菅首相のO型的特徴とは?
前首相の安倍さん退任から、慌ただしく就任されたのは2020年9月16日でした。そして先日の突然の辞任表明、9月29日が自民党総裁選の投開票日と決まったとのこと。およそまる一年間の在任となりました。
現在のような、前代未聞の"コロナ禍"の中で総理大臣に就任することは、少々、分の悪いくじに当たってしまったようなものかもしれません。まさにこの一年は、さまざまな事に耐え、あらゆる問題に対処する、苦難の日々であったことと思います。まずは、「大へんお疲れさまでした!」と、一国民として心からの労いと感謝を申し上げます。
一年前の就任時、菅首相に対する巷の評価は、「とにかく菅さんは仕事師だ!」というものでした。あとは話題になったのはパンケーキが好きなことくらい。とにかく菅さんという方は、ひたすら仕事をしているという印象が強かったようです。
「O型は、親分肌で自己主張が強くて、お人好しで…」というイメージを持つ人が多いですが、すると、たくましそう、元気、大らか…などなどの人物像に、ついついなりがちです。ところが実際の人々を見まわしてみると、そうは見えないO型さんの方が多いはず。それはO型に限らないことですが、4タイプを比較するとき、どうしても分かりやすく目立つ特徴傾向だけがピックアップされがちなので、そこから一歩踏み込んだ、真の気質傾向を伝えることが、なかなかできないことも多いのです。
菅首相も、一見O型らしさが見えにくいタイプかもしれません。ここで、O型の一般的傾向を一部抜粋してみることにします。
【O型の気質・行動傾向】(※能見正比古著「血液型エッセンス」参考)
- 生き方の基本は、生命自然の方向に強く沿っている。
- 生活は、バイタリティーがあり、必要に応じて耐乏性も強い。
- 行動は、目的志向性強く目的に向かって一直線。達成力も大。
- 思考判断は、利害判断中心か、あるいは信念。明解な言葉選び、論理は巧み。
- 感情は、日常では安定。慣れない出来事や追い詰められて弱いことも。
- 仕事は専門を得ると深まり、プロ的成長を遂げる。
- 人間関係は上下・横の区別より敵か味方か。
- 社会へは、勝負師的姿勢で臨む。
これまで私が、菅首相に関するインタビューや人物評などを聞いた内容から判断し、上記に当てはまるところを、私の独断で太字にしてみました。もちろん正解など分かりようもありませんが、みなさんは、いかが思われるでしょうか。
目標定めて一直線の"O型気質"でやり遂げた数々の実績とは
菅首相に関する、さまざまなご意見はあるのでしょうが、とかくメディアは批判の方が目立つものであり、政治には裏の裏のまた裏と、あまりに裏が多すぎて、素人の私にはどのような判断をもすることが難しいです。とはいえ、菅首相がこの一年に実現したことについては、事実として明らかなので、ここに挙げておきたいと思います。
◎菅首相が実現したこと(参照:WiLL増刊号627)
- 携帯料金の値下げ(大手3社6割値下げ)
- 『日本学術会議』任命拒否
- 教科書の”従軍慰安婦”表記を認めないと決定
- 皇位継承問題において有識者会議へ提言(「男系継承」支持を明言)
- 福島原発の処理水海洋放出決定
- 『国民投票法』を改正(憲法改正のための準備のため)
- 『産業と地調査法』『重要土地利用規制法』(重要地の外国人購入を禁止するなど)
- G7声明で台湾問題を明記(国会でも台湾を”国”と公言)
- 待機児童、男性の育児休暇取得への環境づくり
- 最低賃金3.1%アップ実現
- 不妊治療保険適用
- コロナワクチンの大規模確保(とともにワクチン選手のスピード化を実現)
- 東京オリンピック開催実現
- オンライン治療の解禁(2022年から予定)
上記の事柄、ひとつひとつへの是非については、いろいろなご意見があると思うので、ここでは論評を避けます。いずれにしても、たった一年間で、たくさんのことを実現させた行動力と、その目的達成力は、さすが、『目的志向の仕事師』あっぱれO型!ということだと感じます。
菅首相は、自己PRが下手だという評価もよく聞きますが、確かにそれについては、トップに立つO型らしからぬ点ではあります。しかし力関係に敏感なO型が、自分の社会での立ち位置を決めたとき、むしろその立場に徹底するところがあり、今回は菅首相自身、思わぬお役目が突然舞い込んできたわけで、場慣れしない面も多々あったろうと想像できます。
以前の記事でも少し紹介しましたが、かつて安倍元首相を説得し、強く推した立役者としてインタビューに答えていたときの菅首相の言葉が、今でも印象に残っています。
インタビュアー:「なぜ安倍さんを推したのですか?」
菅:「彼は自分の考えをしっかり持っているし、家柄もいいですし、総理の品格がある」
なるほど、菅総理は、そもそもご自分が総理大臣になるおつもりなど、これまで一度も無かったのでしょう。「総理の女房役として腕を振るうのが自分の本分である」と、決定づけていたのではないかと思えます。その場合、自己PRなどは、むしろ封じ込めるべき性質となります。菅首相があと数年、総理大臣を続けていけたとしたら、もう少し違った"菅首相"を見ることができたかもしれませんね。
とにもかくにも、お疲れさまでした!!