にする場合、非常に効率のよい成果を見せるという報告が多くあります。


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まずは自分の周囲の人間関係を、よく観察してみてください。そして、自分のさまざまな人間関係の中で、応用してみることをお勧めします。試してみること、実践してみることで、理解が深まります。


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このレクチャーは、動画でも配信しています。






自分軸で生きるために「血液型人間学」の意義を再認識してみよう


「血液型人間学」は役に立つのか?


現在、血液型のそれぞれの特性については、能見正比古が集中的に行った並々ならぬ努力によって、ある程度のところが分ったと言ってもよいと思っています。

とはいえ、それを学者たちに認めさせようとするとき、血液型と人間行動の因果関係における、生物科学的な決定的証拠となるようものが、まだ見つかっていないと言われればそうかもしれません。しかしそうしたことは、血液型に始まったことではないのです。私たちの”意識”にしたって、それがどのようなしくみで発生しているかは、いまだ現代科学で解き明かすことはできていないし、脳の働きについても、心臓が動くしくみについても、実は全てを分かっているわけではないのです。

人間が今の段階で出来ることは、少なくも現象として明らかになっていることを整理分類し、少しでも役立つものなら、人間の活動に役立てることでしょう。

こう説明すると、更には次のような質問がかえってくることがよくあります。
「血液型にそれぞれの特性があるというのは分かりましたよ。しかし実際のところ、どんなふうに役立つというのですか?」

それは、この血液型人間学に馴染んだことのない人にとっては、あたりまえの素朴な質問かもしれません。そういう方に、どのように分りやすく説明すればよいのか――。私自身が今一度、今の社会を鑑みながら整理しておきたいと思います。


分類することは悪なのか?


2000年の始め頃、血液型の話題がメディアを通して再び沸騰することがありました。すると、その流れを押しとどめようとする反発が、知識人たちを中心におこりました。このとき特徴的だったのは、血液型と人間行動の関係性についてはもはや全否定できないと分かったからなのか、論点はそこではなく、人間を『分類』することへの抵抗でした。国連では、「人間をいかなる方法(特にジャンダーなどの生まれながらに変えられないものに対して)でも分類してはならない」という人権法が設けられた頃でもありました。

そもそも、こうした基準などを制定することは、逆にやっかいな問題を引き起こしかねないというのは、現在の米国の状況を見ればわかります。米国バイデン大統領は就任直後、ジェンダーフリーに関わる法令を発しましたが、たとえば男女別のトイレはもはや必要ないし、肉体が男性であっても女性の心であるトランスジェンダーは、女性として女子のスポーツチームに参加できたりするというのです。果たしてそれは、社会にどのような影響を及ぼしていくのでしょうか。

とにかく世界は、21世紀に足を踏み入れたとたん、どうも的外れな方向へ向かっていたようです。我々が提唱する血液型人間学に対する強い批判というのも、おそらくこの流れに乗ったものだったということが、今振り返ると見えてくるのです。反論者のとある知識人は、「血液型というのは、生まれながら持っていて変えられないものでしょ。そういうのを言ったらだめなんだよ」と、まさに先の人権法に準拠するようなことを発言していました。

しかし、本当に、分類することは”悪”なのでしょうか。科学者なら、決してそうは言えないはず。科学とは、森羅万象のあらゆる現象を観察し、分類することから始まっていくからです。一見、雑多で混沌としている状態を、一旦分類し、整理することで、さまざまな知識や知恵を得てきたのです。「分類すること」は、我々人類が知の探究をする限り、必要不可欠なことです。

「分類」と「差別」は、本来は別々に扱いたいところです。しかし、あえてこの2つの行為を組み合わせてみるとするなら、それぞれをどう感じるでしょうか?

