オレンジリボン運動~子供たちが残しているメッセ―ジとは?

児童虐待防止をめざしたオレンジリボン運動というのがあります。
発端は2004年栃木県の事件だそう。
現在、この運動は年々拡大し、厚生労働省により11月は児童虐待防止推進月間とされたということ。

栃木県小山市の事件をきっかけに、児童虐待にようやく注目が集まったというわけです。
以前には無かったというわけではないだろうし、もしかしたら、以前はもっと多かったかもしれない。
けれど、子どもの数も時代背景も違う30年前、40年前と件数を比較したところであまり意味はないかもしれません。
今、この日本においてその事実があり、それが明るみに出たということに意味があるのでしょう。

幼い子どもの命を守りたいという、ごくあたり前の憂いがあるにしても
日本は、世界の人口増加とは逆行して、減少の一途をたどっている最中です。
現在、子供の数はおよそ1600万人。
社会の集団的意識が存在するのだとすれば、これだけ減少している子供たちを何とか守らなければという危機感を持つのは当然のことです。

虐待を減らすにはどうすれば良いかについて、オレンジリボン運動を始めとする成果は確実に表れている気がする。
そこに関わる人々の懸命さを強く感じるし、その現場に行ってみて、強いパワーも感じ取れたからです。

けれど私があえて問いたいのは、もっと深い原因を探ってもいいのではないかということ。
なぜ今、その事が明るみに出て、なぜ今、その事に注目するようになっているのか?
悲痛な思いで世を去った子供たちは、残された私たちに何を伝えたいのだろう?

虐待を無くして!
虐めを無くして!

ただそれだけではない気がしてならない。
子どもたちからの、日本人、全ての人に対するメッセージのような気がしてならないのです。
テレビで新聞で、そのニュースを聞くと、私たちは始めは悲しむけれど、そのうちに、この社会に対する不安や恐怖のような感情に移行し、むしろその気分だけが残留する。
子どもたちは、そんなことを望んでいるわけではないはず。

マザーテレサの言葉が頭をよぎります。
「この国は、愛が足りないのです」

日本は、このままでいいのですか?
不安だけを抱え、怯えるだけでいいのでしょうか?