ラベル 相性&おもり関係 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 相性&おもり関係 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021-05-20

【Lecture notes】ABO血液型の不思議な相性関係


Lecture notes

(※このページは英語サイトとリンクしているため、英語やその他の言語に自動翻訳す際、誤訳が生じる言葉についてローマ字で表しています。)


「READ=OMORI関係」を詳しく説明します!

血液型には不思議な相関関係があります。このしくみを知っておくと、あらゆる人間関係に役立てることができるはずです。

(図の説明)

✓各タイプは図のような並びで円を描く関係をつくっている。

✓各タイプは、矢印が向かう相手に対して”OMORI”する関係性をつくりやすい。
(A➡O)(O➡B)(B➡AB)(AB➡A) ※以下に詳細説明

✓”OMORI”の相手となる血液型は、行動でリードする。
(A⇒O>>>)(O⇒B>>>)(B⇒AB>>>)(AB⇒A>>>) ※以下に詳細説明

✓ただしこの関係は、強弱関係を示すものではない。

✓対極する血液型同士は反対の性質を持つ。


「OMORI」というのは、相手を精神的な面で気にかける(Care)、支援(Follow)するということです。親が子どもを”OMORI”するのとはやや異なるのですが、最も近いニュアンスとして"OMORI"を採用しています。英語で表現する場合、「follow」や「care」などが近い意味になります。

もう少し理解できるよう、更に説明を加えます。

まずは自分の人間関係を見まわして、”OMORI”関係にある場合、以下の図表に書かれている感じ方を確認してみてください。

”READ=OMORI”関係の感じ方


----------------------------------------
How to feel on the "OMORI" side

  • How to deal with the other party / Can respond calmly
  • About the temperament of the other party / Enviable, Pleasant, Charming
  • About the emotional movement of the other party / Can read the emotions
  • About the other person's way of life / It is a little dangerous, limping, critical
  • Give your opinion to the other party / My opinion is transmitted smoothly
  • Get advice from the other party / Sounds criticized
  • When acting together /Support the other party. But it feels like it's being pulled.
  • When breaking a relationship / Insulate the other party.
  • When you have a relationship to use / Can use the other person in daily life. But sometimes it fits a big betrayal.
  •  When you evaluate the other person / Good person. Or a cheesy person
How to feel on the "READ" side

  • How to deal with the other party / Respond driven by emotions
  • About the temperament of the other party / Is attractive. Looks like a weakness when it doesn't understand.
  • About the emotional movement of the other party / Sometimes can not understand
  • About the other person's way of life / Solid or smart person
  • Give your opinion to the other party / It doesn't convey well. To appeal..
  • Get advice from the other party / Favorable advice
  • When acting together / Take leadership. 
  • When breaking a relationship / The other party suddenly left
  • When you have a relationship to use / It can be used on large scales, not small scales.
  •  When you evaluate the other person / Respect. Or frustrating
----------------------------------------


10組の組み合わせの特徴傾向をご紹介します!


それぞれの組み合わせによって、その働き方には特徴的な傾向があります。ABO血液型には、全部で10組の組み合わせがあります。各組合せについての特徴を、以下に説明します。


◎流れに沿う関係(READ=OMORI)

【A型➡O型】

Oタイプは、重点主義(重要なポイントのみに焦点をあてること)です。その特性によって、Oタイプの思考や行動は大まかです。それをAタイプが補っていくという形が多くなります。そもそもAタイプは、相手の役に立ちたいという思いが強く働くのですが、Aタイプから見て行動が読み取りやすいOタイプは、フォローがしやすいのです。また、Oタイプの行動力や率直な感情表現などは、Aタイプにとって羨ましくもあります。そして、Oタイプは、気配りの行き届いたAタイプに支えられ、より行動が積極的になります。

最もスムーズな「READ=OMORI」関係が生じやすいのがこの組み合わせです。これが夫婦や上司部下などで上手く働くと、たいへん呼吸の合うコンビとなります。お互いが、リズムを合わせることが大切です。

問題が生じるのは、Aタイプの細かすぎるフォローについて、Oタイプがそれを歓迎しないとき。あるいはOタイプが、Aタイプに対して、それらに感謝の意を示さないときなどです。この組み合わせの関係は自然に働くとはいえ、Aタイプが意識的に支援をしている面も多くあります。お互いの相互作用によるものであるという認識が大切になります。


【O型➡B型】

Oタイプのストレートな表現をBタイプは喜びます。Oタイプの励ましの言葉が大きな効果をもたらします。また、自由に行動したいBタイプにとっては、Oタイプの大らかな対応が居心地が良いのです。Oタイプは、個性の際立つ人や、才能溢れる人を高く評価します。OタイプはBタイプの独創性に好意的です。こののコンビは、非常にポジティブで勢いがあり行動的に見えます。

問題が生じるのは、OタイプがBタイプの能力だけを利用しようとしたときです。あるいは、Oタイプが、Bタイプの能力を見限ったとき。あるいは、Bタイプの自由気ままな行動が、Oタイプの許容を超えたとき、Oタイプは辛抱できなくなります。


【B型➡AB型】

Bタイプは、マイペースな性質を持っています。そのため、OタイプやAタイプのように、積極的に相手をフォローする意識は少なくなります。ところが相手がABタイプだと、そのようなBタイプも、無意識にABタイプに気を遣うようになります。これが"OMORI"関係において働く不思議な力です。ABタイプは、日常で、人間関係に多少のストレスを感じています。なぜならABタイプは非常に少数派であり、周囲に合わせなければならないことが、他の人より多いからでしょう。そのようなABタイプにとって、Bタイプの柔軟で、気楽な対応は、非常にリラックスできます。また、お互いにB遺伝子の感性を持っていることで、話がよく合います。10組の中で、もっとも知的な会話が弾む組み合わせです。

この組み合わせの問題は、"結束力"が不足することです。特にビジネスではその弱点が表出しやすくなります。またBタイプは、自分のペースで行動することで、本来の力を発揮し、それが大きな強みです。しかしABタイプと共にいることで、その活力を削がれる場合があります。


【AB型➡A型]