①「分類」しないで「差別」する
②「分類」して「差別」する
上の2つは、いずれにしても「差別」するわけで、それはやはりするべきでないと感じます。

③「分類」しない「差別」しない
おそらく人権法や血液型人間学に反発する知識人たちは、この考えなのでしょう。一見、よさそうにも思えますが、米国を例にしたように、それは混乱を促し、むしろ新たな分断を引き起こす要因になりはしないでしょうか。

④「分類」して「差別」しない
私たちは、これを推進していることになります。もしかしたら、「分類しても差別しない」という取り組みは、今の人類社会では、まだ少しハードルが高いのかもしれません。しかし、私たち人類が、今よりも成長し進化したいのであれば、これを目指すべきだと思うのです。

そして加えていうなら、③のケースは、私たちの思考を止め、進化を拒むことにはならないかと、今一度考える必要があるのではないでしょうか。

地球上の自然界は、実に多様性に富んだ世界ですが、そうした多様性の中には、ある一定の整列や秩序があることも分かります。それを発見したとき、人間はその美しさをより深く感じて感動してきました。ヒトもまた、ひとりひとり異なる個性の多様性の中にあって、自然の秩序に準じたいくつかの色があるのも事実なのです。


「許す」ことは「理解する」こと


「血液型人間学」を活用してくださる人たちに尋ねると、まず何が良かったかといえば、人との付き合いが楽になった、楽しくなったといいます。それは特に、夫婦などの日常を共にする密接な関係性で、効力を発揮するといいます。

私たち人間は、全て自分を通して外部を認識しています。つまり自分を基準にしか考えられないという大前提があります。もちろん大局的には、ある社会の教育や規範の中で育っていくので、そこで身に付く共通のモラルや認識というのがありますが、しかしそれさえも、自分の感受性で受け取っているものであり、それは兄弟姉妹や親子でさえ、ひとりひとり異なるのです。

私は子どもの頃、3つ離れた姉と本の貸し借りをして、その本に対する感想を言い合ったりしたのですが、同じ本を読んでいるというのに、こんなに受け止め方が違うものかと、子どもながらに不思議に思ったものでした。

そういうわけなので、私たちが人と接するとき、相手の言動に対してどうしても自分の価値判断で見てしまいがちになります。しかし、そこに『血液型』というフィルターのようなめがねを媒介させてみます。このフィルターは、対象を曇らせるような種類のものではなく、色弱者のためのサングラスのようなものです。

もともと人間力、人間観察に優れた人なら、血液型めがねなど必要ないのかもしれませんが、しかしながらそういう人物は少ないのです。凡人の私たちは、この媒介を通すことで、そこには自分とは異なる思考行動原理で活動する人々がいることに気づかされます。

私が「血液型人間学」を学び伝えながら確信したことは、人は、理解することで寛容になるということです。人間は、知らないこと、理解できないことに直面すると、一種の恐怖を覚えます。つまり恐怖心がさまざまな攻撃につながっていくのです。ところが、相手の不可解な言動の理由をちょっとでも理解することで、にわかに寛容になれるのです。

B型男性と結婚して数十年になるというA型女性は、B型の夫にだいぶ辟易していたのですが、彼女がB型性を理解した後にしみじみ言いました。
「私は彼を心から好きになることはないかもしれませんが、許すことはできるようになりました」

「許す」という行為は、「理解する」ことでもあるのです。

また、人間関係においては、トラブルや衝突が生じたときほど、役に立つといえます。普段、仲が良いと思っている相手でも、それは案外、表面的な面しか接していないことも多いのです。人間というのは自分を基準にしてしか外部を認識できないわけだから、相手に対しても、自分と共感する部分だけを見て納得していることがままあります。スムーズに進んでいるときはいいのですが、何かのきっかけで、自分には理解しがたい面を見せられることがあります。そんな時にトラブルが発生するのでしょう。そういうときこそ、「血液型人間学」の出番があるというものです。

ただし、この血液型めがねを通した見方というのが『理解する』ことに大きな効果があるのはたしかでも、かといって、そう簡単に血液型人間学の理論が身に付くかというと、実はそうではありません。正直にいうと、やはり、それなりの月日と実践経験が必要なのです。つまり、本を読んだだけでは、活用しきれないのです。

