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2021-09-09

【総裁選】第100代総理大臣は誰に?~予定候補者たちの血液型

 

総裁選候補者~血液型もそれぞれ

菅首相の辞任により、急きょ総裁選が行われることになりました。投開票は29日の予定です。
今のところ正式な出馬表明をされているのは岸田文雄氏と高市早苗氏ですが、名前の挙がっている候補者予定を合わせて、血液型と簡単な人となりをご紹介しておきたいと思います。


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岸田文雄


生年月日:1957年(昭和32年)64歳
血液型:AB型
出身地:東京都(本籍は広島市)

祖父、父ともに元衆議院議員で岸田家は政治家一家。
小学校時代に米国ニューヨーク州で過ごす。帰国後の学生時代は野球部へ。
早稲田大学卒業後、銀行へ入社。
5年間の銀行員を経て父、岸田文武の秘書となる。
1993年、衆議院議員選挙に出馬、初当選。
外務大臣、政調会長などを経験。宏池会(岸田派)会長。

座右の銘:「天衣無縫」※周囲に左右されずにいつも自然体でいること。

(出馬表明・政策)
(巷の評判、評価など…)
お酒が強い。誠実、約束を守ってくれる。紳士的、いい人。決断力がない、優柔不断。話が面白くない。地味。何をやりたいかが伝わってこない。財務省との繋がりが強い一族ゆえ、緊縮財政に向かうのではないかという懸念の声もあり。

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高市早苗


生年月日:1961年(60歳)
血液型:A型
出身地:奈良県

神戸大学経営学部。松下政経塾卒。
渡米(米国連邦議会)
近畿大学経済学部教授。
1992年 衆議院議員通常選挙 初出馬(落選)
1993年 衆議院議員総選挙出馬 当選(得票数トップ)
内閣特命担当大臣、総務大臣などを経験。無派閥。

座右の銘:「高い志 広い目 深い心」
目標とする政治家:マーガレット・サッチャー(元英国首相)
趣味:ドラム(学生時代はヘビメタバンド)、バイク、スキューバダイビング

(出馬表明・政策)
  • 総裁選出馬表明 記者会見動画(FNNプライムライブ配信)
  • 政策 基本理念(公式サイトより)※具体的な政策については上記の記者会見で言及
(巷の評判、評価など…)
一匹オオカミ、仲間が少ない。強い国家感に高評価。初の女性総理大臣への期待。4名の中で唯一世襲議員でない人。知名度がやや低い。政策提言多数で意欲的、行動力あり。


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河野太郎(予定)


生年月日:1963年(58歳)
血液型:O型
出身地:神奈川県

祖父、父ともに元衆議院議員の政治家一家。
ジョージタウン大学国際学部。
1986年、帰国後、富士ゼロックス、日本端子に勤務。
1996年 衆議院議員総選挙初出馬 当選。
外務大臣、防衛大臣、行政改革大臣などを経験。

座右の銘:「ありません!」

(出馬表明・政策)

(巷の評判、評価など…)
外務大臣時代、2年の任期中に123か国(外国出張291日となる)を訪問した。正直で率直に発言する。キレやすい。部下に慕われていない。ツイッターをよく活用していて若い層の人気が高い。ツイッターではワクチン批判に対するデマ発言で話題に。意見の合わないフォロワーをすぐブロックすることから”ブロック太郎”とも。


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石破茂(予定)


生年月日:1957年(64歳)
血液型:B型
出身地:鳥取県

父、二朗は鳥取県知事。
慶応義塾大学法学部。その後銀行へ就職。
1986年 衆議院議員総選挙初出馬 当選。
防衛大臣、農林水産大臣、地方創生担当大臣など経験。

座右の銘:「鷙鳥不群」※群れない


(出馬表明・政策)
(巷の評判、評価など…)
近年の総裁選では何度か出馬しているが、いずれも党内からの支持が得られず。国民への知名度は高く、人気もそれなりにある。変り者、独創的な発想。アイデア持つ。党派をよく変えていて、ときに”裏切り者”と言われることも。軍事オタク。


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野田聖子(予定)


生年月日:1960年(61歳)
血液型:A型
出身地:岐阜県

祖父は元衆議院議員の野田卯一。
上智大学外国語学部。
帝国ホテル勤務。
1987年 岐阜県議会議員選挙 史上最年少(26歳)で当選。
1993年 衆議院議員総選挙出馬 初当選。 
郵政大臣、総務大臣、内閣府特命担当大臣など経験。

座右の銘:「初心忘るべからず」
趣味:読書、日本画

(出馬表明・政策)

(巷の評判、評価など…)
子どもが障害を持つこともあり、働く女性や子どものための政策に力を入れる。一本筋が通っている。男気がある。兼ねてから初の女性総理大臣を目指し、周囲からも期待されてきたが、あと一歩の力量が必要とも。


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今回の候補者及び予測候補者は、全ての血液型が揃っていますね。こういうケースは案外めずらしいかもしれません。各人物の人となりや素顔などは、なかなか分かりようがありませんが、少しは血液型の特徴も垣間見えているように思います。

岸田文雄さんと石破茂さんは、前回の総裁選に出馬したので顔を知らない人は少ないでしょう。河野太郎さんは、ワクチンでお馴染み、顔出しバッチリです。野田聖子さんも、以前から「初の女性総理大臣」によく名をあげられていました。すると今回、高市早苗さんの出馬表明は、意表をついたものかもしれません。そして5名の中で、世襲議員でない、親族に政治家がいない、という人物は高市早苗さんだけです。そういう意味でも新鮮な人物ですね。

あるネットサイトで、次期総理に「なってほしい人物」「なってほしくない人物」というアンケート結果がありましたが、どちらの回答にも、ほとんど同じ順位で同じ人物が上がっていました。日本の場合、テレビなどで頻繁に取り上げられる議員でないと国民の知る機会がないらしく、「支持・不支持」「好き・嫌い」のいずれにおいても、同じ人物の名前しかあがってこない、ということのようです。

国民全体の政治への無関心さもあるかもしれませんが、たとえ関心のある人でも、情報をテレビなど主流メディアのトピック的放送に、だいぶ頼り過ぎている感が否めません。

さて、どのような結果になることでしょうか。国民が直接投票はできないにせよ、国民ひとりひとりが自分で考え、自分の目で見据えていきたいところです。今回の総裁選は第100代という、数字的にも非常に区切りの良いものです。「これは何かが大きく変わるチャンスか?」と、何もかも停滞している今の空気に、真新しい風が吹き込むのを期待したいところであります。


2021-09-08

【仕事師O型】菅総理、お疲れさまでした!


菅首相のO型的特徴とは?


前首相の安倍さん退任から、慌ただしく就任されたのは2020年9月16日でした。そして先日の突然の辞任表明、9月29日が自民党総裁選の投開票日と決まったとのこと。およそまる一年間の在任となりました。

現在のような、前代未聞の"コロナ禍"の中で総理大臣に就任することは、少々、分の悪いくじに当たってしまったようなものかもしれません。まさにこの一年は、さまざまな事に耐え、あらゆる問題に対処する、苦難の日々であったことと思います。まずは、「大へんお疲れさまでした!」と、一国民として心からの労いと感謝を申し上げます。

一年前の就任時、菅首相に対する巷の評価は、「とにかく菅さんは仕事師だ!」というものでした。あとは話題になったのはパンケーキが好きなことくらい。とにかく菅さんという方は、ひたすら仕事をしているという印象が強かったようです。

「O型は、親分肌で自己主張が強くて、お人好しで…」というイメージを持つ人が多いですが、すると、たくましそう、元気、大らか…などなどの人物像に、ついついなりがちです。ところが実際の人々を見まわしてみると、そうは見えないO型さんの方が多いはず。それはO型に限らないことですが、4タイプを比較するとき、どうしても分かりやすく目立つ特徴傾向だけがピックアップされがちなので、そこから一歩踏み込んだ、真の気質傾向を伝えることが、なかなかできないことも多いのです。

菅首相も、一見O型らしさが見えにくいタイプかもしれません。ここで、O型の一般的傾向を一部抜粋してみることにします。

【O型の気質・行動傾向】(※能見正比古著「血液型エッセンス」参考)
  • 生き方の基本は、生命自然の方向に強く沿っている。
  • 生活は、バイタリティーがあり、必要に応じて耐乏性も強い。
  • 行動は、目的志向性強く目的に向かって一直線。達成力も大。
  • 思考判断は、利害判断中心か、あるいは信念。明解な言葉選び、論理は巧み。
  • 感情は、日常では安定。慣れない出来事や追い詰められて弱いことも。
  • 仕事は専門を得ると深まり、プロ的成長を遂げる。
  • 人間関係は上下・横の区別より敵か味方か。
  • 社会へは、勝負師的姿勢で臨む。

これまで私が、菅首相に関するインタビューや人物評などを聞いた内容から判断し、上記に当てはまるところを、私の独断で太字にしてみました。もちろん正解など分かりようもありませんが、みなさんは、いかが思われるでしょうか。


目標定めて一直線の"O型気質"でやり遂げた数々の実績とは


菅首相に関する、さまざまなご意見はあるのでしょうが、とかくメディアは批判の方が目立つものであり、政治には裏の裏のまた裏と、あまりに裏が多すぎて、素人の私にはどのような判断をもすることが難しいです。とはいえ、菅首相がこの一年に実現したことについては、事実として明らかなので、ここに挙げておきたいと思います。

◎菅首相が実現したこと(参照:WiLL増刊号627)
  • 携帯料金の値下げ(大手3社6割値下げ)
  • 『日本学術会議』任命拒否
  • 教科書の”従軍慰安婦”表記を認めないと決定
  • 皇位継承問題において有識者会議へ提言(「男系継承」支持を明言)
  • 福島原発の処理水海洋放出決定
  • 『国民投票法』を改正(憲法改正のための準備のため)
  • 『産業と地調査法』『重要土地利用規制法』(重要地の外国人購入を禁止するなど)
  • G7声明で台湾問題を明記(国会でも台湾を”国”と公言)
  • 待機児童、男性の育児休暇取得への環境づくり
  • 最低賃金3.1%アップ実現
  • 不妊治療保険適用
  • コロナワクチンの大規模確保(とともにワクチン選手のスピード化を実現)
  • 東京オリンピック開催実現
  • オンライン治療の解禁(2022年から予定)

上記の事柄、ひとつひとつへの是非については、いろいろなご意見があると思うので、ここでは論評を避けます。いずれにしても、たった一年間で、たくさんのことを実現させた行動力と、その目的達成力は、さすが、『目的志向の仕事師』あっぱれO型!ということだと感じます。

菅首相は、自己PRが下手だという評価もよく聞きますが、確かにそれについては、トップに立つO型らしからぬ点ではあります。しかし力関係に敏感なO型が、自分の社会での立ち位置を決めたとき、むしろその立場に徹底するところがあり、今回は菅首相自身、思わぬお役目が突然舞い込んできたわけで、場慣れしない面も多々あったろうと想像できます。

以前の記事でも少し紹介しましたが、かつて安倍元首相を説得し、強く推した立役者としてインタビューに答えていたときの菅首相の言葉が、今でも印象に残っています。

インタビュアー:「なぜ安倍さんを推したのですか?」

菅:「彼は自分の考えをしっかり持っているし、家柄もいいですし、総理の品格がある

なるほど、菅総理は、そもそもご自分が総理大臣になるおつもりなど、これまで一度も無かったのでしょう。「総理の女房役として腕を振るうのが自分の本分である」と、決定づけていたのではないかと思えます。その場合、自己PRなどは、むしろ封じ込めるべき性質となります。菅首相があと数年、総理大臣を続けていけたとしたら、もう少し違った"菅首相"を見ることができたかもしれませんね。

とにもかくにも、お疲れさまでした!!