ABタイプは、Aタイプの疲れやストレスを理解することができます。A遺伝子の共通性が、それを可能にするのかもしれません。またAタイプは、ABタイプのソフトな対応や冷静な態度に安心します。ABタイプは、積極的に相手をケアしようとする意思は強くありませんが、むしろそれが、Aタイプをリラックスさせます。ABタイプの適度な距離感が、Aタイプにとって心地よいのです。両者ともに、調和を好むので、争いが少なくおだやかです。

問題が生じるのは、ABタイプがAタイプに対して、気を遣う姿勢を全くみせないとき、その意欲を放棄したときです。その場合お互いの接点は失われたも同然になります。また、ABタイプは、冷静さと不安定さの両面を持っています。ABタイプがその両面を見せると、Aタイプは困惑します。

---------------------------

「READ=OMORI」関係においては、この矢印の流れに逆らわないことが第一のポイントです。この働きにおいて、お互いの年齢差や経験差を、多少は考慮する必要があるでしょう。いずれにしても、お互いに意識をしなくても、大なり小なり自然に作動している関係性です。しかし、恋愛、夫婦、ビジネス、あるいはプロジェクトチームなど、特定の目的を持った関係性の場合、意識的に使った方が効果的です。つまり、支援側が、相手を支援することに意欲的であることが大切です。そしてREAD側はその波に乗りながら、自分とパートナーや、全体のために行動を起こしていくという、ポジティブな行動が必要になります。

この関係は一見、”OMORI”側に負担が大きいようにも思えます。ただ、”OMORI”側からは相手のことがよく見えているので、それほど難しいことではありません。むしろ自分の意図が通りやすい点で、とても接しやすい相手です。ところが逆に、”READ”側からは相手のことがあまり見えていません。この立ち位置の違いを双方が認識することが、トラブルを回避することになるのです。


◎対極に位置する関係

【A型×B型】

行動、思考、いずれにおいても対照的なのがAタイプとBタイプです。この2つのユニークな対照性については、脳と血液型についての考察を読むと納得がいくことでしょう。

AタイプとBタイプは、相性が悪いと誤解されることが多いようですが、実際は、けしてそうではないことをここで強調しておきます。非常に楽しい関係づくりに成功した、仲の良い夫婦、あるいは親友同士、ビジネスパートナーの実例の数々が、この組み合わせに存在するからです。

対照的であるということは、自分に無いものを相手が持っているということになります。お互いがそれを補い合うことで、最強のチームが構築できるのです。また、AタイプとBタイプは、趣味の方向性や共通のテーマを持つ場合、会話が非常に弾む関係になります。お互いの異なる視点や思考性に触発され、新しい、素晴らしいアイディアを生むことがしばしばあります。

もちろん、良い結果をもたらすには、ある程度のお互いの努力と歩み寄りは必要になります。しかし、この関係性に恵まれたなら、最も自分が進化するチャンスであることを覚えておいてください。


【O型×AB型】

OタイプとABタイプの対極性というのは、思考や行動の違いというよりも、その濃度の違いと捉えた方が適切です。Oタイプは濃度が濃く、ABタイプは濃度が薄いとイメージをするとよいでしょう。思考面での対極性は多少ありますが、行動面においては非常に似ている面も多く、両者は一見、よく似た者同士だと思えることさえあります。特にビジネス上などの合理性が優先になる場面では、仕事の進め方やリズムなどで歩調を合わせやすいのです。ところが、関係が親密になるにしたがって、両者の濃淡の違いが表出してくることが多くなります。

しかし、この関係もAタイプとBタイプの関係と同じく、異なる者同士が、人間理解を学ぶために、最適な相手と考えることができるのです。


◎同じ血液型

同じ血液型同士というのは、個性はそれぞれ違っていても、血液型から見た思考性や行動性の根底は同じです。そのため、理解するという点では、もっともスムーズにそれが行えるパートナーということになります。

ところが男女の関係でよくあるケースですが、人間は、自分とよく似た相手には惹かれない傾向もあります。そのため、同じ血液型でも、異なる面を表現している相手の方が、より関係性を維持しやすいようです。

また、仕事の内容にもよりますが、同じ作業をする場合は、同じ血液型同士で行う方が効率よく仕上がることがよくあります。一方、プロジェクトチームなどでは、異なる血液型で構成した方が、ベストであることは言うまでもありません。


【O型×O型】

Oタイプは、個性を強く主張します。そのため、Oタイプ同士は、お互いの主張が激しく衝突します。争いは多くなりますが、適度に争いながら、親密な関係をつくっていくこともあります。同じ目標を持つと、強く結束できるでしょう。また、年齢差がある、あるいはキャリアの差があると、ベストな師弟関係がつくれます。


【A型×A型】

Aタイプ同士は、言葉に表現しなくても、呼吸を合わせることが可能です。お互いが、相手のストレスを理解し、相手を思いやることができるので、非常に安心できるパートナーシップを作れます。しかし相手は、自分と異なる面を表現している方が、より良い関係になります。(もしもあなたが大人しい性質のAタイプなら、相手は行動的な性質のAタイプ…というイメージです。)

Aタイプは、自分の信念を曲げたくありません。そのため、意地を張ることもしばしばあります。Aタイプ同士が、その面で衝突すると、争いが収まりづらいでしょう。


【B型×B型】

Bタイプは、自分の興味に集中し、マイペースに行動します。そのため、お互いが関心を持つまでに時間がかかります。同じ部署なのに、1年後に初めて会話するということは、Bタイプ同士では珍しくありません。しかし、お互いに向き合って、じっくり話してみれば、非常に共感できる相手だと理解します。そもそもBタイプは開放的で、心の中の秘密が少ないのです。お互いに接触する時間が長いほど、関係は深まります。


【AB型×AB型】

ABタイプは、どのようなことに対しても、一定の距離を保ちます。それは人間関係についても同じです。そのため、ABタイプ同士が、親密になることは、少ないでしょう。しかし、AB同士が、お互いを知る機会があると、思考や趣味、価値観など、非常によく似ていることに驚きます。ABタイプは、世界の中では数パーセントの少数派です。少数グループの共鳴は、特別な感慨があることでしょう。

とはいえ、男女の関係などでは、ABタイプ同士が惹かれ合うことは少ないようです。一方、ビジネス上で作業を共にする場合、非常に効率のよい成果を見せるという報告が多くあります。


-------------------------

まずは自分の周囲の人間関係を、よく観察してみてください。そして、自分のさまざまな人間関係の中で、応用してみることをお勧めします。試してみること、実践してみることで、理解が深まります。