まあしかし、『理解』とまで及ばなくても、「人間を客観的に観察する」という行為なら、すぐにでも実践できるはずで、ほとんどの人が、その利を得るに違いありません。

人々が、なぜささいなことを発端に衝突し、ネガティブな方向へ向かってしまうのかといえば、それは、同じ環の中にどっぷり浸かってしまうからです。それは人間の思考の特徴でもあるのですが、ネガティブな思考はループする性質があるのです。"Negatibu"には、消極性、進化したくない、という意味が含まれているのですが、今ある状態を繰り返すことを良しとする思考でもあのです。

ですから、物事をよりポジティブな方向にシフトさせたいなら、その環の中から出る必要があります。血液型を通して観察することは、そうした人間関係のネガティブなループから一歩外へ出て、客観的な視点を持つことを助けることになります。


自分自身を知ることの意義


「血液型人間学」を人付き合いに生かすことは、興味さえ持てば、比較的簡単に取り組めることだと思います。それに、これまで何気なく眺めていた周囲の人々を、違った視点で見ることは、思った以上に面白く、人間の知的好奇心をくすぐるのです。

ところが、これを自分に当てはめようとしたとたん、そのフィルター機能が上手く働かなくなってしまうことがあります。自分の言動や思考の特徴を客観的に眺めることが、どれだけ難しいかということでもあるのでしょう。

それに、ABO血液型の場合、なぜ人々が素直に面白がるかというと、案外、表面に見えやすく分かりやすいからなのです。それはABO血液型の特徴が、ちょっとした言葉や行動のクセのようなところに表れたり、何か全体の雰囲気のようなところにそれを感じたりするからです。しかし、自分自身に対してそれを感じとるのは、無意識なだけに少々難しくなってしまうようです。私自身、これだけ長くこの分野に関わっていながら、やはり自分のこととなると、おろそかになっているのが事実です。

しかし本当は、自分自身を知ることにこそ、血液型人間学を活用する意義があります。自分がどのような人間で、何を求め、何が好きで、どんな強みがあり、どんな弱点を持っているのか、それらをよく知っていたとしたら、自分の能力の伸ばし方や弱点の乗り越え方を、適切に検討することができるし、自分の人生に対する取り組み方は、今より更に良いものになるに違いないからです。

私たちは、自分の肉体でありながら、自分のことをあまりに知らな過ぎたのではないだろうか。ならば今こそ、「血液型人間学」を自分のために活用することを、もっと真剣に考えなくてはならない。私がそう提案したい思いは、今の人間社会に押し寄せている、大きな変化のうねりを感じるたびに、沸々と大きくなっています。


これからの社会は自分軸で生きる


「変化」ということを、私はもう何年も前から、事あるごとに口にしたり何かに書いたりしてきました。事実、変化しているのですが、目に見えるそれは緩やかなのか、私が訴えるほどには、人々は感じていなかったかもしれません。けれど、今世界全体で起こっているパンデミックによって、いよい大きな波が迫りくるのを感じざるを得ないのです。

コロナ騒ぎで充分すぎるのに、これからまだ何か来るの?と思うかもしれませんが、コロナが終息するときこそが、社会が大きくチェンジするターニングポイントになるはずです。今、このウィルスによって、人々は行動を著しく制限されていますが、それは人々に、見極めの時間を与えられているようなものだと感じています。

この期間に私たちは、今までの社会がどれだけ欺瞞に満ちたものだったか、政治も行政もどれだけ機能不全に陥っているか、人々の思想や意識がどれだけ停滞しているか、グローバリゼーションとは何だったのか、メディアの在り方とは何か、など、実にさまざまな現状を、まるでスローモーションのように、見せられている気がします。

「このままいくとこっちに進んでいきますよ、いいのですか?」
という具合に、人類の集合意識に選択を促すかのように、まざまざと提示されているような、そんな気さえしています。

これまで築かれていた社会の枠組みは、一旦、見直さなければならない。そのように感じている人たちは少なからずいます。そういう人々が、一定以上の数に達しているとすれば、おそらくコロナ後の世界は、元どおりに戻ることはないのでしょう。

