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2021-08-11

【2020東京オリンピック】58個のメダルおめでとう!そして東京オリンピックを血液型的に総括してみた!

 

日本史上最多のメダル獲得!!選手たちありがとう!

昨年からの一年延期に加え、今年になっても世界的パンデミックが収まらず、一時は開催を危ぶまれていた東京オリンピック。誰のせいとは言えませんが、右往左往の渦中におかれた選手たちの心情を思うと、もっと最善の進め方があったのでは?と思ってしまいました。

そうであるにも関わらず、選手たちは、本当に力を尽くして下さいました。選手たちは「自分たちが一生懸命頑張ることで、大会を開催して良かったと日本の人々に思ってもらわなければ」という、悲壮感さえあったのではないかと察します。そんなプレッシャーの中で、こんなに頑張ってくれたことに、深く感謝したいと思います。

とにもかくにも、大きなアクシデントもなく、無事に終えた東京オリンピック。まずは安堵したいところ。そして、今大会を振り返りながら、血液型視点で気づいたことのいくつかを、ご紹介していきたいと思います。


メダル獲得者を見れば、相変わらず多いのはB型!?


過去のオリンピックでも、このブログや他のメディアなどで取り上げてきましたが、オリンピックのメダル獲得者は、毎回と言っていいほど、B型選手が多いのです。ただ、全ての選手の血液型が公開されているわけではないので、正確な数値を示すことはできません。とはいえ、B型は、日本人の2割ほどであることを考えると、やはりメダル獲得者はB型の独壇場といっても良さそうなのです。

(*1)血液型別メダル獲得延べ数
O11
A8
B13
AB3
延べ合計数35
*血液型判明者の人数34名
*血液型不明の人数18名

上記のとおり、B型が4割を占めております。また、個人競技とダブルスにおける金メダル数においても、【O型=5個、A型=3個、B型=6個、AB型=2個】ということで、B型が最も多く取得しています。

大舞台においてのB型は、緊張して硬くなってしまうということが、本当に少ないのです。もちろん、B型が緊張しないということではなく、あくまでも他のタイプとの比較において言えることです。そしてそれは精神論的なこと以前のものであり、体質的に硬くなりにくいといっていいかもしれないのです。

またB型の、周囲の動向をあまり気にしないでいられる、マイペースさや、楽観性というのも起因するのでしょう。B型たちは、大舞台になるほど、「よし、やってやるぞ」という気持ちの勢いが高まり、そのプレッシャーに緊張するより、むしろ気分が乗ってワクワクしてくるという、他のタイプからすれば、大へん羨ましい性質を持っているのです。

B型アスリートたちに聞いてみたら、それは言い過ぎで、「いや、すごく緊張してるよ」というかもしれません。それでも、他のタイプのアスリートたちは、充分に練習を積み上げてきていながら、気持ちとは裏腹に、体が練習どおりに動かなくなってしまう人が多いに違いないのです。

なぜB型が、世界舞台にこれほど強いのか?という、これらのことについては、さまざまなところで、既に何度も何度も、言及してきました。しかしこのように、ほとんど例外がないほど、お決まりの結果を幾度も見せつけられてしまうと、研究者としては、深く考えさせられてしまいます。人間の進化を考える上で、私たちはB型から、何かを学ばなければならないのかもしれません。


【B型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
安藤美希子/ウェイトリフティング(銅メダル)
荒賀龍太郎/空手(銅メダル)
大橋悠依/競泳400個人メ・金メダル)(200個人メ金・メダル)
本多灯/競泳(銀メダル)
阿部詩/柔道(金メダル)
廣田尚里/柔道(金メダル))
野中生萌/スポーツクライミング(銀メダル)
野口啓代/スポーツクライミング(銅メダル))
水谷隼/卓球(ダブルス・金メダル)
渡辺勇大/バドミントン(ダブルス・銅メダル)
東野 有紗/バトミントン(ダブルス・銅メダル)
池田尚希/上(競歩・銀メダル)



観客が居ないと燃えないB型!反対に落ち着いてプレーできるA型!


今大会で、最も残念なことだったのは、無観客だったということです。本来なら、日本中、世界中から人々が集まり、会場は拍手と声援で熱気に包まれるはずだったのは、いうまでもありません。

私は、観客のいないガランとした会場風景をテレビで観ながら、ふと頭をよぎったあることに、つい笑ってしまいました。
「もしかしたら、観客の声援がないことで気持ちが盛り上がらず、成果を出せないB型選手が出てくるのではないかしら?」

そして実際、少なからずそんなB型選手がいたに違いないと、密かに思っているのです。もちろんB型本人は、「どうして気持ちが盛り上がらなかったんだろう?」と、自分の不調の原因が分からなかったとは思うのですが。

これにはちょっと、名前をあげるのを恐縮しますが、たとえば、ゴルフの松山英樹選手(B型)は、今年の春、アジア人で初めてのマスターズ・トーナメントで優勝しました。彼は何かのインタビューで、「観客が多いほど気持ちが盛り上がる」と話していたことがあります。

これまでも、B型ゴルファーたちから似たような話をよく聞いています。あるB型ゴルファーは、ギャラリーたちの声援で気分を盛り上げたり、ミスしても冗談を言い合うことで気分転換したりしているのだそうです。しかし今大会のオリンピックは、まるで練習のときのように、淡々とした雰囲気であったことでしょう。すると今回、メダルを逃した松山プロ。気分の方は、今ひとつだったのかもしれません。

そしてもうひとつ興味深いのは、一方の女子ゴルフで見事に銀メダルを獲得した稲見萌寧選手です。彼女はA型です。稲見選手は、2018年にプロ転向したばかりで、コロナ禍の影響もあり、まだ経験の浅い選手でもありますが、これまで以上の落ち着きで、非常に良いプレーが出来たのではないかと思います。

稲見プロは、自分について「究極に追い込まれると力を発揮するタイプ」と言っていたのですが、それはとても、A型らしい持ち味でもあります。A型は、最後の最後に開き直ることで、いつも以上の力を発揮することができるのです。そんなA型ゴルファーからしばしば聞くことは、B型とは反対に、「ギャラリーの声が気になって集中できない」ということなのです。A型の人は、神経のアンテナが八方に広がっているせいで、いろいろなものをキャッチしてしまうのでしょう。

ところが今大会は、そうした余分な雑音が入らなかったはず。稲見プロは、自分自身と静かに向き合いながら平常心を保ち、「清水の舞台から飛び降りる」気持ちで開き直ることができ、自分らしいプレーできたのかもしれません。あくまで私の、血液型視点で眺めた憶測にすぎませんが、A型とB型の正反対の性質が、あらわになったようで、とても興味深く思ったのでした。

【A型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
稲見 萌寧/ゴルフ(銀メダル)
五十嵐カノア/サーフィン(銀メダル)
永瀬貴規/柔道(金メダル)
ウルフアロン/柔道(金メダル)
素根輝/柔道(金メダル)
芳田司/柔道(銅メダル)
中山楓奈/スケートボード(銅メダル)
萱 和磨/体操(あんま・銅メダル)


格闘技ならパワフルなO型がやっぱり頼りになる!


O型が、自分の有り余るエネルギーを何に向けるかは、そのO型によってそれぞれですが、肉体的に恵まれたO型なら、それがスポーツに向かうことはごく自然なことに思えます。したがって、スポーツ界で活躍するO型は多いのですが、中で最も活躍するのは、格闘技のようです。

相手と向かい合い、勝つか負けるかの白黒がはっきりした一対一の勝負。O型は、目標や目的が明確であるほど、集中力を高めることができるのです。

以下は、今回、個人競技においてメダルを獲得したO型選手たちです。

【O型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
喜友名諒/空手(形・金メダル)
阿部一二三/柔道(金メダル)
大野将平/柔道(金メダル)
新井千鶴/柔道(金メダル)
渡名喜風南/柔道(銀メダル)
乙黒拓斗/レスリング(金メダル)
開心那/スケートボード(銀メダル)
村上菜愛/体操ゆか(銅メダル)
伊藤美誠/卓球(個人・銅メダル)(ダブルス・金メダル)
梶原悠未/自転車(銀メダル)

格闘技系の競技で活躍した選手たちは、他の血液型もたくさんおります。特に柔道界は、ほとんどの選手が勝利したという快挙でした。また、同じように活躍が目覚ましかったレスリングにおいては、血液型不明者が多いので、データとして示すことができません。それでも、上記にあがったO型選手はいずれも、技だけでなくパワーを備えた選手たちであることが伺えます。

ただ、O型選手たちは、その集中力の高さやエネルギーの大きさを考えれば、本当は、もっと活躍できるのではないだろうか?という思いが、実はあります。その起因は、以前からずっと言及しているように、O型が、場所や雰囲気に慣れるのに少し時間がかかり、初体験に弱さを持つところがあるせいかもしれません。


勝負に執着できないAB型は巧みな技でそれを補う!