------♦---♦---♦-----

このレクチャーは、動画でも配信しています。






2020-09-30

血液型視点で日本の集団意識を考えてみる

 コロナ禍で改めて見えた日本人の集団性


今年(2020年)早々に起こった新型コロナウィルスによる世界的パンデミック。まさかウィルスひとつがこれだけ世界中を騒がせ、あらゆる活動を停止させてしまうとは、想像もしなかったことです。

およそ6カ月が過ぎて、ようやくこのウィルスについて理解し始め、各国がだいぶ落ち着きを見せてきたこの頃ですが、冷静に振り返ってみると、日本国の感染状況というのは、世界の中ではずいぶんマシだったようです。

その理由は諸説あり、未だに議論は決着していないようですが、とにかく欧米諸国は多いところでは100万人あたり5~600人の死亡者が出ているというのに、日本は100万人あたり10人程度という少なさなのです。(アジア地域は日本と同じように死亡者数が少ないようです。)

そうした疑問はさておき、とにかく日本に限って言えば、実は大量の感染者を受け入れるなどの医療体制や、防疫に対する対応が、あまりにも整っておらず、医療崩壊の危険は常にあったそうです。そのためむやみにPCR検査を増やすことも避けてきましたし、また、一定期間の非常事態宣言を行ったとはいえ、他国のような強制力はほとんどなく、一貫して国民への自粛要請のみでした。

日本政府の対応は、遅すぎる、甘すぎるなど、批判も多くありましたが、にもかかわらず、この結果に抑えられていることに、欧米諸国などからはむしろ賞賛されているのです。それは、さまざまな災害時の時に見られた、日本人の民度の高さだとも言われています。まあ、褒められるのは喜ばしいことですが、この間の日本の状態を改めて振り返ってみようと思います。

確かに、政府の「要請」だけで日本国民は、充分に外出を避けて自粛していたように思います。そして、どこへ行っても外でも中でも、特に街なかは100%に近い人がマスクを着用していました。これにはさすがに呆れるほど驚きますが、実際のところ、そうするより仕方ないムードが国中に漂っているのです。

たとえばワタシなどは、人の少ない地域に住んでいるのもありますが、「外を歩くときまでマスクは不要」という考えで、マスクを常にしているわけではありません。しかし店などに入ろうというときには、入り口に「マスク着用」と書かれていれば尚更だし、周囲を見渡して小さな子どもたちまで健気にマスクをしている姿なんかを見ると、仕方ないなと、やおらポケットからマスクを取り出し、内心「ホントに必要?」なんて思いながらも、やはり協調する気持ちの方を優先させてしまいます。

普段「オレの勝手だろ」なんて感じで生きてる人でも、「自分がうつらないためでなく、人にうつさないためだ」なんて言われてしまうと、結構日本人は納得してしまうんですね。そういう利他的なところは、やはり日本人の良さなんだろうなと思ったりします。

しかし一方で、自粛警察とか、マスク警察とか、過激な行為もありました。また、都会から離れた地方の地域においては、他県ナンバーの車を見つけると傷をつけたり、東京から家族が里帰りしているのが近所に知れると「帰れ!」と叫ばれたりして、万一、その地域で感染者にでもなったら、もうそこには住めないぐらいの雰囲気になるらしく、中には本当に引っ越してしまった家族もあったそうです。

これにはちょっと行き過ぎの感じがします。米国のようにデモや騒ぎが起こったり、中国武漢やイタリアのような医療崩壊の危機に陥ったりの騒動はほとんどありませんでしたし、メディアが不安を煽り続ける中でも、政府に対する不満がありながらも、全体的にはいたって静かに、みんなでマスクをつけて、手洗いをして…、淡々と、自粛が行われていたのでした。そういう中で、陰湿な面も、見え隠れしていたということです。

こうしたことの、プラス・マイナスを含めて、全て日本的な集団性というものかもしれません。それは良しにつけ悪しきにつけ、日本古くからの集団意識の特性といえるのだと思います。

日本は少し前まで、「村社会」とも言われていました。更に昔に遡れば、「村八分」というのが「制度」としてちゃんと存在した村々も結構あったのです。それは、変り者を仲間外れにして村中で"いじめる"という感情的で低俗なものではなく、村人たちが争いことをなくし、暮らしを安定させるに必要なルールとして、皆が合意の上で制度化させたものでした。

ですから、村のルールを破ったら、その者自身も、そこでは生きられなくなることを充分承知していたのです。それはかなり厳格なところがあって、どんな同情的な事情があろうとも、「これは村の決まりだから仕方ないんだ。気の毒だが出て行ってくれ」というふうに、追い出される他なかったとのことです。

それは、日本の自然環境下では必要だったからでしょう。そもそも日本には、「和」の思想があったからでもあるでしょう。そんないろんな要素が重なって、日本の集団的特性が、形成されたのだと思います。

日本の「血液型黄金比率」が凄いわけ

そういうなかで、ひとつの見方として持ち出したいのが、「血液型黄金比率」です。
日本の血液型分布は、【A型…38% O型…31% B型…22% AB型…9%】となっています。この数値を調査したのは80年ほど前の事ですし、小数点以下は変化している可能性があるので1~2%ぐらいの曖昧さがあるでしょう。とはいえ、A、O、B、ABの割合が、およそ【4:3:2:1】で構成されているのだと大ざっぱに言うことができます。そして実はこれ、世界でも他に無いのです。

能見俊賢(故)は、各血液型の特性や表現力などを「血液型パワー」として換算すると、最も多いA型を1とすれば、O型はその1.5倍、B型は2倍と見える。従って、実際の力の配分は、いずれも拮抗している、またAB型においても少ないとはいえ1割いることで充分AB型の特質を社会に表現できているのだとし、日本は非常にバランスのとれた血液型分布であると考えました。

また一方で、国家という大きな共同社会を構成する際、異なる特性を持つ各タイプが、整然と一定の割合ずつ存在し、しかもそれが社会性の強い順位(A、O、B…)に並んでいるというのも、これまたよくできたもので、日本の血液型分布は、まさに「黄金比率」といえるのです。

これは偶然か?それとも神の采配か?
しかし、この比率が、いったいいつから続いているのか、古代からのものなのか、歴史のどこかで大きな変動があったのか…。全く分かっておりません。そもそも、人類のABO血液型が、どのような経路と経緯で発生したのか、それさえ未だ謎に包まれたままなのです。