では、どう変わるのか。そもそもこれまでの社会は、外部に軸があったといっていいでしょう。人々は、できるだけ社会の枠組みに自分を合わせていくことで、安全で安心できる生活を送ることができました。ところが、もしもその枠組みが失われ、新たな社会を構築していくとするなら、今までおいていた軸をいったいどこにおけばいいのかとなります。

問題がおきても誰かがやってくれるだろう。ウィルスはじっと待っていれば消えてくれるだろう。そう思っていたが、どうやらそうでもないらしい。そのように考えを進めていったとき、自ずと見えて来る道とは?
私が見えている道とは、「軸を自分においた新しい生き方」です。

これまで、大半の人々が社会の枠組みに合わせている中で、自分軸で生きるという選択をするのは、何かと生きづらいものがありました。しかし、多くの人が自分軸で生きるようになるなら、それが社会の在り方となっていく可能性があります。

ただしそれは、自分という存在を改めて見直さなければならないことでもあり、決して楽ではないかもしれません。しかしそこには、ネガティブな無限ループから飛び出した、新たな可能性が大きく広がっているように思うのです。

そんな未来予測をしながら、「血液型人間学」の活用を、今一度、思うところであります。

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2019-11-02

【AB型脳の考察】AB型が天才脳を獲得するとき


AB型睡眠不足に弱いのは体質



■関連リンク:脳活動と血液型の関係

​​AB型が睡眠不足に弱いというのは長い間言い続けてきたことなので、能見親子の本を読んだことのある方はもちろん、そうでない方も聞いたことがあるかもしれません。これは勘違いするかもしれないので改めて説明しますと、"睡眠時間"というのは個々によってそれぞれ、必要な時間というのがあるようです。同じAB型でも4時間でOKという人も居るし、8時間寝ないとダメという人も居るわけです。つまり、自分に必要な睡眠時間が足りていない場合などに、AB型は睡眠に対するある種の弱さが顕著に現れるのです。

たとえば、能見正比古の体験したエピソードでは、会食の最中に相手のAB型の男性が突然居眠りを始めてしまいます。しかもナポリタンスパゲティを食べながら大きくコックリしたものだから、顔がお皿につっこみ、ケチャップだらけになってしまったとか。
あるいは、それは能見俊賢のとき、TV局が撮影にやってきました。カメラマンがAB型で、彼はカメラをまわしながらコックリコックリやってしまったのです。当然ながらディレクターは激怒したのですが、それを能見俊賢が「気にしないで。睡眠不足に弱いAB型にはよくあることだから、あまり怒らないようにね」と、なだめたのでした。

それからAB型が睡眠不足に弱いということを裏付けるのに、最も多かった証言としては、「うちの妻はSEXの最中に眠ってしまう」という男性陣の告白でした。これについて、女性側のAB型男性に対する居眠りについての告白は未調査ですが、私の友人からはそれらしき傾向をやはり確認しています。あるいは、過去に保険会社や警察署で行った交通事故調査でも、AB型に特に目立ったのは居眠り運転による事故でした。

このように、AB型の睡眠に対する弱さというのを確認する事実は、数え上げればきりがないほどあるのです。これまであらゆる血液型調査を行っていますが、体質と血液型の関係性を示すのに、これほど明らかな現象は他にないくらいです。

さて、これはつまりどういう事かと考えたとき、AB型の場合、その脳の使い方のせいだろうというのは以前から予測していました。A型とB型の両方を持っているAB型は、常に脳内会話をしており、その休みなき活動のせいで、他のタイプに比べて脳が疲れやすいのかもしれない、と考えられるのです。そして、脳活動の実験において、その予測をある程度証明することができたのでした。

AB型の場合、数値上では左脳がやや多く活性していました。ただし観察でその様子を見ていると、両方の脳を、しかも同時に使っているのが確認できました。他のタイプはだいたい右側か左側のどこか一部が赤くなるのですが、AB型の場合、そういう強い活性はあまり見られず、全体がぽわ~んとピンク色に染まる感じです。中には「起きてるの?」と思うほど、活性していないように見える人も居ました。(本当にに居眠りしてしまったAB型被験者もいたのですが)