2021-05-02

祝!松山英樹プロ、”初めて物語”にまたしても名を連ねたB型ヒーロー


ゴルフとB型と”初めて物語”


長引くコロナ騒動のおかげで、ど~んよりしている日本でありますが、先月は、久しぶりのわくわくニュースが飛び込んできましたね。

日本人初、アジア人初の、マスターズ優勝!松山英樹プロ、おめでとうございます。
(*マスターズ=米国ジョージア州、オーガスタナショナルクラブで開催されるゴルフのメジャー選手権)

私は、ゴルフをしないというのもあり、松山プロのプレーの内容などについては、まるで分っておりません。その上、この時期にマスターズが開催されていたことも、そして松山英樹さんが出場していたことさえ、知らなかったという始末。しかし、「松山プロ、日本人初のマスターズ優勝!」という情報を聞いた時は、咄嗟に、「おそらくB型ね」と、半ば、決めつけ的な血液型予測をしておりました。そうして、すぐにインターネットでプロフィール情報を検索し、「ああ、やっぱりB型ね」と、再び納得したというわけです。

何もこういう研究をしているからといって、血液型を当てるのを得意としているわけではないのです。むしろ普段は、考えすぎたり分析しすぎたりするせいか、はずれることの方が多いくらいで、「こういうのはクイズのように当てたりするものじゃなく、本人に聞くべきことです」などと、もっともらしい言い訳をしているのです。そうだというのに、"日本人初"というのを耳にしたとたん、そう思ってしまったのでした。

"日本初”とか、”世界で初めての日本人”とか、そういうことに挑戦したり、そしてみごとに勝ってしまう人々というのに、とにかくB型が多いのです。本来そうした固定観念を持つことは、研究者にあるまじきことなのですが、しかし今のところ、こうした現象に、B型がまるでセットのようにくっついている、というのも事実なのです。


B型プロたちの”初めて物語”は止まらない?


もしもこうした”初めて物語”を、語り始めようとすれば、各界、次から次へと、B型ヒーローたちの顔ぶれが並ぶことになるわけですが、ここではとりあえず、ゴルフ選手について、名を挙げてみましょう。

青木功 (1964年プロ入り)

  • 1975年/マスターズ前座試合「パー3コンテスト」で米国籍外選手として初の優勝。
  • 1983年/ハワイアン・オープンで、日本人初の米国PGAツアー優勝。
  • 2004年/日本人男性として初の世界ゴルフ殿堂入り。

岡本綾子 (1974年プロ入り)

  • 1981年/日本の女子選手で初めてアメリカLPGAツアーに本格参戦。
  • 1987年/アメリカ人以外で史上初のLPGAツアー賞金女王獲得。
  • 1987年/日本人選手として史上唯一、日米女子ツアー2戦連続優勝。

宮里藍 (2003年プロ入り)

  • 2010年/LPGAツアー史上5人目(日本人初)の開幕から2週連続優勝を達成。
  • 2010年/日本人初の世界ランキング1位獲得。
  • 2012年/「ウィリアム&モージー・パウエル賞」を日本人初受賞。

青木功プロをはじめ、みなさんB型です。当時はまだ、ゴルフといえばヨーロッパ社会の、しかも上流階級の愉しみのようなムードでいっぱいの頃で、参戦すること自体、日本人にとっては気が引けてしまう状況だったことでしょう。ところが青木プロは、そんなことは全く意に介せず、ワクワクして挑んでいったのでした。

それに青木プロ、英語もほとんど話せない。けれど、「言葉には困りませんでしたか?」という記者の質問にも、「いいや、別に困らんよ。そんなもん、何とかなるもんさ」と、むしろ通じない状況を楽しんでいた感じさえあったような回答をしていました。まさにこれを機に、青木功プロが、日本ゴルフ界の世界への道筋を創ったといえるでしょう。

しかし現実を見ると、青木プロの世界デビューから既に40年以上が経っているわけですが、その後も、"世界初"、"日本人初"、を果たしたのは、今回の松山英樹プロを含めて、結局全員が、B型だったということになります。


B型はそんなにゴルフに向いているのか?


これまでの話だと、「B型はゴルフに向いてるのか?」とも思いたくなりますね。ところが、コトはそう単純ではありません。実際、プロゴルファーの血液型分布を見ても、B型が特段多いということでもなさそうで、他のスポーツ界同様に、全体的にはO型がやや多めで、B型率は日本人平均か、むしろ少なめの傾向さえあるのです。

あえてB型とゴルフの相性を述べるなら、ゴルフがよく奥の深いスポーツだといわれますが、その奥深さが、B型の興味を飽きさせないだろうと予測できます。また、プロゴルフの場合は特に、全くの個人競技であるということも、マイペースなB型にとって取り組みやすいといえます。あるいは体質的な要素を付け加えるなら、ゴルフの理想的スイングは、できるだけ自然な円を描くことだと、どこかで聞きかじったことがあるのですが、そういう自然体な柔軟度となると、B型的体質は有利だろう、という仮説を立てることもできそうです。

参考までに、一昨年前の賞金ランキング上位10人の名前をあげてみます。
賞金ランキングにおいては、毎年入れ替わりも激しく、ゴルフというのが、精神的要素の強いスポーツといわれるだけあって、各々浮き沈みも大きいようです。その面でいうと、B型は、気分の揺れが激しい方で、賞金ランキングのように年間通して勝ち続けるのは、決して得意な性分ではないのです。

【2019年の日本における賞金ランキング】

(男子)
1   (AB)今平周吾/世界ランク34
2   (O)ショーン・ノリス/世界ランク80
3   (O)石川遼 世界ランク114
4   (B)チャン・キム /世界ランク77
5   (A)ハン・ジュンゴン/世界ランク102
6   (O)堀川未来夢/世界ランク139
7   (A)J・ジェーンワタナノンド/世界ランク59
8   (O)パク・サンヒョン/世界ランク127
9   (A)浅地洋佑/世界ランク211
10 (A)チェ・ホソン/世界ランク174

(女子)
1    (B)鈴木愛 世界ランク/14
2    (AB)渋野日向子 世界ランク/11
3    (A)申ジエ 世界ランク/25
4    (A)ペ・ソンウ 世界ランク/29
5    (B)イ・ミニョン  世界ランク/46
6    (O)河本結  世界ランク/60
7    (A)穴井詩  世界ランク/87
8    (A)小祝さくら 世界ランク/72
9    (A)上田桃子 世界ランク/62
10  (AB)勝みなみ 世界ランク/69


しかしなぜか、『世界大会』のような大舞台になると、俄然ヤル気が湧いてしまうのがB型です。松山プロはあるインタビューで、「観客が多い方が熱くなる」とも申しておりましたが、まさにそれこそが、世界舞台に強いB型の理由かもしれません。

かつて、元プロ野球スターの長嶋茂雄さんが、「プレッシャーはあるけれど、プレッシャーを楽しむことが大事」と、言っておりましたが、多くの人にとっては、”言うは易し…”のことです。ところがそれを、ケロリと出来てしまうのが、B型というわけです。

野球スターに触れたところで、ついでに書きますと、日本人初、アジア人初として、メジャーリーガーで活躍した投手といえば野茂秀雄(B型)さんです。(*日本人初大リーガーは、1963年村上雅則氏ですが、血液型は不明。村上氏の場合は本人の挑戦というよりチーム主導の野球留学という背景があった。)また、記憶に新しい、日本人初の打者として活躍したイチローさんもB型でした。


B型が世界舞台に強い理由


こうしてB型の名ばかりが並ぶと、「なぜ!?」と、羨ましさとジェラシーが相まって、声も大きくなるかもしれません。もちろん、今のところ私も、それに答えるだけの確かな証拠を持っているわけではありません。ですが、これがB型の初めて物語を後押ししているのではないか、と思える、いくつかの性質、体質を、あげておこうと思います。

  • 観客が多くて盛り上がっている方が気分が乗る。つまりB型は、大勢の観客に注目されることのプレッシャーよりも、観客の騒めきを自分の気分を盛り上げるツールとしている。
  • 緊張はするにはするが、そもそも体に柔軟性があり、硬直しない体質である。(副交感神経優位タイプ)
  • 周囲が期待しているからとか、どう思われるかとか、外国だからとか、言葉が分からないからとか、そうした外部要因は、自分が今熱中することに比べたら、二の次三の次となる。
  • 反骨精神旺盛、あるいはアマノジャク体質で、周囲に「無理だろう」と言われるほど、ヤル気が増す。
  • 良くも悪くもマイペース。


かつて能見正比古がよく言っていたのは、「B型は、どの分野においても、活躍する人数は決して多くはないが、時おりスーパースター級の逸材が出現する」ということでしたが、その考察は今も尚、証明され続けているようです。

ただここで、この現象を確認しているのは、今のところ日本においてだけだということも、付け加えておきます。血液型の特性は、世界中、どこの国、どの人種においてもほぼ共通だろうということを、ある程度確認しているものの、「日本人で初めて」というキーワードで盛り上がること自体、日本特有の現象かもしれませんし、そういう日本の中にいるB型ならでは、なのかもしれません。

また、では他の血液型には、そうした偉業は難しいのか?といえば、それも違うと思います。どの血液型も、どの人も、自分なりの、あるいは自分の血液型性を活かせる強み、というのがあります。それをどれだけ発揮させるかということですが、もしもB型に何かを倣うのだとすれば、”自分の興味にとことん熱中できるマイペースさ”というところではないかと、私は常々感じています。これはゴルフに限らず、全分野において、今後の重要な研究課題となりそうなのですが。


プロゴルファーたちは自分の血液型をどう見てる?


冒頭にも書いたように、私自身の知識の乏しさのせいで、プレーについてはあまり多くを語れないのですが、せっかくなので、『血液型とゴルフ』について、もう少し書き加えておこうと思います。ゴルフの血液型考察としては、能見親子が、『血液型ゴルファー学』というのを1982年に発表しております。

当時はちょうどバブル経済で、新しい娯楽が盛り上がる頃でもあり、ゴルフ人口も急増し、男性たちの多くが休日になると、「接待だ」と言い訳しながら、ゴルフに勤しんでいたのではないかと記憶します。とはいえ、データはまだそれほど多くはなく、この本も、プロゴルファーたちとの対談が主であり、プレーや、プロ人生への取り組み方などを知れる、読み物としての価値に焦点が置かれています。そしてさすがプロたちは、自分の弱点や強みをよく心得ており、それが血液型特性とよく一致しているのは興味深いことです。

「血液型ゴルファー学」1982年(サンケイ出版)
*絶版

「血液型ゴルファー学」1985年(青春出版社)
*上記の本を改定・データなど加筆したものです。絶版


能見親子のこうした活動の影響で、当時のゴルフ雑誌では毎週のように血液型記事が特集され、プロたちの中には、そのエッセンスをこっそり取り入れている方もいたのだと聞いています。残念なことに最近は、そうした報告をあまり聞かなくなり、ゴルフ界で、血液型の話がされることもめっきり少なくなってしまったようです。

それでもたまには、特集記事の監修を仰せつかうこともありましたので、ここ数年の記事の中から、プロたちのご意見などをピックアップしてみましょう。


O型プロたちの血液型インタビュー
■谷原秀人プロ「O型は考え過ぎちゃうとダメ」「意外と冷静に周りを見て分析してますよ」
■矢野東プロ「適当っぽいけど、メチャメチャ細かく考えるんですよ。でもO型は、難しく考えない方がいいよね。スイングが思い切りがいいのは強みだね」
■飯島茜プロ「常に前向き、失敗してもくよくよしません」
■谷口拓也プロ「普段は何とかなるさとのんびりしてるけど、ここぞという時は、ガッツリ勝ちにいきます」
■高山忠洋プロ「だいたいアバウト、でもこだわる部分はとことんこだわる」