その議論はともかくとして、現在までの日本人という国民性が、世界の中でも特徴的な集団性を持っているというのは世界に知られていることで、そしてそれは、「血液型黄金比率」に関係しているかもしれないと考えているのです。

ABO血液型は、それぞれお互いが影響し合っているので単純には語れませんが、それでも数の多さがある程度、その集団性を特徴づけられるところがあります。

各タイプの集団性をまとめると
  • O型の集団性…敵に対する団結、力の結集。仲間意識。各自の自己主張が強くボス争い、派閥争いは起こりやすい。
  • A型の集団性…ルール、秩序を軸にした協調性、調和性。完全性、安定性を追求した組織づくり。堅固になる一方で型にはまりやすい。
  • B型の集団性…個の力が優先。よほど大きな目的がないと集団的な結束はおこりにくい。
  • AB型の集団性…集団性というよりバランス。集団における力のバランスを調整する存在として機能することが多い。

O型の集団は、明確な敵が存在するときに最も結束します。集団の意思やカラーが明確で主張も強くなります。現実的で実利を重用視する傾向もあります。また、A型の集団は、秩序正しくまとまりやすくなります。O型に比べると理想主義的な面が多くなります。

欧米諸国の多くは、これらO型とA型が8~9割を占めるので、OA社会と言ってよいでしょう。O型とA型は、数の多さからいっても、共に社会性や集団性を強く意識した行動になります。まとまり易さはありますが、思想や文化がある一方向に偏っていく傾向もあります。ヨーロッパ諸国の文明や文化が、わりと統一的で整然としているのは、その理由があると思います。

そして欧米諸国の中でも、O型がやや優勢のイギリスやアメリカは、O型色が強くにじみ出ており、ドイツや北欧などは、A型色が強くなっているのが見てとれます。

ではB型の多い集団はどうかというと、世界の中で、B型が数の上で最多を占める国というのはそう多くありません。世界のB型のほとんどは、ユーラシア大陸の遊牧民がルーツだとも考えられそうで、モンゴルやインド北部、中近東などの多民族国家に集まっています。それらの国ではB型率が3割前後と多くなり、次いでアジア諸国にB型は広がっています。

B型の集団性で考えるなら、彼らは本来、個の力を自由に発揮する方がよほど性に合っていて、国家や組織より遊牧生活を愛する人々なのです。集団性といっても部族単位ぐらいが最もまとまり易いというのが本当のところではないかと思います。

日本はどうでしょうか。
日本は数でいえばA型、O型の順で、この2タイプで7割になります。上の例でいうなら、ドイツや北欧型に近いのですが、日本の場合は、残りの3割にB型、AB型が存在します。AB型は、その性質から調整役で、集団では中立的存在になりそうですが、B型の2割は、多くはないけど少なくもない、意味のある存在になります。

たとえば、10人の会議が行われていて、意見が2つに割れてまとまらないとします。そこへどちらの意見に忖度するでもなく、全く異なる視点で新しいアイディアを提案する人が存在するとしたら、その行き詰った会議は新たな展開に進むことが可能になるでしょう。日本の2割のB型の存在というのは、そんな重要な役割を果たしているのだと思います。

そういう場面でのAB型の役割は、B型の斬新なアイディアをA型やO型が理解できるように翻訳するようなものです。そしてAB型は、それぞれの異なる意見のエッセンスを上手く調合し、よりバランスのとれた形に仕上げるのを得意とします。

これはある意味、4タイプの完璧な合議性であり、完璧な共同創生でもあるのです。各血液型は、その特性が集団において最も機能的に働くように配分されていて、それぞれが、それぞれの役割をあたかも知っているかのように、自然に循環し、完成された形に仕上がっていくのです。

この循環においては、誰も阻害されてはおらず、役割を果たせれば対立は起きにくくなります。いえ現実には、その過程においてはむしろ対立は起こるのですが、4つの血液型の循環性が、それを徐々に融合させてゆくのでしょう。


上の図は、血液型の相関図ですが、ある集団を見るとき、4つのタイプが適度に存在することではじめて循環します。各タイプの役割が上手く機能するためには、上図の矢印が示す相互作用も重要になるでしょう。(リード=おもり関係

こうして、日本の絶妙な血液型バランスは、日本の集団意識を形成する上で非常に大きな意味を持っているのです。これが、O型A型社会の欧米諸国とも、B型の多いアジア諸国とも異なる、日本特有の集団性を形成していると考えます。

これまで、日本は島国で、単一民族で、排他的だという識者たちが多かったように思います。しかし近年のさまざまな研究からは、日本は古代から、外からやってくる移民たちも、文化や宗教も、寛容なくらい受け入れてきたことが分ってきました。ところがそれらは、いつのまにか、日本流にアレンジされるなどして同化し、日本化されてしまったのだといいます。

もし日本に、陰の権力者がいるとするなら!?

ドイツのマルクス・ガブリエルという哲学者は、「日本はソフトな独裁国家のようだ」と分析しています。彼が何を言いたいかをまとめると、「日本という国は、秩序が完璧なほど保たれていて、何もかもが非常になめらかに機能している。その秩序を乱す者がいれば、それを正す役割やあるいは誰というでもなく、それを整える力が自然に働いている。それがソフトな独裁国家なのだ」とのことです。

また彼は、「日本文化は美意識が高くとても発達している。しかし悪い面もある。問題を起こしてはいけないなどの抑圧の力が、人々の精神性までも抑え込んでいる」というようなことも言っています。

確かに、見た目には、彼のいう通りなのです。しかし、ソフトであれ独裁国家というからには、何らかの権力者がそこにはいるはずです。ところが日本には、そんな存在はどこにもありません。そこが日本の摩訶不思議なところ。そのひとつの答えが、日本特有の「血液型黄金比率」による循環システムでは?ということなのです。

たとえば、欧米社会のようなOとAの社会では、集団は一方向へ向かいやすくなります。しかしそれが行きすぎると、あるところで流れをせき止める力が強く働きます。デモや革命はこうした働きによるものです。

あるいはB型の多い社会では、そもそも気ままに暮らしたい人々の、その奔放さを制御するために、全体主義を敷くことがあります。あるいは宗教による統一性を試みたり、あるいは民族同士の争いに始終することも多くなります。