そもそも、B型より更に少数派であるAB型です。スポーツの大舞台でAB型選手を見かけることは、とても少なくなります。しかもAB型はその性質からして、勝負に徹底して執着するということが難しいのです。そんな中で時々、異彩を放つスマートな選手が出現することがあります。そうしたAB型のほとんどは、その恵まれた身体能力に加えて、巧みな技や優れたバランス感覚、あるいは素早い分析力などで、その地位を獲得しています。

今回の大会で勝利したAB型選手も、そろってそのような選手だったと言って良さそうです。各選手に対する一般の評価を見ても、それが一目瞭然です。

【AB型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
高藤直寿/柔道(金メダル)※多彩な技と変幻自在な柔道が持ち味。
清水希容/空手(形・銀メダル※美しさとスピードが強み。
堀米雄斗/スケートボード(金メダル)※ボディバランスが良く、ボードさばきが巧い。

近年、スポーツ界の各分野は、益々レベルが向上していますが、そういう中で、肉体的な鍛錬や精神論だけでは、対応しきれない面があるでしょう。そうなったとき、AB型の活躍の場は、増えてくるのかもしれません。


そしてアスリートから私たちが学べること


スポーツ観戦が好きな人たちは多いでしょう。けれど、ただカッコイイから、スカッとするからという、娯楽的な楽しみだけで終わらせてしまうのは、もったいない気がします。「人間学」としてアスリートたちを眺めたとき、彼らほど、自分の肉体や精神と真摯に向き合い、その進化に励んでいる人々は、居ないだろうという気がするのです。

私たちの多くは日々、生活の豊かさや安定した暮らし、ややこしい人間関係など、自分自身のこととは離れた外界のことに、多くの時間を費やしているのではないでしょうか。しかし彼らアスリートたちは、自分自身と向き合うことに、たくさんの時間と知力や体力を使っているのです。そうして磨かれた自分自身の全てを、赤裸々にといっていいくらい、惜しみなく私たちに披露してくれています。

そして血液型を通して眺めれば、いかに鍛え抜かれたアスリートといえども、それぞれの『基質』があっての心身であり、それらをどう克服し、どう生かすかという工夫を凝らしているのが垣間見えます。彼らが見せてくれているのは、肉体を持つ人間としての、私たち人類の可能性であり、彼らはそれを体現してくれているのでしょう。

そんな彼らに、深く感謝しながら、更なる活躍を楽しみにしたいと思います。


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2021-08-08

【2020東京オリンピック】新競技で活躍したB型ウーマンたち~スポーツクライミング


スポーツクライミングはB型に向いている?


今大会から競技に加えられたスポーツクライミング。その起源は、ヨーロッパ諸国では古くから盛んな、ロッククライミングを競技化したものです。山の多い日本でも、案外、愛好家は多かったのだそうです。そして10年ほど前から、オリンピック競技に加えられることが検討されていたそうですが、なかなか決まらず、ようやく今回の大会に登場したということです。

しかし、自然の山岳を登るシーンは映像などで見かけるものの、それを人工的壁面で競技化するとなると、いったいどんな状況になるのやら、興味深々ですね。しかも、日本選手たちは、これまでの世界選手権で立派な成績を残しているらしく、メダルを期待されているのだと聞きました。そこで、選手たちの血液型を見てみると…。

楢󠄀﨑智亜(男子)B型
原田海 (男子)不明
野口啓代(女子)B型
野中生萌(女子)B型

なんとまあ、血液型不明の原田選手をのぞいて、みなさんB型だということが分りました。

もともと、新しいことや、まだ誰もやっていないことが好きなB型とはいえ、日本代表選手にまでなるには、それだけの資質や技術力が備わっていなければならないわけで、にも関わらず、これだけB型が揃ってしまうとなると、私としては理由を考えざるを得ません。

そんなわけで、いったいどんなふうに競技が進められるのか、じっくり観察することに致ししました。

さてさて、競技舞台に備えられた壁を見るなり、フツウの人なら、これは無理だと降参するのではないでしょうか。それは壁の角度です。それがさぞ急斜面であろうことは容易に想像できますが、それどころか、鋭角に倒れ込むような角度で設置されているのですから。しかも、足や手の置き場となるホールドの間隔はかなり長めにとってあり、それらの難題をこなしていくには、飛び跳ねたり、ぶら下がったりしなければ進むことができそうにありません。

解説者の説明によると、このスポーツクライミングに必要な能力というのは、次のようなものがあるようです。

◎体の柔軟性
距離のあるホールドをつかんでいくためには、足を広く開脚したり、無理な姿勢をとらなければならないため。

◎腕力や指の強さ
持ちづらい形や滑りやすい造形などのホールドをつかんだりぶら下がったりする必要があり、また、その状態を保持しなければならないため。

◎柔軟な発想力
頂上までどのようなルートで登るかは、途中の決められたポイントを保持していきさえすれば自由です。選手たちの柔軟な対応が求められるのです。


これらを考えると、体と発想力の柔軟性という点では、B型の性質が大いに生かされるように思います。また、そもそも無理難題な課題を与えられているため、時間内に全てを達成できる選手は少ないらしく、自分の体力と相談しながら、適度なところでの諦めも必要になってくるようです。そうした割きりの良さや楽観性なども、B型には向いている競技かもしれません。


そしてみごと銀メダルを手にしたB型女子選手たち!



結果は、みなさん既にご存知のように、野口選手、野中選手のお2人がメダルを手にしました。

金メダル (スロベニア) ヤンヤ・ガルンブレト(Garibret Janja)
銀メダル (日本) 野口啓代
銅メダル (日本) 野中生萌

金メダルは逃したものの、日本勢2人がメダルに輝くとは、何と素晴らしいことでしょう!

今回のオリンピックを皮切りに、スポーツクライミングは益々進化していゆくことでしょう。野口選手は、この大会を最後に引退を表明されています。おそらく、今後は野口選手を追いかける若者たちが増えて来るに違いありません。その時の、選手たちの血液型にも注目していきたいと思います。


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2021-07-22

【2020東京オリンピック】なでしこジャパンの血液型分布がスゴイ!


A型高倉監督の大胆な挑戦


東京オリンピックが(どうにか…)始まりました!

血液型データと合わせて選手の活躍ぶりを観察していきたいと思います。初日の7月21日は、女子サッカーと女子ソフトボールが行われました。

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『なでしこジャパン』メンバー

高倉 麻子       A 監督

池田 咲紀子     GK
山下 杏也加    B GK
清水 梨紗       A DF
熊谷 紗希       A DF
南  萌華              DF
北村 菜々美    B DF
宝田 沙織              DF
宮川 麻都       B DF
中島 依美       O MF
三浦 成美       B MF
塩越 柚歩       A MF
長谷川 唯       B MF
杉田 妃和       O MF
遠藤 純          B MF
菅沢 優衣香    O FW
岩渕 真奈       O FW
田中 美南       AB FW
籾木 結花       O FW

合計18名
O型=5/A型=3/B型=6/AB型=1
不明=3

(バックアップメンバー)
平尾知佳(A)、林穂之香(?)、三宅史織(A)、木下桃香(A)

=・=・=・=・=・=・=・=・=・

B型が非常に多いですね。チームスポーツでは、A型とO型を中心にした方がまとまりやすいというのが血液型理論では定説です。ここ一番で活躍できるB型選手はとても重要ですが、果たして、これだけ多いとなると、どのような展開になるのでしょう。注目していきたいところです。

また、高倉麻子監督はA型です。A型から見るB型とは、A型的な一般常識からは逸脱することも多く、理解しずらい反面、その意外性や奔放さには、一種の憧れや期待があります。高倉監督、なかなかの太っ腹?大きな賭けに出たようですね。

(記:7月21日)

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準々決勝で敗退、残念!


試合結果は以下のようになりました。

【試合結果】

●一次ラウンド対カナダ

対 カナダ 引分け(1 - 1)/得点(岩渕)
対 イギリス 負(0 - 1)/得点なし
対 チリ 勝(1 - 0)/得点(田中)

●準々決勝

対 スウェーデン 負(1 - 3)/得点(田中)


総合的に得点が少なかったですね。3得点のうち、2得点はAB型の田中美南選手でした。

日本女子サッカーでは、少数派AB型の活躍も目立ちます。引退された澤穂希さんもAB型でした。澤さんは、米国滞在中に、彼ら(欧米諸国)のスタミナに対抗するには技術力を磨くしかないと考え、俊敏性や分析力、技巧など、AB型ならではの強みを磨いたようです。そんな、澤さんならではの技術力が、後輩に引き継がれているのかもしれません。

とはいえ、今回は残念な結果になってしまいました。B型選手たちの活躍はあまり見られなかったのかな。どうやら高倉監督のイメージ通りに、試合は進まなかったようです。

優秀なB型選手は、「ここぞ!」という時に、期待通りに活躍してくれることがよくあります。ところがそんなB型が、どうも気分が乗らずに活躍できない状況というのが、実はあるのです。その秘密は、以降の記事でご紹介していきたいと思います。

引き続き、オリンピックを追いかけてゆきましょう。


=・=・=・=・=・=・=・=・=・

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2021-05-02

祝!松山英樹プロ、”初めて物語”にまたしても名を連ねたB型ヒーロー


ゴルフとB型と”初めて物語”


長引くコロナ騒動のおかげで、ど~んよりしている日本でありますが、先月は、久しぶりのわくわくニュースが飛び込んできましたね。

日本人初、アジア人初の、マスターズ優勝!松山英樹プロ、おめでとうございます。
(*マスターズ=米国ジョージア州、オーガスタナショナルクラブで開催されるゴルフのメジャー選手権)

私は、ゴルフをしないというのもあり、松山プロのプレーの内容などについては、まるで分っておりません。その上、この時期にマスターズが開催されていたことも、そして松山英樹さんが出場していたことさえ、知らなかったという始末。しかし、「松山プロ、日本人初のマスターズ優勝!」という情報を聞いた時は、咄嗟に、「おそらくB型ね」と、半ば、決めつけ的な血液型予測をしておりました。そうして、すぐにインターネットでプロフィール情報を検索し、「ああ、やっぱりB型ね」と、再び納得したというわけです。

何もこういう研究をしているからといって、血液型を当てるのを得意としているわけではないのです。むしろ普段は、考えすぎたり分析しすぎたりするせいか、はずれることの方が多いくらいで、「こういうのはクイズのように当てたりするものじゃなく、本人に聞くべきことです」などと、もっともらしい言い訳をしているのです。そうだというのに、"日本人初"というのを耳にしたとたん、そう思ってしまったのでした。

"日本初”とか、”世界で初めての日本人”とか、そういうことに挑戦したり、そしてみごとに勝ってしまう人々というのに、とにかくB型が多いのです。本来そうした固定観念を持つことは、研究者にあるまじきことなのですが、しかし今のところ、こうした現象に、B型がまるでセットのようにくっついている、というのも事実なのです。


B型プロたちの”初めて物語”は止まらない?


