2022-03-13

ゲノム解析はABO血液型の真実に迫れるか?~『交雑する人類』より(Part2)


ABO血液型の地域差はなぜ起こったのか?


デイヴィット・ライク氏の著書、「交雑する人類」を紹介した記事の続きです。前回の記事では、5万年前までの超古代についてゲノム解析で分かったことを、書籍の前半を読みながらまとめました。

180万年前に「出アフリカ」をしたホモ・エレクトスや同類の旧人類たちは、地球全土に散らばっていき、そして各地で各々進化した形跡があり、そして5万年前、再度「出アフリカ」をしたホモ・サピエンス(現生人類)たち。更にはアフリカとユーラシアを行きつ戻りつしながら、各地の古代人たちと複雑に交雑し、現代人へと進化してきたらしいというものでした。

書籍の後半では、世界各地における人類の移動の形跡を追いながら、現代人へつながる進化の道のりを探る試みが紹介されています。しかしこの、世界中を網羅する壮大なプロジェクトは、始まったばかりです。新しい事実が発見されれば、次々と内容が塗り替えられていくでしょうともいっています。

ここでのわたしの関心は、「では、ABO血液型は、どのような経緯で現在のような構成に至ったのだろうか?」ということです。以下からは、わたしの考察になります。

ABO血液型の比率は、世界の各地域によってずいぶん異なります。



分かり易くするために色分けしていますが、もちろん実際はこれほど明確なわけではありません。とはいえ、南半球にO型が多く、ヨーロッパと北米にA型が多く、東アジア全域と東南アジアにB型が多い、というふうに明らかな地域差があることは確かです。

それには、ウィルスや細菌による自然選択があっただろうというのが、原因のひとつとして考えられます。しかし、古代人の移動経路からも何か分からないだろうか?と思います。

以下は『人類は交雑する』で述べられている主要な移動ルートをひとつの地図にまとめたものです。



ABO血液型発生のシナリオ


予測できる範囲では、②の出アフリカ、そして③、④までのルートを見ると、その時点ではO型とA型だけだった可能性もあります。(ヨーロッパとオーストラリア、アメリカ大陸にはB型が非常に少ないため。)

いちばんの問いは、「B型が、どの時点で、どの地域で発生したのだろうか?」ということですが、最初は単純に、B型率の非常に多いインドやモンゴルなどが発生場所ではないかと考えていました。ところが、アフリカの、特に西アフリカの地域では、B型が結構多く見られます。アフリカ以外でB型が発生したとすれば、逆ルートでアフリカに流れていったことになります。果たしてそういうことはあるのだろうか?一旦出たものたちがまた戻るだろうか?と、そこで思考が停止していました。

ところが『交雑する人類』によれば、ユーラシアとアフリカを、古代人は何度か出たり入ったりしている可能性があるというのです。ならば、B型が、アフリカ外で発生した可能性もあるということになります。

実際、その方が説明しやすいのは、もし「全てはアフリカから始まった」としてしまうと、「なぜB型は、ヨーロッパとオーストラリアへ向かわなかったのだろうか?」という問いに上手く答えられないのです。ただし、この何万~何十万年という長い年月の間に、いったいどんな天変地異が起こったのか、あるいは絶滅に瀕するようなどんな疫病が流行ったのか、その間の空白が多すぎて、確かなことは何も言えません。とはいえ、ここで一旦整理してみます。

とりあえず、O型とA型はチンパンジーにも存在していて、現生人類はチンパンジーと共通祖先を持つとされていることを考えるなら、A型とO型は、初期の古代人も既に持っていたと考えられます。その後のシナリオとして考えられるのは以下のようなものでしょうか。

①最初にO型が、続いてA型が、古代アフリカに存在し、出アフリカからヨーロッパへ、オーストラリアへと散らばっていった。(時期は不明だが)ある時点で、インド、モンゴル、中近東のあたりでB型が発生した。そこで交雑が起こり、一部の古代人はアフリカへ帰還した。その際、西アフリカを中心にB型が広がっていった。また、最初のアメリカ人のルートは、ユーラシア人から分岐した古代人(2万年前ぐらい)であったが、そのときB型は、まだ存在しなかった可能性がある。

②最初にO型が、続いてA型が、古代アフリカに存在し、出アフリカからヨーロッパへ、オーストラリアへと散らばっていった。それからしばらくした後、やはりアフリカ(西アフリカ)でB型が発生した。そして再び出アフリカをしたが、その群れはユーラシアと東アジアルートへ進んだ。(ヨーロッパとオーストラリア、アメリカへは行かなかった。)※西アフリカ周辺のB型率はやや高く、西アフリカはB型の多いゴリラの生息地でもあります。あるいはゴリラとの共通祖先がB型を持っていて、現生人類とは別種の旧人類として進化していた可能性も考えられます。


話を書籍に戻すと、他にもいくつか興味深いことが、ゲノム解析によって分かったといいます。たとえば、上記の移動ルートを考えると、南米とユーラシアの間の方が共通性が高いはずの遺伝子が、なぜかオーストラリアとの方が共通性が高くなっているものがあるというのです。つまり、オーストラリアと南米を行き来するルートが存在したかもしれないというのです。するとこんなシナリオも考えられます。

→最初の出アフリカではO型を獲得している旧人類のみが全世界へ散らばった。(ユーラシア、ヨーロッパ、オーストラリア、東アジア、南アメリカ/オーストラリア経由)
→次の出アフリカで、A型を獲得している存在が加わり、ユーラシア、ヨーロッパ、オーストラリア、東アジア、北アメリカ/東アジア経由)※オーストラリア経由は何らかの状況変化で利用できなくなっていた。
→更に時間をおいて次の出アフリカで、B型を獲得した旧人類がユーラシア、東アジアへ向かった。


1万年前~5000年前ぐらいになると、各地域に散らばった人類祖先たちは、それぞれの場所に定住するようになり、古代文明の開化となっていきます。ABO血液型もそのあたりまでは、もっぱら病原菌や食物に対する免疫作用が主な働きだったのかもしれません。そして社会のしくみが構築されていく中で、体質、脳やホルモン、情緒など、行動や性格にまで影響するような働きに、その機能を拡大させていったのかもしれません。

しかし、深く考えるほど、更に迷路に入っていくような感じもあり、やはりまだ重要なピースがハマっていないのだとも感じてしまいます。全ゲノム解析プロジェクトは、まだ始まったばかりのうえ、今のところ、解析はできても、その遺伝子がどのように人間に作用するかまでは、ほとんど読み解くことができていないのだとも言っています。答えにたどりつくには、いましばらく待つしかないのでしょう。

最後のほうでライク教授は、ゲノム研究の問題点についても言及していました。現在もやはり、ゲノム解析に対する人々の抵抗感が、少なからずあるのだと。ある人たちは、ナチス時代のような非人道的な形で使われることを懸念し、ある人たちは、先祖のルーツが明かされることで民族や宗教の崩壊になるのではと懸念する…。

しかしライク教授は、それには充分な配慮と注意を払うべきだが、だからといって研究しないとなってしまったら、この研究によってもたらされるであろう、人類にとって有益な情報や恩恵を放棄することになってしまう。それでいいのだろうかと。まさに、ABO血液型について研究しているわたしたちも、ライク教授と同じことを思っているのです。

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2022-03-07

全ゲノム解析が古代史の謎を解く~『交雑する人類より』



古代DNA解析で何が解ったのか?


この数年、日本人のゲノム解析に関する新情報をよく耳にするようになりました。このブログでも何度か取り上げたことがありますが、閲覧数が割と多いのをみると、関心のある人もそれなりにいらっしゃるのだと思います。 ヨーロッパ各地では、既に2012年あたりから古代史大ブームが到来しているそうで、こうした最新研究の報告もまた、それを後押ししてきたのかもしれません。

ただ実際のところ、わたし自身も断片的な情報しか知らず、全体像を把握していませんでした。そうかといって膨大にある論文を読みこなすなど、ハナから諦めていたわけで、結局、後回しにしていたのです。そんな矢先、不精者のわたしには打ってつけの書籍が出ていたことを知りました。

手にした本は、この分野では最先端の研究として評価されているという、デイヴィッド・ライク(David Reich)教授の書籍、『交雑する人類』(2018年/NHK出版)。専門知識がないと理解しにくい研究を、こうして一般書で著してくれるのは大へんありがたいことです。また、論文には決して書かれないような、研究の背景を垣間見ることができるのも魅力です。

そういうわけで、最近のゲノム解析が、人類の古代史の謎をどこまで解明できたのか、ライク教授の著書を参考に紹介してみようと思います。またライク教授は、今後、新事実が解ってくれば、ここにある説も書き換えなくてはならないだろうと言います。「常に柔軟に、新しい事実を受け入れなければならない」という、ライク教授の研究姿勢にも共感できます。

(※書籍は2018年発行のため、2022年の現在では既に書き換えられていたり、新しい事実が加わっていると思われます。全ての最新情報をフォローできないことをご承知願います。また、なるべく難しい言い回しを避けたいため、引用以外ではわたしの言葉で噛み砕いて表現していますので、正しく理解するには本書を読まれることをお勧めします。)

アフリカで誕生したアダムとイヴの真実


「人類(現生人類)誕生にはひとりの”イブ”がいた」(ミトコンドリア・イヴ)というニュースが世界中を巡ったのは、1987年のこと。それは天地創造の物語りを人々に思い起こさせるものであり、瞬く間に人々に伝わったのですが、一方で誤解を生んでしまったともいいます。それというのは、母系をたどれるのがミトコンドリアDNAなら、父系をたどれるのはY染色体ですが、これらをたどりさえすれば、ひとりのアダムとひとりのイヴに繋がるという、誤った印象を与えてしまったからだというのです。

実際にはそのような単純なものではなく、そのアダムとイヴにしても、子孫を上手く残せなければどこかで途切れてしまうのであり、こうした発表は、運よく繋がりを保ったアダムとイヴを発見できたということになります。とはいえ、その運の良い、最も古いミトコンドリアDNAとY染色体は、いずれもアフリカで多く発見されていることから、現生人類のアダムとイヴは、アフリカで誕生した(アフリカ起源説)と考えられているのです。

その後、2001年にヒトゲノムの塩基配列が決定されます。するとゲノム解析装置が開発され、その性能は徐々に高まり、今ではゲノム全体の配列比較が可能になったことで、それまでミトコンドリアDNAとY染色体だけで語られてきた人類史研究に、新たな革命をもたらしました。

最新の解析技術を駆使した、全ゲノム解析を試みるライク教授ら研究チームの視点で見るなら、古代から受け継がれてきた全ゲノムとは、さまざまな先祖DNAのモザイクのようなものであり、いくつもの組み替えを生じさせながら伝えられてきたものあり、たった”ひとりのアダムとイヴ”を印象付けるのは、少々乱暴すぎるだろうということなのです。

現在、人類のゲノム解読については世界中のさまざまな研究チームが取り組でいます。そしてそれぞれの目的、それぞれの異なる視点や見解で解析がなされていますが、ライク教授らのチームは、”古代DNA”という大きな括りの中で、そうした異なる見解や局所的な発見を取り込みながら、必要に応じて協働し、世界中を網羅するネットワークを構築しようとしています。現在の地球上に散らばる多様な人類の過去を、解き明かしていこうとする、壮大なプロジェクトが始まっていると言えるでしょう。


現生人類の進化はいかにして起ったのか?