ところが日本は、国民全体が、それこそ円(和)を描くような循環性を形成しているので、いろいろな事象は環の中に徐々に呑み込まれていきます。そして一旦、その循環に乗ると、そこから抜け出すのは案外難しいかもしれません。その環は、完成度が高く、神聖にさえ思えてしまうのです。

ドイツの哲学者がいうように、日本が一見、独裁国家に見えてしまうほど、どこかに陰の権力者がいるとしたら、その正体は、おそらくこの循環の環(日本流にいうなら調和です。)でしょう。あるいは、まるで全体主義国家のような強い集団性が見えるとしたら、それもまた、この循環の環が作用しているからです。

日本はよく、諸外国に比べて何事も決定されるのが非常に遅いと言われています。それは、この循環の環に上手く呑み込まれるまでに時間がかかるからではないでしょうか。さまざまな機関を調整するのに時間がかかり、ある程度の民意を得るのにも時間がかかるのです。ところが調整が終了すると、何もかもが迅速に動き出し、循環の環に完全に取り込まれてゆきます。

または、社会状況の変化によって、すぐに不必要になるものもあるし、いずれ古くなるものもあります。その場合、流れに乗って回転している環の中から、それを取り除くことも容易でなくなってしまうのです。近年、IT化の流れで世界の動きはどんどん速くなっていますが、日本がこの数十年の流れにすっかり乗り遅れているように感じるのは、そんな理由があるのかもしれません。

つまり、その"循環の環"というのは、結局のところ、日本人の"総意"ということではないでしょうか。国民は、政府や行政の批判をしたり、権力者が好き勝手にやっていると思いがちですが、日本の場合、他国に比べると、そうした権力の集中は思ったより強くないのです。それよりも循環の環(=総意)の方が、よほど強力なのです。権力者も含めて、全てがこの循環の環の中にいるからです。

このように、「血液型黄金比率」を考えながら日本の特殊な集団意識を見ていくと、以上のようなことが言えるのです。

それに、たとえ血液型のことを考えなくても、日本人の集団意識の特殊性は、多くの人が感じていることでしょう。そしてこれは、ある面では良く働き、ある面では悪く働いています。そのプラスとマイナスの両方を、我々日本人自身が、嫌というほど感じているかもしれません。

しかし私は、ひとつの希望を持っています。今まで私たちは、これらがあまりにも無意識に行われていたので、そうとは知らずに、成り行き任せに、循環の環(=総意)を形成していました。けれどこの事実を理解して、私たち日本人が、もっと意識的に循環の環を形成し、賢く利用したとしたらどうでしょう。間違いなく、プラスの作用を増大させることになるでしょう。それは、日本が次のステップへ飛躍する道ではないかと思います。


2020-09-17

血液型相関図で菅陣営を解析してみる

 菅内閣誕生!


安倍さん総理辞任後の総裁選は、長く官房長官として女房役を務めてきた菅さんが、圧勝で総理大臣に決まりました。

菅総理はO型です。
これまでどんなインタビューにおいても、次期総理を狙う意思はないと否定してきた菅さんでしたが、おそらくそれは本心だったと想像します。しかし、この場においてはやるしかないと決意を固めたようですね。

「勝負するときはしなくちゃだめなんだ!」とおっしゃっていた菅総理。O型らしい勝負師です。"令和おじさん"で皆に知られた菅さんですが、一見、温和でアクの強さも感じられず、総理としての力量は?と思われてしまう向きもありましたが、官房長時代の官僚への厳しい態度など、なかなかの強者で、有言実行の人物だという声がきこえています。


血液型相関図で見る菅陣営

菅内閣は上記のように決定しました。
発足したばかりなので人間関係もそれぞれの動き方もよく見えていませんが、とりあえず閣僚たちと自民党役員の顔ぶれを「血液型相関図」にしてみます。

【自民党役員】 
幹事長 二階俊博(二階派)…B型
総務会長 佐藤勉(麻生派)…B型
政務調査会長 下村博文(細田派)…A型
選挙対策委員長 山口泰明(竹下派)…A型
国会対策委員長 森山裕(石原派)…O型


【図の解説】
  • O型にとってのA型はフォローしてくれる存在となります。A型がO型をフォローするポイントは、O型の不足の部分を補う形が多くなります。政調会長と選対委員長をA型に起用したのは意味があるかもしれません。
  • B型は、O型にとって扱いやすい存在となります。上手に舵取りできれば力を発揮してくれるはず。女房役と言われる官房長官にB型の加藤さんです。安倍さんが総理の時は菅さんが官房長官でした。菅さんは、ある時は安倍さんを励ましある時は実行力で政策を進め、安倍さんは安心して任せていたという関係性が見えました。しかし今度の関係性で官房長官を見ると、菅総理が加藤さんを上手く乗せて、自分の言う通りに動かすという感じになります。二階さんにおいても菅総理の対応次第というところがありそうです。
  • O型同士は、プラスに働くなら結束の強い仲間。マイナスに働くなら頭の押え合いや闘争です。現時点で目立っているのは河野さんと茂木さんです。河野さんは菅総理が力を入れている規制緩和と改革、茂木さんは外務大臣と、いずれも需要なポストです。個性の強い2人の大ボスになれるかどうかというところです。
  • 対照にいるAB型は、親密な関係になるとお互いの違いが明らかになりますが、仕事で協同する上では以外にも息が合うことが多いのです。ポイントはO型がそのAB型を気に入るか、評価できるかです。O型にとっては、何を考えているか分からない人というのは最も遠ざけたい存在となります。(恋愛関係ではそれが魅力になりますが。)

大臣と自民党役員の両方を合わせ、それが菅総理をとりまく幹部たちと考えるなら、【O型6名、A型7名、B型9名、AB型3名】ということになります。菅総理の記者会見を見ると、決めたことは必ず実行するという、ヤル気満々な様子を感じ取ることもできました。組閣には菅総理の意向がどこまで反映しているのかは分かりませんが、O型が動かしやすいB型が多く、元気一杯のO型もいます。ということは、物事が勢いよく進む可能性がありますね。少々強引さもありそうですが。

とにかく国民としては、日本国を良い方向に舵取りして欲しいということだけが、唯一の願いです。そうなるには我々自身も、無関心ではなく、より意識的にいるよう、心掛けたいところです。