A型プロたちの血液型インタビュー
■梶尾要プロ「ギャラリーがビニールガサガサしてるだけで気になる。いろんな事が気になり過ぎるよね」
■高橋竜彦プロ「几帳面なのでコースを熟知しておきたい。日頃から準備を大事にしてます」
■馬場ゆかりプロ「よくやさしいと言われますが、プロとしてもっと言いたいことをいうようにしたいな」
■立川光弘プロ「どうしても周りに気を遣っちゃうよな。エッ、だから勝てねえって?ウルセエ(笑)」
■細川和彦プロ「血液型はすごい関係あるよ!」

B型プロたちの血液型インタビュー
■白戸由香プロ「B型でしょう?って言われます。普段はアバウトですが、ゴルフには細かいです」
■川原由維プロ「気分の浮き沈みが激しい。周りのことは気にならない。典型的なB型ですね」
■今井克宗プロ「血液型なんて、ゴルフにはまったく関係なし!」
■久保谷健一プロ「B型はイケイケのタイプ。僕も調子がよければ何も考えずにうまくいくことが多い」
■星野英正プロ「ラウンドで音とか聞こえても仕切り直しはしない、自分の世界に入り込んでプレーしてる」

AB型プロたちの血液型インタビュー
■甲斐慎太郎プロ「強気になったり弱気になったり。乗ってれば難しいホールでもガンガンいける。だめなときは全ホールだめ」
■井上信プロ「どちらかというと気分屋」
■芹澤信雄プロ「バーディもボギーも出始めると止まらない。スコアの波が激しいのはAB型の特徴なの?」
■横峯さくらプロ「血液型はあまり気にしません。AB型は器用なんですか?私はそうでもありません」
■中道かおりプロ「AB型は二面性があると言われるけど、引き出しが多いと思うようにしてます」
■真坂潔プロ「血液型なんて関係ない!でも待てよ、オレが守りに入りやすいのはAが強いからか?」


いかがでしょう。インタビューしてみると、やはり多かれ少なかれ、血液型の特性が現れた回答をされているのではないかと思います。そしてそれら血液型的特性を、ご自分のプレーに応用しようとしている方も、O型やA型プロの中に、チラホラいらっしゃる気配もありそうです。

プロともなれば、ご自分の弱点も強みも熟知されているはず。そしてそれに血液型的攻略法を加えたら、きっと役に立つだろうと思います。研究者のワタクシとしては、全ての血液型の方たちに、ご自分の能力を100%出していただきたいと願っていますし、そうなったらどんなスゴイことになるだろうかと、興味シンシンでいるのです。万一、このブログを読まれて(その確率は限りなく0%に近いと思いますが…。)血液型の秘訣を聞いてみたいと思われたら、どうぞ遠慮なく、お問合せ下さいね。



◎最近の記事







2021-01-03

血液型視点でリーダーシップを考えてみる(3)


人類の解放運動を指揮した指導者たち


人類史上のリーダーたちを考えるにあたって覚えておきたいのは、過去の植民地政策や、奴隷労働からの解放運動を行った英雄たちのことでしょう。残念ながら血液型は判明していないのですが、記憶に留めるためにも簡単な紹介をしておきたいと思います。


マハトラ・ガンディー

(1869~1948年)インド生まれ。弁護士、宗教家、哲学者。
イギリスによる植民地統治時代、ガンディーはアフリカで弁護士として働く中、人種差別問題に目覚めて運動に参加しました。インドに戻ったガンディーは、インド独立運動に加わり、不服従運動を推進します。ガンディーはまた、徹底した「非暴力運動」を行い、その後の活動指導者たちに多大な影響を与えました。その当時、日本は西洋社会による植民地からのアジア解放と銘打って大戦に参加していましたが、ガンディーは、日本軍による支援を評価しながらも、それが暴力によるものであることについては強く批判していました。またガンディーは、幾度となくノーベル平和賞候補にあがっていましたが、断ったとのことです。

ガンディーの強い正義感や非暴力へのこだわり、あらゆる宗教間の融和的思考性などを考えると、AB型の印象を与えますが…。

ネルソン・マンデラ

(1918~2013年)南アフリカ生まれ。弁護士、政治家、南アフリカ共和国第8代大統領。
部族の首長の子として生まれたネルソン・マンデラは、幼い頃からリーダーシップ精神を授けられて育っていました。南アフリカのアパルトヘイト体制反対運動を先導したことで国家反逆罪、終身刑を言い渡され、ロベン島に投獄されます。しかし彼は決して諦めず、看守と親しくなることで獄中から運動を指揮し続けました。そうする中で、世界情勢と共に南アフリカの状況も徐々に変わり、アパルトヘイトは廃止されます。同時にマンデラ釈放を求める声が世界中から沸き起こり、計29年間の投獄生活からようやく解放されました。そして1994年、初の全人種参加選挙が実施されるとマンデラは大統領に就任します。マンデラは、南アフリカ共和国における人種や民族の融和政策に力を注ぎ、アフリカでは数少ない民主国家実現に大きく貢献した人物として世界中から評価されています。

投獄中に看守と親しくなって上手に抱き込んでしまった点や、人種や民族の垣根を取り払った柔軟な思考などは、B型的な印象が残ります。


マーティン・ルーサー・キング牧師

(1929~1968年)アメリカ合衆国生まれ。牧師、公民権運動指導者。
牧師の子として生まれました。神学校在学中にガンディーの思想と出会ったことが、その後の彼の活動に大きな影響を与えました。1900年代、リンカーン大統領によって奴隷制はとっくに廃止されていたとはいえ、黒人や非白人への差別意識は厳然と残っていたのが現実でした。そんな中、ある差別事件をきっかけに抗議運動を主導するようになります。キング牧師の活動はガンディーに啓蒙された「非暴力主義」です。こうしたアフリカ系アメリカ人が人種差別撤廃や公民権を求める「公民権運動」は、アメリカ全土に広がっていきます。キング牧師は大行進を企画したり抗議集会を開くなど、地味ながら精力的に活動し、最終的には1964年に公民権法が制定されたことで勝利を収めることになります。この法案は、ケネディ大統領の時に提出され、ジョンソン大統領によって実施されました。

しかし法が定められた後も全てが解決されたとはいえず、引き続きの活動は展開されました。中にはキング牧師の徹底した「非暴力主義」に反抗する黒人運動家も現れ、一部では暴力化する運動にも発展ししました。そんな中でキング牧師は暗殺されてしまいました。

キング牧師の血液型は、ネット上ではB型、あるいはAB型などと書かれているものを見かけますが、どちらとも判断がつきません。


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アフリカやインドは欧米諸国と異なり、B型族(B型・AB型)が多くなります。その分、B型的な柔軟性が発揮されやすい土壌があり、紹介した3名の運動家のように、非暴力や融合的な思想や行動を生み出すのではないかと思います。

以上、血液型から見たリーダーシップということで数回にわたって紹介してみました。
ある人物について分析すること自体が僭越なことでもありますし、ましてや事実が判明していない上で紹介していますので、いろいろご意見ご批判あろうかと思いますが、あくまでも筆者個人の見解としてお読みくださるようお願いいたします。

総論としていうなら、結局は、どの血液型もリーダーに相応しい要素を持っているということになります。そして過去のリーダーの失敗と成功に学びながら、未来の在り方を考える参考になれば何よりです。


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(関連ページ)

2020-12-27

血液型視点でリーダーシップを考えてみる(2)

 

世界各国のトップリーダー

世界各国のトップリーダーについて考えようと思ったはいいけれど、血液型が判明している人があまりいません。しかも国家に関わることとなると、真実がどこまで公表されているかも定かでなく、果たして考察などできるのやらと、書く前から気落ち気味。結局のところ、憶測や主観、疑問符が多くなりそうですが、それでも、"血液型とリーダー"という視点で、わずかでも参考になればと思います。

またもうひとつ重要なことを前置きさせていただくと、歴史の流れの中でその重荷を背負ったリーダーたちの中には、悪政を敷いたとか、悪者であったなど、強く批判される人物もおります。しかし血液型視点で見るときには、同じ人、あるいは同じ血液型特性でも、状況や場面によってプラスにもマイナスにも働くものであると捉えますので、そうした善悪の評価はなるべく行わないようにしています。

戦後の米国大統領の顔ぶれ

情報が少ない中で、米国の大統領についてはそれなりに予測できるデータがありますので、まずは、今まさに世界が注目している米国大統領について考えます。できれば建国の父とも呼ばれるジョージ・ワシントンや奴隷解放を行ったリンカーンに触れたいところですが、全く情報がないので残念です。以下は戦後の大統領となります。

(1950年以降)

  • 34代▶D・D・アイゼンハワー(O)※米国媒体による2次情報
  • 35代▶J・F・ケネディ(AB)※米国媒体による2次情報
  • 36代▶L・B・ジョンソン(A)※米国媒体による2次情報
  • 37代▶R・M・ニクソン(A?) ※米国媒体による2次情報。B型という情報もある。
  • 38代▶G・R・フォード(O)※ホワイトハウス確認済
  • 39代▶J・R・カーター(A Rh-)※ホワイトハウス確認済
  • 40代▶R・W・レーガン(O)※米国媒体による2次情報
  • 41代▶G・W・ブッシュ(A)※ネットによる2次情報
  • 42代▶W・J・クリントン(AB?)※ネットによる2次情報
  • 43代▶G・W・ブッシュ Jr(O?)※ネットによる2次情報
  • 44代▶B・H・オバマ(AB Rh-)※米国媒体による2次情報
  • 45代▶D・J・トランプ(A?)※ネットによる2次情報

米国大統領というのは、家族や経歴などを含めてあらゆる情報が収集拡散されるらしく、どこからともなく血液型情報も流出するようです。ただし、レーガン大統領までは能見正比古と研究員らが本国で情報入手したものですが、それ以後はほとんどがネット情報です。(※情報ソースを確認できなものについては"?"マークをつけてあります。)


AB型が少ない米国に、なぜAB型大統領が多いのか?

興味深いのは、米国はAB型が3~4%ほどしか居なというのに、3人もAB型の名前があがっていることです。O型が多い米国ゆえの現象だと予測しますが、米国人にとってAB型は、よほどスマートに見えるようです。O型からみるAB型というのは、その神秘性もあいまって知性溢れる人物に映ることがあり、その人の実態以上に評価されることが少なくありません。米国ではスピーチが巧いこともトップリーダーにおいて重要のようですが、そういう面でも、AB型のスマートな物腰が点を稼ぐのでしょう。

中でも、J・F・ケネディは、若くして衝撃的に暗殺された大統領なので、特別に印象深くなっているのかもしれません。黒人初の米大統領になったオバマもまた、世界的にも話題を呼び、長く人気と注目を集めてきました。もう一人、AB型(?)とされるのがクリントンですが、当初はやはり彼のイメージの良さが人気の高さだったと思われます。ただしクリントンは、女性問題でその評価をだいぶ下げてしまいました。

女性問題といえば、J・F・ケネディの女グセが悪かったのもよく知られていることです。AB型男性には真面目派とプレイボーイ派の2つのタイプがいると言ってきましたが、米国男性にもそれは当てはまるようです。しかし、ケネディにしてもクリントンにしても、女性問題が多少のイメージダウンにはなっても、それほど国民から嫌われなかったのは、O型国ならではの大らかさなのか、それともAB型の、それにも勝るイメージの良さなのか…その人気ぶりはやはり不思議なところです。


戦後の米国は、操りやすい大統領が安定政権を維持した?