学者だけでなく、私たちの人類研究に対するもうひとつの問いは、「人類が他の動物とは異なる独特の存在になったのは何故か?」「人類の進化はどのように起きたのか?」というものでしょう。

当初、遺伝学者たちは、ある遺伝子に一つの変異が起こり、その頻度が増加することで飛躍的進化を促すのではないか、という説を唱えました。(遺伝子スイッチ説)そういう特別な遺伝子として注目されたのはスバンテ・ペーボ博士の報告した「FOXP2遺伝子」で、これは発話や言語に関わる遺伝子とされています。2010年、スバンテン・ペーボ氏は、ネアンデルタール人の全ゲノム配列を解読し、現代人と変異の異なる10万か所をリストにあげました。

しかしライク教授が古代DNA解析を進める中で得たことは、FOXP2遺伝子のような数個の遺伝子が変異しただけで進化が促進したのではないというものです。それにはもっと多くの変異した遺伝子が関わっており、それらが外部からの圧力によって自然選択され、一斉に増加した可能性があると言います。そしてまた、そのせいでライフスタイルのさらなる変化が起こるという、自己促進サイクルによるものではないかとしています。

事実、今の段階では、ゲノム革命によってヒトの生物学的特性を説明するには、あまりに複雑すぎるというのです。
わたしたちはまだそれが何なのかを突き止める入り口にたったばかりだ。ゲノムを読むことに関して、わたしたちには幼稚園児なみの能力しかないからだ。一つひとつの言葉の意味はわかる。つまりDNAの文字の連なりがどのようにしてタンパク質に翻訳されるかは知っている。だが、まだ構文解析はできない。

ライク教授は、今のところ最も成功を収めているのは、ヒトの移住を明らかにする分野であるとし、そこから見える物語というのは、多様な集団の大規模な混じり合いという驚きの物語りであり、今日の人類の集団間にある差異とは、まったく違うものだと言います。


アフリカ単一起源説は真実か?~ネアンデルタール人との交配


人類の祖先とされるホモ・エレクトゥスなどの類人猿から分岐したのち、現生人類はさらにネアンデルタール人と分岐したとされていますが、ネアンデルタール人のミトコンドリアDNAが現代人とは遠く隔たりがあるせいで、この両者は交流しなかったと考えられてきました。しかし、ペーボ博士の研究に参加したライク教授は、ネアンデルタール人と現生人類が交配した証拠が、ゲノムの至る所、そして至る地域にあることを突き止めました。

そうなると、現生人類の進化や拡散は、そう単純なものではないかもしれないと予測されます。現生人類が出アフリカであることには違いないとしても、ネアンデルタール人と現生人類の間には密接な交流があった可能性があり、その交雑集団の一部は生き残り、今日の多くの人々の祖先となっているのです。

ネアンデルタール人は、彼らが生息していたユーラシアを覆った氷河期の影響に加え、ゲノムの多様性が少なかったことで、次第に自然選択されながら絶滅することになりますが、現生人類に、ユーラシアの環境に適応するための遺伝子を伝えるという遺産も残していったようです。

そして、「ネアンデルタール人が唯一現生人類と交配した旧人類なのか?」という新たな展望が見えてきます。研究チームは、世界各地で発見されている古代の骨についても、同様の解析を精力的に行っていきました。すると、デニソワ人などの幾種かの旧人類と、未知の旧人類と、さらには既に痕跡は無いものの、想定せざるを得ないゴーストの集団が、各地に存在していたであろうことが見えてきました。

生物の系統樹を作る場合、普通は枝分かれした樹木の枝が再び一緒になることがないのと同じで、種と種の交雑はめったに起こらないことを前提にしているのですが、ヒトの集団に関しては、それが誤りの元になるといいます。ヒトの集団では、極めて多様な集団が、分れては融合し、大規模な混じり合いを繰り返し起こしていることを、ゲノムが教えてくれるているです。

ライク教授らの解析によると、各地域に出現する旧人類のそれは、あらゆる地域に及んでいて、もはや系統立てて説明するのは困難に思えるほどです。以下に古代の現生人類交雑の概略を簡単な図に表しました。現生人類、つまりわたしたちの直系となる古代祖先たちは、各地域の環境に適応していた旧人類たちとの交雑によって、遺伝子の自然選択を行いながら現在に至っている、ということになります。



【現生人類がいた時代の分岐と時系列】

 ┃700-500万年前
 ┣┯┯┯┯※チンパンジーと分岐
 ┃
 ┃320万年前
 ┣┯※アウストラロピテクスの化石
 ┃
 ┃180万年前
 ┣┯※ホモ属の出アフリカ(ホモ・エレクトゥスなど)
 ┃
 ┃  ┏┯●デニソワ人
 ┃  ┣┯●その他の旧人類
 ┣┯┯┻┳┯●ネアンデルタール人
 ┃   ┃
 ┃77万~55万年前(推定される分岐)
 ┃   ┗┯●現生人類(ホモ・サピエンス)
 ┃
 ┃30万~25万年前
 ┣※1~22番染色体の全てを現代人と共有する最新の共通先祖がいたと推定。
 ┃
 ┣┯┯┯┯┯┯┯●西アフリカ人・サン族
 ┃
 ┃16万年前
 ┣※ミトコンドリアDNAによる最新の共通先祖がいたと推定。
 ┃
 ┣┯┯┯┯┯┯┯┯┯●東アフリカ人
 ┃
 ┣┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯●西ユーラシア人
 ┃
 ┃7万~5万年前
 ┣※現生人類が再び出アフリカ
 ┣┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯┯●東アジア人
 ┃
 ┃
 は古代人
 ●は現代人の最新の共通先祖


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分かり易い図にまとめたいと試みましたが、どうやら複雑すぎて難しいようです。また、この研究は引き続き調査中ですので、いずれも推定ということになるのでしょう。また、これらの見解については、一部議論が続いているものもあるようです。

現在のところ、この研究がヨーロッパを中心に行われ始めたため、ヨーロッパ地域については多くのことが分っているといいます。たとえば、ネアンデルタール人との交雑についていうなら、ユーラシア地域が生息地だったネアンデルタール人のDNA痕跡を、ヨーロッパ人が多く持っていてもいいはずなのに、アジア地域に比べて少ないといいます。その理由は、ヨーロッパ人が、他の旧人類も含めてより多くの交雑が行われてきたからであろうと推測しています。

アジア地域については、今後たくさんのことが分ってくるだろうとのことです。ここに紹介したのは本書の前半ぐらいまでの内容です。後半では各地域についての交雑や人の流れが、より詳しく書かれています。現生人類が最後の出アフリカを果たしたとされる5万年前以降は、各地の試料も多く集まっているようで、それらを整理するのに時間が必要で発表の方が追いつかないとのことです。

古代の人類の進化には、多くの種が関わっていたということが明らかになったことで、わたしの頭も幾分スッキリしました。ライク教授のいうように、トピック的な情報しか取らない人や、わたしのようなウッカリ者は、「最後の純粋な現生人類だけが生き残り進化した」という印象を持ってしまうのです。しかし、現代人の多様さは全てが自然選択の結果だ、とすると違和感が拭えないのです。そこのピースがピッタリはまったことは大きな進展だと思います。

いずれにしても、およそ1万数千年前頃までが現生人類がいた時代となり、それ以降が、現代人に直接つながっていく歴史となっていると考えられます。わたし自身は、自分の研究であるABO血液型の観点から古代史について理解しておきたいわけですが、おそらくABO血液型が、今のような形での生物学的行動に関わる深いつながりを持ち始めたのも、その頃からではないかと考えています。もちろんABO遺伝子は、もっとずっと以前から、自然進化の中で既に存在していたのですが、人間の行動に影響を及ぼすような機能を発揮し始めたのは、現代人としての意識がめばえ始めた1万年ぐらい前からではないだろうかと、今のところ予測しているのです。


このつづきは、本書の後半を紹介するとともに、ABO血液型についてもあわせて考えていきたいと思っています。(期日は未定ですが…。)



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2022-02-09

2022冬季オリンピック~氷の祭典を血液型で観察してみる



冬のオリンピックが開催されています。

まずは日本代表選手たちの血液型データを、一部ですがご紹介します。

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◆フィギュアスケート

(男子)
羽生結弦(B型)
宇野昌磨(B型)
鍵山優真(O型)
補欠:三浦佳生A/友野一希B/三宅星南A

(女子)
坂本花織(B型)
樋口新葉(A型)
河辺愛菜(O型)
補欠:三原舞依A/宮原知子B/松生理乃B

(ペア)
三浦璃来(O型)
木原龍一(A型)

(アイスダンス)
小松原美里(B型)
小松原尊(O型)

◆スピードスケート
(男子)
新濱立也(A型)
森重航(?)
村上右磨(B型)
小島良太(?)
一戸誠太郎(B)
小田卓朗(A )
土屋良輔(AB)

(女子)
小平奈緒(A型)
高木美帆(O型)
郷亜里砂(A型)
佐藤綾乃(A型)
高木菜那(A 型)
押切美沙紀(O型)
小坂凛(O型)
堀川桃香(B型)

◆カーリング女子
(ロコ・ソラーレチーム)
藤澤五月(A型?)→(O型?)
吉田夕梨花(A型)
鈴木夕湖(O型)
吉田知那美(A型)
石崎琴美(B型)

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※今後の競技を観察しながら、コメントを書き加えていきたいと思います。


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◎その後のご報告が遅くなってしまいましたが、選手たちの活躍をピックアップして以下にまとめます。


▶アイスホッケー女子

B型美女はアイスホッケーがお好き?