AB型の、ある意味弱点ともいえるこの現象は、左脳タイプのA型と右脳タイプのB型の、両方を持つが故の、それは物理的に当然といえば当然の、宿命といえる体質かもしれません。目覚めている時のAB型脳が、右も左も、無意識のうちに両方が使われ続けてしまうとしたら、脳を休ませようとするには眠るしかない、ということでしょうか。

そして一般的なAB型のそれを見ていると、自分ではあまりコントロールできないらしく、相手や所かまわず、むしろ周囲から見たら、「え?この状況で眠っちゃうの?」というような時に限って、その時はやってくるようです。それはまるで「ブレーカーが落ちた」か「ヒートしてしまった」かのようでもあります。

脳機能についてこれまで書いてくる中で、脳の進化を図るためには、最終的に誰もが両脳使いになりたいわけですが、そういう意味では、AB型がその達成に最も近い位置に居そうな気もします。しかし、そんなにすぐにバッテリーが切れてしまうのは、少々問題です。

AB型脳は訓練しないと活性しない!?

ここで、AB型の可能性として、ある人物について紹介しようと思います。それは、将棋の羽生義治さんです。
「対局中の羽生さんの脳はどんな活動をしているか?」ということで、脳科学者やTV局などが、これまでもいろいろと実験的なことを行ったようです。それによると、羽生さんの場合、全体としては右脳の活動が活発だったようです。しかし最終的には、右脳→左脳→両方全部という活性の仕方だったということです。

将棋ほど脳をフル活動するものはない、と言われていますが、彼は小学校1年生の頃から将棋を始めて、以来、将棋三昧の人生を送っています。それだけでも十分、彼の脳は人の何倍も活性しているに違いないのですが、羽生さんは更にそれを極めるために、日々さまざまな努力をしているということも、聞いたことがあります。
羽生さんの対局中の脳が右脳活性型になるのは、プロ棋士にその傾向があるというだけでなく、羽生さんが右脳の直感を信じていて、常にそれを鍛えているからというのがありそうです。

また羽生さんは、右脳が活性していただけでなく、脳波もまた、α波の瞑想状態が多かったそうです。そして彼は、頭の中に将棋盤を浮かべると、駒が自然と動き出すのだといいます。これは脳内運動というもので、そういうときには右脳の後方にある運動野が活発に動きます。

将棋には、その場面ごとに1000通りもの手があるそうで、羽生さんは、それを時間が許せば全て読めるといいます。これについては左脳の働きと思われますが、そしてその中で、「どの手を指すか」という段になったとき、羽生さんは直感に働きかけるらしいのです。これは"ひらめき"と言えるのかもしれません。

A型の脳の記事で触れましたが、ひらめきや直感というのは、左脳から右脳に切り替わるその瞬間に起こりやすいのです。それはどういう瞬間かというと、どちらも動いていない「空」の状態の時です。そのときの脳波は、α波であるはずです。プロ棋士の羽生さんは、それを意識して、常にその状態を引き起こそうとしているのではないか、というのを、羽生さんの記事などを読みながら私は推測しています。

つまり、天才棋士AB型羽生善治の脳の使い方は、「訓練」の賜物ではないかということです。そもそも棋士であるということが、常に頭の訓練をしていることになるのですが、しかも彼は、直感を引き出すための意識的な努力も行っていると想像します。もちろん、それがどんな訓練方法かは、明かさないかもしれませんが。



​​そんな脳の達人とも言える羽生善治さんですが、そういう彼もやはりAB型。対局中、時々ブレーカーを落として眠るようです。

AB型の特質は、あらかじめ道具が揃っているというところです。A型道具もB型道具も持っています。要はその道具を使いこなせるかどうかです。上手く使えなければ、宝の持ち腐れになりそうです。

「センスはいいんだけどなあ」、「いいところまで行くんだけどな」、という物足りなさは、AB型に対してよく聞く評価です。中には全く不器用そうなAB型もいます。道具があるのに使い方を知らないからです。ところが、道具の使い方を上手く訓練していくことで、それは完成度が高いだけでなく、かなり洗練された出来栄えになっていくようです。