そんなことを思案しつつ、思い至ったところがあります。AB型大統領というのは、もしかして最も利用されやすいかもしれないなと。

いくら大統領の権限が強いとはいえ、米国は法治国家であり民主国家です。その政権のあらゆる政策を大統領が独裁的に決定できるわけではありません。そうであるなら、もしその政権を動かしたいさまざまな”力”が存在するとしたら、国民に対して好感度の高いAB型は、好都合です。そしてAB型の性質とは、理性を優先し、それほど権力を行使したがらず、揺るぎない信念や力強いリーダーシップなどを、好んで発揮するタイプでもありません。そのAB型の合理性を納得させることさえできれば、AB型の決断をある方向に向かわせることはそれほど難しくないのです。

もしも米国の政権を、違う側面から動かそうとする"勢力”がいるとするなら、AB型大統領ほど都合の良いリーダーは居ないかもしれず、彼らにとって掘り出し物でも見つけたようなものかもしれません。オバマ大統領が、どのような決定においても周囲の意見を取り入れる合議制を好んでいたことはよく知られていました。一方でその彼の8年間を振り返り、「スピーチ以外に彼自身は何もやらなかった」とも評されています。

ただしケネディについて振り返ってみると、おなじAB型でも子どもの頃から随分マイペースな性分だったようで、平均的なAB型とは異なる性質を発揮していたように感じます。若くてスピーチが巧く、国民に絶大な人気がある点ではオバマと同じでしたが、周囲の意見の取り入れ方はオバマとは違っていたかもしれません。つまり、"彼ら"の意図を受け入れなかったために暗殺されてしまったのでは?と憶測してしまうのです。

陰謀論的な話になってしまいますが、しかし現在の大統領選を見ても明確になってきたように、第二次世界大戦以後、世界の覇権国となった米国のその権力中枢には、深い深い闇が存在していたのは間違いないようです。

Wikipediaには歴代米国大統領の顔ぶれがあります。初代大統領のジョージワシントンに始まって、第二次世界大戦時の1945年辺りまでの大統領たちと、それ以降の大統領たちを比較して眺めていると、血液型によらず、柔和でスマートなムードを与える人物たちが増えていると感じるのは、私の気のせいでしょうか。もちろん、時代の流れで国民がそれを求めたからという面もあるでしょうが。とはいえ結局のところ、大統領といっても、国民向けの、表面的な飾り物だったのでは…?少なくも、"背後に存在する勢力"にとってみれば、「そうあるべきだ」と考えていたのではないかと思えてきます。


アメリカを取り戻そうとする大統領は狙われる?

次にO型大統領に注目してみると、上記の中で最も人気が高かったのはレーガンでした。彼は元俳優だったこともあり、立ち居振る舞いには申し分がなく、やはりスピーチが得意でした。体が大きかったこともありますが、O型らしい大らかさや温かさを感じさせる人物でした。しかしレーガンもまた、運よく一命はとりとめたものの、暗殺の危機に合いました。レーガンはアメリカの伝統的な価値観を取り戻そうとする保守派として支持されましたが、彼が自分の考えに従って、アメリカ国民のための行動をとろうとしたために実行された暗殺計画だったと想像できます。


予測不能で大胆な行動をとる大統領は失脚する運命にある?

B型大統領がいないのは残念ですが、ニクソンがB型である可能性も捨てきれません。40年前の調査当時、B型とA型という2つの情報がありましたが、いずれも不確実な情報でした。ニクソンも国民に大へん人気のある大統領で、実績も評価されていたのですが、「ウォーターゲート事件」という謎の事件で退任に追い込まれました。彼が不正を行ったのは事実かもしれませんが、内容を見るとずいぶん無防備で脇の甘さがあったように感じます。彼がA型だとしたら、もう少し慎重に用心するのではないかという気がするのです。

ニクソンは、大胆な外交手腕が高く評価されていますが、そうした我流の大胆さはB型のリーダーの共通点でもあります。ことの是非は別として、ロッキード事件で糾弾された田中角栄とニクソンにはどこか重なる部分があり、B型の可能性を否めない気がしています。もしもニクソンがB型だとしたら、背後にいる勢力にとっては、その予測不能な行動を危険視するようになるのは想像に容易いことなのです。


そして「破滅型A」がアメリカを救うのか?

2016年、グローバリズムが拡大するそれまでの流れが変わるような事態がおこりました。多くの人たちが予想だにしなかった、ドナルド・トランプが大統領に選ばれたのでした。トランプ大統領は当初から、それまでに構築されてきたシステムに疑問を投げかけ、多くのことに挑戦的でした。そしてメディアのプロパガンダによって、既に周囲の流れに同調するのみになっていた米国の人々も、最初は「トランプは攻撃的で狂ってるのか?」と思っていたわけですが、トランプが真実を語り、有言実行の人であることに少しずつ気づいていくことになります。

血液型が予測されている12名の大統領のうち、ニクソンも一応数に入れるとA型は5名となり、米国全体のA型率と同程度になり、比率としても妥当な人数です。ただ面白いことに、ニクソンを除くA型大統領は、全員が1期のみで終わっているのです。米国におけるA型大統領というのは、地味すぎるせいで人気がないのか?つなぎのような役割りが多いのか?なぜか短命で終わることが多いようです。

ところが現在のトランプ大統領だけは、これまでのA型大統領の中でも異色な存在だといえます。いまのところトランプの血液型がA型であると確定することはできないのですが、以前書いたように分析していくと、A型の可能性が高いと考えています。

A型にもさまざまなタイプがいるとはいえ、平常時におけるA型の言動は、やはり協調性や秩序、習慣などを優先させることが多くなります。ところが平時ではない状態にあるとき、激しいまでの強い信念や大胆な行動で、物事を実現させてしまうA型が出現します。能見正比古はそんなA型を「破滅型のA」と、ユーモアを含めて表現しましたが、A型気質には、そのように開き直って最強なるパワーが潜んでおり、それを前面に押し出すタイプのA型が、少ないながらも存在するのです。

日本人を例にだすと極端に異色になってしまいますが、三島由紀夫の行動が分かりやすいのかもしれません。ただ三島由紀夫にしても、彼が作家や思想家でなく、政治家であったなら、もっと現実的な方法で、自分の目的を遂げようとしたのではないでしょうか。

トランプ大統領は、米国が危機的状況にあることを知ると、権力者たちの目に余る横暴や腐敗を一掃したいと立ち上がり、大統領を目指したのは間違いがないようです。普段は入手しづらい米国情報ですが、この選挙騒動のおかげで日本語翻訳された資料が増え、ドナルド・トランプについて多くを知る機会にもなりました。

彼は、今回の二期目の選挙戦も視野に入れながら、大統領として彼の大義や目的を成し遂げるために、長期的で且つ緻密な計画を持っていたということ。またそれは、鉄の信念であるということ。また彼は、人種や職業の差別をせず、全ての人間に思いやりがあり、非常に義理堅い人だということなど。マスメディアで報道されるそれとは真逆の、A型的ポジティブな要素が益々見えてきたのでした。

今日の時点でも、トランプ大統領は、まだ戦いの最中にいます。彼は今後、どのように大義を成していくのでしょうか。真実はいずれ表に出てくるとは思いますが、今後もじっくり見守っていきたいと思います。


ソ連崩壊~ロシア復興に至る指導者の顔ぶれ

一方、米国以外の国のトップリーダーについては、情報が少なすぎて予測すら難しいのが残念です。 その中で、わずかな情報ではありますが、旧ソ連崩壊に関わったゴルバチョフとエリツィンの血液型が判明しているので、旧ソ~ロシアについても少し触れておきたいです。

ソビエト連邦を成立させた指導者といえば、レーニンとスターリン。なぜ2人が共産革命に傾倒していったのか?それはその時代背景や彼らの置かれていた境遇などを考え合わせ、歴史の流れの中での、彼らの運命であったのかもしれないとも思えます。2人の血液型は分かっていません。

スターリンによる大粛清の後、ソ連の共産化はより進み、ますます閉鎖的、独裁的な秘密国家となっていきました。そして同時に軍備を強大化し、第二次世界大戦後は、アメリカ合衆国に対抗する超大国として世界に影響を与えるようになります。

今になって振り返ると、米ソ冷戦時代の世界が最も安定していたと考える学者たちも多いようです。しかし社会主義体制下のソ連経済は、理想のようには上手く循環せず、だんだん切迫してゆきます。そしてチェルノブイル原発事故をきっかけに、ソ連邦終焉への道を加速させることになるのでした。


ソビエト連邦最後の最高指導者はO型だった

その時、最高指導者となったのがミハイル・ゴルバチョフでした。ゴルバチョフの血液型はO型(※海外媒体による二次的情報)です。ゴルバチョフはペレストロイカを推進しながら、ゆっくりとソビエト体制の改革を進めようと考えていました。ゴルバチョフはレーガン(米国大統領)との核軍縮交渉など、世界に向けての融和的言動によってそれまでの恐怖政治によるソ連のネガティブなイメージを緩和させることに成功し、”ゴルビー”と呼ばれながら西側諸国からも親しまれるようになります。

O型は、個人的な関りでは個性重視で自己主張の強さが目立つことも多いのですが、社会的立場にある場合は案外融和的で集団の流れに乗っていこうとするきらいがあります。集団の力を本能的に理解しているO型は、その方が安全であると知っているからです。


変化を一気に進めた"壊し屋B"

しかし変化の流れは思ったよりも速かったようで、ゴルバチョフが権力者としての求心力を徐々に弱めていく中、クーデターを起こしたのがボリス・エリツィンでした。エリツィンの血液型はB型(※海外媒体による二次的情報)といわれています。

B型はその柔軟な思考で、新たな発想力や行動力ゆえに、既存のものを打ち破る力があると伝えてきましたが、もう少し乱暴な言い方をすれば、つまりそれは「壊し屋」でもあります。日本の政治家、小沢一郎(B型)もまた、政界の中でそのように呼ばれていることは知られていることでしょう。

O型のゴルバチョフが、まあまあと周囲と内部をなだめながら改革の道筋を模索する中、そのまどろこしさをぶち壊したのがB型のエリツィンだったということになります。血液型的にいうなら、エリツィンは見事にその性分に見合った役割を果たしたことになります。日本の幕末、一種のクーデターともいわれる王政復古の大号令は、大久保利通(O型)と西郷隆盛(B型)が中心に起こしたものでした。時代の大変化が起きるとき、B型の活躍の場は増えるのかもしれません。

しかし、そのように一気に転換させた体制の崩壊後は、決してスムーズとはいえず、70年に及ぶ社会主義体制下で衰退しきっていた経済状況を改善し、新たにロシア連邦として民主的国家体制を整えるのは、容易いことではありませんでした。血液型的視点でいわせてもらうなら、こうした状況下での立て直しにB型指導者が指揮をとるのは、少し難しいかもしれません。組織づくりやシステムづくりは、B型の仕事ではないのです。


壊した後の後始末はA型の役目?