日本のアイスホッケーチームは不利な環境条件がありますし、まだまだ強くなれないというイメージがありましたが、今回の女子チームは想像以上に活躍してくれました。

興味深かったのは、B型率が異常に多かったことです。

血液型人数分布
O627.27%
A731.82%
B940.91%
AB00.00%
合計22100%
血液型不明の人数1

なんと、日本人平均から想定される倍の人数です。アイスホッケーは消耗が激しいために選手が次々と入れ替るのだそうですが、先行メンバーにはやはり強豪選手がスタンバイすることが多いらしく、すると、GK以外は100%B型という試合もありました。

さて、これはいったい…?それで、研究メンバーの意見などを聞きながらいろいろ考察してみました。

Q.B型はアイスホッケーを好むのか?あるいは得意なのか?

確かにB型は、一般的には少々珍しいような、マイナーなことに関心を持つことは多いのです。ただし、全国のアイスホッケーチームの構成をざっと見たところ、中にはO型が半数以上のチームなどもありましたので、全体象は見えませんでした。つまり今の段階では、アイスホッケー女子チームにB型が多いとは言い切れません。

Q.B型がアイスホッケー競技と同調する特性があるとすればどんなところが考えられるか?

スピード感が…でしょうか。B型は、音楽などでもリズムカルで速いスピードを好む傾向があります。ノリが良いのが好きなんですね。アイスホッケーのように目まぐるしく展開が速いのは、好みかもしれません。また、B型の物おじしない積極性なども、こうした激しいスポーツでは生かされそうです。

結論は、今大会の選抜チームにおいて、監督・コーチ陣が、積極的に得点できる選手を抜擢していったら、結果的にB型がこんなに多くなった、ということだと思います。チームワークより得点することを重視したんですね。(そもそもアイスホッケーとはそういう競技なのかもしれませんが。) ちなみに、GK3名の血液型はA型2名とO型1名した。この大会では特にA型GKが活躍したようです。これもまたA型らしい配置です。監督・コーチの選抜が、功を奏したということで、それが結果的に血液型の偏りとして現れていたということでしょう。

それにしても、アイスホッケー女子チーム、美人さんが多いのです。ヘルメットを被っているので競技中は一切お顔が見えないのですが、実は…!という感じであります。


▶カーリング女子

AOチームの明るい結束力で銀メダルを手にしたロコ・ソワーレ


チームのリストは前出してありますが、藤澤五月選手の血液型が公式にないのではっきりしません。しかしおそらく、A型とO型のチームであることは間違いないでしょう。

度々ご紹介しているように、目的が明確であるときのチームワークということに関しては、A型とO型はすばらしい結束力を発揮できます。そもそも”集団性”に対する観念に共通点があるので、合わせやすいのです。それに加えてロコ・ソワーレの場合、ミスがあっても、たとえ追い込まれていても、常に笑顔でポジティブにいようとする姿勢が、目に見えるカタチでも見えないカタチでも、非常に良く働いていると感じます。

A型スポーツ選手が、自分の弱点を克服しようとするとき、まず取り組むことはミスしたときの回復力でしょう。それが独りスポーツの場合、A型にとってそれなりの試練になりますが、こうしたチームの場合は、お互いの痛いところが分かり合えるので、「いいよ~」「大丈夫だよ~」と、上手くフォローし合うことができます。ロコ・ソワーレチームは、その術を身につけているんですね。


▶スピードスケート

O型エネルギーが全開だった高木美保選手のパワー

今大会の高木美保選手の活躍には驚きでした。
500m-銀メダル、1000m-金メダル、1500m-銀メダル、そしてパシュートにも出場して銀メダルを獲得しています。その他にも、6位入賞でしたが3000mにも出場したんですね。ひとりが5種目も出場したのは男女共に高木選手だけ。もしかすると日本史上初めてかもしれません。(過去に橋本聖子さん(B型)が4種目出場しました。)

なぜにこんなにパワフルなのか。O型だからと言ってしまったら、大へんにヒンシュクを買いそうですし、もちろんそう単純なことではありません。とはいえ、O型でなければ成し遂げられなかったもしれないな、というのは正直あります。

実際に、O型が他よりエネルギー代謝が旺盛であることは、生物学的にもある程度の割合でわかっています。つまり、その分ハードな運動にも対応できるということです。そしてまた、O型の筋肉の質にも関係していると考えています。O型の筋肉なら、耐えられるということを証明したのではないでしょうか。

おそらくA型やAB型の硬くなりやすい筋肉では、何種目も出場するのは不可能でしょう。今回は残念ながら良い結果を出せなかった小平奈緒選手(A型)ですが、しかし小平選手はものすごい頑張り屋さんで、現在のスピードスケート女子界を引っ張ってきたともいえる存在です。そんな小平選手でさえ出場種目は最小限にしています。


▶スノーボード

宙を舞うのは怖いもの知らずのO型とB型?


スノーボードというと、わたしぐらいの世代にとっては、”若者の好む遊び”というイメージが離れません。観ていてもとにかく楽しそうで、「若かったらなあ、やってみたかったなあ」なんて思ってしまうのは、わたしだけでしょうか。かといって、AB型のわたしにとって体質的に耐えられるかどうかは、分からないところでもあります。

今大会に出場した選手たちのリストを見ると、血液型が判らない選手も2割ほどいるので正確なところはいえませんが、A型が案外多くいます。ところが成績の良かった選手は、O型とB型でした。

村瀬 心椛 B型 銅メダル(ビッグエア)
富田せな O型 銅メダル(ハーフパイプ)
平野歩夢 O型 金メダル(ハーフパイプ)

技術的に益々高度になっている現在、空中で体を回転させる動作が多くなっています。すると体のバネ(この表現は正しくないかもしれませんが)が良く効く必要性を感じます。あるいは柔軟度もあった方が良さそうです。するとやはり、O型やB型の体質の方が力を発揮しやすい気がします。

定められた距離の中で得点をとれるパフォーマンスを見せていかなければならないので、どのようなパフォーマンス構成にするかも大事になってくるようです。O型の平野歩夢選手は、その場の競技の成り行きをみながら構成を組み立てることが出来るのだそうで、そこはO型の勝負師性を発揮できるところだと思います。今大会の平野選手の挑戦は、とても素晴らしかったです。


▶スキージャンプ

”形”の美しさを競うなら、A型に敵うものはいない!

ヨーロッパ諸国に比べたら温暖な気候の日本において、冬のスポーツが活性するのは少々不利というもの。しかしそれに風穴をあけてくれたのがスキージャンプでした。時は1972年の札幌オリンピック。笠谷幸生選手を始めとする日本選手たちが、金、銀、銅をみごとに獲得し、日本中が大喜びをしたのを覚えています。(残念ながら、選手たちの血液型が不明です。)

そのせいで、日本が積雪に不利な条件は変わらないにも関わらず、やけに期待してしまうことろがありました。しかし以後はあまり活躍できずにいたわけですが、1998年の船木和喜選手が久しぶりに金メダルを獲得し、今回は24年ぶりの金メダルを手にしたことになります。

小林 陵侑(A型)ノーマヒル(金メダル)、ラージヒル(銀メダル)

スキージャンプは、飛距離と形の美しさ、2点で競うことになります。とてもシンプルな競技なので、練習には本当に、根気が必要だと思います。そして形の美しさを追求するとしたら、A型に適う者はいないのではないでしょうか。日常生活の中の普通の人々の中でも、A型の動作や振る舞いの美しさは際立っているように思います。




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【関連動画】

・(2018年)平昌オリンピックを血液型であれこれ~フィギュアスケート







2021-11-30

量子の世界が始まるときABO血液型アンテナの働きも見えてくる


見えない世界を意識する時代へ


最近、ある本を読んで、"細胞のアンテナ"という意味について、改めて考えてみようと思いました。

その本とは、『思考が物質に変わる時』/ドーソン・チャーチ著/ダイヤモンド社(原題:Mind to Matter/Dawson Church)というものです。出版されたのは2018年(米国)で、日本語に翻訳出版されたのは2019年。

著者のドーソン・チャーチ氏は、神経外科医に学び、エネルギー療法の研究開発や、健康・心理などに関する本を出版し、どちらかといえばスピリチュアル方面で活動しています。”スピリチュアル”というと、その言葉だけで敬遠する人がいるのは知っていますが、もはやそうした見えないものを無視し続ける時代は、終わりを告げるかもしれないのです。

本書は、”エネルギー”や”フィールド”、”波動”など、物質的観点からは理解し難い現象や治療法について語っていて、多くのエビデンスも紹介されているのですが、それでも今のところ、『似非科学』というふうに分類されてしまうのだろう、とは思います。

ただし、ここで語られている多くの現象は、量子物理学的には否定できないものばかりです。現在、「量子コンピューター」というのをよく耳にすると思いますが、それは、ごく近い将来、今の私たちには想像もできないような技術が、私たちの生活に取り込まれるということです。量子の世界は、これまでの理論が通用しない世界です。たとえば、時間や空間に縛られない世界。

おそらくそれは、人々がインターネットやスマホを手にするようになった技術革命とは、レベルの異なる領域です。これまでのように、「それはコンピューターの中のことでしょう」「それはごくごく微小な世界のことでしょう」、「だから私たちには関係ない」とは、言っていられなくなるに違いありません。

そういう時代が間近に迫ってきているのを感じながら、ABO血液型について、再検討してみる必要があると思ったのです。ABO血液型は、細胞の表面にある糖物質で、『糖鎖』と呼ばれるもの。糖鎖が”細胞のアンテナ”だということは、今ではもう、細胞や糖鎖の研究をしている人たちの共通認識となっているようです。アンテナだとすれば、いったいどのような仕組みで情報をキャッチしているのだろうか?

