美しい島アンボン(Ambon)島にて
インドネシアは広いです。
世界最多の島々を抱え、人口は2億4千万で世界第4位。
その広域の東方にあるマルク諸島の端っこに、アンボン島という小さな島があります。
小さいけれど、インドネシア東部の最大の都市でもあるということです。
カリマンタン島でのゼミの旅が一段落しそうだったので、私はひとりで数日間、オラウータンのいるジャングルでリフレッシュ。そしてジャカルタに戻ることにしました。
当初、エヴァさんの故郷、トラジャなど、他に2カ所程の開催を予定していたようですが、準備が間に合わずにやむなくキャンセルになったといいます。
ところが、ホリさんが言います。
ホリ「イチカワさん、もしかしたらまだゼミがあるかもしれませんよ」
私「今から他を準備してるんですか?」
ホリ「はい、エヴァさん、さっき一生懸命に、電話で相談していましたから」
ということで決まったのが、アンボン市のゼミでした。
エヴァさんは、以前に一度、アンボン市でゼミをやったことがあるとのこと。そしてアンボン市の市長さんに交渉したらしく、市長さんが賛同して下さったので、話は一気に、トントン拍子に進んだようです。
そういうわけで、ゼミはアンボン市の主催で開催して下さいました。
左が市長さん。当日は出張でおりませんでしたがO型と聞きました。隣に映っているのが市長夫人(O型)で、彼女が仕切って下さいました。
およそ1週間前に決定し、数日前に日にちが確定したわけですが、日本では決してあり得ないスピードですよね。(笑)
アンボン島へは、ジャカルタから飛行機でおよそ3時間半。
市のスタッフらが迎えに来て下さり、夕食をしながらミーティング。
写真はアンボン島の名物料理だそうです。
葛湯みたいな感じですが触感がなかなかいいです。お皿に盛って魚介スープをかけて食べます。とても美味しかったですよ。
市が主催で呼びかけたとあって、1000人もの、幼稚園や小学校の先生方が集まりました。
この島は、昔は香辛料の島と呼ばれたそうで、オランダや中国など、他国の介入が多かったとのこと。そのせいでしょうか?他のインドネシア諸島に比べるとクリスチャンが多めですね。
今回の旅で、最後のゼミです。
ゼミでは、私が話すだけではありません。主催者の挨拶やエヴァさんの話など、いろいろな流れがあります。
ところが、インドネシア語の解らない私には、当然ですが、その流れがつかみづらいのです。
それで私は、ホリさんに聞きます。
「今、何を話してますか?」
するとホリさん
「ただの挨拶だけですよ」
と、実に…エヴァさんに負けず劣らずのB型っぷり。
私も、何もかもホリさんひとりに通訳させるのは申し訳ないという遠慮があったので、「まあ仕方ないか」と、これまでは諦めていたのですが、最後のゼミぐらいはしっかり締めたいところ。
「ただの挨拶でも、全部通訳して下さいね」
と念を押し、いちいちしつこく聞くことにしました。
AB型の私としては、やはり前後の流れがよく理解できた方が、その空気に入っていけるのです。
そういう感覚があまり無いB型ホリさん。
渋々顔で、やっとこさっとこ通訳してくれました。(笑)
O型の市長夫人。
颯爽として、とてもカッコイイ女性でした。
たった数日間の少ない会話の中でも、ポイントを外さないので人の気持ちをつかむのが実に上手いです。
さすが、O型姉御肌。
「血液型のことをよく知って子どもの教育にしっかり役立てて下さい」と、話してくれているそうです。
インドネシアの大きなイベントでは、最初に必ず、祈りの時間があります。
クリスチャンも多くいるアンボンでは、イスラム教と、キリスト教、両方の祈りがありました。(普通はイスラム教の祈りだけのようです)
エヴァさん。
彼女のスピーチは素晴らしいです。
何を話しているのかは分かりませんが、会場の盛り上げ方といい、話のリズムといい、なかなかのエンターティナーです。
皆さんいつも、エヴァさんの話に大爆笑!
ホリさんいわく
「エヴァさんの話はインドネシアの冗談が多いから通訳するのが難しいんです」
残念だけど、それは仕方ないですね。
後日、エヴァさんと笑いました。
「コメディアンになってテレビに出て、それで血液型の話をすれば、一気にインドネシア中に広がるね~」
アンボン島のゼミは、とてもいい感じで終わりました。
私としても、前後の流れをよ~く分かることができたので、安心して話すことができました。
やはり相手(B型)に、合わせてばかりではいけない、ということが、よく分かりました。(分かるのが遅い?)
その血液型なりの、自分なりの、最も適切で楽な"やり方"というのがあるものですよね。
相手とリズムを合わせながらも、自分のやり方で進む…。
これって、かなり難しいですね。
誰もが悩んでいるところだと思いますが、その最適なバランスを、見つけていきいたいところです。
今回の、私自身の反省と課題となりました。
アンボン市の皆様、本当にありがとうございました!
ジャカルタから日本へ帰国する日、ここアンボン市で大きな地震があったと知らされました。私たちがゼミを行った6日後の出来事です。会場はシティーモールで行われましたが、その天井が剥がれ落ちたと聞きました。日本ではニュースが伝わりにくいですが、おそらく今現在、大変な作業に追われていることと思います。市の皆さんのご無事を祈っております。
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