その後、混迷するロシアの状況を改善に向かわせたのはウラジーミル・プーチンでした。プーチンの血液型は分かっていませんが、ここまでの流れの中で血液型セオリーを当てはめるなら、A型の可能性が高いと予測しています。プーチンが最初に行ったのは、行政システムを整え、国の基盤を安定させることでした。それはA型が最も得意とする仕事でもあります。また財閥解体の際には徹底した取締りを行うなど、強い姿勢で解決を図りました。こうした、決定したことに妥協を許さない言動などを見ても、プーチンの手腕には、しばしばA型色が垣間見えるのです。

プーチンA型説は、今のところ私の予測ですが、もしもそうであるとすれば、ソ連崩壊からロシア復興に向かう激動の時代というのは、血液型セオリーどおりに国のリーダーが引き継がれていったことになるのです。

・民意の集結・まとめ役→O型ゴルバチョフ

・クーデター(壊し屋役)→B型エリツィン

・新たな組織づくり・立て直し役→A型?プーチン


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補足(その他の国々のトップリーダー)

いずれも過去の人物になりますが、血液型情報がある国のトップリーダーたちを参考までに記載しておきます。(情報元を確認できない場合"?"マークをつけています。)

(フランス)
第18代大統領 シャルル・ド・ゴール(O型)※フランス人読者による情報
第21代大統領 フランソワ・ミッテラン(B型)※フランス人読者による情報

(イギリス)
第71代首相 マーガレット・サッチャー(A型?)※ネット上の情報

(ドイツ)
独裁政権時・総督 アドルフ・ヒトラー(A型)※歴史的文献による情報

(中華人民共和国)
第1代国家主席 毛沢東(O型?)※ネット上の情報
第7代国家主席 習近平(B型?)※ネット上の情報

(北朝鮮)
第2代最高指導者 金正日(A型)※韓国人記者のインタビューで本人が回答

(韓国)
※韓国の大統領については判明している人が多いのですが、現在資料が手元にないので後日入手すれば加筆します。現在の文在寅大統領についてはB型という情報があります。

ネット上には他の人物の情報もあると思われますが、以上に留めておきます。

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(関連ページ)

2020-12-21

血液型視点でリーダーシップを考えてみる(1)


リーダーの資質とは


前回の記事で米国大統領選挙のゆくえを追いながらトランプ大統領について紹介したのですが、世界が今、大変動のただ中に突入していることは間違いありません。過去の歴史を見ても、時代が大きく変化する時には必ずや人々を牽引する人物が現れました。すると今のような時期には、どのようなリーダーシップが求められるのでしょうか。一度考察しておこうと思います。

よく取材などで、「何型がリーダーに向いているのですか?」と聞かれます。
けれどABO血液型は、あくまでも素材的な要素です。その性格はもとよりリーダー性を発揮するかどうかも、いかようにも料理されることを覚えておいてください。ですからどの血液型にも、リーダー性を発揮する人はいるということになります。

一旦整理するために、各タイプの基本気質を考慮しながら、それぞれのリーダー資質となり得る特徴をまとめてみます。

■各タイプの基本気質(主に社会的言動に関係ある部分をあげています。) 

Oタイプ  

生存意欲が旺盛でパワーに溢れる。目的を達成する意欲が強い。シンプルで明確な考え方を好む。|家族や仲間を大切にする。自己主張が強く、自己表現が上手。現実的な行動をする。重点主義。 

Aタイプ

規律正しいことを好む。|ルールを守る。|感情は控え目に表現する。|耐久力があり、コツコツ努力する。|常に完全であることを目指す。|行動と思考は慎重。|チームワークが得意。|信念や筋を通す。

 Bタイプ 

自分のリズムで自由に行動する。|行動や思考に柔軟性がある。|他人や物事に対して、差別(区別)する意識が少ない。|興味のあることのみに集中する。|アイディアに溢れる。|創造することを好む。|思考が楽観的。

ABタイプ 

合理的な行動と思考。|多面的、多角的な思考性。|執着心、野心が薄い。|分析力に優れる。|社会に奉仕する精神が強い。|調和性、デザインが得意。|正義感が強い。


次にこれまでの観察や調査などから、各タイプのリーダー的特徴を以下のようにまとめました。

■各タイプのリーダーシップに関連する特徴傾向

 

1.組織力

2.人事

3.決断力・判断基準

4.社会への適応性

O型

自分を頂点(ボス)に、ピラミッド式の命令系統を好む。派閥づくり。

家族的な団結力。好ましい部下、あるいは能力のある部下を重用する。

現実に即した判断。直感的な判断。利益と損失を計算することが得意。

勝負することを好む。野心がある。常に一番を目指す。

A型

緻密な組織編成が得意。ルールや秩序を重視する。

部下を細かく観察する。最適な場所に最適な人材を使う。

周囲の総意を得る。慎重に判断。決断したことを確実に実行する。

チームワークを重視する。防衛する力が強い。

B型

自由で機動性があることを好む。

上下関係や階級にこだわらない。部下とのフリートークを好む。

自分のアイディアに自信。理想よりも客観性、科学性、実用性を重視する。

チームワークより独創性を重視する。

AB

民主的。合議制を好む。

常に公平、公正、平等の姿勢。

多様に意見や情報を集めて合理的な分析をする。

社会奉仕の意欲が高い。

これらを眺めて、自分の周囲のリーダーたちと合致するイメージはあるでしょうか。参考のため日本における著名なトップリーダーも幾人かあげてみます。(ここでは各人の実績評価というよりトップに立った人の一例です。過去の人物が多いことをご了承ください。)


O型    吉田茂(首相)|池田隼人(首相)|中曽根康弘(首相)
※派閥政治が盛んだった頃の政界は、「派閥のボス」ということでO型が非常に目立ちました。

A型    佐藤栄作(首相)|小泉純一郎(首相)|松下幸之助(財界)|本田宗一郎(財界)
※経営者として尊敬されるトップリーダーが目立ちます。

B型    西郷隆盛(軍人、政界)|田中角栄(首相)|安倍晋三(首相)
西郷さんは半ば神格化されていますが、どの顔ぶれも気さくな雰囲気をかもし出しています。政治家としての評価とは別に皆人気者です。

AB型    橋本龍太郎(首相)|稲盛和夫(財界)|石原慎太郎(都知事)
※一見、共通点が見えてこないですね。掘り下げれば合理性などの共通性があると思われます。

日本ではプロ野球監督がリーダーのお手本にされることが多いですが、スポーツ界は性格気質が率直に表れて分かりやすいのです。過去の人気・名監督を紹介してみましょう。

O型    王貞治|落合博満|森晶|星野仙一
※"太っ腹"といった安心感のある人が多いです。そしてやはり勝負師ですね。

A型    川上哲司|原辰徳|仰木彬|広岡達朗
※”厳しい”イメージの人(川上、広岡)と兄貴タイプ(原、仰木)に分かれますね。

B型    野村克也|長嶋茂雄|山本浩二
※野村さんは誰もが認める知将ですね。長嶋さん山本さんは、とにかく人気がありました。

AB型    大沢啓二|鶴岡一人
※AB型名監督は少ないです。鶴岡さんは1940年代の人物ですが、プロ野球史上最多勝監督であり、野球界の元祖ドンのような存在なので列記しました。2人とも”スマートなAB”の一般的イメージではなく、豪快な親分肌イメージを前面に出したタイプです。

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要はやはり、実績と信頼


これまでも、一般的なリーダーシップ論については様々な方が分析しているでしょうから、深いところは著名なそれらを参考にしていただきたいところです。ただ血液型に関係なく、リーダー資質=「実績+信頼」というキーワードは、基本的条件になると思われます。

そして血液型視点で見たときには、その実績段階においては、各タイプが特徴的に持っている能力を充分効果的に発揮していること。それぞれのタイプの持ち味を、より色濃く出している人が多いという気がします。それは自然に醸し出されるものでもありますが、ある程度、長所短所も含めて自己表現を素直にできる人の方が、人々が信頼するというところがあるのではないでしょうか。

O型リーダーの特徴とは

人々を惹きつけるリーダーとして、人間味や温かさを最も感じさせるのがO型です。また、自分の感情や考えを率直に表現できるO型は、それがたとえ短所であれ、周囲の人に分かりやすく、好感を与えます。O型リーダーは、仲間として一旦認めれば、多少の失敗は大目に見て、よく面倒を見ます。O型リーダーの強さは、その集団の結集力を高めることにあるともいえます。またO型は、人の能力を引き出すことも上手です。逆にいえば、O型リーダーに対しては実質的な能力(役に立つということ)を示していくことが大切です。ただしO型は、「力」に対して敏感過ぎるところがあり、自己主張が強いように見えて、自分よりもっと強い「力」を感じた時には、その「力」に屈服したり、簡単になびいたりする面も持っており、それはリーダーになったO型でもあり得ることです。勝負師的な直感の鋭さはO型の大いなる強みです。それはスポーツなどの分野でより活かされることでしょう。

A型リーダーの特徴とは

A型の強みは、何といってもその緻密さといえます。そのリーダーの突出した能力というよりも、人事や組織力などの緻密な戦略が際立っていることが多くなります。また、己の信念や理念に対して一貫して筋を通す言動が、リーダーとしての頼もしさを感じさせます。通常A型は、組織での秩序を優先に考え、周囲に合わせて行動や判断を決めることが多くなりますが、それはつまり、より多くの人々の総意を得ることが重要であることを認識しているからでもあるのです。またA型は、物事を具体的に実現させる能力も、どの血液型より高いのです。石橋を叩いて渡らない慎重さがあるので、行動力がないと思われがちですが、「これでいける」と思い切れば、即座に実行していきます。A型が動いた時には、既に道筋が整っているともいえます。A型によく見られる難点は、筋を通すあまり頑固になり過ぎるところです。この部分を克服したA型リーダーは、非常に大きなことを成し遂げる力が備わります。

B型リーダーの特徴とは

B型リーダーは、まずその人物の持つ抜きんでた能力があります。能力といってもさまざまで、それは技術であったり、知識であったり、話術であったり…。いずれにしてもそのB型が、その分野において、尋常ではないほどの強い(オタク的な)関心を持っていることが重要かもしれません。それが周囲によって評価され始めると、スター級の人気的存在となっていきます。人気の秘密は、その抜きんでた能力に加え、人を差別しない気さくさ、飾り気のない振る舞いなど、B型の特徴的な人柄にあります。またB型は、その柔軟な思考と行動力をいかんなく発揮するのが強みですが、一方で、複雑な現代社会では隙が多くなり、簡単に陥れられる可能性もあります。周囲に緻密なA型や信頼できるO型を配置することは、B型リーダーが成功するための必須条件になるでしょう。

AB型リーダーの特徴とは

AB型はその性質からして、リーダーとしての力強さにはやや不足するところがあります。そもそも、リーダーになろうとする野心が薄いのです。ただ、その素直に生じる社会的正義感や、分析的知力によって、リーダーに押し上げられることがよくあります。またAB型のスマートでクールなイメージが、人々の人気を予想以上に集めることもしばしばあります。AB型リーダーが注意しなければならないことは、自分のより身近な組織力を堅固にすることです。AB型は公平すぎるあまり、側近に対しても容赦ない対応で離反を招くことがあるからです。いずれにしてもAB型が、優れたバランス感覚を持ち、民主的合議制や公平さを求める点では一番で、それはある意味、未来の社会において、理想的リーダー像になる可能性を秘めているともいえます。


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(関連ページ)

2020-09-15

改めて安倍劇場の人間模様を血液型的に総括してみる

 安倍晋三を取り巻く人間関係を血液型相関図で読み解く


この度、長期政権に終わりを告げた安倍政権。大きな成果をあげたこともありましたが、成し遂げられなかったこともありました。では振り返って、何が長期安定政権に繋がったのか、どこに不足があったのか、あくまで血液型を通した人間関係やチームワークを眺め、考えてみたいと思います。

血液型で人間関係をみるときには、能見正比古の発見した「リード=おもり関係」を軸にします。



上の図が「リード=おもり関係の図」です。この図について簡単に説明します。4つの血液型は、お互いがある方向に関係し合います。それを図に表すと上記のような円と矢印を描くことができます。
  • 矢印は、向かう側に対してある種の働きかけが自然と行われていくのを示します。これを"おもりする"と表現していますが、「フォローする」「ケアする」というような意味合いと考えてください。おもりする側は、相手の言動が読み取りやすくなります。(A→O,O→B,B→AB,AB→A)
  • 逆に、矢印の反対側にいる場合、相手からおもり(フォロー)されながら行動面でリードをしていくような形になります。(例:O型はA型にフォローされながら行動ではリードし、お互いがひとつの方向に動きやすくなる)
  • 対面する血液型同士は、対照的な関係性になります。自分とは反対の性質を持っています。この関係では「リード=おもり」関係はあまり働かず、触発し合っていく関係となります。
  • 同じ血液型同士では、理解しやすいという点で協同しやすくなります。ただし似ているからこその反発も生じます。
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B型の安倍さんは、どのような人(血液型)たちと影響し合っていたのでしょうか。安倍政権下において、安倍さんの近くで関わってきたと思われる人々を挙げながら見ていきたいと思います。

安倍さんの育てた女性議員はB型ばかり?