本書によれば、人には磁場のようなエネルギーフィールドがあり、たとえば思考するだけで、その性質がある種のエネルギー情報として周囲に伝達されるといいます。それは数メートルにも及び、それだけでなく、数百キロも離れた誰かにさえ、そのエネルギーを送ることができるというのです。

今の私たちの意識では、にわかに信じがたいことではありますが、量子物理学の世界では、そうした事実が既に証明されてもいるのです。先ほども書いたように、量子の世界は時間と空間の制約を受けないのです。


ABO血液型アンテナは何をキャッチしているのか?

それはさておき、少なくも、そうであるなら、細胞表面に無数にあるアンテナが、何かを受信していると考えるのは突拍子もないことではないでしょう。そしてそれは、A型アンテナ、B型アンテナ、O型アンテナ、というふうに、異なる物質によるアンテナを持っているのです。

体の内部、胃や腸の中なら、糖鎖の受容体が体内に入ってきた物質に反応するので、物理的にそれが行われていることが分かります。では、体の表面ではどのようなことが起こっているのでしょう。目には見えない空間の、”何か”を受容している可能性はあるでしょうか。

数年前、ポーランドからメールが届きました。そのラボは抗体に関する研究を行っているとのことで、興味深い内容を教えてくれました。

それによると、O型の人が居る部屋に、A型の人が入室しただけで、O型の人のA型抗体が増加したというのです。そのラボでは、人の発汗を感知したのではないか?という結論を出していたようですが、しかし、目には見えないエネルギーフィールドというのを信じるなら、O型の人の細胞表面糖鎖が、A型物質から発散される特有のエネルギーを感知するのは不思議ではありません。

研究会メンバーのひとりは、幼稚園児の頃、すでに血液型の違いに対する感受性を持っていたといいます。もちろん誰からも血液型の話など聞いたことはなく、ただ単に幼稚園の仲間たちを眺めていて、「自分とは異なる種類の子たちがいる」と、直感的に感じ取ったというのです。能見正比古はその数年後に本を出し、中学生頃になってそれを読むことになり、そして自分が幼い頃感じた異質感にようやく納得したのだそうです。

子どもの感受性が大人の数倍強いことは、誰もが理解していることでしょう。同じ場、同じ状況、同じ体験をしていても、アンテナの受信機能が異なれば、異なる感じ方をするのはしごく当然のこと。しかし今のところ、「抗原・抗体」という視点でしか説明することはできないのかもしれません。

ポーランドの実験が事実だとするなら、O型(H型)抗原しかもたないO型の人は、A型物質とB型物質に反応するわけで、それらが体内に物理的に侵入しなくても感知し、抗体を作り始めたことになります。するとA型やB型、加えてAB型が存在する場に居るとき、O型の人の体内は、何とも忙しいことになっていると予測できます。


OとABの対照性と矛盾点

O型の人が、日常生活では他のタイプに比べてもずいぶんおっとりとしているのに、なぜか人間関係だけには細かい神経を使っているようだと、能見正比古は分析しました。その理由を、O型の力関係への敏感さ、あるいは敵か味方かという本能的な習性、というふうな説をたてていましたが、その大元の原因が『抗体・抗原』にあるのだとすれば、もっとシンプルに説明できそうです。

他のタイプと出会うと同時に、抗体を作り出すのだとすれば、それはつまり、体は警戒態勢に入っているといえます。それが自分に害を与えるものなのか、そうではないのか…。体は神経質にならざるを得ないのです。O型は、O型同士でいるとき、もっとも自然体でいられるのかもしれません。O型が多い国のO型たちを見ていると、喧嘩こそしているものの、笑い声の絶えない、常に大らかな雰囲気に包まれているのです。

だからといってO型同士でいるのが良いと言っているわけではありません。異なるものを受け入れることは、自分の成長やコミュニティの発展に必要不可欠だからです。人間は、お互いの相互作用があってこそ、意味のある人生を送れるに違いないのですから。

さて、もうひとつの例として、O型とは対照的なAB型について考えてみます。AB型は、A型抗原も、B型抗原も、そして量は少ないながらH型抗原も持っています。すると、異なるタイプと同じ場に居たとしても、体の中ではさして何も起こっていないことになります。

ところが、ここで相反する興味深い現象があります。O型は、人に警戒心を持つ一方で、仲間意識は非常に強く、仲間との親密な関係を求め、人に対して解放的でもあるのです。ところがAB型は、仲間づくりにはさして積極的ではなく、むしろ距離を置いた人間関係を好みます。しかしAB型は、他のどのタイプより公平性に秀でていて、多様性を受け入れる感性を持ち合わせてもいるのです。

この矛盾をどう説明すればよいのやら。無理やり理屈で説明することは可能かもしれませんが、今の段階では保留にしておきたいと思います。人間は、やはりもっと複雑なのです。ただし、こうした複雑性と矛盾性の中に、ある種の法則のようなものがあるのも確かなことだと、付け加えておきたく思います。

いずれにしても、このように、フィールドやエネルギーといった、今までは語ることをタブー視されていた視点からも、仮説を立てていくことができる時代に、今後は進んでいくのではないでしょうか。まだまだ人間の探究は続きます。


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2021-09-30

【第100代目総理大臣へ!】AB型岸田文雄を血液型視点で解析してみる!

 

新総裁はAB型、果たして日本のゆくえは?


高市早苗旋風巻き起こる~そして流れは変わった?


昨日9月29日、自民党総裁選が行われ、新総裁は岸田文雄に決定。第100代総理大臣となります。(正式には10月の4日の指名をもって)

近年、今回の総裁選ほど盛り上がったのを、私は見たことがありません。政治に疎い私でさえ、関心を持ったわけだから、多くの人々が注目していたことに間違いはないでしょう。その立役者となったのは、当選はしなかったものの、高市早苗さん(A型)であったことも、間違いないでしょう。

「そうなの?」と思う人もいそうですが、テレビ報道の一方の、ネット上メディアでは、高市早苗旋風が、ものすごい勢いで巻き起こっていたのでした。理由は何よりも、高市早苗の”国家観”に、人々が共鳴したからでしょう。それほどに、我が国、日本に対する危機感が、人々の中で高まっているということでもあります。

高市さんが立候補したことで、これまで「総裁選なんて政治家たちが勝手に決めるもの」と、白けていた民衆を、目覚めさせたとも言えるのです。投票までの日数が少ない中にあって、4候補の公開討論会が行われるなど、これまでにない、国民とのコミュニケーションを図る画期的な試みもなされていました。

何やら時代の風向きと共に、日本国の舵取りが、少し方向を変えていくような、そんな気配さえ感じさせました。そのような空気感の中で、最終的に押し上げられたのが、岸田文雄ということになります。「岸田文雄は、河野太郎と違って国民に人気がない」、というのは、ずっと言われていましたが、なるほどと、今回の得票数で見えてくるところもあります。



岸田さんの決選投票での党員票が一桁なのは、ある面、それを物語っているのかもしれません。一方の河野さんは反対に、一回目も決戦投票でも、党員票は大きく上回っています。ただ、ここで付け加えたいのは、党員票が国民の声を代表しているか、というと、そうとも限らないわけで、党員とはいっても、義理で入っている人が多いのでは?と、少々勘ぐってしまうところもあります。

それでも河野支持者の国民が、実際にも多かったのだとすれば、それは、何よりメディアの露出度の高さのおかげだと、言えるのではないでしょうか。とかくテレビという媒体は、「露出度=人気」というセオリーがあるのですから。


諸刃の剣となったO型の自己PR


一応、落選された議員の敗因を、僭越ながら血液型的に言わせて頂くなら、河野太郎さん(O型)は、やはり自己主張が過ぎただろうと思います。それは国民へのPRには効果的でしたが、議員仲間には....というところがあります。やはりこの国は、"稲穂の実る国"、大和なのです。

高市早苗さんについては、負けたというイメージは、皆さんあまり持たれなかったと思います。よくここまで頑張ったと。それに、前述したように、新たな流れを作ったわけですから、敢闘賞を差し上げたいくらいですね。

高市さんは、とても努力家で、ものすごく勉強してらっしゃると伺っています。だからどんな答弁でも、ご自分の言葉で説明できるんですね。ただ、今後、総理を目指すのであれば、一匹狼ではなく、カリスマ性を身にまとっていただけたら、と思うところです。A型にとって、一匹狼的な生き方とカリスマ性は、コインの表裏のようなものなのです。

野田聖子(A型)さんは、恐らくご本人も、勝つお気持ちはなかったように感じますが、野田さんの立候補で、力のバランスが保たれたようにも思います。やはり一役かってくれたのでしょう。


AB型リーダーが奮い立つには?