もしもこうした”初めて物語”を、語り始めようとすれば、各界、次から次へと、B型ヒーローたちの顔ぶれが並ぶことになるわけですが、ここではとりあえず、ゴルフ選手について、名を挙げてみましょう。

青木功 (1964年プロ入り)

  • 1975年/マスターズ前座試合「パー3コンテスト」で米国籍外選手として初の優勝。
  • 1983年/ハワイアン・オープンで、日本人初の米国PGAツアー優勝。
  • 2004年/日本人男性として初の世界ゴルフ殿堂入り。

岡本綾子 (1974年プロ入り)

  • 1981年/日本の女子選手で初めてアメリカLPGAツアーに本格参戦。
  • 1987年/アメリカ人以外で史上初のLPGAツアー賞金女王獲得。
  • 1987年/日本人選手として史上唯一、日米女子ツアー2戦連続優勝。

宮里藍 (2003年プロ入り)

  • 2010年/LPGAツアー史上5人目(日本人初)の開幕から2週連続優勝を達成。
  • 2010年/日本人初の世界ランキング1位獲得。
  • 2012年/「ウィリアム&モージー・パウエル賞」を日本人初受賞。

青木功プロをはじめ、みなさんB型です。当時はまだ、ゴルフといえばヨーロッパ社会の、しかも上流階級の愉しみのようなムードでいっぱいの頃で、参戦すること自体、日本人にとっては気が引けてしまう状況だったことでしょう。ところが青木プロは、そんなことは全く意に介せず、ワクワクして挑んでいったのでした。

それに青木プロ、英語もほとんど話せない。けれど、「言葉には困りませんでしたか?」という記者の質問にも、「いいや、別に困らんよ。そんなもん、何とかなるもんさ」と、むしろ通じない状況を楽しんでいた感じさえあったような回答をしていました。まさにこれを機に、青木功プロが、日本ゴルフ界の世界への道筋を創ったといえるでしょう。

しかし現実を見ると、青木プロの世界デビューから既に40年以上が経っているわけですが、その後も、"世界初"、"日本人初"、を果たしたのは、今回の松山英樹プロを含めて、結局全員が、B型だったということになります。


B型はそんなにゴルフに向いているのか?


これまでの話だと、「B型はゴルフに向いてるのか?」とも思いたくなりますね。ところが、コトはそう単純ではありません。実際、プロゴルファーの血液型分布を見ても、B型が特段多いということでもなさそうで、他のスポーツ界同様に、全体的にはO型がやや多めで、B型率は日本人平均か、むしろ少なめの傾向さえあるのです。

あえてB型とゴルフの相性を述べるなら、ゴルフがよく奥の深いスポーツだといわれますが、その奥深さが、B型の興味を飽きさせないだろうと予測できます。また、プロゴルフの場合は特に、全くの個人競技であるということも、マイペースなB型にとって取り組みやすいといえます。あるいは体質的な要素を付け加えるなら、ゴルフの理想的スイングは、できるだけ自然な円を描くことだと、どこかで聞きかじったことがあるのですが、そういう自然体な柔軟度となると、B型的体質は有利だろう、という仮説を立てることもできそうです。

参考までに、一昨年前の賞金ランキング上位10人の名前をあげてみます。
賞金ランキングにおいては、毎年入れ替わりも激しく、ゴルフというのが、精神的要素の強いスポーツといわれるだけあって、各々浮き沈みも大きいようです。その面でいうと、B型は、気分の揺れが激しい方で、賞金ランキングのように年間通して勝ち続けるのは、決して得意な性分ではないのです。

【2019年の日本における賞金ランキング】

(男子)
1   (AB)今平周吾/世界ランク34
2   (O)ショーン・ノリス/世界ランク80
3   (O)石川遼 世界ランク114
4   (B)チャン・キム /世界ランク77
5   (A)ハン・ジュンゴン/世界ランク102
6   (O)堀川未来夢/世界ランク139
7   (A)J・ジェーンワタナノンド/世界ランク59
8   (O)パク・サンヒョン/世界ランク127
9   (A)浅地洋佑/世界ランク211
10 (A)チェ・ホソン/世界ランク174

(女子)
1    (B)鈴木愛 世界ランク/14
2    (AB)渋野日向子 世界ランク/11
3    (A)申ジエ 世界ランク/25
4    (A)ペ・ソンウ 世界ランク/29
5    (B)イ・ミニョン  世界ランク/46
6    (O)河本結  世界ランク/60
7    (A)穴井詩  世界ランク/87
8    (A)小祝さくら 世界ランク/72
9    (A)上田桃子 世界ランク/62
10  (AB)勝みなみ 世界ランク/69


しかしなぜか、『世界大会』のような大舞台になると、俄然ヤル気が湧いてしまうのがB型です。松山プロはあるインタビューで、「観客が多い方が熱くなる」とも申しておりましたが、まさにそれこそが、世界舞台に強いB型の理由かもしれません。

かつて、元プロ野球スターの長嶋茂雄さんが、「プレッシャーはあるけれど、プレッシャーを楽しむことが大事」と、言っておりましたが、多くの人にとっては、”言うは易し…”のことです。ところがそれを、ケロリと出来てしまうのが、B型というわけです。

野球スターに触れたところで、ついでに書きますと、日本人初、アジア人初として、メジャーリーガーで活躍した投手といえば野茂秀雄(B型)さんです。(*日本人初大リーガーは、1963年村上雅則氏ですが、血液型は不明。村上氏の場合は本人の挑戦というよりチーム主導の野球留学という背景があった。)また、記憶に新しい、日本人初の打者として活躍したイチローさんもB型でした。


B型が世界舞台に強い理由


こうしてB型の名ばかりが並ぶと、「なぜ!?」と、羨ましさとジェラシーが相まって、声も大きくなるかもしれません。もちろん、今のところ私も、それに答えるだけの確かな証拠を持っているわけではありません。ですが、これがB型の初めて物語を後押ししているのではないか、と思える、いくつかの性質、体質を、あげておこうと思います。

  • 観客が多くて盛り上がっている方が気分が乗る。つまりB型は、大勢の観客に注目されることのプレッシャーよりも、観客の騒めきを自分の気分を盛り上げるツールとしている。
  • 緊張はするにはするが、そもそも体に柔軟性があり、硬直しない体質である。(副交感神経優位タイプ)
  • 周囲が期待しているからとか、どう思われるかとか、外国だからとか、言葉が分からないからとか、そうした外部要因は、自分が今熱中することに比べたら、二の次三の次となる。
  • 反骨精神旺盛、あるいはアマノジャク体質で、周囲に「無理だろう」と言われるほど、ヤル気が増す。
  • 良くも悪くもマイペース。


かつて能見正比古がよく言っていたのは、「B型は、どの分野においても、活躍する人数は決して多くはないが、時おりスーパースター級の逸材が出現する」ということでしたが、その考察は今も尚、証明され続けているようです。

ただここで、この現象を確認しているのは、今のところ日本においてだけだということも、付け加えておきます。血液型の特性は、世界中、どこの国、どの人種においてもほぼ共通だろうということを、ある程度確認しているものの、「日本人で初めて」というキーワードで盛り上がること自体、日本特有の現象かもしれませんし、そういう日本の中にいるB型ならでは、なのかもしれません。

また、では他の血液型には、そうした偉業は難しいのか?といえば、それも違うと思います。どの血液型も、どの人も、自分なりの、あるいは自分の血液型性を活かせる強み、というのがあります。それをどれだけ発揮させるかということですが、もしもB型に何かを倣うのだとすれば、”自分の興味にとことん熱中できるマイペースさ”というところではないかと、私は常々感じています。これはゴルフに限らず、全分野において、今後の重要な研究課題となりそうなのですが。


プロゴルファーたちは自分の血液型をどう見てる?


冒頭にも書いたように、私自身の知識の乏しさのせいで、プレーについてはあまり多くを語れないのですが、せっかくなので、『血液型とゴルフ』について、もう少し書き加えておこうと思います。ゴルフの血液型考察としては、能見親子が、『血液型ゴルファー学』というのを1982年に発表しております。

当時はちょうどバブル経済で、新しい娯楽が盛り上がる頃でもあり、ゴルフ人口も急増し、男性たちの多くが休日になると、「接待だ」と言い訳しながら、ゴルフに勤しんでいたのではないかと記憶します。とはいえ、データはまだそれほど多くはなく、この本も、プロゴルファーたちとの対談が主であり、プレーや、プロ人生への取り組み方などを知れる、読み物としての価値に焦点が置かれています。そしてさすがプロたちは、自分の弱点や強みをよく心得ており、それが血液型特性とよく一致しているのは興味深いことです。

「血液型ゴルファー学」1982年(サンケイ出版)
*絶版

「血液型ゴルファー学」1985年(青春出版社)
*上記の本を改定・データなど加筆したものです。絶版


能見親子のこうした活動の影響で、当時のゴルフ雑誌では毎週のように血液型記事が特集され、プロたちの中には、そのエッセンスをこっそり取り入れている方もいたのだと聞いています。残念なことに最近は、そうした報告をあまり聞かなくなり、ゴルフ界で、血液型の話がされることもめっきり少なくなってしまったようです。