2020-09-15

改めて安倍劇場の人間模様を血液型的に総括してみる

 安倍晋三を取り巻く人間関係を血液型相関図で読み解く


この度、長期政権に終わりを告げた安倍政権。大きな成果をあげたこともありましたが、成し遂げられなかったこともありました。では振り返って、何が長期安定政権に繋がったのか、どこに不足があったのか、あくまで血液型を通した人間関係やチームワークを眺め、考えてみたいと思います。

血液型で人間関係をみるときには、能見正比古の発見した「リード=おもり関係」を軸にします。



上の図が「リード=おもり関係の図」です。この図について簡単に説明します。4つの血液型は、お互いがある方向に関係し合います。それを図に表すと上記のような円と矢印を描くことができます。
  • 矢印は、向かう側に対してある種の働きかけが自然と行われていくのを示します。これを"おもりする"と表現していますが、「フォローする」「ケアする」というような意味合いと考えてください。おもりする側は、相手の言動が読み取りやすくなります。(A→O,O→B,B→AB,AB→A)
  • 逆に、矢印の反対側にいる場合、相手からおもり(フォロー)されながら行動面でリードをしていくような形になります。(例:O型はA型にフォローされながら行動ではリードし、お互いがひとつの方向に動きやすくなる)
  • 対面する血液型同士は、対照的な関係性になります。自分とは反対の性質を持っています。この関係では「リード=おもり」関係はあまり働かず、触発し合っていく関係となります。
  • 同じ血液型同士では、理解しやすいという点で協同しやすくなります。ただし似ているからこその反発も生じます。
----------------------------------------

B型の安倍さんは、どのような人(血液型)たちと影響し合っていたのでしょうか。安倍政権下において、安倍さんの近くで関わってきたと思われる人々を挙げながら見ていきたいと思います。

安倍さんの育てた女性議員はB型ばかり?

まず、安倍さんは細田派というグループに属しています。
細田派からは女性議員の入閣も目立ちましたが、名前をあげてみるとB型ばかりが並びました。そしていずれの女性議員も、安倍さんは積極的に応援してきました。

稲田朋美(AB型)
橋本聖子(B型)
丸川珠代(B型)
杉田水脈(B型)

派閥では思想や政策などを一致させていかなければなりません。後輩にそれらを伝授していく場合、やはり同じB型同士の方が思考性の点でも共感しやすく、師弟関係を築きやすいのでしょう。かつてB型田中角栄さんも、B型後輩を多く育てました。また稲田さんはAB型ですが、AB型とB型は、行動面では協同しずらいところもありますが、考え方の点では一致することが多くなります。第一次安倍政権辞任後の5年間、安倍さんは多くの勉強会を行っていたそうですが、稲田さんはそうした勉強会を主導し、熱心に進めていたと思われます。「B→AB⇒」の関係が上手く働いていたのではないでしょうか。

一方、細田派における安倍さんの先輩たちには元総理大臣の名が連なります。2人とも引退していますが、少なからず影響があったということであげておきました。
森喜朗(O型)
小泉純一郎(A型)

安倍さんが信頼する政策仲間はA型ばかり?

安倍さんが、政策的にも心情的にも、同志的に親くしてきた関係には、不思議とA型が目立ちます。
麻生太郎(A型)
(故)中川昭一(A型)

A型とB型は、基質的には対極にあり、通りいっぺんの付き合いでは衝突しやすいのですが、政治のような闘争の激しい世界において、腹を割った真の友情が築かれると、お互い義理堅く人情に厚く、決して裏切らない相手となり得ます。A型とB型は、大義によって信条が一致すると、互いの異なる面より、むしろ双方の力を政策に活かすべく、より建設的な関係に発展するのです。

安倍政権が末期に近づき次期総理がささやかれる頃、一部のメディアは麻生さんがどこかで裏切るのではと、意地の悪い質問をしたことがありましたが、麻生さんは、「私が安倍総理を裏切ることは絶対ない」と、きっぱりと否定しました。また、麻生さんと共に親しかった中川昭一さんが亡くなられたことは、安倍さんにとって大きなショックだったろうと想像します。中川さんの死で、安倍+麻生の結束と政策実現の思いは、より一層強まったことでしょう。(見方を変えれば、中川さんの死が無駄にはならなかったということですね)

また、安倍さんや麻生さんとは派閥も異なりあまり表には出てきませんが、安倍さんの政策を応援し選挙では常に奔走してくれる力強い味方がいたとのこと。こうしたタイプのA型はとても頼りになるのです。
山口泰明(A型)


安倍さんを勢いづけたのはやはりO型だった!

また、安倍さん中川さんらは、拉致問題に積極的に取り組んでいましたが、それがきっかけとなって菅義偉(O型)(14日の投票で首相に決定しました)も仲間に加わりました。

第二次安倍政権を盛り立てたのは、これらの仲間たち、麻生さんと菅さんです。菅さんは、安倍さんに総理に再度挑戦するよう、何時間もかけて説得したといいます。A型とB型だけではどうしてもパワー不足ですが、O型が加わったことで活力が生まれ、より現実的に進むことになりました。それにB型は、案外自己主張は苦手だし、当時は前回の辞め方をずいぶん気にしていたという安倍さん。O型の菅さんが上手におだてたことで、ようやく気分が乗り出し、安倍さんのおしりに火をつけることになったのでしょう。話によりますと、「安倍さんは楽天家で普段はのんびりしている。ところが追い込まれて馬力を出すタイプ」だそうです。とてもB型らしいですね。

B型の気分を上げるのは、絶対的にO型が得意です。安倍さんの奥様、昭恵夫人もO型ですが、昭恵夫人はO型らしく、大らかでとても開放的な女性だと聞いています。B型安倍さんにとって、実に助けになる存在に違いありません。モリカケ問題の際も、他の血液型夫人だったら対処不能になってもおかしくないところ、昭恵夫人はその大らかさで乗り切った感があります。違う見方をすれば、大ざっぱなO型ゆえに巻き込まれてしまうことが多いかかもしれません。もしも慎重なA型夫人だったら、こんなことは起こらない可能性が高いのです。しかし総理大臣のような重圧を抱えるB型夫にしてみると、ミステイクは起こさないけど気分の乗らない妻より、おっちょこちょいだけど気分を大いに乗せてくれる妻の方が、よほどありがたい存在となるのです。

B型の敵はB型!?