さて本題の新総理、岸田文雄さんはAB型。AB型総理大臣は、岸田さんで3人目となります。血液型が判明しているこれまでの総理は、およそ30名くらいですが、その一割程度を占めるとなると、日本のAB型出現頻度と同じ割合で、総理も出現しているということになります。

AB型は、総合的には、リーダー向きとは言いにくいというのが、大方の見方としてあります。もちろん、著名な優れたリーダーはいらっしゃいます。たとえば経済界なら、稲盛和夫氏がAB型ですし、時折傑出したAB型リーダーが、現れることもあるのですが、やはり数は少なくなります。というのも、そもそも本人が、あまりそういうものを、強く望んでいないのです。

一見、権力に昇りつめたがるAB型がいたとしても、他の血液型と激しい権力闘争にでもなったときには、さっさと逃げ出してしまう可能性が高いです。そうした強い欲望や野心は、AB型の生き方として、非常にナンセンスなことだからです。

かつて、上杉謙信というAB型の武将がおりました。今でも語り継がれるほど、戦いに強くて有能な武将であり、時代のリーダーでありましたが、彼もまた、単なる権力争いのためだけに闘志を燃やすことは難しく、『正義』という大義名分を神に奉じなければ、自分を奮い立たせることが出来なかったのです。そう考えると、これまでの岸田文雄という人の、何か物足りない、パッとしない感じ、というのも、少し納得できるのではないでしょうか。

他の投稿でも少し触れていますが、岸田さんに対する周囲の評価や、ご本人の発言などから、再度キーワードを拾い上げてみると、「調和」「調整」「バランス」などが浮かび上がってきます。また、「相手の話しを良く聞く」というのは、ご本人も仰られている長所だそうですし、「好い人」、「誠実」「好印象」「紳士的」。あるいは「優柔不断」「八方美人」など、そういったところかと思います。

どれをとっても、まさにAB型的な特徴と、みごとに合致しています。そしてAB型気質の中でも、わりと長所となり得る面が多く見受けられるのですが、ところが逆に、それらの性質が「リーダーとしては不向きなのでは?」と、多くの人々の懸念材料にもなっているようです。つまり、「好い人」では、一国の総理は務まらないのだと。

ただ、もしも、この辺りを私が血液型視点で弁護するなら、そういう自分の弱点を、AB型自身が理解しているかどうかが大事なことかと。”経験を積んだAB型”、という前置きはありますが、AB型は、客観的に自分を眺めることには長けている方です。岸田さんが、自分の弱点を自覚した上で、どう戦略を立ててゆけるのかも、今後の明暗を分けるカギになるかもしれません。

「平時なら岸田でもいいが、有事では頼りない」という声が、ざわざわと聞こえてくる中にあって、有事とも乱世とも思える昨今。上杉謙信のごとく『正義の旗』を掲げ、奮い立つことが果たしてできるのか。じっくり見守ってゆきたいところであります。


今回、10月の任期満了の後には総選挙があります。
結果によっては超短命に終わっしまう新内閣になる可能性も。年末まで落ち着かない日々が続きそうです。

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2021-09-09

【総裁選】第100代総理大臣は誰に?~予定候補者たちの血液型

 

総裁選候補者~血液型もそれぞれ

菅首相の辞任により、急きょ総裁選が行われることになりました。投開票は29日の予定です。
今のところ正式な出馬表明をされているのは岸田文雄氏と高市早苗氏ですが、名前の挙がっている候補者予定を合わせて、血液型と簡単な人となりをご紹介しておきたいと思います。


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岸田文雄


生年月日:1957年(昭和32年)64歳
血液型:AB型
出身地:東京都(本籍は広島市)

祖父、父ともに元衆議院議員で岸田家は政治家一家。
小学校時代に米国ニューヨーク州で過ごす。帰国後の学生時代は野球部へ。
早稲田大学卒業後、銀行へ入社。
5年間の銀行員を経て父、岸田文武の秘書となる。
1993年、衆議院議員選挙に出馬、初当選。
外務大臣、政調会長などを経験。宏池会(岸田派)会長。

座右の銘:「天衣無縫」※周囲に左右されずにいつも自然体でいること。

(出馬表明・政策)
(巷の評判、評価など…)
お酒が強い。誠実、約束を守ってくれる。紳士的、いい人。決断力がない、優柔不断。話が面白くない。地味。何をやりたいかが伝わってこない。財務省との繋がりが強い一族ゆえ、緊縮財政に向かうのではないかという懸念の声もあり。

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高市早苗


生年月日:1961年(60歳)
血液型:A型
出身地:奈良県

神戸大学経営学部。松下政経塾卒。
渡米(米国連邦議会)
近畿大学経済学部教授。
1992年 衆議院議員通常選挙 初出馬(落選)
1993年 衆議院議員総選挙出馬 当選(得票数トップ)
内閣特命担当大臣、総務大臣などを経験。無派閥。

座右の銘:「高い志 広い目 深い心」
目標とする政治家:マーガレット・サッチャー(元英国首相)
趣味:ドラム(学生時代はヘビメタバンド)、バイク、スキューバダイビング

(出馬表明・政策)
  • 総裁選出馬表明 記者会見動画(FNNプライムライブ配信)
  • 政策 基本理念(公式サイトより)※具体的な政策については上記の記者会見で言及
(巷の評判、評価など…)
一匹オオカミ、仲間が少ない。強い国家感に高評価。初の女性総理大臣への期待。4名の中で唯一世襲議員でない人。知名度がやや低い。政策提言多数で意欲的、行動力あり。


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河野太郎(予定)


生年月日:1963年(58歳)
血液型:O型
出身地:神奈川県

祖父、父ともに元衆議院議員の政治家一家。
ジョージタウン大学国際学部。
1986年、帰国後、富士ゼロックス、日本端子に勤務。
1996年 衆議院議員総選挙初出馬 当選。
外務大臣、防衛大臣、行政改革大臣などを経験。

座右の銘:「ありません!」

(出馬表明・政策)

(巷の評判、評価など…)
外務大臣時代、2年の任期中に123か国(外国出張291日となる)を訪問した。正直で率直に発言する。キレやすい。部下に慕われていない。ツイッターをよく活用していて若い層の人気が高い。ツイッターではワクチン批判に対するデマ発言で話題に。意見の合わないフォロワーをすぐブロックすることから”ブロック太郎”とも。


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石破茂(予定)


生年月日:1957年(64歳)
血液型:B型
出身地:鳥取県

父、二朗は鳥取県知事。
慶応義塾大学法学部。その後銀行へ就職。
1986年 衆議院議員総選挙初出馬 当選。
防衛大臣、農林水産大臣、地方創生担当大臣など経験。

座右の銘:「鷙鳥不群」※群れない


(出馬表明・政策)
(巷の評判、評価など…)
近年の総裁選では何度か出馬しているが、いずれも党内からの支持が得られず。国民への知名度は高く、人気もそれなりにある。変り者、独創的な発想。アイデア持つ。党派をよく変えていて、ときに”裏切り者”と言われることも。軍事オタク。


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野田聖子(予定)


生年月日:1960年(61歳)
血液型:A型
出身地:岐阜県

祖父は元衆議院議員の野田卯一。
上智大学外国語学部。
帝国ホテル勤務。
1987年 岐阜県議会議員選挙 史上最年少(26歳)で当選。
1993年 衆議院議員総選挙出馬 初当選。 
郵政大臣、総務大臣、内閣府特命担当大臣など経験。

座右の銘:「初心忘るべからず」
趣味:読書、日本画

(出馬表明・政策)

(巷の評判、評価など…)
子どもが障害を持つこともあり、働く女性や子どものための政策に力を入れる。一本筋が通っている。男気がある。兼ねてから初の女性総理大臣を目指し、周囲からも期待されてきたが、あと一歩の力量が必要とも。


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今回の候補者及び予測候補者は、全ての血液型が揃っていますね。こういうケースは案外めずらしいかもしれません。各人物の人となりや素顔などは、なかなか分かりようがありませんが、少しは血液型の特徴も垣間見えているように思います。

岸田文雄さんと石破茂さんは、前回の総裁選に出馬したので顔を知らない人は少ないでしょう。河野太郎さんは、ワクチンでお馴染み、顔出しバッチリです。野田聖子さんも、以前から「初の女性総理大臣」によく名をあげられていました。すると今回、高市早苗さんの出馬表明は、意表をついたものかもしれません。そして5名の中で、世襲議員でない、親族に政治家がいない、という人物は高市早苗さんだけです。そういう意味でも新鮮な人物ですね。

あるネットサイトで、次期総理に「なってほしい人物」「なってほしくない人物」というアンケート結果がありましたが、どちらの回答にも、ほとんど同じ順位で同じ人物が上がっていました。日本の場合、テレビなどで頻繁に取り上げられる議員でないと国民の知る機会がないらしく、「支持・不支持」「好き・嫌い」のいずれにおいても、同じ人物の名前しかあがってこない、ということのようです。

国民全体の政治への無関心さもあるかもしれませんが、たとえ関心のある人でも、情報をテレビなど主流メディアのトピック的放送に、だいぶ頼り過ぎている感が否めません。

さて、どのような結果になることでしょうか。国民が直接投票はできないにせよ、国民ひとりひとりが自分で考え、自分の目で見据えていきたいところです。今回の総裁選は第100代という、数字的にも非常に区切りの良いものです。「これは何かが大きく変わるチャンスか?」と、何もかも停滞している今の空気に、真新しい風が吹き込むのを期待したいところであります。


2021-09-08

【仕事師O型】菅総理、お疲れさまでした!


菅首相のO型的特徴とは?