まず、安倍さんは細田派というグループに属しています。
細田派からは女性議員の入閣も目立ちましたが、名前をあげてみるとB型ばかりが並びました。そしていずれの女性議員も、安倍さんは積極的に応援してきました。

稲田朋美(AB型)
橋本聖子(B型)
丸川珠代(B型)
杉田水脈(B型)

派閥では思想や政策などを一致させていかなければなりません。後輩にそれらを伝授していく場合、やはり同じB型同士の方が思考性の点でも共感しやすく、師弟関係を築きやすいのでしょう。かつてB型田中角栄さんも、B型後輩を多く育てました。また稲田さんはAB型ですが、AB型とB型は、行動面では協同しずらいところもありますが、考え方の点では一致することが多くなります。第一次安倍政権辞任後の5年間、安倍さんは多くの勉強会を行っていたそうですが、稲田さんはそうした勉強会を主導し、熱心に進めていたと思われます。「B→AB⇒」の関係が上手く働いていたのではないでしょうか。

一方、細田派における安倍さんの先輩たちには元総理大臣の名が連なります。2人とも引退していますが、少なからず影響があったということであげておきました。
森喜朗(O型)
小泉純一郎(A型)

安倍さんが信頼する政策仲間はA型ばかり?

安倍さんが、政策的にも心情的にも、同志的に親くしてきた関係には、不思議とA型が目立ちます。
麻生太郎(A型)
(故)中川昭一(A型)

A型とB型は、基質的には対極にあり、通りいっぺんの付き合いでは衝突しやすいのですが、政治のような闘争の激しい世界において、腹を割った真の友情が築かれると、お互い義理堅く人情に厚く、決して裏切らない相手となり得ます。A型とB型は、大義によって信条が一致すると、互いの異なる面より、むしろ双方の力を政策に活かすべく、より建設的な関係に発展するのです。

安倍政権が末期に近づき次期総理がささやかれる頃、一部のメディアは麻生さんがどこかで裏切るのではと、意地の悪い質問をしたことがありましたが、麻生さんは、「私が安倍総理を裏切ることは絶対ない」と、きっぱりと否定しました。また、麻生さんと共に親しかった中川昭一さんが亡くなられたことは、安倍さんにとって大きなショックだったろうと想像します。中川さんの死で、安倍+麻生の結束と政策実現の思いは、より一層強まったことでしょう。(見方を変えれば、中川さんの死が無駄にはならなかったということですね)

また、安倍さんや麻生さんとは派閥も異なりあまり表には出てきませんが、安倍さんの政策を応援し選挙では常に奔走してくれる力強い味方がいたとのこと。こうしたタイプのA型はとても頼りになるのです。
山口泰明(A型)


安倍さんを勢いづけたのはやはりO型だった!

また、安倍さん中川さんらは、拉致問題に積極的に取り組んでいましたが、それがきっかけとなって菅義偉(O型)(14日の投票で首相に決定しました)も仲間に加わりました。

第二次安倍政権を盛り立てたのは、これらの仲間たち、麻生さんと菅さんです。菅さんは、安倍さんに総理に再度挑戦するよう、何時間もかけて説得したといいます。A型とB型だけではどうしてもパワー不足ですが、O型が加わったことで活力が生まれ、より現実的に進むことになりました。それにB型は、案外自己主張は苦手だし、当時は前回の辞め方をずいぶん気にしていたという安倍さん。O型の菅さんが上手におだてたことで、ようやく気分が乗り出し、安倍さんのおしりに火をつけることになったのでしょう。話によりますと、「安倍さんは楽天家で普段はのんびりしている。ところが追い込まれて馬力を出すタイプ」だそうです。とてもB型らしいですね。

B型の気分を上げるのは、絶対的にO型が得意です。安倍さんの奥様、昭恵夫人もO型ですが、昭恵夫人はO型らしく、大らかでとても開放的な女性だと聞いています。B型安倍さんにとって、実に助けになる存在に違いありません。モリカケ問題の際も、他の血液型夫人だったら対処不能になってもおかしくないところ、昭恵夫人はその大らかさで乗り切った感があります。違う見方をすれば、大ざっぱなO型ゆえに巻き込まれてしまうことが多いかかもしれません。もしも慎重なA型夫人だったら、こんなことは起こらない可能性が高いのです。しかし総理大臣のような重圧を抱えるB型夫にしてみると、ミステイクは起こさないけど気分の乗らない妻より、おっちょこちょいだけど気分を大いに乗せてくれる妻の方が、よほどありがたい存在となるのです。

B型の敵はB型!?

第二次安倍政権以降、政権内で注目されていた主な人物をあげてみます。この度の安倍総理辞任、総理総裁選における主要人物に、2人のB型がいました。

二階俊博(B型)
現在の闇将軍とも囁かれる二階幹事長。幹事長とは選挙を牛耳ることとなり、議員たちにとっては政治生命を握られる大へん重要な存在です。そして実際、その経験値と政治力の点でも二階さんの力は大へん大きいのだとか。ところが安倍さんの政策と二階さんのそれは同じ自民党内であっても一致しているとは言えません。敵ではありませんが味方ともいえない、その微妙なバランスを調整することに、安倍さんは細かく配慮したと思われます。今回の辞任においても、それを決意した後、真っ先に知らせに行った先は、麻生さんや菅さんではなく、二階さんだったということです。まずは二階さんを立てて抑えなければ…ということですかね。日本の政治の世界って任侠の世界と同じなんですね。

石破茂(B型)
石破さんは、党を離脱したり入ったりなど、TVニュースが取り上げやすい言動が多いせいか、国民の知名度はあるでしょう。ところが、まさにB型的といえる非常にマイペースな性質がわざわいして、他の議員たちと協同できないという難点があります。実際に話してみると、柔軟性もありユニークなアイディアもあり、この変化の時にはいいのかも?と思わせる一面もあるのだそうで、ところが協調してくれるならその斬新さを活かせるものの、そうでなければ無謀となって何もかもブチ壊される恐れが…。安倍さんにとっては、決して侮れない存在でした。今回の総裁選挙においてもいろいろな力が錯綜し、そして議員票を集められずに3位という結果で、大敗北となってしまいました。

またここで、政党として対峙する野党にも目を向けてみます。

小沢一郎(B型)
小沢さんは、野党側の闇将軍と言われていますね。現在闇将軍と言われている小沢さんと二階さん、いずれも田中角栄の子分でもありました。みんなB型ですね。また、小沢さんの別のあだ名は「壊し屋」です。確かにB型は、世の中の凝り固まった枠を壊す役割を担いますが、果たして小沢さんの壊し方が良かったかどうかは、後世になってみなければ分からないところです。

枝野幸男(B型)
枝野さんは、野党第一党とされる立憲民主党の党首です。ことごとく、常に安倍政権と反対の思想、反対の政策を唱えてきました。

敵対する人物に、こんなにB型が居たとは驚きです。同じB型同士は、興味関心ごとが同じである場合、スムーズに共感し合うのは言うまでもありません。ところがそのポイントが一致しないとき、B型同士は全くかみ合わなくなるということは案外多いのです。政治の世界は「思想や信条の一致」という根本的な共感が必要となるわけで、基質は同じでも異なる方向を向いていたなら、交わることはないということでしょうか。磁石の同極が引き合わないのと似ているのかもしれません。

安倍さんが無意識だけどつい気になってしまうAB型?

安倍さんの任期が迫る頃から、次期総理についてはさまざまな憶測が飛び交いました。現在既に、菅さんが大勝して決定していますが、これまで名前が挙がっていた人物を、一応振り返ってみます。

岸田文雄(AB型)
安倍さんが最も押していた人物といわれています。今回の総裁選挙では、辛うじて2位となりましたが、なぜこんなに人気がないのか?それなのになぜ安倍さんは評価するのか?言論界からはずいぶん不思議がられていたようです。

岸田さんは名門派閥といわれる宏池会の代表です。この宏池会を盛り立てねばならない政治的な理由かあるのかもしれませんが、それは分かりかねます。また、岸田さんの基盤は広島県で、安倍さんは山口県。昔で言えば長州藩という、郷土的な親近感が、もしかするとあるのかもしれません。

そうしたことは別にして、血液型的な人間関係だけに焦点をあてます。「リード=おもり図」にあるように、B型とAB型ではB型がAB型をおもりする形になります。本来B型はマイペースで自主独立を良しとする考えなので、誰かをフォローして盛り立てたいという感性は薄くなります。ところが、この"おもり関係"というのは不思議な働きをし、B型であろうとそれには抗えず、なぜかAB型のことが気になってしまうという現象が起こるのです。だから安倍さんが岸田さんに「ぜひ頑張ってよ」と期待したのは分かる気がするのです。前出した稲田朋美(AB型)に対しても、似たような感覚がありそうです。

また実際、B型とAB型は考え方や話がよく通じ合います。双方が日本において少数派で、その点での共感しやすさもあるでしょうし、"B型族"同士という、B型的な感性や価値観を共鳴し合えるということもあります。B型とAB型は、日常で他の血液型と関わる時、何らかの異端児意識を持つことがしばしばあります。社会人になるにつれ多少なりともそれを馴染ませていくのですが、B型とAB型で会話するときは、そういう遠慮や配慮が必要なくなります。つまり、何を話しても通じ合う、気のおけない楽しい相手となるのです。

安倍さんは岸田さんを誘ってよく会食をしていたと言われていて、そんな事実が「安倍総理はやはり岸田を推したいに違いない」と、ウワサを増幅させたのかもしれません。しかし血液型的に見れば、安倍さんは岸田さんと話すのが純粋に楽しかったのではないかと想像します。力関係とか相手の意図や言葉の裏側とか、AB型と話す時はあまり考えなくて済むはず。またAB型は自己主張、自己表現は苦手ですが、思想や政策は柔軟で洗練されていることも多く、安倍さんが岸田さんに、何らかの期待を持つところもあるのでしょう。

その他には、次のような名前があがっていました。今後はO型菅政権のもとで、どのように育っていくのでしょうか。安倍政権下とは異なる進化の可能性もありますね。
河野太郎(O型)
茂木敏充(O型)
加藤勝信(A型)
西村康稔(B型)
小泉進次郎(AB型)

A型女性議員には嫌われちゃったね

また、B型と対照的な関係にあるA型は、やはり良い関係ばかりではありません。B型としては気配り上手な安倍さんでしたが、意思を通じ合わせることが難しい野党においてはA型がより強く反発していたのも見えてきます。特に女性議員が目立ったのですが、その理由は定かではありません。以下はさまざまな疑惑問題を掲げて発言していた野党女性陣の顔ぶれとなります。

蓮舫(A型)
森ゆうこ(A型)
福島瑞穂(A型)
石垣のりこ(O型)
辻本清美(B型)