それでもたまには、特集記事の監修を仰せつかうこともありましたので、ここ数年の記事の中から、プロたちのご意見などをピックアップしてみましょう。


O型プロたちの血液型インタビュー
■谷原秀人プロ「O型は考え過ぎちゃうとダメ」「意外と冷静に周りを見て分析してますよ」
■矢野東プロ「適当っぽいけど、メチャメチャ細かく考えるんですよ。でもO型は、難しく考えない方がいいよね。スイングが思い切りがいいのは強みだね」
■飯島茜プロ「常に前向き、失敗してもくよくよしません」
■谷口拓也プロ「普段は何とかなるさとのんびりしてるけど、ここぞという時は、ガッツリ勝ちにいきます」
■高山忠洋プロ「だいたいアバウト、でもこだわる部分はとことんこだわる」

A型プロたちの血液型インタビュー
■梶尾要プロ「ギャラリーがビニールガサガサしてるだけで気になる。いろんな事が気になり過ぎるよね」
■高橋竜彦プロ「几帳面なのでコースを熟知しておきたい。日頃から準備を大事にしてます」
■馬場ゆかりプロ「よくやさしいと言われますが、プロとしてもっと言いたいことをいうようにしたいな」
■立川光弘プロ「どうしても周りに気を遣っちゃうよな。エッ、だから勝てねえって?ウルセエ(笑)」
■細川和彦プロ「血液型はすごい関係あるよ!」

B型プロたちの血液型インタビュー
■白戸由香プロ「B型でしょう?って言われます。普段はアバウトですが、ゴルフには細かいです」
■川原由維プロ「気分の浮き沈みが激しい。周りのことは気にならない。典型的なB型ですね」
■今井克宗プロ「血液型なんて、ゴルフにはまったく関係なし!」
■久保谷健一プロ「B型はイケイケのタイプ。僕も調子がよければ何も考えずにうまくいくことが多い」
■星野英正プロ「ラウンドで音とか聞こえても仕切り直しはしない、自分の世界に入り込んでプレーしてる」

AB型プロたちの血液型インタビュー
■甲斐慎太郎プロ「強気になったり弱気になったり。乗ってれば難しいホールでもガンガンいける。だめなときは全ホールだめ」
■井上信プロ「どちらかというと気分屋」
■芹澤信雄プロ「バーディもボギーも出始めると止まらない。スコアの波が激しいのはAB型の特徴なの?」
■横峯さくらプロ「血液型はあまり気にしません。AB型は器用なんですか?私はそうでもありません」
■中道かおりプロ「AB型は二面性があると言われるけど、引き出しが多いと思うようにしてます」
■真坂潔プロ「血液型なんて関係ない!でも待てよ、オレが守りに入りやすいのはAが強いからか?」


いかがでしょう。インタビューしてみると、やはり多かれ少なかれ、血液型の特性が現れた回答をされているのではないかと思います。そしてそれら血液型的特性を、ご自分のプレーに応用しようとしている方も、O型やA型プロの中に、チラホラいらっしゃる気配もありそうです。

プロともなれば、ご自分の弱点も強みも熟知されているはず。そしてそれに血液型的攻略法を加えたら、きっと役に立つだろうと思います。研究者のワタクシとしては、全ての血液型の方たちに、ご自分の能力を100%出していただきたいと願っていますし、そうなったらどんなスゴイことになるだろうかと、興味シンシンでいるのです。万一、このブログを読まれて(その確率は限りなく0%に近いと思いますが…。)血液型の秘訣を聞いてみたいと思われたら、どうぞ遠慮なく、お問合せ下さいね。



◎最近の記事







2021-01-30

「自由」について"血液型"的に考えてみたら

日本はそもそも自由で平等の国


昨年の11月3日の大統領選を境に、今米国が大きく揺さぶられています。その振動は、世界中に広がっていくに違いないでしょう。日本では、他国のこととして関心を示さなかった人も多いかもしれないし、何よりも全てのメディアが、あるがままの事実を報道しなかったのは、貴重な経験を失ったようでとても残念なことでした。

それはそうとしても、ここでは米国大統領選の話をしたいのではなく、この出来事を眺めながら、改めて自由や平等、あるいは民主主義、共産主義などについて考える機会をもらえたので、4つのタイプの関わりを振り返ってみようと思います。

「自由は戦って勝ち取るものである」と言うのを、しばしば聞いたことがあります。ただ正直にいうと、日本人にとっては、あまりピンとこないところもあるのではないでしょうか。それは主に、支配者たちへの民衆による革命の歴史がある、西洋社会における概念だからです。

日本には、そうした歴史が見あたりません。なぜかしら?
私が思うに、日本はそもそも昔々から、当たり前のように、人々は自由で平等だったのではないでしょうか。それは違うと考える人もいるかもしれませんが、たとえば江戸時代の士農工商制度などについても、あくまでも社会秩序を保つための制度であり、差別による階級分けではなかったのです。武士たちが決して裕福でなかったことは、ひとつの証拠でもあります。お百姓さんが虐められている時代劇は作り話…(おすすめ著書「逝きし世の面影」

「万物に神が宿る」という古来からの価値観は、あらゆるものへの敬意を表しています。昭和天皇は独裁者のような言われ方をすることがあるけれど、「日本はそもそも民が主体の国である」と昭和天皇は仰っていて、終戦後、真新しい考えのように欧米式の民主主義が持ち込まれ、本来の日本の在り方を人々が忘れてしまうのではなかろうかと、心配していたのだそうです。

あるいは、聖徳太子の「十七条憲法」を読んでもそのように感じます。
この、我が国最初の、由緒ある憲法とは、そこでは人々が自由であることや平等であることには(当たり前なので)触れておらず、下の者は上の者によく従うこと、そうでなければ秩序と和が乱れるといい、「和」と「秩序」をことさら強調しています。一見、下の者が虐げられていると受け取ることもできますが、しかしよくよく読んでみれば、各々が、自分の役割を真心を込めて果たしなさいと、寛容に諭しているのです。

もちろん、長い年月の中では、幾らかの歪みを生じたであろうことも想像できます。現代の日本にも言えることですが、秩序やルールに厳しすぎるあまり、それが独り歩きすれば不自由さも生まれてくるでしょう。それでもやはり、日本人社会の底流には、自由と平等、民主の概念が、自然とあったと思うのです。

なので日本では、「自由と平等」を叫ぶ素地が薄いわけで、そういう日本人の私が、米国で再燃している「自由と平等」についての問題を、果たしてどこまで理解できてるか分かりません。とはいえ、ABO血液型の社会的影響を一考しておくため、整理してみようと試みます。


「自由は戦って勝ち取る」O・A社会


毎度、伝えているように、西洋社会はA型とO型の社会です。この2つのタイプの共通性は、集団性、社会性が強いことです。そして遺伝子的にもよく似たところがあるので、ある部分、親和性も高く、社会を形成するには、互いに同調し合いまとまり易いということがあります。(「O型になりたいA型が多い…」

それを踏まえた上で、O型の特徴的な性質をいえば、「個性主張を強く持つ」というのがあります。O型は、「自分・我」の存在を、常に確認していたいのです。もしもそれが抑圧され続けるなら、彼らは生きる価値を見出せないか、あるいは怒りに燃えるでしょう。

またA型は、表面は穏やかに見えても、本質的には気性の激しい性質を持ち、特に権力など力によってねじ伏せられることを嫌い、反発心を強めることがあります。

つまり両者は、人は一人では生きられない、仲間外れになるまい、とする、社会性の強さを持ち合わせ、通常レベルの圧政なら容認するのです。しかしそれが一定レベルを超える状況になるなら、きっかけさえあれば、いつでもそれに立ち向かう可能性を秘めているのです。

そういう人々の集合体の中で、逆に支配者側に立ってみるならどうでしょう。獅子たちを何とか眠らせておく、あらゆる方法を、あれこれ企むのではないでしょうか。もちろん、支配層にしたって、O型とA型が占めるわけで、その民衆心理も分かるというものなのです。

そうした支配層と民衆の切迫した関係は常にあり、そして革命が起こり、あるいはアメリカ大陸への開拓精神を呼び起こした、と言えそうです。


B型の多い国はなぜか締め付けが強い


では、B型族の多い、アジアの国々ではどうでしょう。
面白いことに、アジアの国には、社会主義や共産主義など、全体主義的な国家が意外に多いのです。またB型が非常に多いインドにおいては、社会主義ではないにしろ、カーストという厳格な階級制度をずいぶん永い間保持し、人々はそれを受け入れてきたのです。

B型が、4つのタイプの中で、最もマイペースで、最も自由を愛する人々という印象があるにも関わらず…。

何年か前、研究会でそれについて話し合ったとき、ひとりのB型が言いました。
「そうやって強く締め付けをしないと、B型はてんでバラバラになるから仕方ないんだよ」
そして彼は、こうも言いました。
「B型は、あまり穏やかすぎるとだらけるから。多少プレッシャーを与えた方がヤル気が出るの」

なるほど。B型ご本人が言うのだから、それは一理も二理もありそうだし、言われてみれば、極度のプレッシャーの中で俄然、力を発揮するB型アスリートたちを、数多く見てきたのも間違いないのです。

とはいえ、やはりO、A型社会から見れば、なぜ人々がそのような抑圧的なシステムに甘んじているのか、理解不能であるに違いありません。そして「独裁者が全て悪いのだ」という結論にも至るのでしょう。

ここで、もう少しB型性について深読みしてみようと思います。
B型は、確かにマイペースな性質で、O型やA型と比較すると、社会性があるとは言えないのが客観的事実です。しかし注目するのは、B型自身が、それについて強い意識を持っていないということなのです。B型は、社会のシステムがどうであれ、O型やA型ほどには関心がないのです。


B型流の自由のあり方って?