元米国大統領のオバマ氏はAB型だと聞いていますが、彼は学生時代の当初、スピーチがまるで下手くそだったそうです。ところが彼は、訓練したのです。それであの、誰も真似できない美しいスピーチが完成したとのことです。

元女子サッカーのAB型、澤穂希さんも、在米時代に米国人のスピードとパワーに対抗するには技術を磨くしかないと悟り、自分の道を見つけたといいます。それであの、ミッドフィルダーの器用さと的確な判断力を身に着け、見事なキャリアを築きました。澤さんは、AB型の特性である分析脳と反射神経をフルに活躍させたのです。

結局、何事も「訓練」ということになり、それは他のどのタイプにとっても同じではあります。ただしAB型の特権は、「無いものを補う」のではなく、「有るものを使いこなす」と言えそうです。

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【B型脳の考察】B型はワクワクと共に進化する!?



B型は右脳マインドで生きている?

■関連リンク:脳活動と血液型の関係


​​B型脳活動の、特異な現象をいうなら、それは現代人が左脳優位の合理社会に突き進む中で、彼らが何とか、右脳活動を保っているというと点だと思います。何とかと書いたのは、本来右脳優位のB型にしても、やはりいまの人間社会で生きている以上、左脳の活性化をどうしても強いられていると想像できるからです。

脳機能と血液型の実験では、1分間おきに「対象画像→休憩→対象画像…」というように画面を眺めてもらうのですが、これは「1分間」という短時間で測定することが重要になります。それ以上長くなれば、人間は左側も右側もいろいろに使い始めて、最終的にほとんどの成人は、血液型に関わらず左脳側が優位になるからです。ですからこの実験では、リラックス状態から最初の1分でどう動くか?というのがポイントになるのです。

被験者の具体的な傾向を23あげると、同じB型でも、中には左脳も結構活発な方がおりました。しかし後から職業などを聞いてみると納得できることがほとんどで、私が記憶しているケースでは、一人はIT関係の仕事をしている40代の男性で、もう一人は20代の大学院試験真っ最中の女性でした。

前者の場合は40代という年齢的な面(経験を積むごとに社会環境に合わせながら脳活動がパターン化する傾向にある)と、職業によるものだと思われます。後者の場合は、たまたま試験最中という状況下だったのもありそうだし、院生を志すくらいですから、論理性のようなものを訓練しているだろうとも思われます。それでも、こういうケースの2人においても、総合的に数値を平均化すれば、やはり右脳側の方が多めになっているのです。

あるいは、これぞ右脳型といえるようなB型もおりました。実験当初、私ども研究所スタッフのB型男性が被験者として参加しましたが、この男性は目を見張るような右脳優位性が見られたのです。実験中はPC上の動画でその活性の様子を見ることができますが、彼の右側の脳は、その一面が真っ赤に広がったかと思うと、すぅーっと消え入るように赤みが薄くなり、それがまるで呼吸のようなリズムで繰り返されています。

灰田先生とその助手や私は、画面に食い入るようにその様子を見ていました。
「おお、これはまさしく右脳型だ!」
助手のK氏は、驚きとも感動ともいえるような声をあげました。

このB型男性について少し触れておきます。
彼の家は商店を営んでいて、2人兄弟の末っ子です。
彼がいうには、母親が女の子が欲しかった上に、末っ子への甘やかしも加わって、まるで女の子を育てるように優しい可愛がり方をした…からだそうで、彼は何となく、どこか中性的な雰囲気を持っている男性でした。とにかく彼は、箱入り息子なわけで、社会の色にあまり染まっていないところが、多分にあったように思います。

さてここで、私たちが人間の脳活動をもっと進化させようとするには、何がベストかということに立ち戻りたいと思います。するとそれは、単に「右脳型が良い」というわけでもなさそうです。これまでも書いてきたように、2つの機能の統合…つまり、右脳と左脳の強みと弱みを含めた性質と、その役割をよく理解し、バランスよく機能させようというものです。更には、それを自分で(ある程度)コントロールできるようになればなお良い、ということになります。