まとめ

ここまで見てきたことを図にまとめてみます。


それぞれの関係性が、血液型を通してより鮮明に見えてきます。これらの顔ぶれは、安倍政権というひとつの舞台を演じた役者たちです。この舞台では、どの役者も必要な役割があったのかもしれません。

安倍政権に対する評価はさまざまですが、政策実現には結局のところ、民意が揃ってこないと難しいということがあります。日本の場合は特にそれが強いので、もし日本をもっと良くしたいなら、メディアに左右されずに国民ひとりひとりが自分の考えを認識することも大切だと、現在までを振り返りながら感じています。

そんな点も踏まえて思うところは、B型安倍さん率いる安倍政権は、PR戦略があまり得意ではなかったということです。国民が知る以上に、この8年間で安倍政権が成果をあげたことも多かったのですが、残念ながらあまり伝わってこなかった面もあります。特に後半は、反対派の役者たちに舞台を占拠されてしまった感さえあります。B型の人は、ユニークな存在でその能力を発揮することが多いので、目立ちたがり屋だと思われがちですが、本質的には表現力に長けている方ではありません。特に政治の場合は、より意識的なPR力が必要であり、それにはO型が、次いでA型の方が、ずっと巧いのです。

長期政権になってややパワー不足になっていたとしたら、O型の力がもう少し必要だったと考えられます。この図をみるかぎり、昭恵夫人は別にしてO型力を発揮していたのは菅さんひとりかもしれません。O型パワーが少ないと集団の活気や勢いが乏しくなるのです。最近ようやく茂木外務大臣や河野防衛大臣がO型的パワーを発揮するようになったようで、今後の活躍に期待するところですね。

また、安倍さんの不足不満をひとつ挙げるなら、「後継者を育てなかったことだ」という人もいます。それは血液型的に見ても納得できるのですが、そもそもB型は、部下を育てることが上手とはいえません。特に仕事師タイプのB型は、アレもコレも、自分でやってしまうからです。仕事を分配したくないと思っているわけではなく、そうした意識が希薄なため、自分がやるべき仕事と任せる仕事の線引きが不得意なのでしょう。これまでも「安倍の後が居ない」「他に居ないから安倍しかない」など、後継者不在が言われてきました。もっと先の将来、目をかけたB型女性議員たちが図らずも育っていく可能性はありますが、意識的に「繋いでいく」のは、B型は得意とはいえないでしょう。


いかがでしょうか。このように見ていくことは、人間関係やチームワークを考える上で、客観的な視点を与えてくれます。安倍政権を例にさせていただきましたが、自分の周囲にも置き換えて、「リード=おもり関係」をひとつの参考にしていただければと思います。





2020-08-29

やっと解放されたB型安倍総理にお疲れ様

大へんお疲れさまでした!


昨日(8月28日)、安倍首相が辞任を表明されました。

数日前からその噂はあったものの、ご本人の体調のこととなれば誰にも事実を推し測ることはできず、むしろ「それはあり得ない」と否定する見解が多かったのですが、見事にあっさりくつがえされ、多くの国民が衝撃を受けることになりました。

特に、安倍総理や安倍政権を支持してきた人たちにとっては、「それはあり得ない」というより「それはあってはならない」という、希望的観測だったのかもしれません。

現状をみれば、そう思いたいのは無理もないことで、任期満了を残り一年に控え、オリンピック開催、拉致問題、憲法改正などの重要課題を残しているのに加え、コロナ終息への筋道と経済復活、緊迫する米中関係、強まる尖閣諸島の懸念、朝鮮半島の迷走、などなど、今年に入って日本を取り巻く環境は、益々不安定になるばかりです。

安倍支持者たちにしてみれば、「あと一年、政治生命をかけて一気に頑張れ!」という気持ちだったろうし、中には「いっそのこと4期やっちゃってもいいんじゃないの?」という声さえ上がっていたのですから。

普段、右だ左だの政治思想的なことを深く考えない私ですが、そんな私でも、さすがに近頃の諸問題には目が離せないところがあり、ここは何とか安倍総理に乗り切ってもらいたいと思っていたわけで、このニュースにはやはり驚き、「するとこの先、日本は…?」と、一抹の不安さえ、かすかに頭をよぎりました。しかし、そのあと始まった総理の記者会見を拝見しているうちに、残念な思いの一方で、「ああこれで、やっと解放されるんですね。本当にお疲れ様でした」というエールを送りたいような、一種、清々しい気分を、その様子から感じたのでした。

解放されてこそB型の本領発揮

安倍首相はB型です。

総理大臣というものは、それこそ不自由極まりない職務。発言も行動も、人間関係も、慎重に慎重を重ねなければならず、本来が、自由をこよなく愛するB型としては、人一倍ストレスが大きかったに違いありません。持病の潰瘍性大腸炎は、ストレスが最も悪化させる要因になるだろうと想像できるし、それを7年間もの長期政権の中でこらえてきたわけですから、このタイミングで思い切って解放されてもいいのじゃないかと、そんな風に思ったのです。

安倍晋三という方は、B型には珍しいくらい、実直、真面目な政治家のように思います。誤解のないように補足すれば、B型が真面目でないということではありません。しかしやはりその本質からすれば、ルールや秩序、常識などの枠組みから逸脱した柔軟性が大きな特徴であり、だからこそB型の良さが発揮されるのであって、多少の脱線には目をつぶって、凝り固まったものに変化を与え、解放させる役目がB型にはあるのです。

そうであるなら、総理という縛りの大きい立場を離れ、今後は一議員として政治活動をする方が、安倍晋三の本領を発揮できる可能性が高くなるのではないかと思うのです。実際、安倍総理は国内よりも海外での評価の方が格段に高く、「Abeは、世界歴代政治家リーダーの中でも超一流だ」と言われているのです。国内のさまざまなしがらみや圧力に対応するより、外へ出向いた方が力を発揮できるということなのかもしれません。

ホントはみんな、安倍総理が大好き?

それにしても、なぜ安倍総理は、野党やメディアから、そんなに批判を受けてきたのだろう…。ふと、考えてしまいます。そもそも彼らというのは、批判するのがその性質なのかもしれませんが、客観的に眺めると、「安倍おろし」が高じて「安倍イジメ」とも思えるくらいでした。長期政権になるにつれ、それは致し方ないことなのでしょうか。とにかく、野党勢力は何とか安倍を引きずり下ろしたいわけですが、安倍総理が案外、品行方正で、尻尾がなかなかつかめない。しかも思ったよりしぶとい。それで無理矢理いろんな案件を探し出してきたような感があります。

しかし、よくよく観察していると、もしかして、み~んな実は、安倍総理が大好きなんじゃないのかな?なんて、そんな気がしてくるのは私だけでしょうか。「好きだけど、やっぱり嫌い」みたいな、矛盾するけれど、それが人間の深層心理とも言えるのですから。

今、世界も日本も、大きく変わろうとしているのです。今回のコロナ騒動でも明らかになったように、こんなふうに世界が同時に騒めき動いたのは、第二次世界大戦以来ではないかと思います。変化の予兆は、既に数十年前から起こっていたわけですが、コロナ騒動は、その大変化を促すきっかけであるように感じます。そんなユニークな時代に立ったのが、安倍晋三であり、ドナルド・トランプであり、あるいは習近平であり、と、現在、世界各国のリーダーたちが、それぞれ修羅場をふんでいるのです。大変化は、決してすんなりとは進まないはず。人間も社会も、変わりたくない保守保身の不安感情と、変わって進化拡大したい期待感情との両方が、せめぎ合っているのです。

日本が変化する時には、おそらくB型的な、なにか起爆剤のようなものが必ず必要になると思われます。日本のようなA型的秩序正しい国民性においては、B型の変化を促進するパワーが不可欠になるからです。かと言って、明治維新の頃のように派手な改革はできないわけで、穏やかに収めつつ、時間をかけながら変化に対応するしかないのだとすれば、慎重さを身につけたB型安倍総理は、この時に適任だったといえそうです。政治家一族という環境と、そして第一次政権での失敗。それらの経験で政界の複雑さを知り尽くし、一方ではB型的な楽天性や柔軟性というその性質で、周囲の重圧を回避しながらも変化に対応していくという、なかなか尋常ではない役割を担ってきたのではと、今になれば、そう思えるのです。

時代の流れで出るべくして出たのが安倍総理だとするなら、誰もが、「変わりたくないけど変わりたい」という、期待と不安に揺れ動く矛先を、安倍総理に一心に向けてしまったのかもしれません。B型には、何かそんな、得体のしれぬ可能性のようなものを、人々に感じさせるオーラがあるのです。そんなふうに考えると、つまるところ、支持者も批判者も、みんな結局、いろんな意味で安倍総理が大好きなんじゃないのかな、と思ったのです。

なぜかお腹が弱いB型

とにもかくにも、重圧任務から解放された暁には、潰瘍性大腸炎というやっかいな病気から、少しでも早く回復されて、今後は総理大臣とは違う立場から、日本のためにやり残したことを思う存分やっていただければと思います。

ところで安倍総理、この難病と50年あまりも付き合ってきたとのことですが、悪化した時の症状を聞くと、とてもじゃないけど長時間の国会などの激務には耐えられないと想像できます。さすが「病気に強いB型、病気と共存できるB型」と、言わざるを得ません。

この病気に関するデータはありませんので安易なことはいえませんが、少しだけ言及しておきたいことがあります。これまでの我々の観察によるところでは、「どうもB型はお腹を壊しやすい…」という現象が、あるという事実です。感染免疫学の藤田絋一郎先生も、「B型はなぜかお腹が痛い…」という本の中で次のように触れていました。

B型血液型物質を持つ細菌には、サルモネラ菌や大腸菌がありますが、いずれも私たちの身近にいる細菌で、腹痛を引き起こすものですね。B型が他の血液型に比べてこれらの菌に感染しやすいということは、残念なことですが科学的に実証されています。(引用:「B型はなぜかお腹が痛い…」藤田絋一郎著/三五館)

ただし潰瘍性大腸炎の場合、一般の細菌感染とは区別されるものだとし、原因ははっきり分かっていないとのことですから、単純にB型と結びつけたいわけではありません。ですが、B型が、どこか腸内細菌と不調和を起こしやすい傾向が、少なからずあるやもしれない、ということは示唆しておいていいかと思います。病気と血液型の関係が、もっと研究されることで、より適切な薬の開発が可能になるかもしれないですよね。

「美しい国、日本」を夢見て

私のしごく個人的なことですが、私が安倍総理から影響を受けた言葉があります。それは最初の政権でかかげた「美しい国、日本」というスローガンです。彼は、日本は美しい国であり、その日本の美しさを取り戻したいのだと発言しました。それを聞いた時、もちろん言いたいことが分らなくはなかったけれど、では、「日本の美しさとは、いったい何だろうか?」四季の豊かなこの日本の景色や風土を言うのだろうか?それとも、日本人らしい心を言うのだろうか?ぼんやりとはイメージできても、これこそがという核になるものが今ひとつ見いだせず、私の中でモヤモヤとした気持ちだけが残ったのでした。

戦後の教育によって、日本の誇りや日本人らしさは失われたと言われていますが、まさに戦後生まれの私にとっては、"日本の美しさ"などは過去のおとぎ話にも似た感があったのかもしれません。しかしそれからというもの、私の頭の片隅からその言葉が離れることはなかったように思います。安倍総理の言葉は、私が日本という国や日本人というものを、改めて見つめ直すきっかけとなったのでした。