第二次安倍政権以降、政権内で注目されていた主な人物をあげてみます。この度の安倍総理辞任、総理総裁選における主要人物に、2人のB型がいました。

二階俊博(B型)
現在の闇将軍とも囁かれる二階幹事長。幹事長とは選挙を牛耳ることとなり、議員たちにとっては政治生命を握られる大へん重要な存在です。そして実際、その経験値と政治力の点でも二階さんの力は大へん大きいのだとか。ところが安倍さんの政策と二階さんのそれは同じ自民党内であっても一致しているとは言えません。敵ではありませんが味方ともいえない、その微妙なバランスを調整することに、安倍さんは細かく配慮したと思われます。今回の辞任においても、それを決意した後、真っ先に知らせに行った先は、麻生さんや菅さんではなく、二階さんだったということです。まずは二階さんを立てて抑えなければ…ということですかね。日本の政治の世界って任侠の世界と同じなんですね。

石破茂(B型)
石破さんは、党を離脱したり入ったりなど、TVニュースが取り上げやすい言動が多いせいか、国民の知名度はあるでしょう。ところが、まさにB型的といえる非常にマイペースな性質がわざわいして、他の議員たちと協同できないという難点があります。実際に話してみると、柔軟性もありユニークなアイディアもあり、この変化の時にはいいのかも?と思わせる一面もあるのだそうで、ところが協調してくれるならその斬新さを活かせるものの、そうでなければ無謀となって何もかもブチ壊される恐れが…。安倍さんにとっては、決して侮れない存在でした。今回の総裁選挙においてもいろいろな力が錯綜し、そして議員票を集められずに3位という結果で、大敗北となってしまいました。

またここで、政党として対峙する野党にも目を向けてみます。

小沢一郎(B型)
小沢さんは、野党側の闇将軍と言われていますね。現在闇将軍と言われている小沢さんと二階さん、いずれも田中角栄の子分でもありました。みんなB型ですね。また、小沢さんの別のあだ名は「壊し屋」です。確かにB型は、世の中の凝り固まった枠を壊す役割を担いますが、果たして小沢さんの壊し方が良かったかどうかは、後世になってみなければ分からないところです。

枝野幸男(B型)
枝野さんは、野党第一党とされる立憲民主党の党首です。ことごとく、常に安倍政権と反対の思想、反対の政策を唱えてきました。

敵対する人物に、こんなにB型が居たとは驚きです。同じB型同士は、興味関心ごとが同じである場合、スムーズに共感し合うのは言うまでもありません。ところがそのポイントが一致しないとき、B型同士は全くかみ合わなくなるということは案外多いのです。政治の世界は「思想や信条の一致」という根本的な共感が必要となるわけで、基質は同じでも異なる方向を向いていたなら、交わることはないということでしょうか。磁石の同極が引き合わないのと似ているのかもしれません。

安倍さんが無意識だけどつい気になってしまうAB型?

安倍さんの任期が迫る頃から、次期総理についてはさまざまな憶測が飛び交いました。現在既に、菅さんが大勝して決定していますが、これまで名前が挙がっていた人物を、一応振り返ってみます。

岸田文雄(AB型)
安倍さんが最も押していた人物といわれています。今回の総裁選挙では、辛うじて2位となりましたが、なぜこんなに人気がないのか?それなのになぜ安倍さんは評価するのか?言論界からはずいぶん不思議がられていたようです。

岸田さんは名門派閥といわれる宏池会の代表です。この宏池会を盛り立てねばならない政治的な理由かあるのかもしれませんが、それは分かりかねます。また、岸田さんの基盤は広島県で、安倍さんは山口県。昔で言えば長州藩という、郷土的な親近感が、もしかするとあるのかもしれません。

そうしたことは別にして、血液型的な人間関係だけに焦点をあてます。「リード=おもり図」にあるように、B型とAB型ではB型がAB型をおもりする形になります。本来B型はマイペースで自主独立を良しとする考えなので、誰かをフォローして盛り立てたいという感性は薄くなります。ところが、この"おもり関係"というのは不思議な働きをし、B型であろうとそれには抗えず、なぜかAB型のことが気になってしまうという現象が起こるのです。だから安倍さんが岸田さんに「ぜひ頑張ってよ」と期待したのは分かる気がするのです。前出した稲田朋美(AB型)に対しても、似たような感覚がありそうです。

また実際、B型とAB型は考え方や話がよく通じ合います。双方が日本において少数派で、その点での共感しやすさもあるでしょうし、"B型族"同士という、B型的な感性や価値観を共鳴し合えるということもあります。B型とAB型は、日常で他の血液型と関わる時、何らかの異端児意識を持つことがしばしばあります。社会人になるにつれ多少なりともそれを馴染ませていくのですが、B型とAB型で会話するときは、そういう遠慮や配慮が必要なくなります。つまり、何を話しても通じ合う、気のおけない楽しい相手となるのです。

安倍さんは岸田さんを誘ってよく会食をしていたと言われていて、そんな事実が「安倍総理はやはり岸田を推したいに違いない」と、ウワサを増幅させたのかもしれません。しかし血液型的に見れば、安倍さんは岸田さんと話すのが純粋に楽しかったのではないかと想像します。力関係とか相手の意図や言葉の裏側とか、AB型と話す時はあまり考えなくて済むはず。またAB型は自己主張、自己表現は苦手ですが、思想や政策は柔軟で洗練されていることも多く、安倍さんが岸田さんに、何らかの期待を持つところもあるのでしょう。

その他には、次のような名前があがっていました。今後はO型菅政権のもとで、どのように育っていくのでしょうか。安倍政権下とは異なる進化の可能性もありますね。
河野太郎(O型)
茂木敏充(O型)
加藤勝信(A型)
西村康稔(B型)
小泉進次郎(AB型)

A型女性議員には嫌われちゃったね

また、B型と対照的な関係にあるA型は、やはり良い関係ばかりではありません。B型としては気配り上手な安倍さんでしたが、意思を通じ合わせることが難しい野党においてはA型がより強く反発していたのも見えてきます。特に女性議員が目立ったのですが、その理由は定かではありません。以下はさまざまな疑惑問題を掲げて発言していた野党女性陣の顔ぶれとなります。