前首相の安倍さん退任から、慌ただしく就任されたのは2020年9月16日でした。そして先日の突然の辞任表明、9月29日が自民党総裁選の投開票日と決まったとのこと。およそまる一年間の在任となりました。

現在のような、前代未聞の"コロナ禍"の中で総理大臣に就任することは、少々、分の悪いくじに当たってしまったようなものかもしれません。まさにこの一年は、さまざまな事に耐え、あらゆる問題に対処する、苦難の日々であったことと思います。まずは、「大へんお疲れさまでした!」と、一国民として心からの労いと感謝を申し上げます。

一年前の就任時、菅首相に対する巷の評価は、「とにかく菅さんは仕事師だ!」というものでした。あとは話題になったのはパンケーキが好きなことくらい。とにかく菅さんという方は、ひたすら仕事をしているという印象が強かったようです。

「O型は、親分肌で自己主張が強くて、お人好しで…」というイメージを持つ人が多いですが、すると、たくましそう、元気、大らか…などなどの人物像に、ついついなりがちです。ところが実際の人々を見まわしてみると、そうは見えないO型さんの方が多いはず。それはO型に限らないことですが、4タイプを比較するとき、どうしても分かりやすく目立つ特徴傾向だけがピックアップされがちなので、そこから一歩踏み込んだ、真の気質傾向を伝えることが、なかなかできないことも多いのです。

菅首相も、一見O型らしさが見えにくいタイプかもしれません。ここで、O型の一般的傾向を一部抜粋してみることにします。

【O型の気質・行動傾向】(※能見正比古著「血液型エッセンス」参考)
  • 生き方の基本は、生命自然の方向に強く沿っている。
  • 生活は、バイタリティーがあり、必要に応じて耐乏性も強い。
  • 行動は、目的志向性強く目的に向かって一直線。達成力も大。
  • 思考判断は、利害判断中心か、あるいは信念。明解な言葉選び、論理は巧み。
  • 感情は、日常では安定。慣れない出来事や追い詰められて弱いことも。
  • 仕事は専門を得ると深まり、プロ的成長を遂げる。
  • 人間関係は上下・横の区別より敵か味方か。
  • 社会へは、勝負師的姿勢で臨む。

これまで私が、菅首相に関するインタビューや人物評などを聞いた内容から判断し、上記に当てはまるところを、私の独断で太字にしてみました。もちろん正解など分かりようもありませんが、みなさんは、いかが思われるでしょうか。


目標定めて一直線の"O型気質"でやり遂げた数々の実績とは


菅首相に関する、さまざまなご意見はあるのでしょうが、とかくメディアは批判の方が目立つものであり、政治には裏の裏のまた裏と、あまりに裏が多すぎて、素人の私にはどのような判断をもすることが難しいです。とはいえ、菅首相がこの一年に実現したことについては、事実として明らかなので、ここに挙げておきたいと思います。

◎菅首相が実現したこと(参照:WiLL増刊号627)
  • 携帯料金の値下げ(大手3社6割値下げ)
  • 『日本学術会議』任命拒否
  • 教科書の”従軍慰安婦”表記を認めないと決定
  • 皇位継承問題において有識者会議へ提言(「男系継承」支持を明言)
  • 福島原発の処理水海洋放出決定
  • 『国民投票法』を改正(憲法改正のための準備のため)
  • 『産業と地調査法』『重要土地利用規制法』(重要地の外国人購入を禁止するなど)
  • G7声明で台湾問題を明記(国会でも台湾を”国”と公言)
  • 待機児童、男性の育児休暇取得への環境づくり
  • 最低賃金3.1%アップ実現
  • 不妊治療保険適用
  • コロナワクチンの大規模確保(とともにワクチン選手のスピード化を実現)
  • 東京オリンピック開催実現
  • オンライン治療の解禁(2022年から予定)

上記の事柄、ひとつひとつへの是非については、いろいろなご意見があると思うので、ここでは論評を避けます。いずれにしても、たった一年間で、たくさんのことを実現させた行動力と、その目的達成力は、さすが、『目的志向の仕事師』あっぱれO型!ということだと感じます。

菅首相は、自己PRが下手だという評価もよく聞きますが、確かにそれについては、トップに立つO型らしからぬ点ではあります。しかし力関係に敏感なO型が、自分の社会での立ち位置を決めたとき、むしろその立場に徹底するところがあり、今回は菅首相自身、思わぬお役目が突然舞い込んできたわけで、場慣れしない面も多々あったろうと想像できます。

以前の記事でも少し紹介しましたが、かつて安倍元首相を説得し、強く推した立役者としてインタビューに答えていたときの菅首相の言葉が、今でも印象に残っています。

インタビュアー:「なぜ安倍さんを推したのですか?」

菅:「彼は自分の考えをしっかり持っているし、家柄もいいですし、総理の品格がある

なるほど、菅総理は、そもそもご自分が総理大臣になるおつもりなど、これまで一度も無かったのでしょう。「総理の女房役として腕を振るうのが自分の本分である」と、決定づけていたのではないかと思えます。その場合、自己PRなどは、むしろ封じ込めるべき性質となります。菅首相があと数年、総理大臣を続けていけたとしたら、もう少し違った"菅首相"を見ることができたかもしれませんね。

とにもかくにも、お疲れさまでした!!


2021-08-11

【2020東京オリンピック】58個のメダルおめでとう!そして東京オリンピックを血液型的に総括してみた!

 

日本史上最多のメダル獲得!!選手たちありがとう!

昨年からの一年延期に加え、今年になっても世界的パンデミックが収まらず、一時は開催を危ぶまれていた東京オリンピック。誰のせいとは言えませんが、右往左往の渦中におかれた選手たちの心情を思うと、もっと最善の進め方があったのでは?と思ってしまいました。

そうであるにも関わらず、選手たちは、本当に力を尽くして下さいました。選手たちは「自分たちが一生懸命頑張ることで、大会を開催して良かったと日本の人々に思ってもらわなければ」という、悲壮感さえあったのではないかと察します。そんなプレッシャーの中で、こんなに頑張ってくれたことに、深く感謝したいと思います。

とにもかくにも、大きなアクシデントもなく、無事に終えた東京オリンピック。まずは安堵したいところ。そして、今大会を振り返りながら、血液型視点で気づいたことのいくつかを、ご紹介していきたいと思います。


メダル獲得者を見れば、相変わらず多いのはB型!?


過去のオリンピックでも、このブログや他のメディアなどで取り上げてきましたが、オリンピックのメダル獲得者は、毎回と言っていいほど、B型選手が多いのです。ただ、全ての選手の血液型が公開されているわけではないので、正確な数値を示すことはできません。とはいえ、B型は、日本人の2割ほどであることを考えると、やはりメダル獲得者はB型の独壇場といっても良さそうなのです。

(*1)血液型別メダル獲得延べ数
O11
A8
B13
AB3
延べ合計数35
*血液型判明者の人数34名
*血液型不明の人数18名

上記のとおり、B型が4割を占めております。また、個人競技とダブルスにおける金メダル数においても、【O型=5個、A型=3個、B型=6個、AB型=2個】ということで、B型が最も多く取得しています。

大舞台においてのB型は、緊張して硬くなってしまうということが、本当に少ないのです。もちろん、B型が緊張しないということではなく、あくまでも他のタイプとの比較において言えることです。そしてそれは精神論的なこと以前のものであり、体質的に硬くなりにくいといっていいかもしれないのです。

またB型の、周囲の動向をあまり気にしないでいられる、マイペースさや、楽観性というのも起因するのでしょう。B型たちは、大舞台になるほど、「よし、やってやるぞ」という気持ちの勢いが高まり、そのプレッシャーに緊張するより、むしろ気分が乗ってワクワクしてくるという、他のタイプからすれば、大へん羨ましい性質を持っているのです。

B型アスリートたちに聞いてみたら、それは言い過ぎで、「いや、すごく緊張してるよ」というかもしれません。それでも、他のタイプのアスリートたちは、充分に練習を積み上げてきていながら、気持ちとは裏腹に、体が練習どおりに動かなくなってしまう人が多いに違いないのです。

なぜB型が、世界舞台にこれほど強いのか?という、これらのことについては、さまざまなところで、既に何度も何度も、言及してきました。しかしこのように、ほとんど例外がないほど、お決まりの結果を幾度も見せつけられてしまうと、研究者としては、深く考えさせられてしまいます。人間の進化を考える上で、私たちはB型から、何かを学ばなければならないのかもしれません。


【B型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
安藤美希子/ウェイトリフティング(銅メダル)
荒賀龍太郎/空手(銅メダル)
大橋悠依/競泳400個人メ・金メダル)(200個人メ金・メダル)
本多灯/競泳(銀メダル)
阿部詩/柔道(金メダル)
廣田尚里/柔道(金メダル))
野中生萌/スポーツクライミング(銀メダル)
野口啓代/スポーツクライミング(銅メダル))
水谷隼/卓球(ダブルス・金メダル)
渡辺勇大/バドミントン(ダブルス・銅メダル)
東野 有紗/バトミントン(ダブルス・銅メダル)
池田尚希/上(競歩・銀メダル)



観客が居ないと燃えないB型!反対に落ち着いてプレーできるA型!


今大会で、最も残念なことだったのは、無観客だったということです。本来なら、日本中、世界中から人々が集まり、会場は拍手と声援で熱気に包まれるはずだったのは、いうまでもありません。

私は、観客のいないガランとした会場風景をテレビで観ながら、ふと頭をよぎったあることに、つい笑ってしまいました。
「もしかしたら、観客の声援がないことで気持ちが盛り上がらず、成果を出せないB型選手が出てくるのではないかしら?」

そして実際、少なからずそんなB型選手がいたに違いないと、密かに思っているのです。もちろんB型本人は、「どうして気持ちが盛り上がらなかったんだろう?」と、自分の不調の原因が分からなかったとは思うのですが。

これにはちょっと、名前をあげるのを恐縮しますが、たとえば、ゴルフの松山英樹選手(B型)は、今年の春、アジア人で初めてのマスターズ・トーナメントで優勝しました。彼は何かのインタビューで、「観客が多いほど気持ちが盛り上がる」と話していたことがあります。

これまでも、B型ゴルファーたちから似たような話をよく聞いています。あるB型ゴルファーは、ギャラリーたちの声援で気分を盛り上げたり、ミスしても冗談を言い合うことで気分転換したりしているのだそうです。しかし今大会のオリンピックは、まるで練習のときのように、淡々とした雰囲気であったことでしょう。すると今回、メダルを逃した松山プロ。気分の方は、今ひとつだったのかもしれません。