それから14年あまりの月日が過ぎ、私もいい歳になり、そのせいも多分にあるでしょうが、「美しい国、日本」とは何ぞや?というところが、少しは分かってきたように思います。そもそも子どもの頃から変わり者の私は、あまり人々の中に溶け込むことができず、まして日本のような集団性の強い国では、暮らしにくいところがままあったわけで、日本を無条件で愛することが少々難しかったのも事実でした。しかし今は、日本に生まれた意味とか、世界における日本という国の役割とか、日本が大切にするべきこととか、日本の美しさとか、日本を慈しむことの諸々を、ようやく感じられるようになりました。これについて、安倍総理には、深く感謝の念を抱いております。

そう書きながら思い出したので、ついでに少々の悪態を申し上げます。昨日の記者会見を観ていて気になった、記者の方たちの質問や対応です。目の前で話されたのは、日本の総理大臣であり、現在、病と闘わなければならず、志半ばで辞任することは痛恨の極みであると国民に頭を下げています。前回の辞任の件もあり、批判を浴びるのは当然の覚悟で、しかし日本国の将来をよくよく考えたら、このタイミングしかないと決断されたのは、ある意味、非常に勇気がいることだったと想像できます。

ところが記者たちは、感謝や思いやりの言葉を添える人はほとんどおらず、相変わらずこの場に相応しくない質問ばかり繰り返していたのでした。それを聞いていて、これが美しい国の人たちなのだろうかと、心底がっかりしたのでした。もっと心のある質問や、日本の将来を本気で案じるような質問を投げかけたなら、安倍総理から、もっと意義のある話が聞けただろうに。多くの国民が、固唾をのんで観ているだろうこの会見で、国民の気持ちを代表して「長い間お疲れさまでした」と労ってくれたら、観ている人々はどんなに心が温まっただろうか…。

ああ、安倍総理の「美しい国、日本」が蘇るのは、果たしていつになることでしょうか。


2020-06-20

安倍内閣8年間の血液型パワー

A型とB型が拮抗すると、どうしても足並みがそろわない

第2次~第4次 安倍内閣の血液型分布

  O A  B  AB 
 第2次安倍内閣  6  7  5  2
 第2次安倍内閣(1次改造)  4  12  3  2
 第3次安倍内閣  3  11  5  2
 第3次安倍内閣(1次改造)  4  8  8    1
 第3次安倍内閣(2次改造)  3  9  7  3
 第3次安倍内閣(3次改造)  5  6  7  2
 第4次安倍内閣  5  7  7  2
 第4次安倍内閣(1次改造)  9  7  5  0
 第4次安倍内閣(2次改造)  4  7  7  2
 累 計 43 74 54  16
 (延187人) 23.1% 39.6% 28.9% 8.6%
※上記は安倍内閣総理大臣を含む人数
※上記は任期内に免職になった議員と新たに任命された議員の両者とも含む人数

かつて日本の政治が派閥政治といわれていた頃、政治家に占めるO型の割合が多く、特に自民党議員では4割近くがO型だったのです。当然、大臣たちにもO型がそれなりにいたはず。しかし近年、派閥は解体され、政策中心の政治体制に変わってきました。そうなると、O型はとたんに少なくなり、A型やB型が多くなりました。

これまでの安倍内閣の顔ぶれを改めて整理してみると、やはりO型が少なすぎる感じがあります。O型が少ないと、集団の"活気"のようなものが薄まってしまう。どんなに素晴らしいアイディアを持ったB型がそろっていたとしても、O型がそれをワッショイワッショイと勢いづけてくれないことには、熱を帯びて発動しない。O型が少ないことで、結束力も今ひとつということになる。ただ、矛盾するようではありますが、O型が少ないことで争いの種は減りそうです。調和と堅実さのA型が、常に一定数以上いるので、B型がチームワークを乱したり、ところどころで踏み外しても、A型たちが何とかフォローし、安倍政権をここまで支えてきたのかもしれません。

しかし長期政権にあって任期を間近に迎えた今、安倍政権は公約をどれだけ実現できただろうか?という批判もあります。それには野党にも多くの問題があったにせよ、自民党内での意見をまとめられなかった事実も否めない気がします。表立って対立しないまでも、A型とB型がこれだけ拮抗しているとなれば、足並みをそろえるのは難しそうだし、まとまりようもないのかなと、血液型バランス的には思ってしまうところであります。

安倍総理は、父親の安倍晋太郎がA型でした。そして母親はB型だったと思われるので、A型とB型に囲まれていることには慣れているのでしょう。しかし信頼できるO型が、側にもう少しいる方が、気分良く仕事に取り組めたのでは?まあでも、昭恵夫人がO型ですから、充分、O型パワーに助けられてきたのかもしれませんが。

『ポスト安部』を見据えるこの時期にきても、どこか控え目な大臣の面々。ところがそんな中でも目立っているのは、河野防衛大臣や茂木外務大臣、といったところであります。両者とも、さすがO型、他の大臣たちに比べて表現力が際立ちます。

一方、安倍総理に最も期待されていると噂されている岸田文雄政調会長はAB型。スマートで正直だし優秀だし…と、人物的な評判はそう悪くないと聞きます。ところがこのお方、全くといっていいほど主張しないので、「頼りなさすぎる」と、周囲はシラケている感じです。そもそも、そんな気はないのかもしれないですが、ただ彼は、「強いリーダーシップだけが良いというわけではない」とも考えているようです。もしもこれからの新しい政治スタイルが、より調和性とバランスを重視する方向へ向かうのだとすれば、たしかに"主張しないリーダー"というのも、ありかもしれないですね。

そういえば、"令和おじさん"の菅官房長官は、自己主張の強くないO型かもしれません。そういうタイプのO型は、むしろしたたかで、やり手だったりすることが多いのです。とはいえ、今の難局を超えられるような大物になれるかどうかは、分からないところでもあります。

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第4次安倍内閣 2017年11月1日発足
 -第4次発足
 -第1改造
-第2改造
 職名xxxxxxxxxxx      xxxxxxxxxxx    
 内閣総理大臣安倍晋三 B安倍晋三 B安倍晋三 B
副総理・財務大臣麻生太郎 A麻生太郎 A麻生太郎 A
総務大臣野田聖子 A石田真敏  B高市早苗 A
法務大臣川上陽子 AB山下貴司 A
河合克行(免)
森まさこ
 A
 O
外務大臣河野太郎 O河野太郎  O茂木敏充 O
文部科学大臣林芳正 B柴山昌彦 A萩生田公一 AB
厚生労働大臣加藤勝信 B根本匠  A加藤勝信  B
農林水産大臣齋藤健 A吉川貴盛  O江藤拓 A
経済産業大臣世耕弘成 B世耕弘成  B
菅原一秀(免)
梶山弘志
 A
 A
国土交通大臣石井啓一 B石井啓一 B赤羽一嘉 B
環境大臣中川雅治 O原田義昭 O小泉進次郎  AB
防衛大臣小野寺五典 O岩屋毅 A河野太郎  O
内閣官房長官菅義偉 O菅義偉 O菅義偉 O
特命担当大臣
復興大臣
吉野正芳 B渡辺博道 O田中和徳 B
特命担当大臣
国家公安委員長
小此木八郎 A山本順三 A武田良太 B
特命担当大臣
沖縄及び北方対策
江崎鉄磨(免)
福井照
 AB
 A
宮腰光寛 O衛藤晟一 A
特命担当大臣
科学技術・宇宙政策等
松山政司 A平井卓也 A武本直一 A
特命担当大臣
経済財政政策
茂木敏充 O茂木敏充  O西村康稔 B
特命担当大臣
地方創生
梶山弘志 A片山さつき O北村誠吾 A
特命担当大臣
国務大臣
鈴木俊一 B
桜田義孝(免)
鈴木俊一 
 O
 B
橋本聖子 B

第3次安倍内閣 2014年12月24日発足

第3次発足
-1次改造-2次改造
-3次改造
職名xxxxxxx 
xxxxxxxx
xxxxxxxxx
xxxxxxxx
内閣総理大臣安倍晋三 B安倍晋三 B安倍晋三 B安倍晋三 B
副総理・財務大臣麻生太郎 A麻生太郎 A麻生太郎 A麻生太郎 A
総務大臣高市早苗 A 高市早苗 A高市早苗 A野田聖子 A
法務大臣川上陽子 AB岩城光英 B金田勝年 A川上陽子 AB
外務大臣岸田文雄 AB岸田文雄 AB岸田文雄 AB河野太郎 O
文部科学大臣下村文雄 A馳浩 A松野博一 A林芳正 B
厚生労働大臣塩崎恭久 B塩崎恭久 B塩崎恭久 B加藤勝信 B
農林水産大臣
西川公也
林芳正
 A
 B
森山裕 O山本有二 A齋藤健 A
経済産業大臣宮澤洋一 A林幹雄 A世耕弘成 B世耕弘成 B
国土交通大臣太田昭宏 A石井啓一 B石井啓一 B石井啓一 B
環境大臣望月義夫 O丸川珠代 B山本公一 O中川雅治 O
防衛大臣中谷元 A中谷元 A
稲田朋美(免)
岸田文雄
 AB
 AB
小野寺五典 O
内閣官房長官菅義偉 O菅義偉 O菅義偉 O菅義偉 O
特命担当大臣
復興大臣
竹下亘 O高木毅 A
今村雅弘(免)
吉野正芳
 A
 B
吉野正芳 B
特命担当大臣
国家公安委員長
山谷えり子 A河野太郎 O松本純 A小此木八郎 A
特命担当大臣
沖縄及び北方対策
山口俊一 A鳥尻安伊子 O鶴保庸介 A江崎鉄磨 AB
特命担当大臣
科学技術・宇宙政策等







特命担当大臣
経済財政政策
甘利明 A


茂木敏充 O
特命担当大臣
経済再生担当


甘利明(免)
石原伸晃
 A
 A
石原伸晃 A
特命担当大臣
地方創生担当
石破茂 B石破茂 B山本耕三 O梶山弘志 A
特命担当大臣
男女共同・少子化
有村治子 A加藤勝信 B加藤勝信 B松山政司 A
特命担当大臣
国務大臣
遠藤利明 B遠藤利明 B丸川珠代 B鈴木俊一 B

第2次安倍内閣 2012年12月26日発足
           第2次発足 -1次改造
 職名xxxxxxxx
xxxxxxxxxxx 
内閣総理大臣安倍晋三 B安倍晋三 B 
副総理・財務大臣麻生太郎 A麻生太郎 A 
総務大臣新藤義孝 B高市早苗 A
法務大臣谷垣禎一 O
松島みどり(免)
川上陽子
(山谷えり子)
 A
 AB

外務大臣岸田文雄 AB岸田文雄 AB 
文部科学大臣下村文雄 A下村文雄 A 
厚生労働大臣田村憲久 B塩崎恭久 B 
農林水産大臣林芳正 B西川公也 A
経済産業大臣茂木敏充 O
小渕優子(免)
宮澤洋一
(高市早苗)
 A
 A

国土交通大臣太田昭宏 A太田昭宏 A
環境大臣石原伸晃 A望月義夫 O
防衛大臣小野寺五典 O江渡聡徳 O
内閣官房長官菅義偉 O菅義偉 O
特命担当大臣
復興大臣
根元匠 A竹下亘 O
特命担当大臣
国家公安委員長
古屋圭司 B山谷えり子 A
特命担当大臣
沖縄及び北方対策
山本一太 O山口俊一 A
特命担当大臣
経済財政政策
有村浩子 A甘利明 A
特命担当大臣
経済再生担当
甘利明 A    

特命担当大臣
地方創生担当


石破茂 B
特命担当大臣
男女共同・少子化
森まさこ O有村治子 A
特命担当大臣
規制改革
稲田朋美 AB



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