B型が自由を愛するという言い方は間違いではありませんが、より正確な表現をするなら、自由を追い求めるというより、縛られることへの嫌悪感のような感じで、そんな環境ではどうにも居心地が悪いらしいのです。また、別の側面から見ると、彼らは自分の好きなことさえやらせてもらえるなら、多少の抑圧は気にならないところもあるのです。

つまり、システムだとか、主義だとか、少し言い過ぎかもしれませんが…人権だとかも、ある程度、好きなことをさせてもらえる範囲であるなら、"知ったこっちゃない"というところがあるのです。(もちろん災難が自分に降りかからなければでしょうが。)要するに、社会とか組織とか、そういう概念を、鼻から持ち合わせていない種族、といえるかもしれません。

現在、「中国共産党 VS 米国」という対立構造があり、それはコロナウィルスをきっかけに「中国共産党 VS 世界各国」という風にも拡大してゆく気配があります。なぜ中国において共産主義がここまで根付いてしまったのでしょう。共産革命の主導的立場にあったソ連邦は、とうに崩壊してしまったというのに。

それには、いろいろ要因があるのでしょうが、一つには、天安門事件の酷い記憶を葬ると同時に、改革開放を急速に進めたからでもあるのではと思えます。たとえ一部分であろうが、経済的開放が行われたことによって、まあそれがB型であるなら、命と引き換えに政府に対抗するより、上手くやり抜ける工夫をして適当な自由を得る方が、B型はよほど得意なのです。中共政府はこれによって、実際はマイペースな人々が多い国内を、上手くなだめることに成功したのでしょう。彼らはとても賢かったと言えます。

余談となりますが、日本が中国との国交正常化を成立させたのは田中角栄でした。角栄さんもB型です。複雑な政治的背景は分かりませんが、田中角栄もまた、○○主義などの、そうしたことに対するこだわりが薄かったのかもしれません。少なくも当時は、何かと決めごとや契約を押し付けて来る米国より、実質的に利便性のあるお隣さんと関わる方が、国益になると考えたとしても不思議ではありません。

とはいえ、現在における中共の人権弾圧や言論弾圧の不自由さは、もはや国内事情を超えたレベルに達していて、人道的に許してはおけないところまで悪化しています。そうなれば、中国には、O型やA型の人々だって存在するわけですし、これから先はどうなっていくのか分からないことではあります。

ただとにかく、B型の多い社会では、全体主義や軍事政権など、多少強制力のあるシステムの方が、人々をまとめやすい面があったのだろう、と想像できるのです。そしてB型は、どんな環境の中でも、何とか工夫して、共生共存していくことができるという、他のタイプには見られない柔軟性も持ち合わせています。だとすると、社会制度に不備や不満があっても、命の危険を冒してまで頑張る必要がなくなるのです。

もちろんB型も、革命的なことに没頭することはあるかもしれません。おそらくそれは、そのB型が、何かとてつもなく大きなアイディアを思いついたときです。たとえば田中角栄の「日本列島改造論」のようなものとか…。しかし欧米社会に見られるような「自由を勝ち取る!」というようなスローガンには、案外、腰が重いのです。


そして新しい価値観が生まれるとしたら?

以上のことはあくまでも、今までの人間社会を観察した中での解説となります。しかし私は、今、米国で起きている揺さぶりは、何かもっと、大きな変革をもたらすものではなかろうかと予測しているのです。それがもし、単なる社会制度に対するものではなく、人間そのものの価値を見直すようなことにでもなれば、また違った側面から「自由」や「平等」を考えることができるかもしれません。


たとえば、これまでは、制度やシステムが先にあり、人々はそれに合わせて暮らしてきたようなものですが、仮にそれが、人間の自由な活動の方が先にある、という考え方になったとしたら、○○主義とか、○○党というようなものを、わざわざ組織する必要がなくなるかもしれません。

すると結局…
B型の生き方というのは、本来のあるべき姿なのかもしれないなとも、思えてしまいます。彼らのように、「自分の好きなことを自由にやらせてくれるなら、そんなの知ったこっちゃない」ということなのです。

そうなると、これまで「自由」を求めて懸命に戦っていたはずのO型やA型たちは、面食らうのかもしれません。どうやら、この先の未来は、B型に習うことがいろいろありそうです。

とにもかくにも、今年も混沌の中で始まっており、未来は見えにくいかもしれませんが、変わってゆかなければならないことは確かなようです。取り留めのない内容になりましたが、このテーマはまずはこの辺で、一旦終わりにしておきましょう。


2020-12-21

血液型視点でリーダーシップを考えてみる(1)


リーダーの資質とは


前回の記事で米国大統領選挙のゆくえを追いながらトランプ大統領について紹介したのですが、世界が今、大変動のただ中に突入していることは間違いありません。過去の歴史を見ても、時代が大きく変化する時には必ずや人々を牽引する人物が現れました。すると今のような時期には、どのようなリーダーシップが求められるのでしょうか。一度考察しておこうと思います。

よく取材などで、「何型がリーダーに向いているのですか?」と聞かれます。
けれどABO血液型は、あくまでも素材的な要素です。その性格はもとよりリーダー性を発揮するかどうかも、いかようにも料理されることを覚えておいてください。ですからどの血液型にも、リーダー性を発揮する人はいるということになります。

一旦整理するために、各タイプの基本気質を考慮しながら、それぞれのリーダー資質となり得る特徴をまとめてみます。

■各タイプの基本気質(主に社会的言動に関係ある部分をあげています。) 

Oタイプ  

生存意欲が旺盛でパワーに溢れる。目的を達成する意欲が強い。シンプルで明確な考え方を好む。|家族や仲間を大切にする。自己主張が強く、自己表現が上手。現実的な行動をする。重点主義。 

Aタイプ

規律正しいことを好む。|ルールを守る。|感情は控え目に表現する。|耐久力があり、コツコツ努力する。|常に完全であることを目指す。|行動と思考は慎重。|チームワークが得意。|信念や筋を通す。

 Bタイプ 

自分のリズムで自由に行動する。|行動や思考に柔軟性がある。|他人や物事に対して、差別(区別)する意識が少ない。|興味のあることのみに集中する。|アイディアに溢れる。|創造することを好む。|思考が楽観的。

ABタイプ 

合理的な行動と思考。|多面的、多角的な思考性。|執着心、野心が薄い。|分析力に優れる。|社会に奉仕する精神が強い。|調和性、デザインが得意。|正義感が強い。


次にこれまでの観察や調査などから、各タイプのリーダー的特徴を以下のようにまとめました。

■各タイプのリーダーシップに関連する特徴傾向

 

1.組織力

2.人事

3.決断力・判断基準

4.社会への適応性

O型

自分を頂点(ボス)に、ピラミッド式の命令系統を好む。派閥づくり。

家族的な団結力。好ましい部下、あるいは能力のある部下を重用する。

現実に即した判断。直感的な判断。利益と損失を計算することが得意。

勝負することを好む。野心がある。常に一番を目指す。

A型

緻密な組織編成が得意。ルールや秩序を重視する。

部下を細かく観察する。最適な場所に最適な人材を使う。

周囲の総意を得る。慎重に判断。決断したことを確実に実行する。

チームワークを重視する。防衛する力が強い。

B型

自由で機動性があることを好む。

上下関係や階級にこだわらない。部下とのフリートークを好む。

自分のアイディアに自信。理想よりも客観性、科学性、実用性を重視する。

チームワークより独創性を重視する。

AB

民主的。合議制を好む。

常に公平、公正、平等の姿勢。

多様に意見や情報を集めて合理的な分析をする。

社会奉仕の意欲が高い。

これらを眺めて、自分の周囲のリーダーたちと合致するイメージはあるでしょうか。参考のため日本における著名なトップリーダーも幾人かあげてみます。(ここでは各人の実績評価というよりトップに立った人の一例です。過去の人物が多いことをご了承ください。)


O型    吉田茂(首相)|池田隼人(首相)|中曽根康弘(首相)
※派閥政治が盛んだった頃の政界は、「派閥のボス」ということでO型が非常に目立ちました。

A型    佐藤栄作(首相)|小泉純一郎(首相)|松下幸之助(財界)|本田宗一郎(財界)
※経営者として尊敬されるトップリーダーが目立ちます。

B型    西郷隆盛(軍人、政界)|田中角栄(首相)|安倍晋三(首相)
西郷さんは半ば神格化されていますが、どの顔ぶれも気さくな雰囲気をかもし出しています。政治家としての評価とは別に皆人気者です。

AB型    橋本龍太郎(首相)|稲盛和夫(財界)|石原慎太郎(都知事)
※一見、共通点が見えてこないですね。掘り下げれば合理性などの共通性があると思われます。

日本ではプロ野球監督がリーダーのお手本にされることが多いですが、スポーツ界は性格気質が率直に表れて分かりやすいのです。過去の人気・名監督を紹介してみましょう。

O型    王貞治|落合博満|森晶|星野仙一
※"太っ腹"といった安心感のある人が多いです。そしてやはり勝負師ですね。

A型    川上哲司|原辰徳|仰木彬|広岡達朗
※”厳しい”イメージの人(川上、広岡)と兄貴タイプ(原、仰木)に分かれますね。

B型    野村克也|長嶋茂雄|山本浩二
※野村さんは誰もが認める知将ですね。長嶋さん山本さんは、とにかく人気がありました。

AB型    大沢啓二|鶴岡一人
※AB型名監督は少ないです。鶴岡さんは1940年代の人物ですが、プロ野球史上最多勝監督であり、野球界の元祖ドンのような存在なので列記しました。2人とも”スマートなAB”の一般的イメージではなく、豪快な親分肌イメージを前面に出したタイプです。

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要はやはり、実績と信頼


これまでも、一般的なリーダーシップ論については様々な方が分析しているでしょうから、深いところは著名なそれらを参考にしていただきたいところです。ただ血液型に関係なく、リーダー資質=「実績+信頼」というキーワードは、基本的条件になると思われます。