そしてもうひとつ興味深いのは、一方の女子ゴルフで見事に銀メダルを獲得した稲見萌寧選手です。彼女はA型です。稲見選手は、2018年にプロ転向したばかりで、コロナ禍の影響もあり、まだ経験の浅い選手でもありますが、これまで以上の落ち着きで、非常に良いプレーが出来たのではないかと思います。

稲見プロは、自分について「究極に追い込まれると力を発揮するタイプ」と言っていたのですが、それはとても、A型らしい持ち味でもあります。A型は、最後の最後に開き直ることで、いつも以上の力を発揮することができるのです。そんなA型ゴルファーからしばしば聞くことは、B型とは反対に、「ギャラリーの声が気になって集中できない」ということなのです。A型の人は、神経のアンテナが八方に広がっているせいで、いろいろなものをキャッチしてしまうのでしょう。

ところが今大会は、そうした余分な雑音が入らなかったはず。稲見プロは、自分自身と静かに向き合いながら平常心を保ち、「清水の舞台から飛び降りる」気持ちで開き直ることができ、自分らしいプレーできたのかもしれません。あくまで私の、血液型視点で眺めた憶測にすぎませんが、A型とB型の正反対の性質が、あらわになったようで、とても興味深く思ったのでした。

【A型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
稲見 萌寧/ゴルフ(銀メダル)
五十嵐カノア/サーフィン(銀メダル)
永瀬貴規/柔道(金メダル)
ウルフアロン/柔道(金メダル)
素根輝/柔道(金メダル)
芳田司/柔道(銅メダル)
中山楓奈/スケートボード(銅メダル)
萱 和磨/体操(あんま・銅メダル)


格闘技ならパワフルなO型がやっぱり頼りになる!


O型が、自分の有り余るエネルギーを何に向けるかは、そのO型によってそれぞれですが、肉体的に恵まれたO型なら、それがスポーツに向かうことはごく自然なことに思えます。したがって、スポーツ界で活躍するO型は多いのですが、中で最も活躍するのは、格闘技のようです。

相手と向かい合い、勝つか負けるかの白黒がはっきりした一対一の勝負。O型は、目標や目的が明確であるほど、集中力を高めることができるのです。

以下は、今回、個人競技においてメダルを獲得したO型選手たちです。

【O型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
喜友名諒/空手(形・金メダル)
阿部一二三/柔道(金メダル)
大野将平/柔道(金メダル)
新井千鶴/柔道(金メダル)
渡名喜風南/柔道(銀メダル)
乙黒拓斗/レスリング(金メダル)
開心那/スケートボード(銀メダル)
村上菜愛/体操ゆか(銅メダル)
伊藤美誠/卓球(個人・銅メダル)(ダブルス・金メダル)
梶原悠未/自転車(銀メダル)

格闘技系の競技で活躍した選手たちは、他の血液型もたくさんおります。特に柔道界は、ほとんどの選手が勝利したという快挙でした。また、同じように活躍が目覚ましかったレスリングにおいては、血液型不明者が多いので、データとして示すことができません。それでも、上記にあがったO型選手はいずれも、技だけでなくパワーを備えた選手たちであることが伺えます。

ただ、O型選手たちは、その集中力の高さやエネルギーの大きさを考えれば、本当は、もっと活躍できるのではないだろうか?という思いが、実はあります。その起因は、以前からずっと言及しているように、O型が、場所や雰囲気に慣れるのに少し時間がかかり、初体験に弱さを持つところがあるせいかもしれません。


勝負に執着できないAB型は巧みな技でそれを補う!


そもそも、B型より更に少数派であるAB型です。スポーツの大舞台でAB型選手を見かけることは、とても少なくなります。しかもAB型はその性質からして、勝負に徹底して執着するということが難しいのです。そんな中で時々、異彩を放つスマートな選手が出現することがあります。そうしたAB型のほとんどは、その恵まれた身体能力に加えて、巧みな技や優れたバランス感覚、あるいは素早い分析力などで、その地位を獲得しています。

今回の大会で勝利したAB型選手も、そろってそのような選手だったと言って良さそうです。各選手に対する一般の評価を見ても、それが一目瞭然です。

【AB型メダル獲得者】*個人及びダブルス競技のみ
高藤直寿/柔道(金メダル)※多彩な技と変幻自在な柔道が持ち味。
清水希容/空手(形・銀メダル※美しさとスピードが強み。
堀米雄斗/スケートボード(金メダル)※ボディバランスが良く、ボードさばきが巧い。

近年、スポーツ界の各分野は、益々レベルが向上していますが、そういう中で、肉体的な鍛錬や精神論だけでは、対応しきれない面があるでしょう。そうなったとき、AB型の活躍の場は、増えてくるのかもしれません。


そしてアスリートから私たちが学べること


スポーツ観戦が好きな人たちは多いでしょう。けれど、ただカッコイイから、スカッとするからという、娯楽的な楽しみだけで終わらせてしまうのは、もったいない気がします。「人間学」としてアスリートたちを眺めたとき、彼らほど、自分の肉体や精神と真摯に向き合い、その進化に励んでいる人々は、居ないだろうという気がするのです。

私たちの多くは日々、生活の豊かさや安定した暮らし、ややこしい人間関係など、自分自身のこととは離れた外界のことに、多くの時間を費やしているのではないでしょうか。しかし彼らアスリートたちは、自分自身と向き合うことに、たくさんの時間と知力や体力を使っているのです。そうして磨かれた自分自身の全てを、赤裸々にといっていいくらい、惜しみなく私たちに披露してくれています。

そして血液型を通して眺めれば、いかに鍛え抜かれたアスリートといえども、それぞれの『基質』があっての心身であり、それらをどう克服し、どう生かすかという工夫を凝らしているのが垣間見えます。彼らが見せてくれているのは、肉体を持つ人間としての、私たち人類の可能性であり、彼らはそれを体現してくれているのでしょう。

そんな彼らに、深く感謝しながら、更なる活躍を楽しみにしたいと思います。


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2021-08-09

【2020東京オリンピック】日本史上初のメダルを獲得した女子バスケの立役者はA型たちだった!

 


バスケットチームにA型が多いのには理由がある!


バスケットボールというのは、学校の体育種目にもなっているので、多くの人が、一度はこのスポーツを体験したことがあるでしょう。とはいえ、日本のチームが世界の中で対等に戦えるなど、私の学生時代は、夢のまた夢だったように思います。

第一のハンディは、身長がどうしても足らなすぎるのです。最近は日本人選手も大きくなったとはいえ、欧米諸国の強豪たちは、175~200cmという高さがあり、それに比べて日本選手たちは、現在においても160~185cmという、身体的な違いがあるのです。

それでもここ10年ぐらいは、アニメの影響にも助けられてか、若者たちにバスケケットブーブームが巻き起こるのと相まって、選手たちの力も徐々についてきたということらしいのです。とはいえ、メダル獲得までに進化しているとは、思いもよりませんでした。お見事ですね!!

今大会のバスケット選手たちのリストを眺めていて興味深かったのは、A型選手がとても多いことでした。多くのチームスポーツでは…もちろん、日本の場合に限りますが、血液型分布の大きな偏りは少なと言いながらも、O型選手がやや多めになることが多くなります。そもそもA型とO型はチームスポーツを好むのですが、大会に選抜されるとなると、パワーや勢いのあるO型選手が選出されることが多くなるからでしょう。

今大会のバスケットチームの血液型構成をご紹介します。

(男子チーム)合計12名
O=2名 A=6名 B=1名 AB=2名 不明=1名

(女子チーム)合計12名
O=3名 A=5名 B=1名 AB=3名 不明=0名


さて、その理由は?
もちろん、バスケットボールを理解している方にとっては、当然のことかもしれませんが、得点能力の高い選手、つまりシュートの確実さが、最も求められるからですね。

そうであるならA型選手が多くなるのは、しごく納得できることです。どんなスポーツ競技でも、スポーツに限らずどんな技においても、”正確さ”において最も秀でるのは、A型が多くなるのです。

今大会で銀メダルを手にした女子チーム選手の得点順位は以下のようになります。

(全試合総合得点)
1.高田真希(A型) 84点
2.宮沢夕貴(AB型)69点
3.林咲希(A型)  68点
4.赤穂ひまわり(O型)56点
5.町田瑠唯(A型)43点

AB型の宮沢選手も頑張りました。AB型もまた、A型に準じてシュートの巧さがあるのかもしれませんね。ただAB型の場合は、正確さや確実性を追求するというより、技術的な巧さの方が際立つように思います。


日本バスケットチームの更なる躍進のためには?


もう一方の、男子チームについても考えてみたいと思います。今大会は、健闘したとはいえ、残念ながら全試合敗戦となってしまいました。男子選手は女子選手より、更に体力的な差が大きくありそうな気がします。するとやはり、シュートの正確さだけでは足らず、パワーもアップしなければならないということかもしれません。

あるいは、パワーだけに焦点をあてるのではなく、もっと別の、パワーに対抗できるような方法もあるのかもしれません。日本には、O型、A型、B型、AB型という、異なる特性を備えた選手たちがいます。それは、他の国にはあまり見られない、特殊な多様性でもあります。こうした日本ならではのチーム特性や、各タイプの持ち味を研究し、実践することができたなら、新しい道が開けるのかもしれません。


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2021-08-08

【2020東京オリンピック】新競技で活躍したB型ウーマンたち~スポーツクライミング


スポーツクライミングはB型に向いている?