また、この「バランス」というのも、何も11である必要はないかもしれません。その人の個性や職業や才能は、それぞれ様々なわけですから、その人固有のバランスというのがあるに違いないのです。ただし、その前段階としては、左脳にあまりに偏りすぎた現代人の脳においては、右脳の性質や大切さを見直す必要があるとも思うところがあります。

1)そこでジル・ボルト・テイラー博士が挙げた右脳マインドをもう一度振り返ってみることにします。
  • ”今ここ”の瞬間しか気にしていなくて楽天的。
  • 情報をイメージのコラージュで受け取る。
  • ありのままの物事を受け取り事実として観察する(あの人よりこの人は背が高い、昨日より今日は涼しいなど)けれど、(良い悪いなどの)判断はしない。
  • 境界についての知覚が無く、全ては一体化している。(私は全ての一部~宇宙と溶け合っている感じ。)
  • 言葉のないコミュニケーションに敏感で、感情を読み取り感情移入しやすい。
  • 直感的。
  • 時間を見失いやすい。
  • 古い情報を保存しないので、入る情報は常に新たな発見として受け取る。
  • 規制や枠組はなく、自発的で自由。
  • 触って体験して学習する。(細胞が直感的に受け取るという感じらしい。)
2)合わせて、能見正比古が挙げたB型の気質特性とその長短表の一部を紹介します。SML


上記の(1)と(2)の11つをここでは説明しませんが、これら2つの事柄のそれぞれが、実によくリンクしているのが見て取れるのではないかと思います。これを見たとき、B型というのは「何とまあ、右脳マインドを素直に生きている人たちなの?」と、改めて驚きました。また同時に、能見正比古の観察力の鋭さにも驚きです。

能見は左右脳について、まだ明らかでない当時から、その性質をB型性に置き換える形で、かなり正確に読み取っていたことがわかります。これは能見正比古独自の才覚であるのですが、能見正比古自身が、"あるがままを受信するB"でなければ、決して出来なかったのではないだろうか、とも思えるのです。

時々、このようにいう方がいます。
「能見正比古の分析というはB型の目からみた分析ですね?すると他の血液型から見れば、また違った分析もあるのではないですか?」
つまり、B型的な視点で見た偏りが生じているのではないか、ということなのですが、確かに、あくまでも能見正比古というひとりの観察者の視点でもありますし、そうした歪みは多少なりとも生じてくるに違いありません

しかし、では他の血液型(能見正比古がB型以外だった場合を考えても…)だったとしたら、果たしてどこまで事象を"あるがまま"に観察できるだろうか?とも思います。もちろん、客観的事実ではなく、詩情的、哲学的な読み取り方を求めるなら、話しは違ってくるのですが。

つまりここで言いたいことは、事象を出来るだけ客観的に観察しようとするとき、右脳マインドを働かせやすいB型は、より特性が高いだろうということです。

右脳をどこまでコントロールするか!

さて、脳をバランスよく活性させるという視点で見るなら、右脳の自由奔放さを制御する左脳に、いったいどれくらい介入させたらよいのか?というのがひとつにあると思います。その目安としては、能見正比古の挙げた気質表の「それが短所と見られるとき」という事柄にありそうな気がしています。

ただし、この長所短所というのは、現在の社会性の一般的な基準に照らして検証しているものです。すると、今の社会に今後修正が加えられていくとするなら、この長短表の中身も少々変わる可能性があります。今のところの、とりあえずの目安です。

どうやればいいのか、という具体的な方法については、各々のB型が、自分をよく見つめて工夫するのが良いわけですが、日本のスーパースターでもあり、B型代表選手でもある、イチロウ選手の例をあげておきたいと思います。

彼の公開されているエピソードは多くの人々に既に知られていますが、イチロー選手は、自分の調子を整えるのに毎日ルーティンワークを取り入れていたそうです。朝起きてから行うエクササイズや、食べ物に至るまで、かなり詳細な形と順序を決めていて、毎日それを繰り返すということです。これはまさに、左脳的な行動です。