そして血液型視点で見たときには、その実績段階においては、各タイプが特徴的に持っている能力を充分効果的に発揮していること。それぞれのタイプの持ち味を、より色濃く出している人が多いという気がします。それは自然に醸し出されるものでもありますが、ある程度、長所短所も含めて自己表現を素直にできる人の方が、人々が信頼するというところがあるのではないでしょうか。

O型リーダーの特徴とは

人々を惹きつけるリーダーとして、人間味や温かさを最も感じさせるのがO型です。また、自分の感情や考えを率直に表現できるO型は、それがたとえ短所であれ、周囲の人に分かりやすく、好感を与えます。O型リーダーは、仲間として一旦認めれば、多少の失敗は大目に見て、よく面倒を見ます。O型リーダーの強さは、その集団の結集力を高めることにあるともいえます。またO型は、人の能力を引き出すことも上手です。逆にいえば、O型リーダーに対しては実質的な能力(役に立つということ)を示していくことが大切です。ただしO型は、「力」に対して敏感過ぎるところがあり、自己主張が強いように見えて、自分よりもっと強い「力」を感じた時には、その「力」に屈服したり、簡単になびいたりする面も持っており、それはリーダーになったO型でもあり得ることです。勝負師的な直感の鋭さはO型の大いなる強みです。それはスポーツなどの分野でより活かされることでしょう。

A型リーダーの特徴とは

A型の強みは、何といってもその緻密さといえます。そのリーダーの突出した能力というよりも、人事や組織力などの緻密な戦略が際立っていることが多くなります。また、己の信念や理念に対して一貫して筋を通す言動が、リーダーとしての頼もしさを感じさせます。通常A型は、組織での秩序を優先に考え、周囲に合わせて行動や判断を決めることが多くなりますが、それはつまり、より多くの人々の総意を得ることが重要であることを認識しているからでもあるのです。またA型は、物事を具体的に実現させる能力も、どの血液型より高いのです。石橋を叩いて渡らない慎重さがあるので、行動力がないと思われがちですが、「これでいける」と思い切れば、即座に実行していきます。A型が動いた時には、既に道筋が整っているともいえます。A型によく見られる難点は、筋を通すあまり頑固になり過ぎるところです。この部分を克服したA型リーダーは、非常に大きなことを成し遂げる力が備わります。

B型リーダーの特徴とは

B型リーダーは、まずその人物の持つ抜きんでた能力があります。能力といってもさまざまで、それは技術であったり、知識であったり、話術であったり…。いずれにしてもそのB型が、その分野において、尋常ではないほどの強い(オタク的な)関心を持っていることが重要かもしれません。それが周囲によって評価され始めると、スター級の人気的存在となっていきます。人気の秘密は、その抜きんでた能力に加え、人を差別しない気さくさ、飾り気のない振る舞いなど、B型の特徴的な人柄にあります。またB型は、その柔軟な思考と行動力をいかんなく発揮するのが強みですが、一方で、複雑な現代社会では隙が多くなり、簡単に陥れられる可能性もあります。周囲に緻密なA型や信頼できるO型を配置することは、B型リーダーが成功するための必須条件になるでしょう。

AB型リーダーの特徴とは

AB型はその性質からして、リーダーとしての力強さにはやや不足するところがあります。そもそも、リーダーになろうとする野心が薄いのです。ただ、その素直に生じる社会的正義感や、分析的知力によって、リーダーに押し上げられることがよくあります。またAB型のスマートでクールなイメージが、人々の人気を予想以上に集めることもしばしばあります。AB型リーダーが注意しなければならないことは、自分のより身近な組織力を堅固にすることです。AB型は公平すぎるあまり、側近に対しても容赦ない対応で離反を招くことがあるからです。いずれにしてもAB型が、優れたバランス感覚を持ち、民主的合議制や公平さを求める点では一番で、それはある意味、未来の社会において、理想的リーダー像になる可能性を秘めているともいえます。


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(関連ページ)

2020-09-17

続「B型天国モンゴル」~モンゴル帝国よりB型たちに捧ぐ

(写真はPikistからお借りしました)

 モンゴル草原で息づくB型遺伝子


少し前に「モンゴル力士とB型」について書いたのですが、ここではその続編としてモンゴルの歴史をおさらいしながら内容を付け加えます。

最近、中国共産党がモンゴル自治区(通称内モンゴル)においてモンゴル語を学校の教科書から排除する行動に出たと聞きました。次々と周辺地域の弾圧を強める中共、さすがにこれ以上は黙っていられないと、内モンゴルだけではなく、世界中に広がるモンゴル人たちがみな結束して立ち上がっているのだそうです。

そんなこともあって、モンゴルについて気に留めることが多くなったのですが、それで改めて思ったことは、モンゴル民族の人々の思考やスタイルというのは、何から何までホントに、B型的だということです。

日本はモンゴルとは環境がまるで異なります。モンゴルは広々とした草原で暮らす遊牧の民。日本は山と海に囲まれ農村と漁業で暮らす民。にもかかわらず、日本に住むB型の人々を観察していると、彼らのふるまいとは、モンゴルの民と、さほど変わらないところがあるです。

もちろん、モンゴルには他の血液型も存在しますが、B型率は30~35%にもなり、世界の中でB型のすこぶる多い地域となります。だとすれば、モンゴルの環境にB型遺伝子は適応しやすく、またその能力も発揮しやすかったと考えて、間違いなさそうです。

世界史はチンギス・ハーンから始まった!

「世界史はチンギス・ハーンから始まった」と言われるくらいですから、おそらく歴史好きの人は、必ずといっていいほどチンギス・ハーンについての本を読んだ学んだりしているのでしょう。私の師であった能見俊賢が歴史好きだったため、事務所の本棚には案の定、チンギス・ハーンについて書かれた本がズラリと並んでいました。

ところがワタシは歴史に無頓着なものだから、今になってやっと本をパラパラめくり、さっさと頭にいれちゃおうかと、YouTubeなんかを頼りにサラッと知りかじりしているところです。

そんな訳で詳しいことなど、とうてい語れませんが、それでもモンゴル民族に言及するには、チンギス・ハーンを知らないことには始まらないようなので、話はそこに遡りたいと思います。


モンゴル民族は、騎馬民族とも言われていました。内モンゴル側は分断されて近代化されてしまいましたが、モンゴル国では今でも馬を乗り物にしている人が多いといいます。なんでも、海外に行く時には空港まで馬に乗っていき、そのまま飛行機に乗るのだとか。モンゴルの民にとって、馬はなくてはならないものなのでしょう。

その昔、チンギス・ハーン率いるモンゴル軍団が、どこよりも強かったのも、彼らが馬を自在に操る人たちだったからだと言われているのです。

チンギス・ハーンがモンゴル草原に出現したのは1200年頃のこと。それまではところどころに小さな部族集団がいて、古代トルコのチュルクや北部にいたキタイ(契丹)などと関りを持ちながら遊牧生活をしていたのだそうです。

そこへ、北東の方からモンゴルという部族の長、チンギス・ハーンが現れます。彼は戦が得意なのはもちろんで、たくさんの戦利品を持ち帰っては、みんなに公平に分配したのだそうです。すると人々は大へん喜び、次の戦には更に多くの人が参加するようになり、次第に周辺の部族を結集していきました。

そして、部族長同士の娘や息子たちが互いに結婚するようになります。それまで国という形はなかったのですが、部族長たちが親戚関係でどんどん繋がっていくことで、あれよあれよという間に草原一帯を網羅し、「モンゴル帝国」という大きな集団となっていったのでした。

また、チンギス・ハーンが民の信頼を集めたのは、部族間の争いごとを上手く調整したとことにもあるそうです。ピラミッド型の組織ではなく部族の集合体と考えれば、そうしたことに長けていることが君主として重要だったのでしょう。

モンゴル軍隊は、とてもシンプルで効率のよいシステムで編成されていました。戦の際には、各部族に「お前のところは何人出せるか?」と人を集め、隊は10人隊、100人隊と、十進法で組織されたということです。何しろそれの方が、戦利品を分配するのに面倒な計算が要らなくて良かったのだとか。

ところで、チンギス・ハーンの血液型は何だったのでしょうか?

歴史好きだった能見俊賢は、部族長らの人心をこれだけガッチリ掴んでいたのを考えると、”人たらし”のO型だったのではないか?と言っていました。私も、B型の多い部族を上手くまとめられるのはO型しかいないのでは?と予測します。もしもタイムスリップして過去に戻れるなら、「織田信長、シーザー、チンギス・ハーンの血液型を調べてきたいね」とも言ってましたっけ。


モンゴル軍の強さの理由はB型的強み?