今大会から競技に加えられたスポーツクライミング。その起源は、ヨーロッパ諸国では古くから盛んな、ロッククライミングを競技化したものです。山の多い日本でも、案外、愛好家は多かったのだそうです。そして10年ほど前から、オリンピック競技に加えられることが検討されていたそうですが、なかなか決まらず、ようやく今回の大会に登場したということです。

しかし、自然の山岳を登るシーンは映像などで見かけるものの、それを人工的壁面で競技化するとなると、いったいどんな状況になるのやら、興味深々ですね。しかも、日本選手たちは、これまでの世界選手権で立派な成績を残しているらしく、メダルを期待されているのだと聞きました。そこで、選手たちの血液型を見てみると…。

楢󠄀﨑智亜(男子)B型
原田海 (男子)不明
野口啓代(女子)B型
野中生萌(女子)B型

なんとまあ、血液型不明の原田選手をのぞいて、みなさんB型だということが分りました。

もともと、新しいことや、まだ誰もやっていないことが好きなB型とはいえ、日本代表選手にまでなるには、それだけの資質や技術力が備わっていなければならないわけで、にも関わらず、これだけB型が揃ってしまうとなると、私としては理由を考えざるを得ません。

そんなわけで、いったいどんなふうに競技が進められるのか、じっくり観察することに致ししました。

さてさて、競技舞台に備えられた壁を見るなり、フツウの人なら、これは無理だと降参するのではないでしょうか。それは壁の角度です。それがさぞ急斜面であろうことは容易に想像できますが、それどころか、鋭角に倒れ込むような角度で設置されているのですから。しかも、足や手の置き場となるホールドの間隔はかなり長めにとってあり、それらの難題をこなしていくには、飛び跳ねたり、ぶら下がったりしなければ進むことができそうにありません。

解説者の説明によると、このスポーツクライミングに必要な能力というのは、次のようなものがあるようです。

◎体の柔軟性
距離のあるホールドをつかんでいくためには、足を広く開脚したり、無理な姿勢をとらなければならないため。

◎腕力や指の強さ
持ちづらい形や滑りやすい造形などのホールドをつかんだりぶら下がったりする必要があり、また、その状態を保持しなければならないため。

◎柔軟な発想力
頂上までどのようなルートで登るかは、途中の決められたポイントを保持していきさえすれば自由です。選手たちの柔軟な対応が求められるのです。


これらを考えると、体と発想力の柔軟性という点では、B型の性質が大いに生かされるように思います。また、そもそも無理難題な課題を与えられているため、時間内に全てを達成できる選手は少ないらしく、自分の体力と相談しながら、適度なところでの諦めも必要になってくるようです。そうした割きりの良さや楽観性なども、B型には向いている競技かもしれません。


そしてみごと銀メダルを手にしたB型女子選手たち!



結果は、みなさん既にご存知のように、野口選手、野中選手のお2人がメダルを手にしました。

金メダル (スロベニア) ヤンヤ・ガルンブレト(Garibret Janja)
銀メダル (日本) 野口啓代
銅メダル (日本) 野中生萌

金メダルは逃したものの、日本勢2人がメダルに輝くとは、何と素晴らしいことでしょう!

今回のオリンピックを皮切りに、スポーツクライミングは益々進化していゆくことでしょう。野口選手は、この大会を最後に引退を表明されています。おそらく、今後は野口選手を追いかける若者たちが増えて来るに違いありません。その時の、選手たちの血液型にも注目していきたいと思います。


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2021-07-22

【2020東京オリンピック】なでしこジャパンの血液型分布がスゴイ!


A型高倉監督の大胆な挑戦


東京オリンピックが(どうにか…)始まりました!

血液型データと合わせて選手の活躍ぶりを観察していきたいと思います。初日の7月21日は、女子サッカーと女子ソフトボールが行われました。

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『なでしこジャパン』メンバー

高倉 麻子       A 監督

池田 咲紀子     GK
山下 杏也加    B GK
清水 梨紗       A DF
熊谷 紗希       A DF
南  萌華              DF
北村 菜々美    B DF
宝田 沙織              DF
宮川 麻都       B DF
中島 依美       O MF
三浦 成美       B MF
塩越 柚歩       A MF
長谷川 唯       B MF
杉田 妃和       O MF
遠藤 純          B MF
菅沢 優衣香    O FW
岩渕 真奈       O FW
田中 美南       AB FW
籾木 結花       O FW

合計18名
O型=5/A型=3/B型=6/AB型=1
不明=3

(バックアップメンバー)
平尾知佳(A)、林穂之香(?)、三宅史織(A)、木下桃香(A)

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B型が非常に多いですね。チームスポーツでは、A型とO型を中心にした方がまとまりやすいというのが血液型理論では定説です。ここ一番で活躍できるB型選手はとても重要ですが、果たして、これだけ多いとなると、どのような展開になるのでしょう。注目していきたいところです。

また、高倉麻子監督はA型です。A型から見るB型とは、A型的な一般常識からは逸脱することも多く、理解しずらい反面、その意外性や奔放さには、一種の憧れや期待があります。高倉監督、なかなかの太っ腹?大きな賭けに出たようですね。

(記:7月21日)

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準々決勝で敗退、残念!


試合結果は以下のようになりました。

【試合結果】

●一次ラウンド対カナダ

対 カナダ 引分け(1 - 1)/得点(岩渕)
対 イギリス 負(0 - 1)/得点なし
対 チリ 勝(1 - 0)/得点(田中)

●準々決勝

対 スウェーデン 負(1 - 3)/得点(田中)


総合的に得点が少なかったですね。3得点のうち、2得点はAB型の田中美南選手でした。

日本女子サッカーでは、少数派AB型の活躍も目立ちます。引退された澤穂希さんもAB型でした。澤さんは、米国滞在中に、彼ら(欧米諸国)のスタミナに対抗するには技術力を磨くしかないと考え、俊敏性や分析力、技巧など、AB型ならではの強みを磨いたようです。そんな、澤さんならではの技術力が、後輩に引き継がれているのかもしれません。

とはいえ、今回は残念な結果になってしまいました。B型選手たちの活躍はあまり見られなかったのかな。どうやら高倉監督のイメージ通りに、試合は進まなかったようです。

優秀なB型選手は、「ここぞ!」という時に、期待通りに活躍してくれることがよくあります。ところがそんなB型が、どうも気分が乗らずに活躍できない状況というのが、実はあるのです。その秘密は、以降の記事でご紹介していきたいと思います。

引き続き、オリンピックを追いかけてゆきましょう。


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2021-05-23

「血液型人間学」を活用するポイント



能見正比古は、1971年に記念すべき「血液型でわかる相性」を出版した後、1973年に「血液型人間学」という2冊目の著書を出版しました。そしてこのタイトルの通り「血液型人間学」を新しい学問として世に提唱したのでした。その後は、「血液型活用学」「血液型愛情学」「血液型政治学」など、各テーマに沿って主要な書籍を全部で12冊ほど世に送り出しました。

これらの書籍を熟読すれば、人生のさまざまな側面に応じた血液型活用法が、およそのところは理解できます。そして、どう活用するかはその人の工夫次第なので、中には素晴らしい活用法を実践してきた方もいると思います。そうはいっても、それほど活用していない人の方が多いという事実もあります。

これは血液型人間学に限ったことではなく、世にあるノウハウ本の全てに共通するかもしれないですが、頭で理解したのと同じようには、自分のリアルな生活に活かせないというのが実際のところなのです。

ではどうしたら本当の意味で活用できるのだろうか?というのを私自身の経験も踏まえながら考えてみました。それには大きく3つのポイントがあります。


●ポイント1

人間を理解する姿勢

これは最も重要だけど最も難しいともいえます。そもそも血液型ありきではなく、人間ありきの血液型なのですから、たとえ血液型の特徴だけ知り尽くしたところで、人間そのもに寄り添う気持ちがなければ、使い道を誤る可能性もあります。

ただしここでの問題は、そもそも私たち人類が、どこまで自分たち人間のことを理解できているのか?というところもあのですが、まずは、今の私たちに出来ることは、「理解しよう」「理解したい」という、人間に対する興味と関心を、純粋に向ける姿勢が大切なのだと思います。


●ポイント2

情報を交換する

人間の行動や思考、あるいは心の動きについては、デリケートな面があり、なかなか自由な発言が出来ないという現状があります。

血液型についても、安易に口走ると誰かを傷つけるかも?うさんくさい(と信じている人も居るので)事に関心がある人だと思われるかも?というように、躊躇してしまうこともしばしばあります。

実は、私はこれまで、「自分の中で静かに活用するのが賢い使い方です」と言ってきたのですが、むろん、それはひとつの側面では正しいのです。けれど、自分の中だけで納得してしまうと、間違った認識かどうかを確認することが出来なくなります。それが血液型特有の特徴なのか、その人固有の特徴なのかを、見分ける微妙なラインも多く存在するからです。

するとやはり、意見を交換する場がどうしても必要になります。できるなら、血液型人間学を学びたいという同じ気持ちを持った人たちと交流するのが良いのです。血液型人間学の場合、他の人たちと会話をする中で、「あ、そうか!」と気づくことがとても多いのです。


●ポイント3

気長にじっくり学ぶ

ある程度、血液型で人間を観察し始めると、ちょっと分かったような気分になります。

「B型ってこうなのよ」「あ~、A型だと思ったわ、やっぱり」みたいな感じです。

しかしいつの間にか、自分独自の枠組み(カテゴリー)を構築してしまうことがしばしばあります。人間の脳は、そのようにできているのかもしれません。

8割がたはその枠に収まるかもしれませんが、収まらないこともあります。何年経っても、「あ、こういうA型さんもいるんだなあ…」というような場面に出くわすのです。

固定観念をつくらない為に、こうした人間に関する学びは永遠に終わらない、ということを悟る必要があります。それに、「人間」という、流動的で変化に富んだ存在を対象にする場合、正解は無いようなものでもあります。気長に、柔軟に、学ぶ姿勢がとても大切なのです。


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個人、団体、人数を問わず承ります。ゼミの料金はご予算に合わせてフレキシブルに対応させていただきますので、どうぞお気軽にお問合せください。

※こんな方々にお役に立ちたいと思っております。

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  • 子育てと血液型の関係について知りたり。
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お問合せ先
公式サイト ABO WORLD JAPAN



2021-05-21

世界の血液型分布








この情報は「The Distribution of the Human  Blood Groups and Other Polymrphisms/ London, Oxford  University」を基にして、必要な数値を算出し直したものとなります。

調査時期やサンプル対象、人数は地域によって異なります。そのため、あくまでも目安と理解してください。

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