B型は案外、気分の揺れが激しいというのがあります。上の表でいうなら「感情の振幅激しい」というところがそうですが、気分や感情が気ままに上下してしまう傾向にあるため、それが大事なプレーにも少なからず影響してしまうという悩みが、イチロー選手にもあったのかもしれません。しかも彼の目指しているのは、4割以上をコンスタントに打ち続けることです。イチローにとって、「今日はなんか調子悪いな」は、許されないのです。そこでルーティンワークを取り入れてみたら、それが功を奏したということなのでしょう。

ルーティンワークというのは、A型の人にとっては普通のことです。毎日の日常でなるべく面倒なことを考えたくないという理由で、朝の支度や仕事の片付け方など、効率の良い決まった動作と流れを随所に組み込んでいるA型は多いはずです。(※そのためA型の場合はB型とは逆に、「いつもと違ったやり方を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか?」というアドバイスをすることになります。)B型の場合、そうした左脳的作業を意識的に取り入れていくことで、バランスが取れる可能性が高いのです。

それにしても、つくづく思うことがあります。社会はどうして、このB型的能力を、長い間押し込めてきたのだろうかと。「個性豊かに!」「自由にのびのび!」「創造的に!」などという文言は、教育者も口ではよく言うことだし、読んだことはありませんが、日本文科省の教育方針などにも、似たような事柄はおそらくあるだろうと予測できるのです。ところが、それが実現されているのを見たことは、ほとんどありません。

すると結局、日本社会でB型らしさを発揮して活躍する方たちというのは、どうやらスポーツの世界に多くなるようです。スポーツ界というのは、最終的には実力の世界なのでしょう。そこまでの道のりに多少の障害が生じても、結果さえ出せれば認められていく世界です。たとえ限られた世界でも、B型性が花開くのは、それだけでも素晴らしいことではありあますが、もっともっと、他の分野でも活躍できそうなB型たちが、日本社会にはウヨウヨと、眠っているような気がするのです。

ただし、これら社会におけるB型能力の不活性化には、B型本人たちにも責任がありそうで、そもそもB型たちというのは、気質表の短所の欄にもあるように、「野心」という観念が、良くも悪くも薄い傾向にあるのです。
「そんな事、考えるだけで面倒くさそう」という感じなのです。

また、もうひとつB型に顕著な特徴をあげれば、B型は何をするにおいても、それに興味を持つか持たないかで、その取り組み方に天と地ほどの差が出てしまうということです。ところがここにも難関があるのは、そのB型が、いつ何に興味を持つのかは誰にも、本人さえも分からないということなのです。

あるいは、B型の若い人たちから時折聞くのは、「興味のあることが見つけられないのです」という、諦めなのか、あるいは白けにも似た発言です。そこで私は、そんなB型たちを奮起(?)させるために、思いついたことがあります。簡単に結論を言うと、それは「ワクワクを追いかけろ!」ということです。

"ワクワク"というのはだいぶ抽象的な言葉ですが、理論的に説明するより、感覚的な「気分」に訴えかける方が、B型の人の耳に届くのではないか、と考えての提案です。何かエキサイティングなこと、気分が高揚するようなことを追いかけることが、結局はB型の興味を喚起させることに繋がるのではないでしょうか。

ただし大事なことは、そのワクワク感を維持し続けることです。ワクワクを維持し続けることで、たとえば最初は大したこともなかった興味が、次から次へと連鎖反応を起こし、大きなことをやり遂げたりすることも多いのです。(すぐに飽きてしまえば、大きなことに進化する前に終わってしまいます)

そういうわけで、B型へのメッセージはコレになるのです。

B型はワクワクを追いかけろ!」

こうした気分の高揚する感覚を持ちつづけるのは、右脳を刺激するのにも有効なので、他の血液型にもおすすめできるのですが、B型は特に、その感覚を大事にするのが良いと思うのです。そしてB型の場合、その右脳のワクワクに、左脳のコントロールを少々、意識的に取り入れることも大切です。


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