モンゴル史の専門家である宮脇淳子さんと岡田英弘氏によると、モンゴル軍の強さの理由を次のようにあげています。
  • 情報収集力
  • 綿密な作戦計画
  • 目がいい(視力)
広大な草原を転々と移動するモンゴルの民は、そもそも馬を駆け巡らせて周辺のさまざまな情報を得て来ることが得意でもあり、この上ない楽しみでもあったようです。今でもモンゴル人同士が出会うと真っ先に口にするのは「何かオモシロイ情報ある?」だそうです。

情報にやけに俊敏なのは日本のB型たちも同じです。多くの日本人の開口一番といえば「寒いね~」「いい天気だね~」と、天気の話題を無難にすることが多いですが、B型はそんなの内心どうでもいいのです。彼らには、「ねえねえ面白いこと聞いたよ」とか「最近変わったことあった?」と声をかけた方が、がぜん興味シンシンに食いついてくるはずです。

第二の理由の”綿密な作戦計画”というのも、実はB型性に見られる特徴的な傾向なのです。B型は、ごく日常の生活では行き当たりばったりのことが多いのに、大きな目的を持ったときには非常に綿密な大計画を立てるようです。ワタシ世代より上の方ならよく知っていますが、元総理大臣の田中角栄(B型)は日本列島改造論を打ち立てて、日本地図を広げては構想を練り、こと細かな計画を思案していたのでした。

こうしてモンゴル軍は、その情報収集力によって敵地の状況を把握し、最新の武器を入手して攻め込みます。彼らの戦法の特徴は、相手の陣営を周囲から囲って中心に追い詰めていく「巻狩」という狩りの手法を採用したものだそうです。

そうして西の端から東の端まで、ユーラシア大陸のほぼ全域を制覇していったのでした。そして彼らは、初めて貿易という国際商業取引を持ち込み、史上初の不換紙幣を発行したといいます。モンゴル人たちは、領土を拡大して支配するというより、商業取引に関心があったのかもしれません。

これによって、それまで近隣の領土争いに明け暮れていたヨーロッパに、世界を認識させることになり、大航海時代の幕開けに繋がったわけです。だから『世界史はチンギス・ハーンから始まった』というのだそうです。

その後、チンギス・ハーンの血統によって引き継がれていった帝国もやがて終わりをつげるわけですが、この世界史上最高の英雄となったチンギス・ハーンとモンゴル帝国大繁栄時代の伝説は、今も永遠とモンゴル人に語り継がれ、彼らの誇りとなっているのだそうです。

眠れるB型獅子たちが目覚めるとき

近代史のモンゴルを見ると、そんな大帝国の影はみじんも感じられず、150年余りの短い帝国時代はまるでおとぎ話のようです。モンゴル人たちは皇帝の死によって帝国の終わりを知ると、さっさと軍隊を引き揚げ、元の気ままな遊牧生活に戻っていったのでした。

本来が自由気ままな暮らしを好み、あえて好戦的でもなく、支配欲や権力欲などに執着する性質ではないのです。ではなぜ、そんなモンゴル人がそれほどに結束できたのかといえば、それはやはりチンギス・ハーンの存在が非常に大きかったのでしょう。

つまり、モンゴル人たちは、よほどの事がなければ結束しないということです。日本のB型たちに尋ねたら、おそらく共感し、この感覚を理解するのではないでしょうか。

すると現在の、中国共産党による内モンゴルへの弾圧は、彼らにとって結束するべきよほどの事が起こったということなのです。

第二次世界大戦後、モンゴルは旧ソ連と中国に勝手に分断され、北側はモンゴル国、南側はモンゴル自治区となりました。北側は旧ソの解体によって解放されましたが、南側は中共に騙され続け、生活様式まで変更させられてきたといいます。

南の内モンゴルは近代化され豊かになった、それに比べてモンゴル国の方は未だに原始的な遊牧生活をしているじゃないかと中共は言うのですが、モンゴル人にとって、土地を開墾して定住する農耕生活を強いられることは、決して幸せとはいえないのです。

一方で、北側のモンゴル国はというと、都市部は近代化されたものの、ゲルを張って遊牧生活を続ける人々も多くいます。彼らは馬に乗り、遊牧しながらスマホを持ち、天空にはドローンが飛びかうのだとか。自然の暮らしの中に居ながらテクノロジーを取り入れているのは、何ともユニークな光景です。(実にB型らしい光景)

とにかく彼らは、広い草原に牛や羊の群れがいるのを眺めていると、「オレは世界一幸せだ」と思えるのだそうで、それがモンゴル意識なのだそうです。

モンゴル国の人々からしてみれば、内モンゴルの人たちは人質に取られているようなもので、気の毒に思っていました。それでも元来のん気なモンゴル人たち。どちらの側の人たちも、それも時代の流れで仕方がないと許容してきたのが事実です。

しかし、さすがに言葉まで奪われるとなったら、黙ってるわけにはいきません。それを知った北側のモンゴル国の人々、そして世界中に散らばっているモンゴル人たちが、内モンゴルを助けるために結束し始めているのです。「中共の度を越した弾圧が、逆にモンゴル意識に火をつけたのだ。今、民族の目覚めが始まっ」と、モンゴル人たちは言っています。

そもそもB型は、土壇場にならないと動き出さない性質があります。追い詰められるほどに集中力が高まり力が出せるというB型のアスリートたちを、今までもたくさん見てきました。

世界は今、大変化の只中にあります。モンゴルの眠れる獅子たちが目を覚ますとき、それはB型のお尻に火をつけるようなものかもしれません。モンゴルが、かつてのモンゴル帝国のように結束する姿を、私たちは目撃することになるかもしれません。

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●署名運動を呼びかけるサイト
(※現在10万署名が達成されたので議会に提出されたとのことです。)



2020-09-15

改めて安倍劇場の人間模様を血液型的に総括してみる

 安倍晋三を取り巻く人間関係を血液型相関図で読み解く


この度、長期政権に終わりを告げた安倍政権。大きな成果をあげたこともありましたが、成し遂げられなかったこともありました。では振り返って、何が長期安定政権に繋がったのか、どこに不足があったのか、あくまで血液型を通した人間関係やチームワークを眺め、考えてみたいと思います。

血液型で人間関係をみるときには、能見正比古の発見した「リード=おもり関係」を軸にします。



上の図が「リード=おもり関係の図」です。この図について簡単に説明します。4つの血液型は、お互いがある方向に関係し合います。それを図に表すと上記のような円と矢印を描くことができます。
  • 矢印は、向かう側に対してある種の働きかけが自然と行われていくのを示します。これを"おもりする"と表現していますが、「フォローする」「ケアする」というような意味合いと考えてください。おもりする側は、相手の言動が読み取りやすくなります。(A→O,O→B,B→AB,AB→A)
  • 逆に、矢印の反対側にいる場合、相手からおもり(フォロー)されながら行動面でリードをしていくような形になります。(例:O型はA型にフォローされながら行動ではリードし、お互いがひとつの方向に動きやすくなる)
  • 対面する血液型同士は、対照的な関係性になります。自分とは反対の性質を持っています。この関係では「リード=おもり」関係はあまり働かず、触発し合っていく関係となります。
  • 同じ血液型同士では、理解しやすいという点で協同しやすくなります。ただし似ているからこその反発も生じます。
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B型の安倍さんは、どのような人(血液型)たちと影響し合っていたのでしょうか。安倍政権下において、安倍さんの近くで関わってきたと思われる人々を挙げながら見ていきたいと思います。

安倍さんの育てた女性議員はB型ばかり?

まず、安倍さんは細田派というグループに属しています。
細田派からは女性議員の入閣も目立ちましたが、名前をあげてみるとB型ばかりが並びました。そしていずれの女性議員も、安倍さんは積極的に応援してきました。

稲田朋美(AB型)
橋本聖子(B型)
丸川珠代(B型)
杉田水脈(B型)

派閥では思想や政策などを一致させていかなければなりません。後輩にそれらを伝授していく場合、やはり同じB型同士の方が思考性の点でも共感しやすく、師弟関係を築きやすいのでしょう。かつてB型田中角栄さんも、B型後輩を多く育てました。また稲田さんはAB型ですが、AB型とB型は、行動面では協同しずらいところもありますが、考え方の点では一致することが多くなります。第一次安倍政権辞任後の5年間、安倍さんは多くの勉強会を行っていたそうですが、稲田さんはそうした勉強会を主導し、熱心に進めていたと思われます。「B→AB⇒」の関係が上手く働いていたのではないでしょうか。

一方、細田派における安倍さんの先輩たちには元総理大臣の名が連なります。2人とも引退していますが、少なからず影響があったということであげておきました。
森喜朗(O型)
小泉純一郎(A型)

安倍さんが信頼する政策仲間はA型ばかり?

安倍さんが、政策的にも心情的にも、同志的に親くしてきた関係には、不思議とA型が目立ちます。
麻生太郎(A型)
(故)中川昭一(A型)

A型とB型は、基質的には対極にあり、通りいっぺんの付き合いでは衝突しやすいのですが、政治のような闘争の激しい世界において、腹を割った真の友情が築かれると、お互い義理堅く人情に厚く、決して裏切らない相手となり得ます。A型とB型は、大義によって信条が一致すると、互いの異なる面より、むしろ双方の力を政策に活かすべく、より建設的な関係に発展するのです。

安倍政権が末期に近づき次期総理がささやかれる頃、一部のメディアは麻生さんがどこかで裏切るのではと、意地の悪い質問をしたことがありましたが、麻生さんは、「私が安倍総理を裏切ることは絶対ない」と、きっぱりと否定しました。また、麻生さんと共に親しかった中川昭一さんが亡くなられたことは、安倍さんにとって大きなショックだったろうと想像します。中川さんの死で、安倍+麻生の結束と政策実現の思いは、より一層強まったことでしょう。(見方を変えれば、中川さんの死が無駄にはならなかったということですね)

また、安倍さんや麻生さんとは派閥も異なりあまり表には出てきませんが、安倍さんの政策を応援し選挙では常に奔走してくれる力強い味方がいたとのこと。こうしたタイプのA型はとても頼りになるのです。
山口泰明(A型)


安倍さんを勢いづけたのはやはりO型だった!

また、安倍さん中川さんらは、拉致問題に積極的に取り組んでいましたが、それがきっかけとなって菅義偉(O型)(14日の投票で首相に決定しました)も仲間に加わりました。

第二次安倍政権を盛り立てたのは、これらの仲間たち、麻生さんと菅さんです。菅さんは、安倍さんに総理に再度挑戦するよう、何時間もかけて説得したといいます。A型とB型だけではどうしてもパワー不足ですが、O型が加わったことで活力が生まれ、より現実的に進むことになりました。それにB型は、案外自己主張は苦手だし、当時は前回の辞め方をずいぶん気にしていたという安倍さん。O型の菅さんが上手におだてたことで、ようやく気分が乗り出し、安倍さんのおしりに火をつけることになったのでしょう。話によりますと、「安倍さんは楽天家で普段はのんびりしている。ところが追い込まれて馬力を出すタイプ」だそうです。とてもB型らしいですね。

B型の気分を上げるのは、絶対的にO型が得意です。安倍さんの奥様、昭恵夫人もO型ですが、昭恵夫人はO型らしく、大らかでとても開放的な女性だと聞いています。B型安倍さんにとって、実に助けになる存在に違いありません。モリカケ問題の際も、他の血液型夫人だったら対処不能になってもおかしくないところ、昭恵夫人はその大らかさで乗り切った感があります。違う見方をすれば、大ざっぱなO型ゆえに巻き込まれてしまうことが多いかかもしれません。もしも慎重なA型夫人だったら、こんなことは起こらない可能性が高いのです。しかし総理大臣のような重圧を抱えるB型夫にしてみると、ミステイクは起こさないけど気分の乗らない妻より、おっちょこちょいだけど気分を大いに乗せてくれる妻の方が、よほどありがたい存在となるのです。

B型の敵はB型!?