蓮舫(A型)
森ゆうこ(A型)
福島瑞穂(A型)
石垣のりこ(O型)
辻本清美(B型)


まとめ

ここまで見てきたことを図にまとめてみます。


それぞれの関係性が、血液型を通してより鮮明に見えてきます。これらの顔ぶれは、安倍政権というひとつの舞台を演じた役者たちです。この舞台では、どの役者も必要な役割があったのかもしれません。

安倍政権に対する評価はさまざまですが、政策実現には結局のところ、民意が揃ってこないと難しいということがあります。日本の場合は特にそれが強いので、もし日本をもっと良くしたいなら、メディアに左右されずに国民ひとりひとりが自分の考えを認識することも大切だと、現在までを振り返りながら感じています。

そんな点も踏まえて思うところは、B型安倍さん率いる安倍政権は、PR戦略があまり得意ではなかったということです。国民が知る以上に、この8年間で安倍政権が成果をあげたことも多かったのですが、残念ながらあまり伝わってこなかった面もあります。特に後半は、反対派の役者たちに舞台を占拠されてしまった感さえあります。B型の人は、ユニークな存在でその能力を発揮することが多いので、目立ちたがり屋だと思われがちですが、本質的には表現力に長けている方ではありません。特に政治の場合は、より意識的なPR力が必要であり、それにはO型が、次いでA型の方が、ずっと巧いのです。

長期政権になってややパワー不足になっていたとしたら、O型の力がもう少し必要だったと考えられます。この図をみるかぎり、昭恵夫人は別にしてO型力を発揮していたのは菅さんひとりかもしれません。O型パワーが少ないと集団の活気や勢いが乏しくなるのです。最近ようやく茂木外務大臣や河野防衛大臣がO型的パワーを発揮するようになったようで、今後の活躍に期待するところですね。

また、安倍さんの不足不満をひとつ挙げるなら、「後継者を育てなかったことだ」という人もいます。それは血液型的に見ても納得できるのですが、そもそもB型は、部下を育てることが上手とはいえません。特に仕事師タイプのB型は、アレもコレも、自分でやってしまうからです。仕事を分配したくないと思っているわけではなく、そうした意識が希薄なため、自分がやるべき仕事と任せる仕事の線引きが不得意なのでしょう。これまでも「安倍の後が居ない」「他に居ないから安倍しかない」など、後継者不在が言われてきました。もっと先の将来、目をかけたB型女性議員たちが図らずも育っていく可能性はありますが、意識的に「繋いでいく」のは、B型は得意とはいえないでしょう。


いかがでしょうか。このように見ていくことは、人間関係やチームワークを考える上で、客観的な視点を与えてくれます。安倍政権を例にさせていただきましたが、自分の周囲にも置き換えて、「リード=おもり関係」をひとつの参考にしていただければと思います。





2016-08-20

高橋選手&松友選手~最強ペアに学ぶ"血液型相性学"

リオ五輪

【血液型で観る◇リオ五輪】バドミントン

A&Oペアの理想の形を見る


高橋選手(A型)と松友選手(O型)のダブルス金メダルは、本当に素晴らしい試合でした。
さすがに決勝戦は接戦でしたが、彼女たちが怯むことは全くなく、
最初から最後まで、とにかく『強かった!』の一言です。

彼女たちの盤石な強さを、血液型視点で探ってみます。
O型とA型は、血液型特有の"おもり関係"(*)が最もよく働き、息を合わせやすいという事実があります。
簡単に言うと、A型からはO型の行動や思考が、大変分かりやすく、理解しやすいのです。
彼女たちの場合、O型松友選手が前衛です。
松友選手は、的確に状況を見極め、相手のミスや隙を狙うための仕掛けや翻弄作戦を行いますが
高橋選手はO型の行動が読みとりやすいので、彼女がなぜ今その行動に出たかの意図を
瞬時に理解し、最適なポジションと心構えで、スパイカーとしての役目を果たします。

2人はある時までそれぞれシングルで試合に挑み、自分がダブルス選手になるとは
考えていなかったようです。
ところが、初めてダブルスを組んだ日から、すぐに合わせることが出来たのだそうです。
そうした波長の合い方はさすがに血液型だけでは語れませんが、
AOならではの合わせやすさも少なからずあったことでしょう。

では、たとえば仮に、この役割が逆だった場合はどうでしょう。
A型が前衛でO型がスパイカーだったとすると、実はそう上手く働かなくなるのです。
O型からA型は、逆に読めないからです。
すると、こうした切迫した試合の中では、A型が前衛で戦術を使っても、
スパイカーO型はその意図を理解できずにチグハグな展開になる可能性があります。
前衛がOでスパイカーがAだったからこそ、非常に上手くおもり関係が働いたというわけです。

それに、高橋選手の方が先輩、松友選手の方が後輩だったという関係性も
ベストだったように思います。
O型は力関係に敏感なところがあり、後輩の立場になれば先輩をよく慕い、よく従いもしますが
自分の立場が上になった場合、面倒見が良い代わりに、行動が暴走する可能性もあります。
また、おもり関係が働く関係性において、おもり側の一方的な負担がないでもありません。
実際一般の人間関係では、A型がO型に合わせるばかりで不満が溜まるケースは
よくあることです。
A型の方が少しだけ力関係が上だったため、O型が突っ走ることも少なくなり、
お互いバランスのとれた力の配分を保つことが出来たとも言えそうです。

高橋選手は、松友選手とダブルスを組んだことで、はじめて自分の強み(スマッシュ力)を知ったのだと言います。
松友選手もまた、――それはO型の強みでもあるのですが、勝負どころを見極める勝負師性の強さや直感力を、前衛ポジションに徹することで磨き上げることになったのです。

共に手をつなぎ向かうことで、お互いの良さを引き出し自身の魅力を拡大させるという、ペアとして最も理想的な形を2人が見せてくれたのでした。

実際こうした理想の関係性は、理屈でつくりたいと考えても出来るものではありません。
もちろんまずは高橋選手と松友選手の優れた個の能力があってこそですが、
今大会の金メダルは2人にとって全てのピースが揃いピッタリとハマった!という気がします。


[リオ五輪バドミントン代表リスト]
リオ五輪

*おもり関係とは
能見正比古が発見した血液型特有の相性関係で
A→O→B→AB→Aというふうに4つの血液型が円を描きながら働きかける関係である。