第二次安倍政権以降、政権内で注目されていた主な人物をあげてみます。この度の安倍総理辞任、総理総裁選における主要人物に、2人のB型がいました。

二階俊博(B型)
現在の闇将軍とも囁かれる二階幹事長。幹事長とは選挙を牛耳ることとなり、議員たちにとっては政治生命を握られる大へん重要な存在です。そして実際、その経験値と政治力の点でも二階さんの力は大へん大きいのだとか。ところが安倍さんの政策と二階さんのそれは同じ自民党内であっても一致しているとは言えません。敵ではありませんが味方ともいえない、その微妙なバランスを調整することに、安倍さんは細かく配慮したと思われます。今回の辞任においても、それを決意した後、真っ先に知らせに行った先は、麻生さんや菅さんではなく、二階さんだったということです。まずは二階さんを立てて抑えなければ…ということですかね。日本の政治の世界って任侠の世界と同じなんですね。

石破茂(B型)
石破さんは、党を離脱したり入ったりなど、TVニュースが取り上げやすい言動が多いせいか、国民の知名度はあるでしょう。ところが、まさにB型的といえる非常にマイペースな性質がわざわいして、他の議員たちと協同できないという難点があります。実際に話してみると、柔軟性もありユニークなアイディアもあり、この変化の時にはいいのかも?と思わせる一面もあるのだそうで、ところが協調してくれるならその斬新さを活かせるものの、そうでなければ無謀となって何もかもブチ壊される恐れが…。安倍さんにとっては、決して侮れない存在でした。今回の総裁選挙においてもいろいろな力が錯綜し、そして議員票を集められずに3位という結果で、大敗北となってしまいました。

またここで、政党として対峙する野党にも目を向けてみます。

小沢一郎(B型)
小沢さんは、野党側の闇将軍と言われていますね。現在闇将軍と言われている小沢さんと二階さん、いずれも田中角栄の子分でもありました。みんなB型ですね。また、小沢さんの別のあだ名は「壊し屋」です。確かにB型は、世の中の凝り固まった枠を壊す役割を担いますが、果たして小沢さんの壊し方が良かったかどうかは、後世になってみなければ分からないところです。

枝野幸男(B型)
枝野さんは、野党第一党とされる立憲民主党の党首です。ことごとく、常に安倍政権と反対の思想、反対の政策を唱えてきました。

敵対する人物に、こんなにB型が居たとは驚きです。同じB型同士は、興味関心ごとが同じである場合、スムーズに共感し合うのは言うまでもありません。ところがそのポイントが一致しないとき、B型同士は全くかみ合わなくなるということは案外多いのです。政治の世界は「思想や信条の一致」という根本的な共感が必要となるわけで、基質は同じでも異なる方向を向いていたなら、交わることはないということでしょうか。磁石の同極が引き合わないのと似ているのかもしれません。

安倍さんが無意識だけどつい気になってしまうAB型?

安倍さんの任期が迫る頃から、次期総理についてはさまざまな憶測が飛び交いました。現在既に、菅さんが大勝して決定していますが、これまで名前が挙がっていた人物を、一応振り返ってみます。

岸田文雄(AB型)
安倍さんが最も押していた人物といわれています。今回の総裁選挙では、辛うじて2位となりましたが、なぜこんなに人気がないのか?それなのになぜ安倍さんは評価するのか?言論界からはずいぶん不思議がられていたようです。

岸田さんは名門派閥といわれる宏池会の代表です。この宏池会を盛り立てねばならない政治的な理由かあるのかもしれませんが、それは分かりかねます。また、岸田さんの基盤は広島県で、安倍さんは山口県。昔で言えば長州藩という、郷土的な親近感が、もしかするとあるのかもしれません。

そうしたことは別にして、血液型的な人間関係だけに焦点をあてます。「リード=おもり図」にあるように、B型とAB型ではB型がAB型をおもりする形になります。本来B型はマイペースで自主独立を良しとする考えなので、誰かをフォローして盛り立てたいという感性は薄くなります。ところが、この"おもり関係"というのは不思議な働きをし、B型であろうとそれには抗えず、なぜかAB型のことが気になってしまうという現象が起こるのです。だから安倍さんが岸田さんに「ぜひ頑張ってよ」と期待したのは分かる気がするのです。前出した稲田朋美(AB型)に対しても、似たような感覚がありそうです。

また実際、B型とAB型は考え方や話がよく通じ合います。双方が日本において少数派で、その点での共感しやすさもあるでしょうし、"B型族"同士という、B型的な感性や価値観を共鳴し合えるということもあります。B型とAB型は、日常で他の血液型と関わる時、何らかの異端児意識を持つことがしばしばあります。社会人になるにつれ多少なりともそれを馴染ませていくのですが、B型とAB型で会話するときは、そういう遠慮や配慮が必要なくなります。つまり、何を話しても通じ合う、気のおけない楽しい相手となるのです。

安倍さんは岸田さんを誘ってよく会食をしていたと言われていて、そんな事実が「安倍総理はやはり岸田を推したいに違いない」と、ウワサを増幅させたのかもしれません。しかし血液型的に見れば、安倍さんは岸田さんと話すのが純粋に楽しかったのではないかと想像します。力関係とか相手の意図や言葉の裏側とか、AB型と話す時はあまり考えなくて済むはず。またAB型は自己主張、自己表現は苦手ですが、思想や政策は柔軟で洗練されていることも多く、安倍さんが岸田さんに、何らかの期待を持つところもあるのでしょう。

その他には、次のような名前があがっていました。今後はO型菅政権のもとで、どのように育っていくのでしょうか。安倍政権下とは異なる進化の可能性もありますね。
河野太郎(O型)
茂木敏充(O型)
加藤勝信(A型)
西村康稔(B型)
小泉進次郎(AB型)

A型女性議員には嫌われちゃったね

また、B型と対照的な関係にあるA型は、やはり良い関係ばかりではありません。B型としては気配り上手な安倍さんでしたが、意思を通じ合わせることが難しい野党においてはA型がより強く反発していたのも見えてきます。特に女性議員が目立ったのですが、その理由は定かではありません。以下はさまざまな疑惑問題を掲げて発言していた野党女性陣の顔ぶれとなります。

蓮舫(A型)
森ゆうこ(A型)
福島瑞穂(A型)
石垣のりこ(O型)
辻本清美(B型)


まとめ

ここまで見てきたことを図にまとめてみます。


それぞれの関係性が、血液型を通してより鮮明に見えてきます。これらの顔ぶれは、安倍政権というひとつの舞台を演じた役者たちです。この舞台では、どの役者も必要な役割があったのかもしれません。

安倍政権に対する評価はさまざまですが、政策実現には結局のところ、民意が揃ってこないと難しいということがあります。日本の場合は特にそれが強いので、もし日本をもっと良くしたいなら、メディアに左右されずに国民ひとりひとりが自分の考えを認識することも大切だと、現在までを振り返りながら感じています。

そんな点も踏まえて思うところは、B型安倍さん率いる安倍政権は、PR戦略があまり得意ではなかったということです。国民が知る以上に、この8年間で安倍政権が成果をあげたことも多かったのですが、残念ながらあまり伝わってこなかった面もあります。特に後半は、反対派の役者たちに舞台を占拠されてしまった感さえあります。B型の人は、ユニークな存在でその能力を発揮することが多いので、目立ちたがり屋だと思われがちですが、本質的には表現力に長けている方ではありません。特に政治の場合は、より意識的なPR力が必要であり、それにはO型が、次いでA型の方が、ずっと巧いのです。

長期政権になってややパワー不足になっていたとしたら、O型の力がもう少し必要だったと考えられます。この図をみるかぎり、昭恵夫人は別にしてO型力を発揮していたのは菅さんひとりかもしれません。O型パワーが少ないと集団の活気や勢いが乏しくなるのです。最近ようやく茂木外務大臣や河野防衛大臣がO型的パワーを発揮するようになったようで、今後の活躍に期待するところですね。

また、安倍さんの不足不満をひとつ挙げるなら、「後継者を育てなかったことだ」という人もいます。それは血液型的に見ても納得できるのですが、そもそもB型は、部下を育てることが上手とはいえません。特に仕事師タイプのB型は、アレもコレも、自分でやってしまうからです。仕事を分配したくないと思っているわけではなく、そうした意識が希薄なため、自分がやるべき仕事と任せる仕事の線引きが不得意なのでしょう。これまでも「安倍の後が居ない」「他に居ないから安倍しかない」など、後継者不在が言われてきました。もっと先の将来、目をかけたB型女性議員たちが図らずも育っていく可能性はありますが、意識的に「繋いでいく」のは、B型は得意とはいえないでしょう。


いかがでしょうか。このように見ていくことは、人間関係やチームワークを考える上で、客観的な視点を与えてくれます。安倍政権を例にさせていただきましたが、自分の周囲にも置き換えて、「リード=おもり関係」をひとつの参考にしていただければと思います。